Kiyoshi Fujioka
外苑前駅
ビストロ
レ・ココットは外苑前のジビエ料理店だ。 店内は木を多用した山小屋みたいな雰囲気。テーブルに置いてある解説文を読む。鹿や猪は農作物に害を与えるため大量に殺処分されているので、命を無駄にしないために料理として提供しているとのこと。また、提供するのは、首から上を一発で仕留めた(ヘッドショット)個体のみだそうだ。 アラカルトも有るが、コースで頼んだ。 前菜の盛り合わせ。この後は肉系の料理が続くが、ここは魚介類も出される。鮮魚のカルパッチョや蛍烏賊は中々のもの。 猪のタン(舌)。初めて食べた。牛タンより味が凝縮されている。付け合わせのマッシュ ポテトは滑らかで、食感の組み合わせも良い。この皿は印象に残った。 スパゲッティ ボロネーゼ。何の肉か訊くのを忘れてしまったが、堅実な味。 主菜が二皿。先ずは猪。僕は基本的に脂身は食べないが、給仕にこの脂身は美味しいと言われて食べてみた。しつこさは無く、サッパリとしている。肉の部分も良い。 続く鹿も、良い素材をシンプルに焼いている。 チョコレートやクリームなどのデザートで締めくくり。 肉類に臭みは一切無く、上質な素材をシンプルに調理している。素材の力を引き出した料理だ。