活け造りに徹底こだわりを持つハイコスパな海鮮居酒屋。なぜ田無の駅前にそんなものが…?と驚くなかれ。驚きは中身のクオリティの方に取っておきましょう。
・お通し
マヒマヒという、頭部がどでかく、全身が鉱石みたいな妖しい黄褐色のお魚を入り口の見せ場で見せてもらった。
なんとこれがお通し!
ふつうの白身魚の刺身みたいにして小鉢で出てくるので、言われるまで分からなかった。
入り口には水槽が4つくらいあり、伊勢海老や牡蠣や石鯛のみならず、珍しいことに、ハモやウナギなどの長物も網に入っています。
・伊勢海老の活け造り
初手から豪勢なものいただきました。ぷりぷりで濃厚な身の旨み、生臭さは全くなく、真の海老味とはこうであるかと思います。2匹きたのですが、ほんのりピンクな身なのと白いのがあり、不思議です。
・イシダイの活け造り
こちらも捌かれる前のを見せてもらいましたが、とにかく身をくねらせて暴れ、危うく取り落としそうになっていました。
そんなあふれる生命力がそのまま味になったような刺身です。とにかく弾力がすごい!繊維も神経もまだインパルスを放ってそうな覇気があります。
・ハモの天ぷら
ハモ天、大好物なのです。初めて食べた大学生のときの感動が蘇ります。大ぶりの身がホクホクと、味付けは塩のみで滋味深く、満足あふれる味わい。
・焼きハマグリ 海風を感じる塩焼きです!ペロリでした。
・タコの唐揚げ
これは常連おすすめの間違いないアテメニューです。唐揚げというより天ぷらのようなサクサク感に、多分ふつう唐揚げなんかにしないような新鮮でイキの良いタコの歯ごたえと旨みは、思わず酒が進みます。このへんでビールから日本酒に移行。
・しいか塩茹で
イカの女王様と呼ばれる剣先イカのうち、ちっちゃいやつをしいかとよぶらしい。かわいい名前ですね。
驚きレベルでいうとこれが一番でした。思わず笑顔になるうまさ。あくまで塩味のみ、純白に輝くホカホカ茹でたてのミニイカちゃんたちは、噛むと即座に中の味噌のところが塩と合わさり、グッと濃い旨みをもたらします。
たとえばホタルイカなんかも沖漬けじゃなくて塩茹でにしたら美味いのでは?と聞いてみたらば、ホタルイカとかは衛生上あらかじめ茹でて出荷されるので、このように塩茹でというわけにもいかず、その意味でもなかなか出会えない調理法。リピートしたいですね。
・金目の煮付け
味くどくなくて鮮やかでしっかり美味い。煮付け方も立派なもので、骨離れが美しいです。これでますます日本酒がすすむというわけです。
その他、生の地ダコ昆布締め、穴子白焼き、いぶりがっこクリームチーズときて、
ラストは寿司3貫に冒頭の伊勢海老を使った味噌汁で〆と相成りました。
魚屋も兼ねていて珍しい刺身がいろいろお安く売ってます。地元民だったら買って帰るのになあ。
紹介動画もあるので見てみてください。
https://youtu.be/W7vXyNf5STM?si=d-k7FganzGuzhl2a