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バンコク投稿57件。ビルバオ(バスク)/広州/ムンバイ/フランクフルト/フィレンツェで投稿/行きたい、共にトップを長くキープ中です、日本手食協会(NHK)関西支部長。居酒屋をこよなく愛しています。主戦場は大阪北浜です!

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2023

益田駅

居酒屋

【 太田和彦、居酒屋ヘリテージ 】 太田和彦著、居酒屋遺産の西日本編にて19ページに渡り掲載された所謂、”日本最高の居酒屋”という称号が与えられる益田、田吾作。実は益田には石見空港があるので、東京からだとそう遠くはないのかもしれない。関東の人にとって遠いこのエリアの海域の魚が食べられる、となれば尚更である。空港から市内中心部までもとても近いので、我々が思うよりもよほど便利だが、大阪から行けば6-7時間は普通にかかる場所である。遠い。 が、それだけの時間をかけて、この店が旅の目的として成立しうる店である。私の友人たちの何人かはそれぞれ、手間をかけて田吾作に行き”言葉にならぬほど最高だった”と言った。私はといえば何度か予約をトライしたけれどなかなかうまくいかなくて、今回ようやく満を持しての訪問であった。 台風が来ていたけれど。 台風が来ていてしかもお盆、という、益田の海が冷蔵庫。的な漁依存のお店には非常に厳しい日に訪れてしまった。本当にたくさんある生簀のほとんどは空っぽである。海域が荒れたらしょうがない。 が。そんなことは些細なことである。 予約していたカウンターに席を降ろす、最初からいくつかの小鉢が並べられている。それらの美味さが先ず、素晴らしい。特に煮締め。素材はそれぞれ違う鍋で炊かれたものを合わせている。自家製の豆腐、知り合いのこんにゃく、地物の野菜。手間をかけた一品。そういうところからスタートしていく。 全ての席がお任せで(この日は4500と5500円の2種)注文しているので、割と料理はわーっと出来上がり配膳されていく。この時間帯は厨房は大忙しである。食べる方も、温かいものは温かいうちに、刺身もできるだけ早く。となると忙しい。せっかく良いものが出ているので時間との勝負である。 それがひと段落するとようやく居酒屋らしくなってくる。そこからはもうずっと、最高の時間が流れている。これだけ期待して訪れて、その期待を上回る空気感というのは本当にすごいと思う。ただただ、感嘆の息を溢す。当然、素材はとてつもなく印象的だ。この日の鮑は今まで人生で食べた鮑の中で、一番印象的だったと言っていい。刺身はクエ、クロダイ、そして水蛸。タイは日本海なので好みでないが、クエとタコは最高だ。そして高津川、全国区の素晴らしい鮎。 驚くのは、それに合わせる酒である。田吾作。そしてどぶろく。どちらも素晴らしい。とくにこのドブロクは、蔵に作らせて味を決めて全量買取の、本当にオリジナルでここしか飲めない酒である。諸味の粒がぷちぷちのこり、シャープな酸がきいていて、本当にすごく美味い、この酒だけ飲みに来るのでも価値があるだろう。 とにかく良いサービスと気遣い、素晴らしい味と雰囲気。益田という町へのリスペクト。全てが最高だった。非常に変わったお店の作りだが、聞けばこの場所は4番目だそうで、創業当時は益田駅前にあったのだという。元旅館を全面改装している、とのことでなるほど、確かにこの大きな階段の作りや美しい張板の廊下は、そういう名残である。 島根のこと、益田のこと、たとえば蛤や、のどぐろのこと。ああ、この店が都会になくって、益田にあって本当に良かった。日本最高の居酒屋、と言われる店は、間違い無く私の中でもさすが、日本最高の居酒屋とはこれである。と、言わしめる素晴らしい酒場であった。

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新静岡駅

おでん

【 静岡といえば青葉のおでん街 】 その時々で色々なお店に入ったりするけど、しょうちゃん、がすごくよかったのでご紹介。静岡といえばおでん、、、そう!もう本当に!このおでん、写真見てるだけで思い出す。静岡おでんって、あの魚粉をかけてちょっと、バサっとさせて食べるのがもう本当に美味しいし、好きすぎて狂おしい。そういう感じになってます。 仕込み中の隣のママとしゃべってたら、お店は50年になるのだとか。おでんの出汁も50年継ぎ足し。そして、もうそろそろだからね、と孫娘を店に立たせ、代替わりの真っ最中。 ああ、いいなあ。こうして酒場が若い人に受け継がれていかれたら、本当にいい。そしてそのふたりの掛け合いも、血縁ならではで、ママと孫娘のなかがいいのもまた、いい。 しょうちゃん、は、この青葉おでん街でも最も古いはず。この辺りはなんだか今日は高かったな、みたいなお店もなくはないけれど、しょうちゃんは圧倒的にえ?なんかやすっ!っていうちゃんとした店だった。 そして、お店に集まる客もみな暖かい。一人で飲んでいても皆が色々かまってくれる、最高の酒場の一つだ。雰囲気、抜群にいい。 また次も静岡なら、しょうちゃんには必ず寄りたい。あの、おでんを食べたいね。 そういえば、しょうちゃんには珍しくみそだれ、もある。

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新静岡駅

居酒屋

【 八千代が好きすぎてやばい 】 私にとって日本一の味噌カツは八千代の味噌カツである。と、お店で言ったらママから、なんでだと思う?それはね、私が味噌をつくってるから!と言われた。 そう、そういうところもいい。八千代は静岡の宝である。トマトのフライなんかも最高。砂時計で熱がかかる時間を測る。焼き鳥、焼きトン、串カツのお店、ということになるのだろうか。とにかく、店に来る人たちがみんな八千代が大好きだ。 静岡に行くたびに足が向く。赤い円形のカウンター。しゃきしゃきと働く女性たち。関東の焼き鳥でもないし、関西の焼き鳥でもない、その焼き鳥。八千代焼き。ああ、なんだ。なんなんだ。どうしてこんなに愛しい店があるんだ! ずいぶん昔に通って久しぶりにきたら代替わり。少し寂しいけど、先代も元気だそうだ。コロナで一回集中力切れちゃってね〜ってことらしいけど。 代替わりした、ということはまだまだ八千代は、元気だ、ってことだ。チャンスがあればあるだけ、八千代で酒を、飲もう。

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静岡駅

居酒屋

【静岡駅前の居酒屋といえば】 駅前の居酒屋というか、静岡の居酒屋といえばここ。というくらい歴史も風格も評判もピカイチの多可能。太田和彦も足繁く訪れる名店で、久しぶりの静岡出張に、まず目的は多可能に行くこと、ぐらいの勢いで宿を取った。もはや、ここは日本全国屈指の名酒場、と言ってもいいだろう。 久しぶりの多可能の暖簾をくぐるのは、5時よりもずっと前である。カウンターに腰を落ち着け、目の前の大皿のながらみを見ながら注文を決める。本当に、何年ぶりだろう。何度も何度も通った酒場である、そしてその空気感は変わるどころか、なお一層に愛おしい。 マグロのすきみ。黒はんぺん。シメサバ。やはりこの時間の多可能は最高だ。本当にゆっくり時間が流れている。日本酒からホッピーに。ちゃんとホッピーがセットになっているのも、西ではあまり見かけない。 少し離れた隣の人と軽い談笑をして次の店に向かう。相変わらずの素敵な居酒屋である。出る時に今は少し身をひかれた前大将が見送ってくれた。お元気そうで何よりです、よかった。と言うと久しぶりに来てくれて嬉しいよ、なんて声をかけてくれた。 相変わらず、とことんまで暖かなお店である。

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市島駅

パン屋

【 ハンバーガーの一つの最高峰 】 トミーノチーズバーガーの美しさは群を抜いていると思う。色々な意味でハンバーガーの概念をロックにまとめたのが三澤さんのトミーノチーズバーガーだ。市島製パンのハンバーガーのうまさの秘密は、そのバンズの出来の凄みにある。 圧倒的な肉やチーズの油を受け止めなお、しっかりと形を保持するだけの飽和力のあるパンの凄みだ。”ハンバーガーの主役は肉”という概念を圧倒的に覆すバンズの完成度。ゆえに成立しているのが、このトミーノチーズバーガーである。 当然のことながら、ハンドチョップミートにそれだけのバンズがあるから、本来ならチーズバーガーなどどうでもいいのかもしれない。が。このトミーノチーズバーガーは、言うなれば”チーズバーガーでもない”のである。 なぜなら、このチーズはグラスフェッドのトミーノチーズだからだ。(確か醍醐のトミーノグラスフェッドだったはずだが、メニューが変わって表記がなくなってる。でも、味は変わってないので相変わらず”惚れ込んで使っている”とかかれていたそれのはずだ) そして実は、パティはダブルにしている。もうてんこ盛り。それでも崩れないバランスの凄み。こんなハンバーガー他に誰が作れるの?ってレベル。 ただのタワーは世間に溢れている、タワーバーガーだから美味いのではない。しっかりした骨格と、内容成分のバランス、それぞれの素材が極めて素晴らしいものであること。そしてそれを受け止め有り余るだけのパワフルなバンズこそが、このハンバーガーなのだ。 巨匠、三澤氏の作るトミーノチーズバーガーをダブルで。これ。人生に一度は、そういうハンバーガーを食べてみるべきである。 そして当然ながらここは、パンを売っている。このパンも、どれも凄まじい美味さである。