Nori.K
門前仲町駅
フランス料理
日本のフレンチ最高峰で老舗の銀座レカン。 ここで7代目総料理長を務めた渡邉幸司シェフの料理をお手ごろに楽しめるフレンチビストロ。 気軽にフレンチを食べてもらいたいとの思いから2022年7月門前仲町に自身のお店をオープン。 店名は「わたなべりょうりみせ」と読む。 渡邉シェフの育った大阪や京都で使われる言葉。 ――― 予約をしてディナーで訪問。 カウンター5席とテーブル席14席。 この日はテーブル席6名での予約。 メニューは黒板に書いてあり、アラカルトでもおまかせコースでも、お店に行ってから決めることができる。 今回はコース8,500円(税込)に追加注文で。 ワインはグラス1,000円台~、ボトルは4,000円台から気軽に楽しめる。 フロアは奥様が担当されており物腰の柔らかな接客と、少しお茶目なところがまた好印象。 ――― ○ Schoenheitz Crémant d'Alsace Brut 2010 フランス クレマン・ダルザス産のスパークリング ▪️ウニズワイガニトマトジュレ パースニップ ・パースニップのムース ・ズワイガニ ・北海道産の雲丹 ・スパイスをきかせたトマトのジュレ 雲丹の滑らかな甘味とズワイガニの風味。 程よい酸味のジュレにはスパイスが使用され全体を引き締める。 セリ科の根菜パースニップのムースにより、まろやかな仕上がりに。 ▪️伝助アナゴフォアグラロールムニエル スペシャリテのひとつ。 ふわふわの肉厚なアナゴに包まれたフォアグラのテリーヌの濃厚かつ深い味わい。 そこに加わる太刀魚のソースがまた絶品。 なんとも言えぬ美味しさにしばし言葉を失う。 これは毎回食べたい。 ○ Domaine Zind Humbrecht Riesling Alsace 2020 フランス アルザス産の白ワイン ▪️甘鯛うろこ焼 ブイヤベース ザクザクと軽やかで小気味の良い音を立てるうろこ。 魚の旨味の凝縮した濃厚ブイヤベースソース。 サフランライスの焼きリゾットにはおこげもあり香ばしさとともに食感も楽しめる。 ▪️自家製ブリオッシュ チーズ、ニンニクソースで仕上げたブリオッシュは余ったブイヤベースと共にいただく。 絶品ソースも余すことなくいただける、ありがたい気遣い。 ○ Louis Chèze Ro-Rée Saint-Joseph 2017 フランス サン ジョセフ産の赤ワイン ▪️ニュージーランド仔羊背肉ロースト メインは和牛ほほ肉の赤ワイン煮込みとの選択。 ほほ肉は前回頂いたのでこちらでお願いする。 円柱に整えられたロゼ色の美しい断面。 柔らかな肉質と羊ならではの旨味を閉じ込める。 クセは全くなくソースと共にその旨味の余韻も楽しむ。 ▪️シャルキュトリ取り合わせ(追加) まだお腹にも余裕があるので追加で注文。 ・鶏の白レバームース イチジクジャム ・ブーダンノワール ・ポークロースハム ・パテドカンパーニュ ・パイとリンゴジャム ・早取れメロンのピクルス どれもワインとの相性抜群。 中でもブーダンノワールは1番のお気に入り。 ▪️オマール海老ビスクリゾット(追加) このお店のもうひとつのスペシャリテ。 こちらも追加で注文。 オマール海老を丸々一匹使用。 濃厚なオマール海老の旨味がたっぷりと詰まった一品。 海老の旨味を極限まで味わう。 さすがのスペシャリテ。 ○ Henry Natter Sancerre Cuvée François de La Grange de Montigny 2018 フランス サンセール産の白ワイン ▪️モンブラン ココナッツのソルベ チョコレートクランチの入ったモンブラン。 前回食べて感動したが、ここのモンブランは素晴らしく美味しい。 ソルベはココナツの風味を活かしながらもさっぱりと。 ほろ苦いキャラメルソースがバランス良くまとめあげる。 ――― これだけ食べて飲んでも1.5万円弱。 シェフや奥様、スタッフの方々の努力があってからこそ実現できる価格設定。 お会計を済ませ外に出るとシェフと皆様でお見送りいただく。 軽く談笑をすませて気分もよく帰路に着く。 (帰らず飲みに行ったけど…) 素敵なお店でした。 予約困難になっても何とか通いたい。