Nori.K
鎌倉駅
和食
鶴岡八幡宮近くにある旬の食材を使用した季節感溢れる日本料理をリーズナブルに楽しめる割烹。 鎌倉駅から若宮大路沿いを歩き鶴岡八幡宮の少し手前にあるビルの地下。 今宵は貸切会にお誘い頂き鎌倉遠征2度目の訪問。 昔ながらの日本家屋のような店内に板場を囲むL字のカウンター席が並ぶ。 カウンター席の背面には障子の窓と畳のスペースがあり和の雰囲気を感じられる空間。 広くフラットなカウンター越しに調理風景をライブ感覚で楽しめる。 明るく温和な雰囲気の若大将に出迎えられ、それぞれ席についてコースがスタート。 最初から全力で日本酒を楽しむ。 〇 積善 純米吟醸 生原酒 ひまわり・りんご ▪️海苔の茶碗蒸し 冬から春が旬の海苔が茶碗蒸しの表面を覆い尽くす。 温かな茶碗蒸しは身体を温めると共に、香りが立ち鼻腔を抜ける風味がとても良い。 〇 鶴齡 特別純米 越淡麗 ▪️自家製からすみもち ヨモギの出汁で和えられた自家製唐墨の入った餅。餅と唐墨の組み合わせはお初。 唐墨の塩味が良い具合に餅の味付けとなり、ヨモギの香りが春を予感させる。 ▪️ふぐの白子和え 淡白でコリっとした歯ごたえの良いショウサイフグの刺身。 酸味のあるポン酢とせりの苦味がアクセント。 〇 鳴海 純米 直詰め生 〇 伯楽星 純米吟醸 ▪️エンドウ豆のすり流し 見た目にも美しいライムグリーン。 スプラウトの生命力の溢れる緑も映える。 濃厚なエンドウ豆の風味にフレッシュな新じゃが。 わらびの食感と桜の香りが華やさを演出。 〇 角衛門 特別純米 生酒 超遠即詰 ▪️藁で燻したアイナメ 口に入れた瞬間にふわっと香る藁の燻香。 ふっくらとしたアイナメの身に塩で食べることで香りが消えずにしっかり残る。 アイナメの淡白な身に藁の燻香が程よく纏い、噛むごとに旨味が広がる一品。 浜防風のセロリのようなフレッシュな香りが引き立てる。 〇 萩の鶴 かわるがわる 純米吟醸 おりがらみ生 〇 五十嵐 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒 直汲み ▪️佐島産 伊勢海老 3から4月が旬の伊勢海老は火を入れすぎず半レア仕上げで弾力のある身はとても甘い。 伊勢海老の味噌を日本酒と醤油で炒った旨み溢れる濃厚ソース。 伊勢海老100%の贅沢な一品。 〇 ニューハツサクラ 生酛太郎 玉栄 火入 ▪️金美人参の天ぷら 1時間かけてじっくり揚げ水分を極限まで抜いた人参は信じられないほど甘みが増す。 糖蜜さつまいもにも負けなさそうな甘さ。 〇 甲子 純米 うまから 磨き八割 ▪️冷たいそうめん ほたるいかを叩いてミソのコクを存分に引き出したそうめん。 梅干しで酸味を与えふきの食感が存在感を出す。 〇 天吹 恋する春の純米大吟醸 ▪️アブラボウズ 80kg 白身のトロとも言われるほど脂が乗りまくったアブラボウズ。 かと言って脂っこさは感じられず上質な脂の旨味のある魚。 塩焼きで引き締まった身はまるで上質なお肉のよう。 〇 大倉 陽の光 山廃純米 直汲み 無濾過生原酒 ▪️黒毛和牛サーロインと舞茸すり流し サーロインは50~60℃の低温調理。 ふんわりとした繊細な食感の肉からは常温でも溶け出しそうな上品な脂の甘みが広がる。 舞茸の芳醇な香りが肉を包み込み、えもいわれぬ美味しさに。 〇 亀泉 CEL-24 純米吟醸 原酒 〇 神雷 特別純米酒 八反錦 ▪️白魚の土鍋ご飯 土鍋の蓋を開けた瞬間ふわりと広がる春の香り。 一面に敷き詰められた白魚に刻んだふきのとう。 白魚の上品な甘みとふきのとうのほろ苦さが絡み合い、炊きたてのご飯にもしっかりと染み込んでいる。 〇 武勇 アイラブユー 純米吟醸 五百万石 しぼりたて生 ▪️林檎の最中 パリッとした最中の皮の中には、甘酸っぱいシャキシャキ感を残したリンゴにシナモンが香る、まるで和風のアップルパイ。 使われている林檎は、オーストラリア原産のグラニースミス。 〇 初孫 黒魔斬 純米大吟醸 超辛口 提供される創作料理は惜しみない手間隙かけており、素材の美味しさを極限まで引き出す。 ペアリングの日本酒は若大将が厳選し料理に合うものを出してくれる。 あまり見かけない物があったりと新たな日本酒と出会えるのも嬉しい。 貸切のカウンターで気の置けない仲間と楽しみながらいただく料理と酒はまた格別。 若大将の人柄も良く、料理や素材への拘りを丁寧ににこやかな表情で教えてくれる。 都内では考えられない価格で堪能できる日本料理の真髄。 また季節を変えて訪れたい。