みうけん(K.Miu)
街に溢れる外国人観光客と高層ショッピングモールの街・渋谷で「お寿司が食べたいね!」という話になり、そういや最近できたばかりで気になっていたお店を訪問してみようと思い立ちました。 そのお店は、渋谷駅のスクランブル交差点より徒歩5分、「渋谷 鮨 神南」さんです! 入り口はちょっと分かりづらいけれど、確かな腕前の美味しいお店ですよ。 この店を仕切っておられるのは、お鮨ひとすじ40年という、経験豊富な大将。 店内は明るく、白を基調としたまとまりのある落ち着いた設えで、本当に落ち着きます。 ◆【夜】おまかせコース(18000円) メニューは昼、夜ともにコースが1種類ずつなので、自然とこのコースになります。 ◆前菜:のれそれ ポン酢ジュレ こちらではタチウオの稚魚とのことで、噛むごとにモノスゴい甘さとトロトロがあふれてます。 ◆前菜:ワラビ イソツブ カニミソ ワラビは、噛むごとに中からトロみが出てきて、これは乾燥品では味わえない美味しさです。 カニミソはしっかりと蟹の身が乗り、カニならではの芳醇な香りがお口の中に広がって正に至福! イソツブも貝ならではの旨味がギュッと濃縮されていて、これぞ海の恵みといった感じです。 ◆前菜:焼き稚鮎 吸汁 この出汁がアッツアツですんごく美味しくて、稚鮎もコンガリと焼かれていて、実に香りが良いです。 ◆刺身:初ガツオ 和からし 和からしを出汁で割ったものが添えてあり、噛み締めるごとにお口に広がるカツオの力強い風味は、まさに初夏の訪れ。 ◆替鉢:ホタルイカの炭焼き 卵をたっぷりと含んだプリプリさんにかぶりついてみると炙った香りが本当に素晴らしいの! ◆握り鮨:中とろ お口の中に押し寄せる旨味と脂の余韻がすごすぎて、これは永遠に噛んでいたい美味しさ! ◆握り鮨:ヤリイカ 飾り切りも美しく、噛んでみるとシャクシャクとねっとりのバランスがよく、さすが旬の食材だけあって美味しいです。 ◆握り鮨:なめろう 食べてみると、鯵がねっとり・薬味シャキシャキ・味噌がガツンと聞いていて、どれもしっかりと力強い美味しさ。 ◆焼き物:サワラ 西京焼き 見ただけでわかるムッチリな身には脂がテリテリと輝いていて、もんのすごく濃厚な脂の甘味と旨味。 ◆握り鮨:赤貝 ハムッと頂けば、甘くてコリッコリな歯触りの奥からしっかり海の香りを楽しめます。 ◆握り鮨:ヒラメ 実にモッチモチで、食感は力強いのにあくまでも上品な味わい。 ◆握り鮨:大トロ あんまりにも甘くて、旨味がものすごくて、ほんとマグロの脂ってなんでこんなに美味しいのか! ◆揚げ物:のり天ぷら ウニのせ 海苔カリッカリ、ウニふわっふわ、トロットロ、甘っあま。振った塩が実に良い感じです。 ◆小丼:いくら丼 ツヤツヤないくらと舎利を食べてみると、醤油の加減もちょうど良くて、いくらの弾力がすごいんです! ◆逸品:蒸し鮑の肝あえ 石焼リゾット 待てずにちょっと味見しましたが、この汁が鮑の肝がしっかり溶け込んでいて、これは美味しいのよ! 一口大に切られたアワビもコリコリプリプリで食感がすごく良いです。 ◆握り鮨:金目鯛 炙っている事ですごく香ばしくなり、スダチと塩が金目鯛の味わいをサッパリ引き立ててくれています。 ◆握り鮨:穴子 フワトロな身は食べていても全く引っかかりがなく、お口の中でスイスイとろけて無くなります。 ◆握り鮨:車エビ 実に甘くて肉質もシャッキシャキ。肉厚で食べ応えがあり、これは〆にふさわしい一貫! ◆お椀 シジミの出汁がしっかりとしており、赤出汁の野生的な美味しさとも相性が良くて、心の底からホッとできる逸品です。 ◆水菓子 これがシャーベットとかアイスだと、美味しいお寿司の余韻を壊してしまいますが、水菓子であればそういう事がないので安心していただけます。 ◆◇◆後記◆◇◆ 今回も、実に大満足。正直、この立地とこのコースで18000円はコスパが最高に良いなと思います。 お話していると実に勉強になるのが、大将のお話の引き出しの豊富さ。 やはり、お料理も接客も第一線に活躍されている方だからこそ、こちらも学ぶものが実に多いなと思いました。 渋谷には美味しいものが数々集まりますが、渋谷の街の喧騒を離れて心から落ち着き、美味しいものを楽しめる空間。 それがここ「渋谷 鮨 神南」さんで、誰を連れてきても決して恥ずかしくないお店です。 渋谷の街で美味しいお鮨が食べたくなった時は「渋谷 鮨 神南」さんがオススメです。 お試しを!