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Shingo InoueさんのMy best 2024

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東京都

焼き鳥

Shingo Inoue

お誘いいただいて鐘ヶ淵の「酒亭田中」へ。駅から降りて細い道を歩くこと3分ほど。住宅街と言っていい場所にひょっこり出てくるお店が「酒亭 田中」。鳥田中はコースがメインだったが、酒亭田中になって、アラカルト中心に。今回は特別にちょっとしたコース仕立てにしていただいて、追加でアラカルトをお願いする形で。 最初の乾杯はビール。そこから、少しずつ小皿料理が出てくる。最初は、「仙台せり、しらす、ちりめんじゃこ」、そして「富田林の海老芋」。やっぱり冬はせりの季節。ちょっとした苦味がありながら、爽やかに食べられる。そしてホクホクの海老芋。続いての「熊野地鶏のたたき」が最高だった。席についた頃から焼き続けていた鶏がこれだったのか。一食の価値あり。 このあたりから日本酒に。いい日本酒が揃っていて、どれから飲んでいいのか迷うところだが、まずは糸島の誇る名手「田中六五」から。食事は汁物に。鶏白湯スープに京都の白味噌を合わせたという一品は、先程の鶏ささみを超えてくる一品。鶏白湯も白味噌も食べたことがあるが、この合わせ汁は最高だ。 続いては冷たい鶏のスープ。といっても煮こごりになっていて、中にはリコッタチーズとピューレ状の百合根。このバランスがまたいいね。リコッタチーズとかどうやって考えるんだろうか。 小さいお鍋は牡蠣豆腐。大船渡産の大きな牡蠣に豆腐がつく。それをちょっとしたポン酢に付けて食べるスタイル。鶏のハラミ(すもつ)からの赤いこんにゃく。この頃から日本酒は「みむろ杉」に。眼の前では焼鳥がドンドンと焼かれていく。 最初の焼き鳥は、ソリレスともも。続いて小さな入れ物に入った胸肉の漬け。これをのりに巻いていただく。 まだまだ焼き鳥は続く。レバー、せせり。と思ったら、突然のレバーパテ。これはパンに塗られてやってくる。戻ってきての串は「きんかんつくね」。畳み掛けるような鶏づくしの最後に可愛いエリンギが出てくる。 最後の締めの前に追加でオーダーしたのが、「あか」と「ハツ」。やっぱりハツは外せないしね。 締めは白湯スープの鶏そばを。1分間でさっと茹でた細麺に玉子、鶏肉、ネギ。濃厚な鶏白湯が最高だった。 久しぶりの焼鳥が酒亭田中で良かった。大満足で鐘ヶ淵を後にする。

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東京都

ハンバーガー

Shingo Inoue

昨年(2023年)11月にオープンしたOVERWHELM HAMBURGER & BAR STAND(オーバーウェルム ハンバーガー アンド バースタンド)。場所は学芸大学駅から歩いて10分弱ほど。学芸大学東口商店街を抜けて少し住宅街に入ったかな、というぐらいの場所。 外観は黒と白を基調としてシンプル。看板に大きく「HAND CHOPPED PATTY」と書かれている。店内はかなりおしゃれ。オーナー自らが選んだという生地を使ったクッションやクロス、そしてタイル。席はカウンターとテーブル、そして奥には少しだけ階段を上がるスタイルの空間もあって、独自の世界観を演出している。 ハンバーガーは「スペシャルバーガー」「スタンダードバーガー」「フルーツバーガー」に加えて「チキンバーガー、フィッシュバーガー」などかなり幅広い。なお、キッズバーガーもあるのでお子さん連れも安心。 まずオーダーしたのはスペシャルバーガーの中でもお店のシグネチャーだろう「OVERWHELM BURGER(オーバーウェルムバーガー:2,200円)」。座って待っている間にビールを楽しむ。このフカフカのソファーに座り続けたら立ち上がれないのではないだろうか。 さて、OVERWHELM BURGER。なかなかインパクトのある見た目だ。具材は下から、レタス、トマト、グリルドオニオン、パティ、チーズ、そして分厚いパストラミ、パイナップル、エッグ。人形町の名店(Brozers')仕込の秘伝折りたたみレタスはシャキシャキの食感を大事にしてる。ほんのりとスモーキー香は燻製マヨネーズによるもの。ガシッとしたパティに、柔らかいが分厚いパストラミ。パストラミは別の名店(Good Vibes)仕込だ。かなりインパクトが強いが、意外と爽やかに食べられてしまう、不思議なハンバーガー。 もう一つ頂いたのはシンプルな「Cheese Burger(チーズバーガー:1,500円)」。トマトとオニオン、パティ、チーズで味をキメたシンプルなハンバーガーだ。なお、OVERWHELM HAMBURGERでレタスが入るのはオーバーウェルムバーガーだけ。それ以外は基本的にハンドチョップパティの美味しさを100%活かすために肉とトッピングで勝負。さすがだ。 OVERWHELM BURGERの特徴の一つがバンズ。サクッと仕上がっていて、食べたときの食感が心地よい。クラウンの上に十字の切込みもオーナーのこだわり。こういった要望に答える馬場フラットさんも素晴らしいですな。 シンプルだけど、バランスと火入れの間隔が良くて満足感がかなり高いチーズバーガーだった。迷ったらOVERWHELM BURGERだけど、最初にシンプルなのを食べたかったらチーズバーガーもオススメ。 せっかくなので、少し別添えでパストラミもいただくことに。いいパストラミ作ってるよね。柔らかくて旨味があって。これだけで食べても至福感を得られる。 素晴らしいお店が学芸大学にできました。お近くの方も、気になる方もぜひ!

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東京都

イタリア料理

Shingo Inoue

イタリアはリグーリア州レッコ町の郷土料理である「フォカッチャディレッコ」。本格的なフォカッチャディレッコを提供するお店は本当に少ないが、ここ成増のフォカッチャディレッコ500はそんな貴重なお店の一つだ。 地下鉄の成増駅からなら2〜3分、東武東上線の成増駅からも5分ぐらい。ただ、店の前に到着してもちょっと外観が暗いので、「ここであってるかな?」と思ってしまうかもしれない。勇気を出して扉を開けてみるとCozyな空間が広がっている。 入って右側に厨房、沿うような感じでカウンター席、左側がテーブル席となっている。この日はちょっとした貸切のような感じで、カウンターもテーブル席も占領して、岩井さんワールドを楽しむ会。 最初にスパークリングワインをいただきながら、登場するのは「白味噌のフォカッチャ」。そして、イカスミ、唐辛子グリッシーニ。これをじわじわ食べながらワインを飲むという序章がいいね。 続いてオーストリアの生ハム。付け合せのフルーツはイチゴ。そしてサラダ仕立てのさわら。こちらは一度ヨーグルトでシメて旨味を引き出している。このサワラ、最高だったな。 鳥料理は鶏のパイ包。身の部分はホロホロ鳥を使いつつ、ミンチはつくば鶏。付け合せのソースは菜の花と春菊、ハーブオイルを少し垂らして。香ばしさと旨味が同居する、絶妙な一品。 パスタ料理は何出てくるかと思ったら、里芋のニョッキ。トマトベースのソースにペコリーノチーズをたっぷりと。柚子の香りがあって爽やかに仕上がっている。 ここでついに名物の「フォカッチャディレッコ」が仕込まれる。グイグイと伸びていく生地をピンと張って、そこにストラッキーノチーズをちぎって乗せる。上からの生地をかぶせて、ところどころに空気穴を開ける。独特の仕上げ方だよね。しばらく経ってオーブンから出てきたらきれいな焦げ目が全面に。シンプルだけど味わい深い、最高の一品。 最後はメインを頂いてごちそうさま。フォカッチャディレッコを食べるという目的で行ってもいいし、イタリアンをいただくという楽しみ方もある。レベルも高いし、ワインもいいし、スピリッツの品揃えも面白い。 この日は最後に「辰巳蒸留所」のヤバいスピリッツを頂いて最後を締めた。最高のイタリアンだった。お近くの方はぜひ! #成増 #フォカッチャディレッコ

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東京都

ハンバーガー

Shingo Inoue

渋谷の東一丁目あたりにあったChillmaticが残念ながら閉店してしまったと思ったら、なんと同じ渋谷だが真逆の宇田川町にオープン。場所は、、焼肉好きなら「ゆうじ」の並びといえばわかりやすいはずだ。2023年の食べ納めはChillmaticにしたいと思って訪れたのが12月29日。店内は一枚板を囲うようなカウンタースタイルで8名ぐらいまでかな。以前のお店よりも小さくはなったが、その分アットホームというか距離感の近さがある。 メニューは大きく「Recommend」と「Standard」。やっぱり一番上にあるのは看板メニューのChillmatic Burgerだ。迷わずそちらをオーダー。付け合わせのポテトを安納芋に変更可能だったので、安納芋に。待つ間に飲むビールはPabst Blue Ribbon。最も飲みやすいと言っていいビールの一つだ。 ということでやってきたChillmatic Burger。ハンドチョップのパティに自家製のパストラミ、そして粒マスタード。このシンプルな組み合わせが完璧なんだ。サクッとしたバンズを通り抜けた先にパティの弾力がある。これだけイカつい外観なのに、実はあっさり食べられてしまうのもChillmaticのハンバーガーの不思議であり魅力。 ハンバーガーにパストラミ?と思ってしまった方は、ぜひ訪れて美味しさを確かめてみてほしい。もちろん、それ以外の限定バーガーも魅力的なものが目白押し。最新情報はInstagramをチェックしてね! #渋谷 #宇田川 #パストラミ

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東京都

天ぷら

Shingo Inoue

冬の天ぷらが食べたいということで、麻布十番の「天よこた」へ。つい先日も来た気がするが、やっぱり季節ごとに食材が変わるので、そういうタイミングで訪れるのが吉というものだ。 最初ははまぐりのお出汁で胃を温めて、ぼたんえびのづけ。この、ねっとりとした食感を最初に持ってくるのがいい。柔らかいし、旨味が出ている。最初はビールにしてしまうんだけど、これを食べると日本酒が欲しくなってしまうんだよね。 シンプルな前菜で天ぷらが始まるのもよこたの特徴。 ・最初は海老。そしてその頭。 ・白ナス ・すみいか これが歯切れもいいんだけどもっちりしていて最高。 ・冬れんこん ・ベニテグリ ふっくらした魚でボリュームが有る。 ・ホタテ ・(何だったか失念!) ・山形の船形マッシュルーム ・穴子 ・海老 なかなか十分な量だが、ここからがご飯物。天丼or天茶が選べるが、毎回天茶にしてしまう。今回も天茶。器の大きさを選んで、かき揚げを仕上げてくれる。このかき揚げがまた最高なんだな。ということを思い出していたら、また食べたくなってきた。 いいお店ですよ、よこた。 #元麻布 #天ぷら

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経堂駅の北口を出てすぐの場所に今年(2024年)3月オープンした焼き鳥屋さん「焼き鳥 だん須」。地下に続く階段を降りたら広がる素敵な空間。真ん中に焼き場があり、それを囲うようにカウンター席が10席ほど並ぶ。その脇にはテーブル席(4席)もあって色んな場面で使えそうだ。この日は4人だったのでテーブル席に。 メニューはコースもアラカルトもあるが、コースで頼んで足りなかったらアラカルトってのが良さそう。コースは2種類で、シンプルな「おまかると」コースは税抜3,900円だが前菜も串7種も小皿料理も出てきてなかなかのボリューム。「フルコース」は税抜5,400円でおまかるとコースに加えて一品料理やシメの料理、デザートが付く。個人的には「おまかると」にして、あとから追加で串を頼むスタイルがいいかなと思った。 最初の乾杯は生ビール(ハートランド)で。前菜3種盛りは「キャロットラペ(鶏肉・レーズンなど)」と「冷製スープ」「さつまいもとオクラ・パプリカなどの和物」。続いて店主厳選串4本。最初は「ささみ」。このささみが最高だった。ふわっとしてしっとり。ささみがしっとりとしているお店は正解ですよ。 あとは印象に残ったもの(追加も含めて)を紹介すると、「アカ(内もも)」、「つくね」「真っ黒なウフマヨ」「ししとう」「レバー」などなど。ふっといつくねがジューシーで美味いのは当たり前(?)として、「真っ黒なウフマヨ」が良かった。冷静のうずらにマヨとパン粉を絡みつけて食べる。香ばしくいただけるのもよいが、残ったパン粉がおつまみに最適。これは単品でも食べてほしい。 一品だと「ワカモレきんかん」と「チーズ巾着」。きんかんとは焼き鳥屋さんでは「ちょうちん」という形でも出される卵黄のこと。これをアボカドソースといっしょにして海苔に巻いていただくスタイル。ちょっと濃厚なきんかんの旨味と、アボカドのまろやかさが口の中で一体になる。チーズ巾着は油揚げの中にチーズとそぼろを入れた一品。これも美味かったなぁー。 お酒もたくさん頂いたけど、面白かったのは「国産レモンの超辛口サワー」。超辛口のメニュー名に恥じない(?)ぐらいいい感じで辛い。そして酸味も強くて大人のレモンサワーという感じ。日本酒の品揃えも豊富で、日本酒好きな方もぜひ楽しんてほしいお店だった。 地下なので、電波が若干弱いが、お店がWiFiを提供しているので安心。いいお店を見つけてしまった。 #経堂 #隠れ家 #焼き鳥

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京都府

パン屋

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一昨年(2022年)の10月にオープンした「2/7 kitchen BAKERY (ななぶんのにキッチン ベーカリー)」。1週間の中で2日ぐらい食べてほしいという意味ということだが、訪れてみたら名前に違わない美味しさだった。 場所は姉小路の柳馬場。7時半オープンのお店に8時半ぐらいに訪れたら「売り切れ」という札が見えたが、店内にはパンがたくさん。勇気を出して引き戸を開けてみたら、札を逆にするのを忘れていただけだった。(お店の方あるあるですね) ズラッと並んだパンは全て美味しそうだが、特にレジ横のデニッシュ系の魅力が半端ない。クロワッサン、パン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン。基本的なことかもしれないが、シマシマの焼目がきれいなんだ。ここからクロワッサン(360円)とパン・オ・レザン(330円)を選択。あとは、おすすめという山椒の塩パン(240円)、スモークベーコンのエピ(300円)を購入。なんか、買っただけだけど、美味しそうな予感しかしていなかった。 ということで、ホテルに持って帰って速攻でいただく。 クロワッサンは丁寧に層が作られていて、バター感が強い。サクサク感の中に、甘みと旨味をうまく表現している。そして、パン・オ・レザン。自慢のクロワッサン生地にカスタードクリームとラムレーズン。そしてアーモンドクリーム。表面のサクサク感と中のしっとり感のコントラストがきれいだ。 今回一番ビックリしたのは山椒の塩パン。しっとりとした記事ではあるのだが、上面と底面でちょっと食感が違う。もちろん底面に塗られた山椒の爽やかな味わいも特徴的ではあるが、食感のメリハリがこのパンの真骨頂なのかもしれない。普段塩パンはあまり食べないけど、これを機会に食べてみたいと思った、そんなパン。 最後は、ベーコンエピ。自家製スモークベーコンが入ったシンプルなエピだが、やっぱり生地がうまいんだな。なんというか、全体的に満足度が高かった。 #京都 #パン活

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東京都

ハンバーガー

Shingo Inoue

神保町の名店「Folk Burger」も気づけば6周年。毎年新しいハンバーガーを出しながら、ベースのハンバーガーもアップデートされているという、隠れた努力のお店なのだ。 6周年記念で登場したハンバーガーは「folky porky tricky(フォーキーポーキートリッキー)」。なんと、ビーフパティ、ローストポーク、鶏皮揚げという3種のお肉を使ったハンバーガー。 こちらに合わせるビールは、同じく6周年記念で岐阜のカマドブリュワリーと作った「folky camady Hazy IPA」。Hazyだけど重さはまったくなく、むしろ爽やかでフルーティな香りと、ちょっとした苦みが呑み口を柔らかくしている。これめっちゃうまいよ。 ということで、folky porky trickyだが、やっぱりフォルムがいい。全体的に茶色感が強く、ヒールにボリューム感がある。中身をしっかり受け止めるのに、これぐらいの厚みがあったほうがいいよね。肉の旨味はアミノ酸。違う種類の肉が合わさることで、旨味は更に美味しくなるのだ。牛肉・豚肉に鶏皮を加えることで、旨味だけでなく、サクサクとした食感がプラスされ、楽しめるハンバーガーになっている。 隠し味として入っている紅生姜がいいアクセントになっていることも良いところ。重たくなりすぎないんだよね。さすがのハンバーガーでした。そんな6周年記念ハンバーガーが食べられるのは今日(2024年9月1日)までかな。気になる方はぜひ! もう一つは以前限定で販売していた「和ボカドバーガー」をリニューアルしたという「和ぼかどばーがー」。このハンバーガーの完成度もかなり高い。ビジュアル的に海苔が目立つかもしれないが、キーになっているのは和風サルサ。ネギ・ミョウガ・大葉・ゆずを使って作る純和風感のあるサルサソースがアボカドにぴったりマッチ。これもおすすめのハンバーガーです。 合わせるのは、もう一つの6周年ビール「folky romanty IP」。こちらはウェスト・コーストスタイルのIPA。フルーティでスッキリとした呑み口。folk burgerの好みのスタイル(= 自分の好みのスタイル)。 いつも思うけど、良いハンバーガーとビール出すよね。さすがです。 #神保町 #ハンバーガー #6周年

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東京都

創作料理

Shingo Inoue

神楽坂に今年(2024年)6月にオープンした和食屋さん「GOURMANIA (グルマニア)」。場所は神楽坂の駅から飯田橋方面に歩いて、神楽坂上の交差点を左折して100メートルほど行った場所。こんなお店ができたのか!と思って予約サイトを見てみたら、たまたま空いていたので予約したんだけど、今年いっぱい予約枠が埋まっているぐらいの人気店だった。(たまたまキャンセルがあったみたい)。 予約制なので暖簾はかかっておらず、時間になったら入る仕組み。店内はL字型のカウンターで、最大8名とのことだが、この日は2人✕3組の6名で非常にアットホームだった。 コースは一つでお値段は15,000円。飲み放題が2,000円で自動的についてくるので17,000円/人という明朗会計だ。コースの仕立ては「先付け」「前菜」「炭水化物」「椀物」「揚物」「箸休め」「包」「肉」「ご飯」「デザート」という流れ。びっくりするのがドリンクメニュー。2,000円の飲み放題としては最高峰レベルの品揃えだ。特にウィスキー、ジン、日本酒、焼酎のラインナップがやばい。ソフトドリンクもいい感じなので飲めない方も安心。 そんなわけで、最初は泡で乾杯。 料理の詳細は以下の通り。 ■先付け:焼きナスのすりながし、ウニ付き ■先付け:エビと大葉の焼売、稚鮎のXO醤 ■前菜3品:よだれ湯葉、ぶりの紹興酒漬け、スズキのたたき ■炭水化物:キャビアとしじみの冷麺 ■椀物:白味噌の豚汁 ■揚げ物:アワビの唐揚げ、肝ソース ■箸休め:メロンと生ハム ■包:グルマニアバーガー ■肉:仙台牛のすき焼き ■ご飯:とうもろこしご飯 ■ご飯その2:枝豆しらすご飯 ■デザート:プリン(にチョコレートラムがけ) 初っ端なの焼きナスのスリ流しの香ばしさにやられた。ウニとの相性が抜群。あとキャビアとしじみの冷麺は台湾の春雨を使っているらしく、なかなか不思議な触感。グルマニアバーガーは福神漬が隠し味。これが紹興酒とよく合うんだわ。 仙台牛のすき焼きにはトマトとモロヘイヤ。少し残しておいて、とうもろこしご飯といっしょに食べるのが吉。ご飯は2種類ともたくさん炊いているので、おかわりは全然できるんだが、お腹が一杯で断念。小さい目のおにぎりにしておみやげに頂きました。御飯のお供に「自家製キューちゃん、、青唐辛子ののりめんたい、なめたけ」がついてくるが、青唐辛子の海苔明太が最高。最高なんだけど味も濃い。だからご飯食べたい。でもお腹いっぱい。何だこのループ。 とだかスタイルを継承しながら、中華の要素も取り入れて、グルマニアのオリジナリティあふれる世界観を出している。落ち着いたBGMは終始ビリー・アイリッシュだった。次の予約は2025年かな。それまでにまた進化してそうで楽しみ。 #神楽坂

Shingo Inoue

日本橋箱崎町というちょっと隠れた街に今年(2024年)7月オープンした「Le Jardin de Kamo(ル・ジャルダン・ド・カモ)」。最寄り駅は水天宮前or茅場町。どちらの駅からも歩いて5分少々。朱色のシェードが見えたら、そこがKamo。「南仏料理 Le Jardin de Kamo」の文字が映える。入口を入ると、店内にはテーブル席が10席ほど。奥には個室もあるようだ。白に近い生成り色、ブラウンの椅子と清潔感と温かみのある色合い。 ディナーのコースは11,800(税込)のみ。+7,150円で4杯のペアリング、+8,800円で6杯のペアリングをつけられる。迷うことなく、6杯を選択。の前に、駆けつけ的に瓶ビール(ハートランド)もオーダー。コースはアミューズから始まって、前菜が3品、魚料理、肉料理で、デセール、小菓子、コーヒーという順番。 まず、最初のアミューズは「小豆島の生ハムと白いんげん豆のカスレ風コロッケ」。小豆島の生ハムがあるというのもびっくりしたが、しっとりとした旨さと香ばしさがある。下に隠れたコロッケには隠し味のハラペーニョ。ピリリとした舌への刺激が心地よい。合わせるのはクレマン・ダルザスのロゼ。 前菜一品目は「ズワイガニのゼリーとサラダ、マスカットとキャビアのアクセント」。ゼリーの上に乗るのはシャインマスカットとミョウガ、フィンガーライムを和えたもの。単品でもそこそこ存在感がある素材をうまく組み合わせて、絶妙のバランスを出している。スプーンは木製じゃないほうがいいかもしれないと思ったが、それを凌駕する味だった。合わせるのはシャンパーニュ。ヴィンテージはないが、2019年のぶどうを多く使ったシャルドネ主体。 前菜二品目は「瀬戸内産活〆ひらめ 文旦と冬瓜のマリネ さつまいものムース、カラスミ」。もちろん平目が主体だが、文旦の酸味、カラスミのアクセントがあり、食べていて飽きない。と言いつつ、あっという間に食べ終わってしまった。合わせるのはテールブランシェ。ちょっとクセが強いが、平目との相性がいい。このタイミングでパンを出してくるのが憎い。しっかりソースを拭い取ることができた。 前菜三品目は「とみつかぼちゃのエスプーマ フォワグラ ポルチーニとトリュフのアイス」。エスプーマは温かく、アイスは冷たい。混ぜ合わせて、そこからすくい取るとフォアグラが隠れている仕組み。ポルチーニ、トリュフ、フォアグラとリッチな香りの食材が揃っており、こってりとしてるのだが後味は爽やか。アクセントはむしろカボチャの種の食感だ。レベルが高い。合わせるのはムルソー。この個性派軍団に負けない力強さがある。 魚料理は「マナガツオのポワレ スープ・ド・ポワソン、レモンとフェンネルのコンディモン」。このスープ・ド・ポワソン、最高だった。マナガツオの火入れ、表面の香ばしさ。濃いんだけど決してエンミが強すぎるわけではないスープ。隠れたラビオリ。あぁ、美味い。合わせるのはボルドーの白。先程のムルソーとは違って魚を邪魔しないマリアージュ。 肉料理は「白糖町産蝦夷鹿のロースト すもものポワヴラードソース」。この火入れがまた良かった。柔らかく仕上がっており、表面は蕎麦の実など香辛料が程よく効いている。付け合せにはレバーペーストと和梨のスライス。合わせるのはクローズ・エルミタージュ。シラー100%でちょっとした香ばしさを感じる不思議な味わいが蝦夷鹿とよくあっていた。 デセールは「マロンとレモンのクリーム ビスキュイ 無花果 カフェのアイスクリーム」。同時にお願いした食後酒はモエ・エ・シャンドンのマール。それ以外にもカルバドスやブランデーなどを出してくれたが、ちゃんとお値段も伝えてくれて、透明性が高い。 最後の小菓子は「リンデン香るマドレーヌ」。コーヒーを頂いてごちそうさま。 控えめに言って、かなりレベルが高い。味わいとしてはリッチだけど、後味は比較的あっさり。品数は多いので、気づいたらお腹がいっぱいになっているという不思議さ。ワインはちょっと変わったラインナップもあり、楽しめるスタイルだった。いいお店ができました。 #箱崎町 #2024年オープン #南仏料理