せっかく富山に来たなら、美味しい和食食べたいとお店を探していたら「ふじ居」をおすすめされたので、予約を取ってランチに訪問した9月(長月)。 岩瀬という古くからの街に佇むお店は暖簾をくぐるところから気分を上げてくれる。カウンター席(掘りごたつ式)に座ると、正面にはきれいな庭。この席に座っただけで、気分が高揚してしまう。 コースはオーダー済み。ドリンクをどうしようかと思ったが喉が渇いていたので、まずはビールを。その後はペアリングをお願いするという変則的な形にしてみた。(が、結果的にはビールなしのほうが良かったかもしれない) 料理の構成とペアリングはこんな感じ。 ・小松菜・白海老 (満寿泉 ひやおろし) ・月見豆腐 (満寿泉 白萩) ・あおりいかのお造り (満寿泉 R 生もと造り生酒) ・がんどぶりのお造り (満寿泉 限定大吟醸) ・紅ずわい蟹 (満寿泉 県産山田錦) ・八寸 (IWA5) ・子持ち鮎 炭火焼き (満寿泉 リンク) ・甘海老昆布と金時草の酢の物 (セイズファームのソーヴィニョン・ブラン) ・焼き茄子 みょうが (満寿泉 BO) ・鮎飯 (満寿泉 土遊野) ・満寿泉プラチナの酒粕アイス (満寿泉 貴醸酒で作った貴醸酒) ・初雁 (御抹茶) 最初にほうじ茶をいただき、コースがスタート。さっそく目の前に登場した大きな紅ずわい蟹は新湊産。これは調理前の顔見せのようなものだ。 最初の一品を頂く前に、まずはおちょこを選択。25種類並んだ中から、直感で1つを選択。地元の満寿泉から、フレッシュなひやおろしを。花籠に入った料理は小松菜と白海老をすだち醤油で。爽やかで上品。 椀物は月見豆腐。一つ一つの椀の模様が違っているところも美しい。頂く日本州は白萩。あえて常温で提供することで、まろやかさを感じる仕立て。 2つ続くお造り。まずはアオリイカ。こちらも新湊産。これを塩とすだちで食べるのが最高。お酒は満寿泉のRをぬる燗で。もう一つのお造りは「がんどぶり」。ブリの一歩手前というが、十分にブリ。 次は紅ずわい蟹。先程でてきたカニを目の前で湯がきながら仕上げていく。合わせるのは萬寿泉の本流、山田錦。当たり前に合う。この後がすごいんだ。かにみそに身をつけて食べる。さらにバゲットをつけて食べるという贅沢まで。和食でバゲット出てくると思わなかった。 続いて八寸。秋らしく、うさぎと月をモチーフに。合わせるのはIWA5。特別にアッサンブラージュ2とアッサンブラージュ4の飲み比べ。非常に近しい味わいだが、ちょっとずつ違う。しかし、この日本酒はパーフェクトだな。 そして、子持ち鮎の炭火焼。香ばしさの中に、ふんわりとした身の甘さがある。ここに合わせる萬寿泉のリンク8はシーバスリーガルの樽を使っており、不思議な香り。これがペアリングの妙。 甘海老はワイン(ソーヴィニョン・ブラン)に合わせて。焼き茄子は大きなみょうがと。こちらは萬寿泉のBOと。 最後の食事は鮎飯。眼の前で鮎から丁寧に骨を取り除いて、盛り付ける。ちょっと濃い目のお酒は萬寿泉 土遊野。このマッチングも素晴らしい。 フィナーレに向けてアイス。酒粕を使ったアイス。ここに貴醸酒をつかった貴醸酒。大人の組み合わせ。 最後に初雁。これは御抹茶で。いやぁ、素晴らしいコースだった。非の付け所がない。満足以外に言葉が思い浮かばない。 お土産に鮎飯を包んでいただいてごちそうさま。最高のお店です、ふじ居。 #岩瀬 #富山