『また来てくれたんですね!今年も頑張って下さい♪』 と、入店してすぐに店主から告げられた。 この店に来たのは1年前。 その時の強烈な「うまい店」という印象が蘇り、堪らず寄らせてもらった。 連絡した時間には、満席で入れなかったのだけど、席が空いたら連絡をしますと気遣ってもらい、それに甘える。 少し、他店で時間を潰し、再来店を果たすとカウンターにはボトルが置いてあった。 そう、1年前に入れた残量も僅かな「いいちこ」のボトルを1年間もの間取り置いてくれたのである。 僕らがこの店で、しらうおの沖漬け、筋子の鬼おろし、生ホルモン炒め、裏メニューの賄いバターチキンカレーなどに舌鼓を打ち、盃を交わしてる間も相変わらず引っ切り無しに常客が来店する。 「これ、サービス。これも食べて精を付けて明日から頑張って下さい」と岩牡蠣の炒め物などを料理と料理の隙間に差し込み、僕らを待たせまいと気遣ってくれる有り難さなるや。 毎晩通いたい理想店であり、小山、いや栃木の名店である。