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松 宏彰さんのMy best 2018

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東京都

タイ料理

松 宏彰

知られざるタイ料理名店、昇天のディナーコース! 泪橋のほとりで鮮烈にデビュー、その後学芸大学へと移った「バーンメイ」。 圧倒的クオリティを誇るこのお店ですが、実は今までグルメ情報サイトを含むメディア露出をかなり抑えていたんです。 いわゆる、屋台風タイ料理でもなく、ローカリティを売りにしたタイ料理でもなく、もちろんエスニック&パクチーブームに乗っかったお店でもなく、シェフであるメイさん自身のクリエイティビティに基づくタイ料理レストラン」。 10人にも満たないキャパシティの小さなお店だけに、純粋にタイ料理を楽しみたいファンだけに来て欲しいとの想いがあり、露出を控えていたのです。 が・・・!! メイさんのタイ料理のあまりの美味しさ! このまま伝えずにいるのは勿体なさすぎる! なんとか、グルメな方々にこの素晴らしさを伝えたい! ということで、rettyのイベント機能を使ってささやかな貸切食事会を開いてみました。 学芸大学駅から徒歩2分ほどの場所にありながら、知らなきゃ見つけられない店構え。 「愛」と「花」の間にあります。 こちら夜は基本予約制(当日でも大丈夫です)。 facebookページのメッセージで事前に好みや必ず食べたい品だけを伝え、あとはメイさんお任せがGOOD。 日本人の旦那さんが丁寧にやり取りしてくれるので安心ですよ。 まずは乾杯。 こちらタイビールの他、日本酒なんかも色々揃っているのが嬉しいところ。 ★ソムタムトード こちら唯一事前にお願いしていたメニュー。 「トード」は「揚げ」、つまり揚げソムタムなんです。 ソムタム特有の酸っぱ辛さと揚げた衣の食感が絶妙で、感動すること請け合い。 ★ナンガイトード 鶏皮揚げ。 どこか今治みたいですが、ソムタムトードとあわせて食べると食感変化が楽しい! ★ヤムカイトム 茹で卵和えサラダ。 普通にメニューにあってもなかなかオーダーしないであろう品の、意外な美味さが発見できるのは、お任せコースならでは。 ★豚豆のラープ タイ東北イサーン式 豚豆(豚の腎臓)の挽き肉サラダ。 くわーっとした辛さの中に豚豆のコリコリ感、これは面白い!! ★ギョウナーム(トムチュウギョウナーム) タイで日常的に食べられている「ワンタンスープ」。 ヒリッとしている舌をここでリセットして次へと進む流れ。 ★ガイタクライ 鶏肉のレモングラス レタス包み。 これがまた素晴らしかった!! レタスに包まれたかなーりジューシーな具材。 汁をこぼさぬよう、そっと齧ると・・・ レモングラスの突き抜けるような酸味、そのあと爽やかな甘辛さと鶏の旨味がやってきます。 思わず笑顔になる美味さ!! ★ガパオ餃子 同様の名前のメニュー、巷のいわゆるオリエンタルバルとかにもあるかと思いますが、メイさんのは全然違います。 本来のガパオ、つまりホーリーバジルのシャープな香り。 餃子なのに食後感スッキリという面白さ! ★塩ココナッツアイス 食後のデザートまで抜かりなし。 メイさんの料理の特徴、辛い・甘い・酸っぱいの三位一体の振り幅に加え、食感の変化が存分に楽しめた、素晴らしいコース構成。 実に、実にヤバいです。 クリエイティブな本格タイ料理をいただくなら、東京随一、昇天もののこのお店に改めて注目ですよ! http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3715.html

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東京都

立ち飲み

松 宏彰

しゃけ天国にして酒天国にしてスパイス天国「しゃけスタンド」。 代田橋、知る人ぞ知る沖縄タウン。 その奥の奥にあるのが「日本一のしゃけ定食」で有名な「しゃけ小島」。 さらにその奥にあるのが「しゃけ小島」の姉妹店にして立ち飲みスタンド。 その名も・・・「しゃけスタンド」 実はここ、カレーマニアの間でちょっと話題のお店。 様々なしゃけ料理で呑める面白さに加え、カレーが只者じゃないんです。 しかも値付けは超庶民価格、夢のようなお店・・・・ それでは始めましょう。 ★はなはと 純吟 ¥380 蔵元は広島・呉の榎酒造。 2017年12月に絞ったばかりの酒を瓶詰めしたフレッシュなお酒。 せんべろ価格でありがたや。 ★しゃけスパイス焼き ¥650 カレー以外にもちょいちょいスパイス絡んできます。 店主のインド料理好きが垣間見え・・・いや、モロ見えですね。 なるほどつまりこれ、しゃけのフィッシュティッカ。 味の濃い魚ですから、ナンとかに合わせるより、日本酒とのマッチングの方が良いわけだ。 ★すじこ巻 ¥430 お寿司だってしゃけベビー。 細巻の中からプチプチ魚卵汁が弾けます。 他にももっともっと攻めたいところですが、この日は単独訪問。 ここでカレーに行ってみましょうか。 ★カレー辛口 ¥1000 ・ウインナートッピング +¥180 シャケのカレーにライス、ダルスープ、芽キャベツとしゃけのグリルがついたワンプレート。 立ち飲み居酒屋でこれ、ありえませんよね。 見ただけでわかる手の込んだ美味さ。 ホールスパイスから仕込んだシャバシャバなカレーの中にしゃけの旨みが凝縮しています。 インドにありそうで、インドにはないカレー。 トロッとしたダルスープもええ塩梅で、和のようなネパールのような、スリランカのような、けれどどこでも無いような。 ウインナーをトッピングしてみたのですが、居酒屋感が増してええ感じですよ。 近けりゃ毎日でも寄りたいお店。 ちょっと非の打ち所がないだけに、混みすぎないようそっと応援したいと思います。 ●「カレー細胞」Facebookページ https://www.facebook.com/CurryCell ●twitter :@hm_currycell http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3817.html

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東京都

インド料理

松 宏彰

銀座に日本初、南インド・マンガロール料理専門店が誕生!バンガロールじゃないですよ、マンガロール。 「バンゲラズキッチン Bangera's Kitchen」2018年1月14日銀座インズ2の2階にオープン。銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅のいずれからもすぐの好立地です。 マンガロールは南インド・カルナータカ州にある港湾都市。 かつてはマイソール王国に属し、カルナータカ州の言語であるカンナダ語とは異なるトゥル語が用いられているそう。 アラビア海に面した立地を生かし、魚介類とココナッツをよく用いるなど、独自の食文化があるとのこと。 私は、昨年12月に開催した「カレー寺」イベントに来場していただいた店長のバンゲラさんから事前情報をいただき、プレオープンパーティへとお邪魔させていただきました。 まずは乾杯。 メニューはまだ作成中ということで、この日はベジターリーとノンベジターリーを特別提供。 せっかくなのでベジとノンベジを合わせたミックスをお願いしました。 ★ミックスターリー(プレオープン限定) 1. Kori gassi (chicken gravy). 2. Batane-Batane gassi (Green peas-Potato) 3. Sambar 4. Devasthana Saar 5. Chicken Uruwal 6. Rice 7. Cabbage Uppu Kari 8.Chattambade 9.Neer Dosa 10.Padengi payassa (Mung payassam) ちなみにお皿は仮のもの。 オープン時には真鍮のずっしりしたターリー皿が用意されるはず。 早速いただいてみましょう。 ・・・・いやあ、驚きました。 「マンガロール料理」という物珍しさに惹かれやって来たものの、食べた後は「物珍しさ」よりも「美味しさ」が完全に上回った印象です。 ちょっとこの店、只者ではありませんよ。 まず、南インド料理の基本軸となるサンバルとラッサム。 (ラッサム=Devasthana Saar) この2つが派手じゃないのが良い。 シンプルに、けれどバランスがとても良くて、毎日食べられる味わい。 そして、オープン後はおそらく一番オーダーが入るであろうチキンカレー(Kori gassi)の美味いこと美味いこと。 基本メニューにしっかりとした軸があることは大事ですね。 そしてさらに、マニア心をもくすぐる珍メニューが乗っかってくるわけ。 そして重要なのは、どれも難しい味じゃなく、日本人が素直に美味いと思える味だということ。 一番ズキュンときたのはChicken Uruwal。 ドライタイプで衣付きフライしたチキンは、チキン65やチキンマンチュリアンを彷彿とさせますが、マンガロールの伝統的な料理とのこと。 フレッシュカレーリーフの香りも素晴らしく、これでビール何杯もいけます。 そしてこちら。 シルクのハンカチのように見えるのはNeer Dosa。 Neerは「水」の意ですから、水餃子ならぬ水ドーサ。 米粉とココナッツのみで発酵させずに作る純白のドーサはプルプルした食感で、ちょっとイディアッパムのようでもあり。 こんなの食べたことありませんが、チキンカレーにつけていただくと絶品であります。 食後のデザートはあったか。 ダルスープみたいだなあ、なんて思ったらなんと! ムング豆のパヤサムでした。 ちょっと日本のお汁粉のようであり、爽やかな香りもあり、素直に美味いです。 内装、食器など、隅々まで行き届いた世界観。 インドで作ったというショップカードも素敵です。 入口や壁には、マンガロールの文化にまつわる意匠があれこれ。 食べるだけでなく、知られざるマンガロール文化に触れながら、お酒を飲み交わすという楽しみ方も出来そうです。 また、いずれは築地から仕入れた新鮮素材によるマンガロール海鮮料理も登場予定。 期待を遥かに上回る面白いお店ができたものです。 2018年、銀座マンガロール料理から目が離せませんよ! ●「カレー細胞」Facebookページ https://www.facebook.com/CurryCell ●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell ⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。 Bangera's Kitchen 関連ランキング:インド料理 | 銀座一丁目駅、有楽町駅、銀座駅 http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3773.html

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東京都

カフェ

松 宏彰

色々凄すぎて、記事にするのが戸惑われるお店というのがあります。 一体何から話したらよいのか・・・・とにかく情報量が凄いのだなぁ。 そのお店の場所は清宝院というお寺の境内。 ぱっと見民家ですけど、よく見りゃ「コーヒー そば カレー ニューギニア」の文字。 そう、こここそが東京最後の秘境・・・ 「珈琲カレーそばニューギニア ニウギニ NIUGINI」 公式情報では、「世界で唯一パプアニューギニア料理が食べられる本格的石臼挽き手打ち蕎麦処 おかげさまで創業100周年」 ・・・さて、どこから突っ込みましょうか。 店内はこんな感じ。 いやいやいや、こんな蕎麦処、見たことがありません。 幼な子は確実にトラウマ。 そして店主、鼻に棒が刺さってるんですが、いい人です。 店主のAPOさんこと堀口さんは約20年前、インドネシア西パプア州ダニ族の村を訪れ、その村の家族となりました。 それ以来、毎年現地へと赴いており、村人たちは逆に、「APOが日本への長旅から帰ってきた!」と迎えいれてくれるそう。 ★南国定食 ¥1500 素朴という文字がそのままビジュアル化したよう。 私はかつてミクロネシア・ヤップ島で現地の料理をいただいたことがありますが、ちょっと雰囲気が似ていますね。 手前のバナナに包まれた料理は「カウカウのムームー」。 カウカウ(Kau kau)はニューギニアのサツマイモ。ムームー(Mumu)はバナナの葉を用いた蒸し焼き。 イモ、青菜、ともにホクホクな食感ながら、調味料による味付けはなく、少量の塩でいただくのみ。 ご飯の上にはシーチキンやインスタントラーメンがパラパラと。 現地でもこういった缶詰や保存食は人気なようです。 添えられた焼きバナナには甘みがなく、これまたイモのよう。 ええ、基本、味付けしないイモなんですね。 素朴な見た目以上に素朴な味。 けれど、食の経験値を積むという意味においては素晴らしいですね。 ・・・・と、ここまではほんの前段。 この店の真価は別のところにありました。それは蕎麦。 ★ニウギニそば \1000 メニューには「日本とニューギニア友好の味」とあります。 実はこの蕎麦、3種の蕎麦粉と、つなぎにサゴ椰子を用いているんですね。 で、食べてビックリ、これは衝撃です。 なんですかこの、圧倒的に美味い蕎麦・・・・ 実はAPOさん、蕎麦屋の三代目。石臼挽き手打ち蕎麦の名手なんですね。 冗談抜きに、いや、ニューギニアとか店主のキャラとかいろんなことを抜きにしてもここ、蕎麦の名店ですよ。 薬味もちょっと変わっていて、クルミダレと粒胡椒、ネギ、どんぐり味噌。 これまた魅惑の味変が待っていました。 メニューには、直球の十割蕎麦もあり、次回はいろんなこと抜きにそれを食べに来ても良いかも。 と、そろそろ情報過多になってきましたが、大丈夫ですか? 実はここ、カレーが凄いんです。 ★ニューギニカレー(激辛) \1000 登場するなり、ブホォォーッと香るホールスパイス。 ニューギニアには固有のカレーはないので、このお店のオリジナルということですが・・・ スパイスマニアが狂喜乱舞する刺激的な香り、そして良き辛さ。 ちょっとここ、カレー専門店でも良いんじゃないですか?? 実はAPOさん、「ケララの風Ⅱ」の沼尻さんとも親交があり、一時期はミールスの提供もしていたんですが、何せ場所が場所、お店のキャラがキャラだけにあまり出ず、今のカレーに落ち着いたとのことです。 と、このお店の凄さはそれだけじゃないんです。 それは珈琲。 ★ブルーマウンテンコーヒー \500 登場するなりブホォォォォッと香るアロマ。強い香りの中に繊細な風味。 こんな美味い珈琲、なかなかいただけるものではありません。 実はパプアニューギニアには1930年代にブルーマウンテンの苗木が移入されており、元来のブルーマウンテンが栽培されているそうなんです。 APOさんは毎年ニューギニアから戻る際、バックパックいっぱいにコーヒー豆を積み込んでえっちらおっちら運んで来るそうで、まさに産直モノホンのブルーマウンテン。 ★精霊スイーツ ¥500 「店主がメニューに精進を精霊と書き間違えたので精霊スイーツとなりました」 ★三多マ名物 ニュー南国まんじゅう ¥300 スイーツも絶品にしてブルマンとの相性も抜群。 日本唯一のパプアニューギニア料理がいただけるお店は、驚くほどの蕎麦の名店であり、素晴らしきカレーと珈琲がいただける最高の喫茶店でもあるのでした。 http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3815.html