甲府でのランチといえば、ほうとうが定番。 ネットで調べて、県庁近くにあるにある『小作』が有名なんだよなと思いながら歩いていると... 「ほうとう屋さん、あそこにあるね。」と息子。 指差す方向を見ると、あれっ『小作』って書いてあるけど、北口じゃなく南口のはずなんだけどな。 調べてみると北口にも支店があって、店を覗くとまだ空いている様子。 これはラッキー、よし、今日のランチはここにしよう。 「はい、いらっしゃいませ~~」 むむ、この語尾は会話が完結しておらず、私からの回答を求めているな。 「こんにちは。2人なんですけど...」 「はい、奥にどうぞ。」 どうやら正解だったらしい。 靴を脱いで奥に行こうとすると、別の仲居さんが「3名様、こちらのお席で。」と。 どこでどう変換されたんだろうか、これはうっかり侮れないぞ。 さてさて、今日も10km以上歩いて喉が渇いているので、まずは麦の炭酸から。 呑むのは私一人、それでも大瓶はいけるでしょ。 よし、それじゃ乾杯!(というのは一人言) グッ、グッ、クッ、フハー! おぉ、歩いた疲れが全て吹き飛ぶなぁ。 「はい、お待ちどうさまです。馬肉ご膳です。」 そう、私はほうとうではなく、馬肉ご膳1,800円にしておいたんです。 ビールを呑みながら馬肉をツマむ贅沢、昼間からこれができるというのが車旅ではない楽しみ。 息子はノーマルに「カボチャほうとう」をオーダーしているので、お互いに分ければ食べたいものの種類を増やせるという計算。 よし、それでは頂きます。 まずは焼き茄子、味噌がたっぷり。 豪快に味噌をのせ、一気に頬張る。 うん、甘い。 季節は終わっても、味噌がアシストする茄子の美味しさは変わらないよなぁ。 これでビール...じゃない、麦の炭酸をグビッと、お、美味い! 続けてきのこの小鉢。 軽く混ぜてズズッと啜ると、おぉ、さすが。 きのこ類の味の濃さ、これはスーパーとは全然違います。 ツマミとしても勿論美味いんですけど、あまりにも味が濃いのでご飯にかけてと。 茄子といいいこのきのこといい、一人で食べきらず息子にもこの美味しさを理解させたい。 そしてメインの馬肉には、生姜とネギ、ニンニクをたっぷりと浸してと。 口に放り込むと、旨味がたっぷりと染み込んだ赤身の美味しさ。 薬味の効果もはっきりとしていて、麦の炭酸に素晴らしく合うんです。 息子が羨ましそうな顔で見ているので、これも半分残しておいてあげようか。 そんなこんなで、柴漬けと味噌汁以外は全て半分を譲っても十分に満足できるだけの量。 これが1,800円は安い、そう思えるボリューム感でした。 代わりにと貰ったのがほうとう、カボチャや里芋、大根もたっぷり入れてくれたんです。 柚子胡椒をたっぷりと入れて賞味すると、ほうとうの小麦粉、汁の旨味や野菜のホッコリ感もいい。 そうだよな、このほうとうの歯応えと味わいは誰が食べても美味いよな。 息子も全般的に気に入った味だったたようで、私より多い量をあっさりと完食。 さすが有名店の美味、ご馳走さまでした。