大塚にある隠れた名店。 実は大塚、巣鴨にはネパール料理、ネパールカレーのお店が多くあります。 その中でも特に有名なのはプルジャダイニングでしょう。僕も東京でネパール料理食べるならプルジャが一番と思っていました。 そんな中でここ半年くらいのうちに僕の中での評価が急上昇していてプルジャダイニングを追い抜きつつあるのがこちらのお店です。場所は大塚北口の目抜き通りの中央あたり飲食店が詰まったビルの5階にあります。 エレベーターで5階に上がると中はちょっとしたリゾートダイニング風。店内にはバーカウンターがあったり、小上がりになったテーブル席があったりと思った以上に広々としています。 今回頼んだメニューはダルバート。ダルバートというのはネパールの定番の定食みたいなもので、日本で言ったらご飯に具沢山の味噌汁、切り干し大根かなんかの小鉢と漬物がお盆に乗せられて出てくる定食といったところでしょうか。 ダルバートの内容は多少店によって個性がありますが、こちらの店はチキンのカレーとダル(豆)のカレー、野菜のスパイス炒め、そして山盛りのご飯というラインナップです。あとはちょびっとの生野菜とチリソースが添えられていますね。 そもそもネパールのカレーというのは日本で遭遇することの多い一般的なインドカレーと比べてあっさりとしていて素材の味が活かされた素朴な味わいをしているものです。前述したプルジャダイニングがまさにその王道のようなお店なのに対して、カスタマンダップは素朴な味わいの中にもちょっと旨味が強めだったり、塩気やスパイスのメリハリが効いていていい意味で少し俗っぽい味をしているんですよ。プルジャのおそらく王道的であろうネパールカレーの味は気分によっては少し味気なく優しすぎる味と感じてしまうことがある気がします。ただし、この味の違いなんて好みや気分の問題でどっちが優れているといったことではないです。 では、カスタマンマップの何が素晴らしいのかというと、それはコスパです。この写真のダルバートが500円。それでも味のクオリティを考えたら十分安いのですが、なんとライスとカレーがおかわり自由なのです! デフォルトの盛りでもご飯は250g(一般的なご飯茶碗に大盛り)くらいある気がします。カレーもたっぷり2種類で十分な食べ応えですが、残り少なくなっているのに気づくと店員さんがライスを皿にこんもり乗せておかわりをすすめてくれるのです。しかもストップをかけないと当たり前のように元の量と同じくらいをよそってくれます。カレーもさすがにチキンカレーのチキンは抜きでですが、器に元の状態と同じように汁をそそいでくれるのです。 2種類のカレーはどちらもよくご飯に合います。ダルはやわらかいスパイスの使い方で優しい味わい。チキンはやや辛めでトマトの旨味と少し攻撃的なスパイスの風味がたまりません。 例えるなら鰹節と昆布の二番出汁に白味噌を合わせた豆腐の味噌汁と鰹節と昆布の一番出汁に田舎味噌を合わせた豚汁といったところでしょうか。 日本でよく見かけるインドカレー屋の定番メニュー バターチキンのようなこってり濃厚な旨味とは別物の素朴な味わいです。でも、だからこそ飽きのこない味わい。僕は正直毎日でも食べれると思います。他にも美味しいものがたくさんあるから実際は毎日は食べませんけどね。
はっきり言って今まで食べた中で最高の味噌ラーメン。いや、最高のラーメンだと言ってもいいかも。 寒い冬場になると無性に味噌ラーメンを食べたくなるものでして、、職場からの帰り道、途中下車で寄れるお店。ネットの評価が良さげだったので訪問してみました。 ラードの浮いたオレンジがかったスープの色。周りが黒く焦げて味のしみていそうなチャンシュー。まず見た目が素晴らしい。 さっそくスープを。熱々。味噌のコクががっつり。ほどよい甘み。出汁の味よりも前面に味噌の旨さコクが押し寄せてくる。 麺。黄色の強い中太ちぢれ麺。モチっと美味い! チャーシュー。最高、、味のしみ具合に焦げの風味。ほどよい脂身。 メンマ。昔ながらの味。いい感じの発酵臭が懐かしさを感じさせてくれますね。 おろしニンニクを入れるとまたグッと強まるな。 食べれば食べるほど。 味噌。味噌。味噌。濃い!美味い!! 自分の好みにハマっただけ?いや、これはたぶん自分の好みの問題ではなくとてつもなく美味いです。
これはやられた。 すごく丁寧に作られている醤油ラーメン。小麦の香りの強い細麺。すっきりとしてはいるが舌にほんのり心地よさが残るスープ。中国醤油かな?真っ黒で甘さとコクのあるメンマ。鴨の燻製。牛すじ煮込み。低温調理の豚チャーシュー。注射器で黄身に味を注入してあると思われる味付け卵。刻みネギと玉ねぎ。茹で青梗菜。 一杯のラーメンの具に鴨、牛すじ、豚が共存しているなんて正直意味不明だ。でも、それがなんだか成立してしまっている。スープが誰とも共存できる優等生なんだな。単に主張の弱い当たり障りのないやつじゃなくて、主張は強くしっかりしてるのにオールマイティに合わせてくる感じ。 正直なところ、食べている最中は美味いんだけど、ちょっと物足りなさを感じていたの。すごく評判のいい店で15分くらい並んだこともある。発狂して叫び出してしまうくらいのものを想像していたので、まぁちょっと期待外れだったというわけ。 しかし、食べ終わって店を出て1時間くらい経ったところでの感想は最高潮に達していたのだ。美味いラーメンを食べた後、腹が重たかったり、脂の強さにムカついたり、ニンニクや豚骨の臭さが口に残ったり、異様に喉が渇いたり、、、食べている最中は最高に美味かったものが後でうっすらと後悔に変わっていくということがある。それは僕がもう若くないということとも大きな理由ではあるが、、 それに対して、こちらのラーメンを食べた後の帰り道の心地よいこと。しょうゆの風味の立った柔らかい口当たりのスープの余韻が口の中に残っているのだが、それが全然嫌じゃない。またすぐにでも食べに行きたい、いや今すぐもうちょいあのスープを飲みたいと思う感じ。 これは二郎系ラーメンやコテコテの豚骨ラーメンを食べた時とは対照的だ。強い塩気や脂の旨味、ニンニクの香りなどにやられ、満腹中枢を破壊されてハイになっても、それは30分もすれば後悔に変わっていたりするもの。竹末の醤油ラーメンはその逆。食べてる最中のインパクトはわかりやすい美味さを詰め込まれたコテコテのラーメンに比べたら弱いけど、後々まで余韻までたまらなく美味しい。 本当にやられた!気づいたのは食べ終わって1時間くらいしてからのこと。 あと、最後にこれも言っとかなくては、 店員さんの対応がまた丁寧で素晴らしかった!たかだか15分店の外で並んだくらい。人気店にわざわざ来ているのだからそれくらい覚悟の上、どうってことないのだが、帰り際にせわしなく、それでいてとても丁寧にラーメンの調理、盛り付けをしている店員さんが「お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。ありがとうございました。」と一言。 世の中にはラーメン作りは丁寧にこだわるのに、接客態度は横柄な店もあったりすると聞くぞ。ラーメン作りも丁寧なら接客も同様に丁寧。最高じゃないか。マイリマシタ、、
先日浅草橋の有名立ち食いそば店を訪れて以来、僕の立ち食いそば熱に完全に火がついた。 きっかけになった店である浅草橋の野むらは暗黒汁と評される濃い汁が売りの店で、濃い味の中にも出汁の旨味がしっかり感じられて美味かった。 しかし、食べ終わってしばらくたっての僕の感想は「美味かった。すごく美味かったが、僕はここより良い立ち食いそば屋を知っている」だった。 そんなわけで、僕は過去の記憶を頼りに立ち食いそば屋めぐりを始めてみることにした。 3軒目は駒込の一○そば。名前の通りこちらは日暮里の一由そばの系列です。そして、そもそも一由そばは六文そばで修行された方が始めたお店とのこと。 店内の雰囲気、お品書きの感じも一由にそっくりです。味もよく似ています。ちなみにこちら厳密には立ち食いではないのです。典型的な立ち食いそば屋風のカウンターにはハイチェアが配置されています。 頼んだのはそばにげそ天、とり天。今日はディナー利用なので、ガッツリいきましょう! この店は天ぷらの作り置きの数は少なめで時間はかかるものの揚げたてを出してくれるのです。残念ながら時間がなかったので、作り置きのものをトッピングしていただきました。 店長さんのワンオペなので、スピード命の立ち食いそば店と比べると少し時間はかかるかもしれません。ちなみに支払いはキャッシュオンです。 しばらく待つとやってきました。黒っぽいつゆが注がれた器の中央にげそ天が横たわり、その脇で窮屈そうなとり天は器から少しはみ出してしまっています。ネギはセルフなのでガッツリ乗せちゃいます。そして、鷹の爪の輪切り(種入り)をパラパラ。うむ、いいビジュアル。これが490円だぜ! いただきます。 全体的に一由の流れを強く感じる味ですが、出汁の味は少し異なる気がします。並べて食べ比べたわけではないので僕の舌に残るあやふやな記憶がよりどころですが、やや甘さが控えめで鰹出汁が強めでそれ由来と思われる酸味がうっすら感じられます。そばはやわらかい茹で麺。立ち食いそばのスタンダードスタイルですね。そして、ここはとり天が名物です。しっかり火を通してあるので肉質はやや硬めですが、出汁に浸して食べるとこれがたまらない。肉料理のほめ言葉としてやわらかいやジューシーというワードがちやほやされているけど、硬くて美味いものだってありますよね。このとり天はやわらかいとは言えないけど、コスパも踏まえれば抜群に美味いよ。そして、定番のげそ天。ここのげそ天も一由同様、1〜2cm角サイズに刻まれたげそを一塊にして揚げたかき揚げスタイル。やはり出汁でふやかしながら食べるのが格別です。 いろいろ好みは分かれるところでしょうが、僕の中での立ち食いそば暫定1位はここですね。(椅子あるけど)
先日浅草橋の有名立ち食いそば店を訪れて以来、僕の立ち食いそば熱に完全に火がついた。 きっかけになった店である浅草橋の野むらは暗黒汁と評される濃い汁が売りの店で、濃い味の中にも出汁の旨味がしっかり感じられて美味かった。 しかし、食べ終わってしばらくたっての僕の感想は「美味かった。すごく美味かったが、僕はここより良い立ち食いそば屋を知っている」だった。 そんなわけで、僕は過去の記憶を頼りに立ち食いそば屋めぐりを始めてみることにした。 1軒目は日暮里の六文そば。2軒目は同じく日暮里でこちら一由そばだ。 場所は日暮里と西日暮里の間、やや日暮里より。一般的な立ち食いそばは駅中、駅のそばにあることが多いがこの店は日暮里駅から徒歩4分くらいだろうか。時間がない中、駅の中や近くでささっと食べる。ある意味、時間が限られた諦めの中での選択であることが多い立ち食いそばだが、この店はここでそばを食べるという目的がないとなかなかたどり着かない立地にあるのだ。それでいて日曜の9時台でしっかり混んでるんだから驚きね。 かけそば、ジャンボげそ天。 ネギをセルフで乗せられるのも嬉しいすね。 美味え、、げそ天を出汁で崩しながら食べつつ、そばをすする。美味え、、 この店は間違いなく僕のベスト立ち食いそばのひとつですね。
浅草橋から秋葉原よりに歩いたビルの一階のテナントにあるお店です。このテナントは以前丸山吉平という有名なとんかつ屋がありました。その店は超絶美味いとんかつとかなり気難しい店主、非常に厳しい店内ルールが印象的なお店でした。詳細は存じ上げませんが、店主が交通事故にあわれそれがきっかけで閉店したと聞いています。 そして、閉店後のテナントに入ったのがこちらのとんかつ檍です。蒲田に本店のある、これまた有名店の支店ですね。さらには丸山吉平の店主はそもそも檍出身らしいです。いろいろな因果があってこの浅草橋と秋葉原の間のビルの1階のテナントに日本を代表するとんかつ屋がバトンをつないで営業してると思うと感慨深いですね。ちなみに丸山吉平も場所を変え神田で復活したそうです。 ここのとんかつはとにかく最高です。今日は特ロースカツ300g!3〜4cmくらいの厚さの肉。肉はうっすらピンク色が残るくらいの揚げ具合。粗めの衣がビシッと立ち上がっていますね。口に運ぶとまずはこのカリッとした衣の食感がたまりません。そして、肉の柔らかさジューシーさ脂の甘味が押し寄せてきます。ここのとんかつを食べるときは圧倒的に塩がオススメです。岩塩、粗塩。卓上には3種類の塩が置いてあります。 ソースで食べるのももちろん美味しいのですが、ソースだとせっかくの脂の甘味が覆い隠されてしまう気がします。キャベツはソース、とんかつは基本塩で一切れだけソースというのが僕の定番です。 一般的なとんかつの範疇を超えて絶品肉料理店としてオススメできるお店だと思います。なんかガッツリ肉を食べたい気分のときって焼肉やステーキが頭に浮かびがちだと思いますが、ここのとんかつをぜひラインナップに加えていただきたいです。 東京トップクラスのとんかつ店で上質なロース肉300gのとんかつが定食で2000円ってコスパ良すぎますよ。いきなりステーキだって肉300gとライススープ頼んだら2000円近くいくでしょう。(ワイルドステーキなら1500円くらい?) 逆に東京トップクラスのステーキ屋で肉300g頼んだらいくらするの?って話ですよ。焼肉屋だって然り。 こんな絶品の肉料理が腹一杯食べれてランチで2000円最高としか言いようがないです。
テレビなどでも度々取り上げられている四川料理の名店ですね。麻婆豆腐好きとしては一度行っときたいなってことで初訪問。 単独潜入なのでメニューはプレミアム麻婆豆腐は決まりとして、あとはよだれ鶏。辛い系のメニューを重ねてしまったが、メニューの写真がとてつもなく美味そうだったから、、 結論から言うと、よだれ鶏は過去最高の美味さ。麻婆豆腐はベスト10には入るがベスト5には届かない感じ。 よだれ鶏はタレの辛味塩気甘味香味のバランスが最高。個人的な好みとしてはもう少し酸味強くてもいいけど、今まで食べた中で一番美味かった。 麻婆豆腐はフレッシュな青さを感じる花山椒の香りがナイス。ただ、ちょっとその香りの強さが全体を支配しすぎてしまっている印象。これは僕の個人的な好みの問題だと思うけど、麻婆豆腐は豆板醤の辛味、甜麵醬の甘味とコク、花山椒のしびれる辛味、ひき肉の旨味、ネギの香り、ニンニクしょうがの香りなどがバランスよく感じられるものが好きなんすよ。ベスト麻婆豆腐は原宿の名店 龍の子で変わらず。 お酒を煽りながら、よだれ鶏をがっつき、麻婆豆腐をハフハフ。ライスはなしでOK。ひとりで楽しむには十分すぎる量。満足なり。 たぶんこの感じからすると他のメニューも間違いなく美味いのだろう。この店ではまだ3品しか注文したことがないが、とりあえず僕のオススメはよだれ鶏とウーロンハイ3杯。これで間違いない。
JR大塚駅周辺の目抜き通り。両側に飲食店がズラリ。駅前から200mも進むと少し店がまばらになってきますね。そんな繁華街のやや端っこより、右手にあるのがこちらのお店。 看板にはドンとシンプルに"汁なし 破顔"の文字、入口からはいまいち中の様子がわかりづらい。気になる見た目ではあるけど、いかにも名店、美味い店という雰囲気ではないかもしれない。そして、飲み屋の多いエリアの端っこあたりにあるお店としては早めの21時閉店。 なかなか気分とタイミングがマッチせず、近くを通ってもスルーしていたのですが、この日はちょいとラーメン気分、時間も20時過ぎだったので初潜入。 店内はやや暗めの照明、カウンターのみ8席くらい、少しフロアよりも高くなっているカウンターの中で店主が1人で切り盛りされています。 食券機で焦がし汁なし+特製で910円ナリ。 着座して10分くらい丼が到着。 まず目につくのは角切りの焼豚がゴロゴロ。特製にしたので焼豚多め。 中央にはモヤシがひと山。横に味玉が丸々一個。そして大判の海苔が丼のふちに寄りかかっています。それらの脇から麺が少し顔を出しています。 しっかりタレと麺が和えてありますね。まずは麺をひとすすり。美味い! なによりタレが絶妙に美味い。塩気は強めでやや甘めかな。醤油ベースだけどそれだけじゃないコクが感じられる。コチュジャンとかそんな感じのコク。輪郭のくっきりしたタレに魚粉の風味も良し。ガーリックチップの香りもいい。 たぶんこの汁なしのタレをスープで割ってラーメンにしたら少し甘すぎる気がします。でも汁なしのタレとしてはすごくいい。今まで食べた汁なし、まぜそば、油そばの類の中で、一番タレの味がしっくりきた気がする。 そして焼豚。これがまたいい!大きめ角切りの焼豚が炙ってある。炙り加減が素晴らしく、ほどよく焦げたところがあり脂がトロけてジューシー。特製は焼豚が多めになるのだが、本当に多い!なかなか無くならないのが嬉しい。 汁なし、まぜそば、油そば。いろいろあるけどタレがここまで好みにばっちしハマったのは初めてな気がします。ラーメン用のカエシ、タレをそのまま転用しているのかなっていう感じの店があったり、油そばの名前の通りオイリーさが前面に出ているお店、肉味噌などの具やマヨネーズなどのトッピングありきで味を組み立てている店などなどいろいろありますが、タレ+魚粉+ガーリックチップのシンプルな構成でこんなに美味いのは初めて。 僕の中の汁なし、まぜそば、油そばジャンルNo.1の店かもしれない。1000円以下で食べられるもののクオリティとしては大大大満足。 ちなみに調べたら桜台にある有名店の支店なんですね。