産地も収穫年も違うふたつの蕎麦は、 各々の主張を持って強く香り立つ 口に含めば、穀物の自然な甘みに癒され 繊細さと奔放さが交じる味わいに魅了された 故きを温ね、新しきを知る隠れ家的蕎麦処 中井で蕎麦呑み コロナの会食制限もも緩んだタイミングで 1年以上ぶりに8人で貸切にしていただいた 初訪問の参加者を中心に中井駅で待合せ、 こんなところに店があるのかという住宅街へ 店主さんと奥さまにご挨拶 若き関根さんは、一見無愛想にも感じるが、 本当に心根からやさしい方なのだ 参加者がそろったところでまずは サッポロラガー(赤星)の中瓶を数本 開栓し、“さあ蕎麦呑みを楽しもう”の乾杯 前菜に“蕎麦の実のおひたし”が供された プツプツとした食感の蕎麦の実を まろやかな風味の玉子が蓋をしている 全てを包み込む出汁の風味がまた秀逸だ そして、酔いが深くなる前に蕎麦を味わう この日の産地違いの蕎麦食べ比べは、 埼玉県と新潟県で収穫年も違う ざるを持ち上げ蕎麦を鼻に寄せれば ふたつの小山に盛られた産地違いの蕎麦は、 各々の主張を持って強く香り立つ 素で口に含む。舌触りに差は感じない 軽く咀嚼するとどちらにも自然で豊かな 穀物の甘みと香りが感じられるのだが、 繊細さと力強さの交じり方が違う どちらも素晴らしく、甲乙つける気も ないのだが、この日の自分に合ったのは、 埼玉県三芳産が放つ熟成された奔放さだった 蕎麦の食べ比べの後は、日本酒と酒肴だ 酒は、静岡の地酒で以前より銘柄の揃えは 少なめだったのは寂しいのだが、その中から 夏先らしく開運と白隠正宗の夏酒を 所望して仲間たちとはじめた 酒肴の盛合せが一人ひとりに用意される 枝豆、ズッキーニの焼浸し、たまご焼、 板わさ(わさび漬)、2種類の海老、等、 日本酒の酒肴に具合が良いものばかり かまぼこは、五島列島のものであったり 一品一品への産地や品質、使用する スパイスなどへのこだわりも深い この後、まだまだ日本酒は杯を重ね、 静岡おでんやバラエティな蕎麦メニューが 展開するのだが、個人的な事情でこの日は、 泣く泣く店主と仲間に事情説明して途中退席 久々に伺ったgreen glassは感慨深く 店主関根さんが打つ蕎麦は、 やっぱり自分好みで秀逸だった 早々にリベンジしてひと通りを堪能したい その時は、酒の揃えも充実してると尚よし #住宅街に潜む魅力沸騰の手打ち蕎麦庵 #sova_sova #そば #中井 #落合 #greenglass