事前予約して供されたこの日の手挽き蕎麦の 凄みさえある豊かな香りと旨みに心が動く 絶妙なそのコシと舌ざわりは打ち手の腕だ 蕎麦前の静岡おでんと日本酒もまた愉し 秀逸な味わいに魅了される隠れ家的蕎麦処 中井で家族蕎麦 蕎麦好き息子の誕生日の食事に予約したのは 前回、自分の誕生日の食事にも伺ったこちら 蕎麦に関していえば都内ならここが一番好き 実は今回、事前予約が必要な“手挽き蕎麦”を お願いしてあり、蕎麦前をいただきながらも 最後の蕎麦が楽しみで仕方がない とはいえ、まずは蕎麦前から… こちらでは我が故郷、静岡の酒をいただく <正雪 純米吟醸 別撰 山影純悦・900円> フルーティでいてキレのいい飲み口が素敵 蕎麦前の酒のアテにはやっぱり“静岡おでん” <牛すじ・360円>、<大根・300円>、 <たまご・280円>といった定番の種と “本日のおでん”の<豚角煮串・430円>、 <いわし天・320円>あたりをいただいた 静岡おでん独特の出汁とタレで煮込まれた おでんは見た目の黒さに反してあっさり目 定番の種は前回もいただいて気に入ってたが “本日のおでん”も素材の旨みがジワっとくる 日本酒も家族で注ぎ合い2度ほど追加 <臥龍梅 初しぼり純米吟醸 生酒・840円> <志太泉 純米吟醸 八反三十五号・900円> どちらも正雪よりさらに辛口でスッキリ そう、正に蕎麦にピッタリな日本酒だと思う さらに一品料理からも <鴨ロース・1,850円>、さらに <チーズみそ漬・600円>をお願いする “鴨”はロースだけでなくモモも盛り合わされ それぞれの豊潤さとサッパリを味わった チーズはブルーチーズ系などのみそ漬で クセのある濃厚な風味を酒で流す お待ちかねの<手挽き蕎麦・1,000円>へ 丹精込めて手挽き、手打ちされた蕎麦は、 自然な粗挽き具合が見た目から風味豊かそう 鼻を蕎麦に近づけて息を吸えば 包み込むような穀物の香りがフワッと立つ 蕎麦だけを数本摘んで口に含む 少しザラっとした舌ざわりも心地よく その豊かな香りが鼻に抜け、軽く咀嚼すれば 蕎麦の甘みが豊かに滲み出る いやぁこれは久々に食す凄みのある蕎麦だ 薬味なんて添えられない潔さで まろやかなコクのある鰹出汁の辛汁もいいが この蕎麦は、添えられた塩くらいで その甘みを引き立てながら食すのがいい 店主に話を訊けば、素材(水府蕎麦)は、 某名店(一応伏せておく)の店主である 某蕎麦名人の畑で作られた玄蕎麦とのこと そんな玄蕎麦が手に入っちゃうのも凄いな もっと蕎麦が食べたくて <もり・830円>と名物蕎麦でもある <かまあげ・830円>を一つずつ追加 この店の“もり”は産地の違う2種の合いもり この日我々に供されたのは、千葉と栃木 以前、千葉のそば祭りでも何度かいただいた 千葉在来種の蕎麦がとても風味豊かだった 冷水で〆ずに茹でたてを食す“かまあげ”は、 しなやかな温か蕎麦の風味を一気に味わう 今回の産地は栃木産 食べ切った後の茹で汁はまさに本来の蕎麦湯 トロッとした辛汁に合わせた蕎麦湯もいいが この本来の蕎麦湯で割るのも一興だ 〆て3人で13,010円 都内でも3本の指に入るくらい大好きな こちらの蕎麦を堪能した おでんや一品料理、日本酒は少し高めの 値段設定なので、蕎麦前は軽くがいいね 次回は家族とでなく、蕎麦好きの呑み仲間と 再訪したいな #クリスマスキャンペーン #そば #日本酒 #静岡おでん