Yasuyuki Enokiuchi

Yasuyuki Enokiuchiさんの My best 2016

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神奈川県

フランス料理

Yasuyuki Enokiuchi

フランス語で「生命・人生」を意味する店名の鎌倉にあるフレンチ。オーナーシェフは、ひらまつで23年活躍後、独立して2015年に今の地でオープンした。 鎌倉駅から若宮大路を海方面に進み、一の鳥居を曲がったところにあり、駅からはやや離れた落ち着いたロケーション。エントランスには、大地に根を張り、太陽に向かって伸びていく様を表現したシンボルマークがあり、出迎えてくれる。店内はオープンキッチンになっていて、木の床が温かみのある空間を演出している。 ランチメニューは2500円、3500円、4800円の3種類あり、メインが肉と魚料理となる出会いのコース(3500円)に。 前菜からスタートし、オキザワラのスモークに、メインはシロカジキのパネと霧島黒豚ロースのロースト。いずれのお皿からも料理自体のクオリティの高さが伝わるのだが、特に感じるのが、シソのジェノーベーゼや万願寺唐辛子ソースにある野菜使いの巧さ。このお店を知ったきっかけも、知人のホームパーティーでのシェフ持ち寄りの野菜料理で、野菜は三島の契約農家「フードカルチャールネサンス」のものであり、年間300品種以上の野菜を栽培しているという。 グラスワインを2杯飲んで、2人で1万円以内の会計もハイコスパといって差し支えないレベル。素晴らしい素材が素晴らしい使い手と出会うことにより、素晴らしい料理が生まれる、まさに店名通りのコンセプトを味わうことができるお店で、再訪間違いない鎌倉フレンチ。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12210017928.html

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東京都

焼き鳥

Yasuyuki Enokiuchi

三鷹にある焼鳥店で、オープンは昨年9月と日はまだ浅いが、焼鳥達人の会のメンバーでもある注目店。他には、鳥しきやたて森、里葉亭、蘭奢侍などが名を連ねており、その錚々たる面子から、この店の実力の高さが分かるだろう。同会の名誉顧問を務めるのがアンジャッシュ渡部氏で、同氏の新著「いい店の見つけ方教えます」でも教えたくない店として登場している。 三鷹駅から歩いて5分ほどのマンション地下のロケーションで、店内は失礼ながら三鷹らしからぬスタイリッシュさを感じるつくり。15席のカウンター席のみで、壁に大きく描かれた鳥の文字が特徴的。店奥にあるのが、この店を語るうえで欠かせない、酒棚。席数を減らしてまでつくった拘りようで、1000本以上の純米酒が並ぶ様は圧巻。 豊富なラインナップを誇る日本酒の他に、ソムリエでもあるオーナーの山本さんはクラフトビールも好きで、6タップのラインナップから、この日はご当地ビールとなる三鷹ペールエールを。武蔵野三鷹をベースとした「Cool air Oneブルワリー」のビールらしく、初めて飲んだが、すっきりさわやかな飲み口で一杯目にぴったり。 甲州赤鶏や大山鶏を使用した焼鳥は、7本コースが1280円という、まずその良心的価格に驚く。肝心のクオリティも、さびに丸はつ、つくね、せせり、血肝、なんこつといずれの串も高く、ボリュームも申し分なしで、改めてそのハイコスパぶりに感服。他に厚揚げ、麩、磯辺焼き、モッツアレラチーズのさび焼きなどの単品串や一品料理も変わらずハイレベル、そしてローコストで言うことなし。 宝剣に賀茂金秀、御結と広島縛りで頂いた自慢の日本酒も、いずれも初めて飲む銘柄だったが、焼鳥ともよく合っており、さすがの拘りを感じさせるものだった。 既述どおり、アンジャッシュ渡部氏も取り上げているので、これから注目度も急上昇しそう。しかし、三鷹というエリアから、予約が取れなくなることはないだろうと高を括っているが笑、そうなっても可笑しくないポテンシャルを備えており、マイベスト予約が取れる焼鳥店に躍り出た。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12215325379.html

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フランス料理

Yasuyuki Enokiuchi

共同オーナーである佐藤伸一シェフは日本人で最高位であるミシュラン2つ星を獲得しており、情熱の大陸でも取り上げられ、今パリでも注目のレストラン。旅行出発直前での予約だったが、高校先輩経由で席を確保できることができ、ありがたいことこの上なし。 パリ最古のパサージュ内のロケーションで、外観には店名がないので分かりにくく、初めての時は通り過ぎてしまったほど。店内はコンパクトなつくりで、1階に8卓しかないプレミアムシートと、2階がキッチンの構成になっている。トイレは2階にあり、佐藤シェフの仕事を垣間見ることができるので、一度はトイレに行くことをお勧めします笑。シェフへのインタビュー記事では、日本人客には、ある一定の制限をかけているとあったが、この日は我々の他に1組。 土曜ランチは、150ユーロのデギュスタシオンコースとなるが、せっかくの2つ星を味わうにもってこいなので、逆にラッキー。サービスをしてくれたのは日本人女性で、メニュー説明をしっかり聞くことができたのは有り難かった。 シャンパンとともに野菜のコンソメスープからスタートし、最後のデザートに至るまで、常に美味しいため息が出っぱなしの2時間半。パンは人気ブーランジェリーのデジデのもので、蟹のムース、雲丹と海藻のジュレ、帆立や平目などシーフードのメニューには、日本人ならではの繊細さが随所に表れており、激しく美味。海藻のジュレにはダシの風味がふんだんに味わえ、和の技術が生かされてると感じた。メインのひめどりのきのこソースも半熟卵や玉ねぎのラビオリとの相性抜群で、2つ星の評価にふさわしいクオリティだったと思う。 サービスをしているもう1人のフランス人男性は、世界一の肉屋と言われるデノワイエ氏の義理の息子らしく、佐藤シェフとの共同オーナー体制のよう。同じパサージュに、同経営の餃子屋と牛丼屋があるので、Passageはしごをすることにしたパリの夜(笑) #海外グルメ http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12127262322.html

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北海道

イタリア料理

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イタリア語で価値を意味する店名の、美瑛にある一軒家イタリアン。周囲は畑の美瑛らしいロケーションにあり、アクセスはやや分かりづらいが、バローレの頭文字「V」が刻まれた石が曲がり道の目印。 店内は、どの席からも美しい風景が眺められるように考えられた、縦長のつくりになっている。最近、改装したようだが、シンプルながらもセンスを感じる雰囲気がいい。(残念ながら、店内は料理以外は撮影禁止。) メニューは要予約のおまかせコースもあるが、季節の野菜の盛合せのみを事前予約し、パスタコースに。 車のため、ふらのぶどうジュースで料理を待つ。きゅうりのジュレの冷製スープからクオリティの高さが分かる始まりで、前菜の盛合せは目で見ても楽しめる。事前に予約していた季節の野菜の盛合せは、色とりどりの美瑛の野菜がふんだんに使われており、見惚れるほどの美しさ。バーニャカウダソースで頂くのだが、これがまた美味しく、マイベストバーニャカウダに躍り出た。パスタは5種類から選べ、+500円の美瑛牛のラグーソースにしたが、肉の旨みがソースに深いコクをもたらしていて、これもマイベストラグー。 旅行という非日常機会と、美しい風景の中の一軒家という好ロケーションのプラスアルファを差し引いても、その高評価に揺るぎはなく、北海道に来た際には、また訪れたいイタリアン。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12205449661.html

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東京都

寿司

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鮨さいとう〜さいとうさん、最高です 6年連続ミシュラン三つ星。 食べログ寿司ランキング全国No. 1。日本一予約が取りづらい寿司店。これらの鮨さいとうを形容するキーワードの数々からも、自分には縁遠い店であることは明らか笑なのだが、縁あってお誘い頂いての、初さいとうさん。いつもながらの他力本願ぶりには自分でも呆れ返るが、予約を取って頂いた方には感謝。大将は久兵衛ののち、鮨かねさかで修行し、赤坂にかねさかの支店として店を開き、自らの名を冠にし今に至る。現在の地は、赤坂アークヒルズサウスタワーにあり、カウンターのみのさいとう劇場となっており、他には弟子のしおんさんが握る個室がある。 白エビや鰹のづけ、太刀魚焼きなどの5品のつまみからスタートし、鯛や小肌から赤身、中とろ、大とろの鮪三連星など、玉を含めて15貫の握りで繰り広げられる、さいとうさんライブ。つまみからクオリティ高く、酢飯をタネが包み込むように優しく握られた鮨は口の中でホロリと交わる一体感が凄かった。 超人気の有名店でありながら、張り詰めた緊張感や威圧感など皆無で、同席者と楽しく会話をしつつ、リラックスして鮨が食べることができた。さいとうさんと直接話すことはなくとも、その雰囲気づくりはさすがで、鮨のみならず、その人柄にも惚れての人気なのだろう。一緒に行った人は、また次の予約を1人でも入れており、真のお客とはこういう人のことを指すのであり、自分みたいなミーハーは、この幸運な一回きりでいいのだろうが、誘われたら、また行くと思う笑。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12169512312.html

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東京都

割烹・小料理屋

Yasuyuki Enokiuchi

新馬場という渋いロケーションで、店前に水槽がある創業70年以上の歴史を誇る割烹料理店。割烹というとハードルが高く感じるが、ここ牧野は、とても身近に感じられる驚きのハイコスパで、水槽ありに旨い店なしの自分の法則を覆したお店。 メニューのバリエーションは豊富で、どれも食べたくなる悩ましさがあるが、まずはポテトサラダを。このポテサラはdancyuのポテサラ100にも選ばれた逸品で、その評価に違わぬクリーミーな美味しさ。魚介類はしめ鯖、白子焼、ホタルイカ沖漬に、欠かせないのは踊り焼き。卓上の七輪で活き穴子や活きだこを焼くのだが、踊り焼きの名の通り、素材が踊り出すほどの新鮮さ。メンチカツやカキフライも美味しく、生でよし、焼いてよし、揚げてよしの3拍子揃った好割烹。 お酒も日本酒や焼酎をしっかりと楽しんだので、体感会計は1万円だったが、1人あたり6500円の会計には只々驚いた。と同時に、以前京急族でありながら、そしてこの店を知りながら訪れていなかったことを激しく後悔するほどのインパクト。 2階は座敷になっており、今回は食べなかった鍋を楽しんでみたいと思わせる、この時期にして早くも和食部門マイベストの有力候補に躍り出た。

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東京都

そば(蕎麦)

Yasuyuki Enokiuchi

イタリア語で道を意味する店名の中野坂上にある蕎麦店。住宅街の中にある一軒家のロケーションで、看板もないので、まさに隠れ家といって差し支えなく、てんとう虫のランプが唯一の目印。 店内はカウンター3席と座敷席が2卓のみのコンパクトなつくりで、まるで自宅に招かれたかのように錯覚するほどの雰囲気。カウンター前のキッチンは、家の台所そのもので、蕎麦は2階で石臼にて挽いており、時折蕎麦を打つ音が客席まで聞こえてくる。メニューはおまかせで、お昼は蕎麦のみもできるようだが、せっかくなので、つまみを含めたコース仕立てで。お酒は志賀高原ビールのほか、日本酒のラインナップが秀逸で、1合700円という良心的価格で楽しめる。一律同じ価格なのは、会計が楽だから、という理由らしい笑。 料理は、ひたし豆からおひたし、サルメリア69のハムのスープ、団子汁、そばがきなど、いずれも蕎麦の引き立て役にとどまらないインパクトのある味わいで、日本酒とも良く合う。 蕎麦は3種類の産地のものが楽しめ、この日は北海道摩周に、鹿児島と群馬のブレンド、会津若松産は玄そばで、そばがきは 埼玉三芳産。加えてラッキーなことに、冷やかけまで食べることができ、近海一本釣り鰹の薄削りでとった出汁は、飲み干してしまうほどの旨さ。産地と蕎麦の形状、食べ方の違いが、それぞれ楽しめる美味しい趣向が心憎い。 アシスタントの女性がいるとは言え、基本的に店主の日比谷さんが1人で妥協を許さない丁寧な仕事をされている。ゆえに時間はそれなりに掛かりますが、それだけの価値は間違いなくあるので、ゆったりと日比谷ワールドを楽しみたい。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12201444422.html #食欲の秋

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東京都

火鍋

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食べログレストランアワード2016中華部門1位、点数も4.63と食べログに愛されている有名四川料理店「趙楊」の火鍋専門店。オーナーシェフの趙楊氏は四川省成都の迎賓館で料理長を務めた経歴の持ち主。その趙楊の隠れた名物である火鍋に特化したお店が今年10月にオープンしたとあれば訪れない訳にはいかない。当然、趙楊自体には未訪であるところが寧ろ自分らしくていい笑。 田町や三田駅から歩いて10分ほど歩き、アクセス的には決して良いとは言えないロケーション。階段を降りるアプローチのビル半地下の店内はテーブル席が5卓ほどのコンパクトつくり。入口近くの席の壁に飾られている、パンダとドラゴンと火鍋を支える人の絵に趣がある。 火鍋のみのメニュー構成からは専門店のこだわりが出ており、火鍋食材25品の5500円のコースに。ドリンクメニューもなかなかのバリエーションで、値付けも良心的な紹興酒3年のボトルを。 白湯スープと麻辣スープは9:1で食べることを勧められるほど麻辣スープは辛いのだが、花椒の痺れがしっかりとしていて好みの辛さ。趙楊から届けられるというスープは味に深みがあり、さすが趙楊と唸らされるクオリティ。 北海道のエビにイカ、帆立を始め、素材の良さを感じる野菜や肉類の良い肉類など、スープの力に依存しないで、食材自体の質も高いところにも好感が持てる。食材追加なしで満足できた十分なボリュームが5500円コースでもあるので、足りなければ追加するスタンスが良いのではないだろうか。 趙楊も勿論気になるが、次に訪れるのも、またこちらになりそうなほど気に入ったマイベスト火鍋店。

9

東京都

割烹・小料理屋

Yasuyuki Enokiuchi

サーモン&トラウト〜自転車屋風カウンターガストロノミー 店名は英語のスラングで「痛風」の意のカウンターガストロノミー。下北沢駅から歩いて10分ほどのロケーションで、外観はお洒落な自転車屋風になっているのだが、それもそのはず、オーナーは自転車屋さん。 店内はいかにも下北沢らしいセンス溢れるインテリアで、ディスプレイされている自転車は、実際に購入することができるという。カウンターとテーブル席があるが、ここでは調理の様子が間近で見られるカウンターがおすすめ。シェフの森枝氏は海外経験があり、マンダリンのタパスモラキュラバーにいたこともあって、エルブジの影響を受けていて、独創的な料理は、目でも楽しめるから。 メニューは5000円と8000円のおまかせコースがあり、熊の肉に惹かれて後者に。食前酒の人参生姜バーボンからスタートし、熊肉は滋賀の名店「徳山鮓」でも使われており、地鶏コンソメとともに。栄螺や猪肉のトルティーヤに、アフタヌーンシーというユニークなメニューは、牡蠣や雲丹、烏賊、ホウボウのフィッシュ&チップスなど、まさに海の三重塔。他にも山梨県早川町の鹿肉や世田谷の農園「吉実園」の卵などの素材と、シチリアオリーブオイルや奄美大島の蜂蜜などの調味料系への拘りも半端なく、薀蓄系には嬉しいほどの情報量笑。 ドリンクはペアリングコース(4000円)がおすすめで、ギタリストだというソムリエが日本酒やワイン、ウイスキーなどを料理に合わせて出してくれるので、様々なお酒を少しずつ楽しめるのが嬉しい。締めに提供されたのが小笠原味醂で、そのユニークな発想が美味しさに楽しさとして加わるのがサーモン&トラウト流。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12133235258.html

10

東京都

イタリア料理

Yasuyuki Enokiuchi

日本唯一の伊アブルッツォ州料理専門店。在東京イタリア大使館の専属料理人だったファビアーノ氏とその師匠であるオーナーのサバティーノ氏のタッグで、そのバックボーンも最強。店名のパエサーニとは村人を意味し、このトラットリアではまさに村人のように、本場仕込みの郷土料理を楽しむことができる。アブルッツォ州とは首都ローマがあるラツィオ州に隣接した州だが、普通の人にはあまり馴染みがないだろう。実際に自分も初耳ではあったものの、大井町にあるカラブリア州料理の「トラットリアヨシダ」もそうだが、イタリアンというジャンルをさらに突き詰めたお店には個人的に惹かれるものがある。 場所は高田馬場駅からやや歩く早稲田通り沿いにあるロケーションで、なぜこの場所なのかは謎。L字形の店内は落ち着きがある雰囲気なのだが、この日は祝前日にもかかわらず、お客さんは我々ともう1組のみで明らかに場所が影響しているとしか思えない。 メニューのバリエーションは豊富だが、メニューのみ写真撮影は禁止とのこと。永福町の「マッシモ」もそうだったが、それだけメニューにこだわりがあるということだろう。自らサービスもするサバティーノさんは気さくな方で、オーナーのおすすめに従ってオーダー。 パエサーニ名物の自家製アブルッツォサラミの盛り合わせは、お店で熟成させている全て手作りの逸品で手動でカットしているこだわりよう。特にスパイシーなサラミのヴェントリチーナは買って帰りたいほどの美味しさ。残念ながら手作りゆえ、お店で味わうしかないのだが。他にも激旨のサルシッチャやカヴァテッリ、アブルッツォ州で盛んというラム肉など、どれもさすが大使の料理番と思わせるクオリティの高さ。 それらの料理に合わせたワインも当然アブルッツォのもので、今売り出し中というワイナリー「ヴィッラメドーロ」の赤を。サラミやサルシッチャのしっかりした強めのテイストを受け止めており、まさにアブルッツォマリアージュ。 3人でワイン1本にグラスワインを飲み、料理をしっかり食べてデザートで締めての6000円台の会計もコスパに十分に見合ったもの。また訪れたいと思わせる良店だが、場所が変われば人気店間違いなしと素人には思えてしまう。 http://ameblo.jp/enoking1017/entry-12218739704.html