Katsuhira  Takano

Katsuhira Takanoさんの My best 2022

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東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

キリ番2,500投稿目は大人のコの字酒場、江戸一さんです。 かの太田和彦翁をして東京三大居酒屋の一角と言わしめたお店。凛とした佇まいに自ずと背筋も伸びます。立派な木戸を開ければ永年使い込まれたカウンターがお出迎え。ひとりに一つ、お通しにお箸、お猪口が設られたお盆が供されます。まずはキリンラガーの大瓶でひと息つきましょう。 お料理はカウンター向かって中央の短冊メニューからチョイス。枝豆にきぬかつぎ、生しらすなど、いぶし銀な酒のアテが並びます。初手ってすこぶる大事なんですが、ここはお刺身、アジでいきましょう。 お通しのマグロの煮付けをチビチビやっていると、「これどうぞ」と糠漬けをいただきました。きゅうりと大根。シュンっと舌を刺激する心地よい乳酸感がいいんだよねぇ。ありがとうございます。 少し寝かせた感じのアジの身はしっとり旨味がのったもの。生姜とわけぎをのっけて醤油をチョンチョンしてパクり!うん、ビールがすこぶる進みます。 早々に空いたビールの次はやっぱり日本酒。滅多にお目にかかれない『褒紋正宗』をぬる燗でお願いします。お供はちょっと気になったいちぢく、そして焼き鮭を。 鮭が焼きあがるまでのお供に出たいちぢく。これがまた斬新!なんと酢味噌を和えた、ぬたスタイルですよ!いちじくのフレッシュで軽やかな甘みと酢味噌のこっくり濃厚な甘み、タイプの違う甘みが合わさって至極の味わい。デザート感もありつつ、ぬる燗との相性がこれまた抜群なんですよねぇ。 香ばしく焼き上げられた鮭。身はふっくらかつジューシー。そして皮がとんでもなくいい感じ。普段は鮭の皮は残す派ですが、この鮭の皮は別格!香ばしさと脂感が濃厚で熱燗にベストマッチ。美味いねぇ。 もうひとつのレア銘柄『惣花』を楽しんだ後、〆は『菊正宗』の熱燗に鶏つくね。鶏の旨味とジューシーさをドシンっとくる一杯で受け止めます。 使い込まれた店内はしっぽりと歴史の重みが伝わる雰囲気ながらも、お店を切り盛りする大女将と若女将はエプロン姿でいたって気さく。勇気を出して入ってみればそんなに敷居も高くありません。一見にも優しい目配せ気配せが全開。なによりお会計の際の大女将のそろばん捌きがまたいいつまみになるんですよねぇ。 頑張って通いたくなる良古典酒場。 ごちそうさまでした! #酒場

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東京都

和食

Katsuhira  Takano

渋谷は閑静な高級住宅街、松濤の一角に灯るランプが目印です。店主さんとのやりとりが心地いいアッパー居酒屋。しっぽり大人なひとときを楽しみましょう。 日本酒に合うアテがひと通りと最後に〆、という流れ。生ビール小で乾いた喉を癒しているとまずはお通し代わりのさつま揚げが登場です。茶色の目立たないやつなんですよねぇ。でもこのなんてことない地味な一品にしっかり手をかけてるんですよ。さっくりした衣と山形のキクイモを使った身のしっとり感との絶妙なコントラスト。スンっと鼻に抜ける生姜の爽やかさがまたいいんだ。 次は温奴。染み入るお出汁はただただ穏やか。川越の仙波豆富謹製のねっとりした密度感のある豆腐を媒介にお出汁の旨味と味わいを楽しみましょう。  醤油を絡めて軽く炙った北海道産ホッキ貝の殻焼き。シャクシャクと小気味よい歯触りとホワっと軽い醤油感と一味の刺激。これはお酒を呼びますよ。 続いてなんとも立派な鯖寿司が登場。身の厚みがねぇ、すごいんだよねぇ。身はただただソフト。微々たる締め感が心地いいです。 おひたし。しいたけと紅芯大根、ほうれん草。出汁感がいいね。さっぱりしながらもきちんと旨味を感じられます。 お造りは天草の太刀魚の炙りにカンパチ。脂のとろけ具合がたまらない太刀魚。そして一週間寝かせたカンパチは旨味が増幅。辛子醤油の漬けスタイルがすごくすごくエキセントリック。艶めかしい味わいです。付け合わせは金柑のドレッシングで和えたからし菜。爽やかね。 蓮根まんじゅうはハナビラダケと九条ネギがお供。ぽってりした餡がまろやかな味わい。蓮根風味がじんわり沁みます。ここでちょいと挟む小休止。ピーナッツもやしです。福岡は能古島産。ピーナッツからなんか芽が出てるよ⁉︎カラっと素揚げして軽く塩。コレはホントに酒泥棒。お酒がズンズンと捗ります。 ここからメイン系のスタート。まずは白子の春巻き。極々薄い皮と昆布の出汁を入れた菜の花を纏ったトロンっと滑らかな白子。粗塩のミネラル感が味わいをブーストします。美味いねぇ。 続いて鱈のバーニャカウダ風。ベースのソースは蕪とあさりで仕上げたもの。ごぼうを炊いて作った自家製ラー油がピリっと和中折衷なアクセントです。皮目を軽く炙った旬の鱈もグっと濃い味わい。 メイン三品のトリは肉団子。牛と豚の合い挽きで丸っとした肉肉しさが溢れ出る一品です。肉汁ほとばしるホワっと優しい口あたり。下に敷かれた目玉焼きの黄身を絡めればまろやかな美味しさを楽しめます。 最後の〆は麺と飯の二品。鶏出汁スープに九州の味噌三種を合わせたタレのラーメン。酒粕感も感じる奥深くふくよかな味わい。二品目はカレー。キーマ感あるぽってりルゥ。辛味よりも酸味が立った味わい。魚醤を合わせているそうでアジアンなテイストも楽しめます。 全12品の圧巻のコース。どれもお酒と好相性なものばかりです。肝心なお酒の充実度も眼を見張るもの。私の地元、石川県は羽咋市で醸すローカルなお酒『遊穂』があったのはびっくりしました。にごり酒をぬる燗でいただいたりと、ちょっとしたお遊びにも気持ちよく付き合ってくれます。また、芋焼酎『天狗櫻』を使ったビシっとドライでビターなレモンサワー、すっかりハマってしまった皮ごと漬け込んだ天然柚子酒『柚子革命』など、日本酒以外もお酒も抜かりなしです。 奥に4人掛けのテーブル席はありますが、やっぱりカウンターで楽しみたい。絶品のアテと銘酒で上質な酒場浴を堪能しましょう。 ごちそうさまでした! #酒場

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フランス料理

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ユニークでキュートなマスターが繰り出す絶品料理の数々。山手線ローカル駅、田端の住宅街の一角にひっそり佇むおもしろ美味しいお店です。 “Bistro”の冠と軒先の杉玉のアンマッチ感がなんともグっときますね。厨房を臨む7席のカウンターでオススメのお酒と料理とのペアリングを楽しむコース。口開けの一杯はカヴァです。マスターからは“まだ飲まないでね”とのアナウンス。するとそこにフランボワーズのリキュールをひと垂らし。ホワっと香る爽やかな柑橘感。これはいい!期待感が高まったところで珠玉のコースがスタートです。 『前菜』 ひと冬越した雪下にんじんを使ったムース。そこにノレソレとジビエのジュレが添えられます。プルプルのノレソレに絡む人参ムースのナチュラルな甘み。そこにジュレの旨味が味わいを下支えします。カヴァの爽快感にぴったりです。 『アスパラガスのソテー』 立派なホワイトアスパラガスにカラスミパウダーとスイスのチーズ、テット・ド・モワンヌをあしらったもの。ふっくらと仕上がったアスパラガスはただただジューシー。特に穂先に旨味が詰まっています。 『佐渡黒豚とマテ貝のソテー』 貝とお肉の個性的なコンボです。放牧で育てられた黒豚は軽やかでほんのり甘い脂感。そこにマテ貝の旨味が重なります。ふっくらした黒豚とぷっくりしたマテ貝。食感の違いも楽しい一品。脇を固める天然のセリがまたいい仕事しています。 『ホタルイカの煮物』 はしりでも大ぶりで見事なホタルイカ。合わせるのは新ワカメにわらびと筍です。ホタルイカの旨味も溶け込んだ鶏の出汁。お供は日本酒の大吟醸です。わらびの苦味が心地いい味わい。春ですねぇ。 『ヒラメのアンクルート』 淡路産ヒラメを香ばしいパイで包んだ一品です。カリサクなパイとしっとりした肉厚ヒラメ。ヒラメの内臓を使ったソースとも好相性です。ビネガーのコクがいいアクセント。 『玉ねぎのソテー』 横須賀、鈴也ファームで採れた新玉ねぎです。極々シンプルに塩だけでただ焼いただけなのにすこぶる美味しい。ほとばしる旨味はまさに大地の味わい。パリパリな皮も丸ごと平らげます。 『鹿のソテー』 メインは北海道は別海町のエゾジカ。ポルト酒とバルサミコ酢、鹿の出汁を煮詰めたソースでいただきます。きれいな赤身の内腿肉はとっても優しい繊維感。心地よい食感と香り、軽やかな肉の味わいを楽しめます。 『鹿すじ肉のカレー』 〆はスパイスがキリっと効いたカレーです。鹿のすじ肉がたっぷり入ったコク深い味わい。スパイスが胃を刺激して食欲も復活。しっかりお代わりしてしまいました。 『デザート』 甘いものは別腹です。バニラアイスを添えた丸っとしたブリオッシュオショコラ。ラムのリキュールを回しかけて仕上げます。ほんのりビターなカカオ香るブリオッシュにバニラアイスの甘みが寄り添います。深煎りのコーヒーでほっとひと息。 泡に始まり白、赤、ロゼに大吟醸と料理の魅力を引き出すお酒もバラエティに富んだもの。一人1本見当でしっかり楽しませてくれます。季節感ある旬の食材を時にはシンプルに、時にはきっちり手をかけマスターの腕とセンスで見事な一品に仕上げます。 おやじギャグを連発しながらのアルバイトさんとのかけ合いも楽しいもの。ほっこりゆるい空気感の中で間違いない美味しさを味わえます。おもしろいお店だ。 ごちそうさまでした!

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寿司

Katsuhira  Takano

隠れ家感溢れる落ち着いた空間で秀逸なネタと選りすぐりの日本酒を堪能です。 存在は以前から認識していましたが、古びた雑居ビルの2Fという立地でずいぶんと後回しにしていたところ、ようやく再開したGoToEatキャンペーン参加店と知り、これはいい機会!というわけでデジタル食事券の消費に向かいます。 17:30の開店時間に合わせて予約なしの飛び込み。念のためデジタル食事券が使えるか確認してからカウンターに腰を落ち着けます。まずは飲みもの。お、赤星があるよ!お通しのたらこの煮付けをお供にグイっとやりながら作戦を組み立てます。 まずは別設えのお料理メニューで目にとまった白子。焼きでお願いします。耐熱皿にたっぷり盛られた白子をこんがりと炙った一品。香ばしさと磯の風味が相まったなんともそそる香りが立ち上ります。クリーミーなところにじんわり拡がるほどよい塩気が絶妙な味わい。白子のピュアな旨味が楽しめます。これはお酒が進むわぁ。 早々に日本酒にスイッチです。まずは青森の『豊杯』。トロンっと濃醇な味わい。一緒にお願いしたお刺身の盛り合わせと合わせます。特に美味しかったのは愛知のすみいか。ねっとりとした身と穏やかな甘みがたまりません!大分の皮はぎは肝醤油ならぬ肝ポン酢で。肝のコクが合わさったキリっとした酸味を湛えたポン酢は皮はぎの淡白な味わいをグっと引き立ててくれます。次の日本酒、長野の『鼎』で残りのお刺身をやっつけます。 かにの身入りの玉子焼き、銀だらの西京焼きを福島の『楽器政宗』で。そして〆の握りはすみいかと芽ねぎ、注文を受けてから作り始める鮪のづけをお願いします。 すみいかは握りでも抜群の美味さ。芽ねぎもサクりとした歯触りが心地いいですね。大トリの鮪は漬けたてのフレッシュ感がおもしろい。日本酒とも好相性です。 日本酒の仕入れは地元の銘店、小山商店さんからとのことで間違いなし。そしてなによりネタの美味しさが秀逸です。 季節を変えて来てみたいお店。 ごちそうさまでした!

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割烹・小料理屋

Katsuhira  Takano

ご存知、とだかさんの虎ノ門店です。虎ノ門ヒルズビジネスタワー3F、数々の人気店が軒を連ねる虎ノ門横丁の一角で開放感ある明るい雰囲気のカウンターが出迎えてくれます。今宵は全国の地酒やオリジナルサワーなんかが楽しめる飲み放題のコース。うれしいお誘いに感謝しつつ珠玉の料理を堪能です。 『ウニ・オン・ザ煮玉子』 名刺代わりの一品ですね。ほんのり出汁香る味玉にウニといくらのパンチがバチンと効きます。ヴィジュアル通りの期待を裏切らない味わい。いくらを少し残して次の皿を待ちます。 『秋鮭の幽庵焼き』 タレの風味豊かな焼き鮭。残しておいたいくらと合わせて親子ともども味わい尽くします。 『鮑の肝豆腐とトマトの揚げ出し』 追い鰹で旨味が増した出汁に浸かった鮑の身と揚げ出し二品。一つは鮑の肝を合わせた豆腐。濃厚な風味が楽しめる手のかかったもの。もう一つはトマト。ほどよく熱が入りギュっと詰まった甘みが楽しめます。 『鰤の塩たたき』 どっしりと脂がのった鰤の身をスモーキーな炭塩でいただきます。レモンで脂のコクを中和。日本酒との相性はとんでもないですね。 『里芋の唐揚げ酒盗クリーム餡』 サックり香ばしく揚がった里芋をまったりとミルキーな餡を絡めて。衣のクリスピーさと芋のねっとり感のコントラストが楽しい里芋。そして“酒盗”とはよく言ったもので、このクリーム餡だけで飲めちゃいます。たまりません! 『白子と松茸のお椀』 なんとも贅沢な一品ですね。白子のコク深い旨味と松茸の芳醇な香り。軽やかな出汁に溶け出すほんのりビターな菊の風味が全体を引き締めます。 『マンダリンオレンジの白和え』 マスカルポーネチーズと蜂蜜を合わせた木綿豆腐をトッピングしたマンダリンオレンジ。フレッシュなミルク感をマンダリンオレンジのどっしりとした甘みが下支え。とんでもなく香ばしいローストアーモンドがまたいいんだ。 『秋刀魚の茄子包み焼き』 香ばしく焼き上げられた茄子を巻いた秋刀魚。大根の鬼おろしの上に削りかけられるのは季節の栗。どっしりとした秋刀魚の脂に茄子のジューシーさ、素朴な栗の甘さが相まったユニークで楽しい一品です。日本酒もいいですが、赤ワインがまた合います。 『甘納豆チーズ餅』 薄い餅で巻いた甘納豆とマスカルポーネチーズ。そしてキャビアでアクセント。クリーミーな甘みと塩気が効いたハマる味わい。 さあ、ここからが怒涛の〆のオンパレード! 名物のカレーを含む6品をお好みの量で楽しめる趣向。このために朝昼抜いてきたので、思う存分楽しみますよ! 『きのこたっぷり牛ご飯』 とは言うもののさすがにここまででお腹もしっかり溜まっているので、きのこご飯だけひと口いただき残りはテイクアウトをお願い。お楽しみにとっておきます。 『梅拉麺』 どっしりスープに溶け込んだ梅風味。しっかりした酸味と旨味。つまみ感もある一杯です。 『高菜炒飯』 高菜たっぷりのパラパラ炒飯。玉子の風味とピリ辛感。これもお酒を呼びますね。 『豆乳坦々麺』 まろやかでじんわり優しい坦々麺。しこプルな細ストレート麺にフワっと胡麻風味。肉そぼろも本格的。これはラーメン店も顔負けだ。 『とだカレー』 野菜や果物など様々な素材が溶け込んだぽってりルゥ。奥深い美味しさです。 『貝汁』 具はしじみとあさり。お酒をたっぷりいただいた後の癒しの一杯です。 『シャインマスカット大福』 〆の大トリはぶどうの王様、シャインマスカットの大福です。さすがにお腹が限界だったためテイクアウト。 人気のほどがよく分かる数々の手の込んだ料理を楽しめました。お酒もビールから始まり『鳳凰美田』、『墨廼江』、『黒龍いっちょらい』などの地酒、芋焼酎をトニックウォーターで割った『とだかトニック』などバラエティに富んだラインナップを好きなだけ。あっという間の至福の二時間を過ごせました。 テイクアウトの牛ご飯とシャインマスカット大福には辿り着けず次回の宿題。一年後が楽しみです。 ごちそうさまでした! #酒場

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寿司

Katsuhira  Takano

願掛け&前祝いで伺いました。カジュアルに楽しめるお寿司のフルコース。しじみのお出汁で胃を優しく起こしてあげてからの握りにつまみと怒涛のラッシュが押し寄せます。 お供の日本酒は岡山の『GOZENSHU9(NINE)』。まろやかでスムースな飲み口はお寿司ともぴったりですね。 ノリのいい板前さんとのやりとりも楽しいね。 ごちそうさまでした!

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イタリア料理

Katsuhira  Takano

シニアソムリエのシェフと酒匠のマダムが二人三脚で切り盛りする“お気楽イタリアン”。酒蔵見学や落語会などと絡めて美味しい料理とお酒を楽しめるお店です。今回はお花見企画。近所の公園で夜桜を愛でた後、シェフ厳選のワインとアテ感強めな個性派イタリアンを堪能です。 『AMUSE』 ちょっぴり贅沢なポップコーンシュリンプ。ニューカレドニアの“天使の海老”が使われます。衣はしっかり水分が飛んでサックリ、それから海老の身のしっとり感がやってきます。肝を使ったソースはほんのりビター。塩漬けの桜の花びらが浮かぶ泡と合わせます。 『ANTIPASTO』 三種の料理のワンプレート。ミートレバーパテ、ブロッコリーのムース、ホタルイカのアヒージョです。 スモークハムにアイスバイン、鳥のスモーク、鳥レバーなんかを合わせたパテ。添えられるのはタスマニア島の粒マスタードです。パテの濃厚な旨味にマスタードの奥深い酸味がマッチした一品。 ブロッコリーのムースは桜の塩クリームと。ブロッコリーのナチュラルな甘みにほんのり塩気と桜の風味。硬めに仕上がったムースはブロッコリーの味わいがギュっと濃縮しています。色合いもまさに春! ポルポアッフォガート(たこのおぼれ煮)のホタルイカアレンジ。どっしりとしたトマトの旨味を湛えるひと皿。ホタルイカも春の味わいですね。 『PASTA』 アメリカのお手軽家庭料理、マケンチーズをこだわり食材で再現。ヴィンテージチェダーで和えたマカロニに12ヶ月熟成のミモレットチーズを合わせます。コク深いこってり濃厚な味わいに赤ワインが捗ります。絶妙な茹で具合のマカロニはクニクニして楽しい食感。ケッパーがキリリといいアクセントになっています。 『SECOND』 メインはスプリングラムのTボーンステーキ。サーロインとヒレの二種です。味付けは桜塩。煮詰めたバルサミコ酢をソース代わりにあしらいます。ほどよく歯応えのあるお肉。ラム独特の香りがとってもいいですね。付け合わせはお店のスペシャリテ、“酒飲みをダメにする魔法の塩のフライドポテト”。これで完全にノックアウトです。 『DOLCE』 〆はパンナコッタをデザートのとともに。パンナコッタにあしらったのは桜の形のパスタ。可愛いらしく目でも楽しめる一品です。 シェフの口上とともにいただいたワインは計6本。泡にロゼ、白、赤そしてデザートワインとどれも料理にぴったり。ひとり1本見当でボトルがサクっと空いてしまいました。 肩肘張らない感じのまさにお気楽にお酒と料理を楽しめる良店。シェフとマダムのお酒の話もとっても酔いつまみになります。次回の企画も楽しみです。 ごちそうさまでした! #酒場

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長野県

ピザ

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【ふらっと長野】 雲ひとつない抜けるような晩秋の青空に映える三角屋根。遠くに臨む安曇野の山々を愛でながら極上のイタリアンを楽しみましょう。 お願いしたのは季節のドルチェか食前ドリンクが付く『Bコース』。前菜、サラダにスープ、そしてメインにお好みのピッツァかパスタを選びます。そこはそれ食いしん坊なメンバーが考えるのことは一緒。ピッツァとパスタ、計8種を頼んでシェアでしょう! 『本日の一皿』 鴨、柿、紫芋をじゃがいものソースで和えたもの。味わいはほんのりニンニクが効いたバーニャカウダ風。あしらわれたエディブルフラワーとっても可愛らしいです。 『有機野菜を使ったサラダ』 地元、安曇野の“のぐちファーム”の野菜をたっぷり使ったサラダ。シャキシャキで元気な野菜の美味しさを楽しめます。りんごの爽やかな甘みと軽やかな酸味がいいアクセント。 『スープ』 トロトロな玉ねぎがたっぷり入った一杯。ふくよかな旨味が口いっぱいに拡がります。 『ピッツァorパスタ』 お願いした8種は次のとおり。 ピッツァ ・のぐちピッツァ ・ジャポネ ・安曇野林檎ピッツァ ・4種類のチーズのピッツァ パスタ ・ポモドーロ ・のぐちパスタのクリーム ・エビと明太子の和風パスタ ・ワタリガニのトマトクリーム とにかく驚いたのはピッツァ生地の美味しさ!長時間熟成発酵させたという生地は、ほどよくエアリーで軽い口あたり。そして薪窯で焼き上げられた香ばしさともっちり感が相まったもの。のぐちファームの野菜や安曇野のりんごとともにいただきます。美味い! 続いてパスタ。気持ち太めで心地いいコシを楽しめます。クリームソースが絡んだのぐちファームの野菜がまたいい感じです。 食後のドリンクは安曇野産・りんごジュースを。そして季節のドルチェはグラスパフェです。抹茶ゼリーに八つ橋風のシナモンと合わせたあんこ、エスプーマ仕立てのいちごにピスタチオのマカロンとカラフルな一品。なんともアガるカラフルなスイーツで仕上げです。 こだわりの素材を使った手の込んだ料理の数々。心配りが充実した接客も心地よく、ナチュラルな雰囲気の店内はとっても落ち着けます。 最高のロケーションで楽しむ極上のカジュアルイタリアン。 ごちそうさまでした! #旅グルメ

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神奈川県

中華料理

Katsuhira  Takano

川崎は武蔵小杉の住宅街の一角に佇む本格飲茶の人気店。以前から行きたいしていたところ、乗り換えのタイミングでサクっと中華飲みです。開店前に一番乗り。予約はしていなかったのでダメもとでの突撃です。17時の開店5分ほど前に店主さんが到着。後から来られた予約のお二人が入られた後に予約なしと告げると“18時までなら”とうれしいお言葉!喜び勇んで入店です。 こじんまりとしたアットホームな雰囲気の店内。調理担当のマダムとホール担当のマスターの二人体制での切り盛りです。まずは生ビールをお願いして乾いた喉を潤しながら注文を検討。やっぱり“はずせない5品”からのチョイスが王道ですよね。まずは名物の『豚肉腸粉』。それからユニークなネーミングの『焼売の真実』、そして海老と迷った『豚げた肉の豆鼓(トーチー)蒸し』をお願いします。 ビールを飲みながらメニューに目を通していると、何組か予約なしの方が断られていました。いやータイミング良かったなぁ。 さあ、まずやって来たのは腸粉。たっぷりのお肉を米粉の生地で包んで蒸しあげたもの。まるで太めの糸こんにゃくのような繊維状の生地が幾重にも重なっています。プルプルねっとりもっちりな楽しい食感。お肉の旨味と出汁醤油っぽいコク甘なタレが深みある味わいです。 続いて焼売と豚げた肉。焼売の皮に包まれるのは豚肉にエビ、しいたけです。餡の凝縮感がすごい!ブリンっと存在感のある歯ざわり。しっかり味が入っているので、なにもつけずにそのままパクり。ビールが進みますね。 げた肉とはアバラの骨と骨の間の肉だそう。脂感もあってとっても柔らか。しっかりと旨味が詰まった味わい。合わせるのは『ダブルジャスミン』です。ジャスミン焼酎を茶葉から淹れたジャスミン茶で割った一杯。お酒も割りものも同じジャスミン茶なのでブレンド具合が極々ナチュラル。とっても飲みやすくて、豚げた肉の脂をスっと切ってくれます。時間制限がなければ延々と飲み続けられるわぁ。 さすがは本格飲茶のお店、中国茶のラインナップがすごいです。また、餃子ひとつとっても様々なバリエーションがあって、目移りするほどメニューは充実。“はずせない5品”以外もとっても良さげです。 次回はきちんと予約を取ってじっくり楽しみたいところですが、“孤独のグルメ”シーズン10第10話に登場するそうで、ますます混みそうです。 ごちそうさまでした!

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埼玉県

日本酒バー

Katsuhira  Takano

これぞホスピタリティの極致!日本酒党ならすべからく満足のその先を垣間見ることができることでしょう。かくいう私は初訪問でどっぷりハマってしまいました。 埼玉県は蓮田の老舗酒蔵。ユニークな酒蔵見学ツアーを楽しめるという噂はかねがね耳にしていましたが、コロすけの影響でずっと休止されていたそう。そんな中、まだまだ手探りですが本格再開に向けての慣らし運転レベルで開催された見学ツアーです。 蓮田駅から路線バスに揺られて10分ほど。“蔵元”の立派な文字が目印です。しばらく歩くと見えてくる広々とした敷地。ツアー開始までしばし散策です。蔵造りのなんとも風情ある建物と巨大なタンクが出迎えてくれます。敷地には天然の立木に大黒天様を掘り上げた巨大オブジェや実際に二度使われたという駐馬場⁉︎があってツアー前にひと盛り上がりできます。そうこうしていると本日のメインMCの社長が現れツアーのスタートです。 社長の見事な話術となにより見学者を楽しませたいという気待ちがひしひしと伝わってくる酒蔵見学。製造現場を見終わったら実践編にバトンタッチです。 酒蔵見学の後の試飲は、なんとバンド演奏が入る本格宴会場での宴席。お料理は以前よりボリュームは減ったそうですが、十二分な品数の酒のアテが並びます。合わせるお酒は酒蔵自慢のラインナップの飲み比べです。 清瀧謹製のお酒は本醸造から大吟醸、原酒にさらには米焼酎までいただけます。杯が空いたら望むままに補充。さらに冷凍にごり酒や日本酒とざくろリキュールを合わせたフルーツカクテルなんかも出て、心ゆくまでお酒を楽しめます。お料理は時節柄簡単なものが中心ですが、熱々のおでんまであってしっかりお腹にもたまります。その場で焼き上げるこっくり甘めな玉子焼きがまたたまりませんね。 クライマックスは生バンドをバックにみんなで歌う“明日への乾杯”!完全燃焼でフィニッシュです。 運営ボランティアを兼ねる幹事に声がけいただき後片付けのお手伝い。こんな経験もなかなかできないですね。 以前は毎週末の開催だったそうですが、現在は月イチペースで手探りでの取り組みだそうです。はやく以前と同じようにできるようになるといいですね。 看板猫ちゃんとしばし遊んでからお土産の一本を買い込んでの帰宅。心から楽しい一日を過ごせました。 ごちそうさまでした! #酒場