Katsuhira  Takano

Katsuhira TakanoさんのMy best 2021

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愛知県

割烹・小料理屋

Katsuhira  Takano

尾張名古屋の歓楽街、栄は三丁目の雑居ビル1Fにひっそりと佇みます。軒先に控えめに灯る行燈には“柳家”の文字。そう、岐阜瑞浪の山間で珠玉の猟師料理を楽しめるあのお店の支店です。貸し切りの店内でいただくのは岐阜産の天然すっぽん。まずは真っ赤な一杯をクイっと飲み干します。 前菜はお馴染みの蜂の子にサクラマス、そしてそら豆に里芋の煮物、山菜のみずが並びます。いたって素朴でなんとも滋味深い味わい。続いて走りの鮎。いまにも泳ぎだしそうな躍動感のある盛り付けが見事です。小ぶりなので頭から豪快に丸かじり。 さあ、すっぽん!まずは焼きからです。力強い肉質はまるで地鶏の肉のよう。ググっと歯を押し返す弾力に生命力を感じます。続いてレバーに内子、お刺身です。ごま油で和えたレバーは臭みはありません。ごま油のまろやかさを纏ったこっくりしたレバーの風味がいい感じ。お刺身は肩甲骨周りのお肉。このコリコリ食感はやっぱり鶏感あります。さっぱりとした軽やかな旨味でいくらでも食べられそう。口の中でねっとりした黄身が弾ける黄金色に輝く内子。独特の甘みが拡がります。 衣はカリっ身はしっとりと絶妙な揚げ具合のから揚げを挟んでからの王道の鍋。ズシンっとパワフルな出汁に圧倒されます。濃厚な旨味が詰まった身とプルプルなコラーゲン。焼き目が付いた香ばしいねぎがまたいい仕事しています。 極々フレッシュな口直しのサラダの後に蝦夷鹿のロース。キリっとした辛みの立った柚子胡椒が甘くてジューシーな脂の味わいを引き立てます。そして食事は長良川の天然うなぎ、すっぽん鍋の雑炊と続きます。たっぷり出汁を吸ったお米をすっぽんの身ごとザアザアとかき込んですっぽんの旨味を丸ごと堪能。ああ幸せ。 〆のデザートは抹茶プリン。舌にザラっとまとわりつく濃厚な抹茶感がたまらない一品です。 繁華街のど真ん中という本店とはガラっと変わるシチュエーション。器や盛り付けも凝っていてまた違った角度から絶品の猟師料理を楽しめました。 ごちそうさまでした! #旅グルメ

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東京都

焼き鳥

Katsuhira  Takano

TRCTR!渋谷は桜丘の路地裏にひっそりと佇むお店。控えめにかかる麻の暖簾がすごく上品です。カウンターど真ん中の焼き台前特等席。真っ赤に燃え盛る炭がワクワクを最高潮にしてくれますね。 焼き場には名古屋コーチン、一黒シャモ、かすみ鴨、比内地鶏、ほろほろ鳥、茶太郎鶏と地鶏銘柄が掲げられ、各種地鶏を焼き鳥はじめ多種多様な一品料理で楽しませてくれます。今宵お願いしたのは『茶太郎おまかせフルコース』。楽しみです。 『ささみと小松菜の揚げ出し』 汁ものからスタートです。立ち上るお出汁のいい香り。ジャクジャクと元気がほとばしる小松菜にしっとりささみ。胃がほどよく温まり早々に準備万端整います。 『枝豆の山椒和え』 ヒリっと香る峻烈な山椒がアクセント。夏にぴったりなおつまみです。 『鶏肉のマリネ』 茶太郎鶏の胸ともも、ほろほろ鳥のももと三種の肉のマリネ。しっとり胸肉としっかりもも肉の食べ比べが楽しめます。まろやかな酸味にほおずきの甘み、山わさびの刺激が絡み合います。 『ほろほろ鳥の胸肉』 ここから焼き鳥がスタートです。こんがり香ばしく焼きあがった皮目にしっかりした肉質、ほとばしる脂。爽やかな柚子胡椒が鼻に抜けます。脂はしっかりコクはありますがサラっと軽くてクドさはありません。 『ほろほろ鳥の砂肝』 ジューシーな甘みが溢れ出ます。いわゆる砂肝な感じのザクザクした感じはなくサックりとした歯切れが心地良いです。 『なか漬け』 箸休めにキャベツの浅漬けときゅうりの糠漬けを和えたもの。酸味と瑞々しさ、鰹節の旨味がたまらなくバランスします。茗荷と紫蘇がいいアクセント。 『比内地鶏のねぎま』 パワフルな肉の味わい。そしてねぎはただただ甘いです。皮の香ばしさと肉の弾力。喉を通る脂の心地いい甘み。 『ほろほろ鳥のレバー』 いい意味でいわゆるレバーっぽさはありません。ソフトな食感だけを残した感じ。そこにキレのあるタレが寄り添います。飲み込むときにフワっと香るフレーバーがレバーのピュアな部分を感じさせてくれます。 『胸つじ肉とニラの三杯酢つけ』 軟骨がゴリっとワイルドに歯にあたります。甘みも酸味もしっかり。串の合間にインパクトのある口直しです。 『鴨ロース』 鴨の風味とともにサラっとした脂が溢れ出ます。 『アイコトマト』 火入れ加減が絶妙。旨味と軽やかな甘みが凝縮しています。 『うずら』 プリっと弾ける白身。とってもいい香りが拡がります。 『つくね』 照り焼き加減が見事なつくね。タレはキリっと辛口です。ホワっと香る香ばしさと肉の旨味。 『手羽飯』 山椒の峻烈な香りを纏った手羽中のこってりした脂を吸ったお米。手の込んだ一品です。 『せぎも』 少量しか取れない希少部位。ねっとり感と甘しっとりした独特の風味がたまりません。 『ピーマン』 とってもジューシー。ほのかな苦味が口の中をリセットしてくれます。 『ささみ』 表面を薄く熱を入れ、中はレアに仕上げています。言うことなしの美味しさ。 『自家製燻製盛り合わせ』 お店のスペシャリテ。桜チップで燻した燻製の三種盛りです。今宵はきんかん、比内地鶏の手羽、スピッチコチーズというラインナップ。珠玉のアテが揃い踏みです。 『シャモのもも肉』 ブリンブリンと元気な食感。ギュっと旨味が詰まった味わいです。 『椎茸肉詰め』 ぷっくり肉厚な椎茸に鶏肉を詰めて焼き上げたもの。椎茸と肉、濃醇なふたつの旨味の共演を堪能です。 『たまごかけご飯』 極々シンプルな〆。艶やかに炊き上がった熱々ご飯に卵、醤油を垂らしてザっとかき混ぜかき込みます。お供のスープがじんわりと沁み入る味わい。しばし余韻に浸ります。 気づけば20品あまりと大満足な3時間。店内は照明が落とされ、目の前の料理としっかり対峙できる空間になっています。地鶏の種類と調理法との掛け算でバラエティに富んだ鶏料理を楽しめる珠玉のフルコース。早々に裏を返したくなりました。 ごちそうさまでした!

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東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

キリ番2,400投稿目は押しも押されぬ人気店、川治さんです。 都営新宿線浜町駅最寄りの住宅街。ローカルな雰囲気漂う街の一角に年季の入った暖簾がかかります。いぶし銀な暖簾の風合いだけで一杯やれそう。日本酒を堪能する前にまずは生ビールで準備運動。ググっと一気に飲み干し体勢が整ったところでお料理とお酒にあいまみえます。 『ハタハタの一夜干し』 のっけから日本酒を呼び込む一品。旨みが増した身の味わいと香ばしいフレーバー。富山の羽根屋と合わせます。 『いわし煮』 地味ながらもガツンとした鰯の味わいを楽しめます。たっぷりの生姜が峻烈! 『枝豆』 鮮やかなグリーンがとってもきれい。量もたっぷりで口直しに箸休めと縦横無尽に大活躍します。 『クジラの刺身』 クジラを刺身でいただくのは初めてかも。しかもレバ刺しよろしくごま油と塩でいただくスタイルとは!クジラのどっしりした味わいはごま油にもびくともしません。こってり濃厚な旨味を長野の今錦で流します。 『ふぐのカルパッチョ』 潮騒と書いてしょうさいふぐ。湯引きした身を醤油とお酢、油で和えた中華風カルパッチョ。シコシコとした身がたまらない味わい。ねぎと茗荷をたっぷり添えていただきます。 『はもの紅梅揚げ』 はもの身にしその葉と梅肉を挟んで揚げたもの。淡白な身に爽やかな梅の風味と塩気がビシっと決まります。合わせるのは山形の上喜元百舌鳥。穏やかな旨口の味わいが梅を優しく受け止めます。 『はまぐりのバター蒸し』 酒蒸しならぬバター蒸し。これがまたとんでもない品。旨味溢れるはまぐりにさらにバターでコクと旨味をブースト。小皿をもらって汁まで完飲です。これはギルティ! 『生牡蠣』 旬ですねぇ。ぷっくりした身にかぶりついたところで宮城の綿屋。キリっとした酸味が牡蠣とよく合います。 『焼き茄子穴子』 柔らかく煮た穴子に焼き茄子を合わせたもの。ぽってりした煮汁の煮こごりを纏った穴子はこっくり甘辛。焼き茄子の香ばしさがたまらないアクセントです。 『刺身盛り合わせ』 まぐろ、鯛、ウニにいくらなどの八点盛り。大振りな切り身で堂々とメインを張っています。特に極めてレアな仕上がりの〆鯖と重層的な旨味のカンパチの昆布締めが悶絶するほどに美味。ダイナミックなラベルデザインの超辛口、福井越前岬のシュタルクカイザーとともに堪能です。 『白子のみぞれ和え』 たっぷりの大根おろしに浸かるの見事な白子。キリっとした醤油仕立てです。ふわっと香る柚子がいいアクセント。生姜の風味も効いています。 『毛蟹』 丁寧にほぐされた身を味噌とともにいただきます。幸せ。 『銀鱈の煮付』 大振りな身の奥までつゆが染み込んでいます。小骨も難なく食べられるほどの極上の柔らかさ。ご飯が欲しくなりますが、もちろん日本酒とも好相性。 『〆』 漬物となめこ汁です。日本酒をたっぷりいただいた後にうれしい一品。漬物でさっぱりと口直し、そしてじんわり染み入る味噌汁の味わい。 料理はどれも美味しくついついお酒も進み、日本酒を都合2周してしまいました。予約は2年先と途方もなくハードルが高いお店ですが、お店の方は気さくに相手してくれて接客も申し分ありません。美味しい料理とお酒がたっぷり楽しめさらに居心地の良さが加われば向かうところ敵なし。人気のほどが十二分に実感できました。 キャンセル狙いで電話頑張ろうかな。 ごちそうさまでした! #酒場

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東京都

日本料理

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永らく行きたいしていた人気店に縁あって伺うことができました。恵比寿駅東口から歩いて10分ほど。暗がりに浮かぶ屋号を銘した行燈看板が目印です。厳選素材を使ったセンス溢れる料理はどれもひと手間かけたもの。圧巻のコースを堪能です。 『先付』 スターターはなんと最中。さっくり香ばしい皮の下にテリーヌ仕立てのフランス産フォアグラが隠れています。添えられるのはフランボワーズソース。ねっとりクリーミーなフォアグラをベリーの軽やかな酸味が包みます。 『冷製茶碗蒸し』 なんとも彩鮮やかな一品。これはワクワクしますね。自家製のミニトマトにアスパラと夏野菜尽くし。そして海老の甘みと旨味。散らされたプツプツの球体は海藻を固めたものだそう。いろんな色と食感が楽しめる逸品です。 『小丼』 自家製キャビアが惜しげもなく添えられます。赤酢を使った酢飯にねっとりとしたボタンエビとサマートリュフを合わせたもの。芳醇なトリュフの香りに圧倒されされます。 『お造り』 燻製醤油に漬けた本マグロの小トロ。香ばしい燻製香が心地よく鼻に抜けていきます。虹鱒はあさつきと生姜をすった薬味と一緒に。夏らしい爽やかな味わいです。 『八寸』 たらこのタルトに生地で包んだ鴨とオレンジのテリーヌ、自家製ロースハムにほおずき、伊勢海老と芝海老の玉子焼き、バニラ風味のマカロン、そして完熟バナナの胡麻豆腐とバラエティに富んだ盛り合わせ。食べていて楽しくなるひと皿です。胡麻豆腐は掛け値なしにバナナ!ですよ。 『冷製麺』 キリっと締めた稲庭うどんをサンドライトマトと炙ったさわらでいただきます。印象は和風冷製パスタ。みっちりした滑らかな稲庭うどんにソースがたっぷり絡みます。バルサミコ酢のコク深い酸味の効き具合がニクいです。 『焼物』 うなぎとさわら、そしてごぼう穴子です。串焼きのうなぎは皮パリ身ほっくり。口の中に軽やかな甘みが広がります。さわらは西京焼きで。まったり濃醇な味わい。 『鍋』 むせかえるほどの香りが立ち上るはしりの松茸がたっぷり泳ぐ鍋でアグー豚をしゃぶしゃぶ。ほどよく肉厚なアグー豚は身に旨味が凝縮。そして岩手産の松茸はシャクシャクと小気味いい歯触り。食べても食べてもなくならない、なんとも贅沢な鍋を存分に味わい尽くします。 『土鍋ご飯』 とうもろこしとカニの炊き込みご飯。カニの旨味を吸ったもっちりご飯にとうもろこしのナチュラルな甘さが絡みます。 『デザート』 自家製のりんごソルベにルバーブのパイ。しっとり生地のパイを楽しんだ後、ソルベでさっぱりと仕上げます。 味はもちろん、ボリュームもしっかり。ご主人のセンスと技に加え彩りの美しさも楽しめる、目、鼻、口が大満足のコース。季節を変えて伺いたくなるお店です。 ごちそうさまでした!

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東京都

イタリア料理

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雑色の閑静な住宅街の一角にポツンと佇む超絶人気店。絶品のワインとイタリアンを心ゆくまで堪能です。 年に二日しか予約を受け付けないというお店に思いがけず縁あって来店することができました。噂はかねがね聞いており、いまかいまかと待ちわびていたこの日。まずは、はやる気持ちを泡で抑えましょう。 『ハモン・デ・イベリコ・ベジョータ』 イベリコ豚の生ハム。艶やかに輝く純白の脂身が常温の皿の上でどんどん溶けていきます。シルキーな舌触りでとろける脂身。切れ味鋭いキリっとドライなスパークリング、フランチャコルタで流します。 『レバーペースト・フィレンツェ風』 二品目はレバーペースト。そのルックスはイメージの斜め上をいきます。柔らかなバゲットに寄り添う姿はもはやソース。口あたりは極上のなめらかさ。そして味わいは至極クリーミーかつ軽やかです。香り立つ鶏レバーの上品なビター感。フレッシュパセリの鮮烈な香りが素晴らしいアクセントです。 『美味し〜い魚のサラダ』 使う魚は日替わりで今日は真鯛。ホロしっとりと絶妙な仕上がりの鯛の身が纏うのは14年熟成のバルサミコドレッシングです。酸のカドがまったくなく、ただただまろやか。合わせるのはオーガニックの白ワイン、フェニーチェ。皮と一緒に熟成されたオレンジ色に輝く一杯。木のような香りがおもしろい個性的なシャルドネです。 『サルシッチャ』 生からじっくり時間をかけて焼き上げるそう。力強い肉の旨みとジューシーな脂がたまらない一品。ハーブが味わいに深みを出しています。ここはやっぱり赤ワイン。ランコーレと合わせます。バニラのような甘くエレガントな香りとどっしりした旨味。サルシッチャをしっかり受け止めてくれます。 『タレッジョチーズ』 匂いがキツいとのことでしたが、まったく問題ありませんでした。むしろ好み。食べやすいように外側の皮を削っているそう。その皮に興味を示したら奥から持ってきてくれました。味も香りも濃くて美味いです。ピリピリと舌先に触る感じがクセになるんだなぁ。 『伝説のボロネーゼなすグラタン』 こんがりと見事に焼き上がったグラタン。一人前ずつたっぷりのポーションで供されます。ものすごい弾力のとろける濃厚チーズ。大振りにカットされたジューシーな茄子が旨味たっぷりなぽってりボロネーゼに絡みます。二本目の赤ワインは“泣けるほど美味しい葡萄”と謳うエルソと合わせます。パワフルな香りとどっしりした渋み。グラタンとも好相性です。 『ドライトマトのピッツァ』 箸休めにオーガニック栽培のオリーブを挟んでからのピッツァ。チーズの白にトマトの赤とパセリの緑が鮮やかに映えます。鼻腔を駆け抜けるトマトの軽やかな酸味と甘み、チーズの絶妙な塩加減がたまりません。提供する時間から逆算して仕上げるという生地はサックリしっとりです。 『ティラミス』 最後は定番スイーツ。甘さは極々控えめで、きめ細かなたっぷりのココアパウダーの苦みがクリームの味わいを引き立てます。美味しいね。 気づけばあっという間の3時間。丁寧な下ごしらえで仕上げた料理と厳選ワインをシェフの人柄が現れる暖かい雰囲気の中で楽しめました。機会があればまた行きたい名店。 ごちそうさまでした! #イタリアン

6

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

キリ番2,300投稿目は文句なしの人気店、とだかさんです。ありがたいことに貴重な一席に声がけいただきました。ずっと行きたいしていたお店。ワクワクが止まりません! 口開けの一杯は銅製のビアマグでいただくキンキンに冷えた生ビール。お供はお店のスペシャリテ、ウニ・オン・ザ・煮玉子です。続いてホタルイカのなめろうのお寿司。残してあったいくらをのっけて海苔を巻いていただきます。軽快な山葵の風味と芽ねぎの食感がいいね。 ビールの次は日本酒へスイッチ。鍋島、紀土、百楽門と錚々たる銘柄が並びます。白髪葱がどっさりのったカニとフカヒレのお椀。フカヒレ独特の食感にカニの甘み、存在感抜群の白髪葱と主役級の一品です。汁でいただくお酒もいいのよねぇ。 細かく刻んだカリカリ梅を合わせたアジのたたき、ザーサイと白滝のペペロン、ホタルイカのしゃぶしゃぶと続きます。どれも酒呑みのツボを押さえた逸品揃い。飲み放題をいいことに日本酒をクイクイ飲み干していきます。 子持ち昆布フライは赤ワインと。昆布の美味を纏ったプチプチ卵。脇に添えられるのは檸檬の白和え。マスカルポーネチーズのまろやかさとレモンの爽やかさが絶妙な取り合わせです。 力強い香りと風味が楽しめるごぼう豆腐が入ったすき焼き。ほうれん草のビター感もいいね。ちょいと箸休めにキャビア甘納豆チーズを挟んでからの〆にカツカレーです。ぽってり濃厚なルウにさっくりクリスピーな衣を纏ったしっとり甘い豚ロース。どんなにお腹いっぱいでもスプーンが進んでしまう引きの強い一品です。 デザートは目の前で作ってくれる苺大福。大振りな苺が見事です。 のっけからデザートまで隙のないセンス溢れる魅惑的な創作料理。人気のほどが十二分に感じられる美味しい料理の数々を堪能しました。 ごちそうさまでした! #酒場

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埼玉県

とんかつ

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有休の平日休み。こんな日は滅多に行けないお店を攻略したいですよね。というわけで10時の開店を目指して降り立ったのは埼玉は上尾駅。向かうはかの五郎さんも舌鼓を打ったとんかつの人気店です。 駅から歩いて10分ほど歩くと閑静な住宅街に味わい深い佇まいのお店が現れます。ミニサイズの暖簾が可愛らしいね。ネットで事前に予約しておいたのでスムーズに入店。手指消毒と検温の後、順番に店内の券売機で目当ての品を選びます。ここはやっぱりとんかつ。『上キセキカツ定食(300g)』でいきましょう。 カウンターには定番のとんかつソースのほか、醤油に胡麻ドレ、オニオンソースなど調味料がずらり。いろいろと味変が楽しめそうです。 ほどなくして主役の登場。おお、これは立派なカツだ! まずは真ん中のひと切れを。ピンク岩塩にカラシを添えていただきます。まず驚くのが衣の軽さ。サックりクリスピーな口あたりです。そして肉の柔らかさに二度びっくり。スっと歯が入りほとんど抵抗を感じず、あっという間に口の中で溶けてなくなります。こんなに柔らかなカツは初めてだ! 岩塩で二切れいただいた後はレモンを絞ってとんかつソースで。スパイシーな刺激が加わってパンチが出ます。お供のキャベツはオニオンソースで。コクがあって美味いです。 岩塩とソースで交互に楽しみ300gのお肉も瞬殺。衣のクリスピーさと身のしっとりと柔らかな身のコントラストが最高です。ベタですがまさに“キセキ”の美味しさ。 これはステーキも俄然興味が湧きました。次の有休で再訪かな。 ごちそうさまでした!

8

東京都

Katsuhira  Takano

日暮里駅西側の街並みはとっても雰囲気ありますね。この辺りは初めて降り立ちましたが途端に心を奪われました。 夜の帳が下り始める頃、天王寺公園を左手に御殿坂をゆるりと上りほどなくして左に折れると、なんとも味わい深い横丁が現れます。はじまりは戦後まもなくのこじんまりとした下町風情溢れる一角。横丁を奥に進むと瓢箪を象ったなんとも立派な提灯が出迎えてくれます。“江戸料理”を謳ういぶし銀な佇まいのお店。もうワクワクしかありません! 飲兵衛心を鷲掴みにする鋭角な階段を上り二階へ。目の前にはこじんまりとした座敷が現れます。曇りガラスの窓を開けると先ほどの横丁が一望できます。この家族経営の日常と商売の領域がオーバーラップした感じ。シビれますね。 お通しはおからに塩辛、ふぐの煮凝り、桜鱒のおすし。これは早々にビールを片付けて日本酒といきましょう。お猪口はお好みから選ぶ趣向。あら、えびす様が当たったよ!これは縁起がいいねぇ。しっかりとした味付けのおからはお酒が進んで困ります。ふくよかな吟醸感を楽しめる京都の松本から富山の満寿泉へと流れます。 続いて茶碗蒸し。季節のきのこがたっぷり入った滋味深い味わいです。柚子の皮がどこか落ち葉に見えます。秋だねぇ。続いてのお酒は新潟の鶴齢。そして今宵のメイン、ふぐの登場です。プリコリと活きのいい歯触りの刺身は日本酒との相性は言わずもがな。新潟の次は北上して北海道の桃川にスイッチです。 お刺身に続いて煮物。ニシンと焼き豆腐、お揚げをこっくり甘こくに煮付けています。力強いニシンの味わいがたまりません。焼き豆腐とお揚げにもしっかり味が染みて冷酒がすこぶる捗ります。 ふぐ二品目は唐揚げ。サックサクな衣を纏うホワっと柔らかな身。生姜が爽やかに香ります。お供は灘の酒剣菱を。 刺身、唐揚げときて最後はお鍋。大将の田舎の長野から取り寄せた元気いっぱいな野菜がたっぷり入ります。ザクザクした野菜の中にしっとりとしたふぐ。そして旨味が染み出た出汁でいただくは玉子たっぷりの雑炊です。極々滑らかに仕上がった玉子。ポン酢をちょいと垂らすとコクのある風味が加わってまたひと味違った美味しさを楽しめます。 ここまでふぐを楽しんだらやっぱりヒレ酒もいっちゃいますよね。こんがりと炙られたなんとも立派なヒレ。香ばしい香りと出汁感がチンチンの熱燗に溢れて出ています。デザートは長野のりんご。なんとも言えない純朴な甘みです。 まず店構えにやられ、次に料理にやられ、ダメ押しに大将と女将さんの人柄にすっかり参ってしまいました。確かな素材と味、そして各地の銘酒をほっこりした空気の中で楽しめます。定番の軍鶏鍋も気になりますね。 季節を変えてお邪魔したいお店。 ごちそうさまでした! #酒場

9

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

せいせきで魚とお酒を楽しみたい時の最右翼!素材の良さに大将の技とセンスが光る珠玉の品々で各地の地酒をしっぽり楽しみましょう。 駅前繁華街の路地裏、ビルの地下にひっそりと佇むお店です。聖蹟桜ヶ丘に越してきた頃から存在は知っていましたが、なんとなく行く機会がありませんでした。地元のお店って後回しにしちゃいがちですよね。今夜は一日缶詰になったちょっとした所用のプチ打ち上げ。まずは生ビールで乾いた喉を潤します。 『お通し』 小皿で三品。こういうの好きだなぁ。旨味がのったコチの昆布締めにピリリと山椒が効いた牡蠣の有馬煮、そして白魚の酢味噌和えです。これは日本酒でしょう!地元の小山商店から仕入れる日本酒のラインナップは文句のつけようのないもの。田舎の石川県羽咋市の『遊穂生酛純米』をお願いします。羽咋市のゆるキャラがデザインされた脱力系ラベル。蔵の天然酵母で醸した味わいはサラっと軽快な口あたり。 『秋刀魚 刺と炙り』 見るからに新鮮なさんま。刺身と軽く炙った身の相盛りです。炙った身の香ばしさとほどよく溶けた脂のこってり感。フレッシュなレアな刺身とのひと手間かかった楽しい食べ比べ。なにげにつまのワカメが肉厚で美味いです。 『〆鯖ガリ海苔巻き』 その名の通り〆鯖とガリを海苔巻きにしたもの。海苔のふくよかで濃厚な磯の風味が、軽やかな脂感の〆鯖と爽やかなガリを包みます。海苔がとにかく上等。日本酒が止まらなくなります。 『牡蠣グラタン』 お酒を長崎の『福田純米吟醸活性にごり』にスイッチ。合わせるのは牡蠣グラタンです。おお、こう来たか!牡蠣の殻を皿にして焼き上げています。どっしりした旨味を湛えるプリっとした牡蠣の身にまろやかなホワイトソース。焼き目の香ばしさもいいアクセントです。食べていて楽しくなる一品。微発泡の福田にも合いますね。 『甲烏賊ぺったん焼』 こちらは近くにある姉妹店のメニュー。たっぷりのイカと合わせた小麦粉生地をプレス機で焼き上げたもの。食感は硬めかと思いきやしっとりほどよい噛み応えです。チヂミにも似た感じですが、とにかくイカイカイカ!すこぶるお酒が捗るツマミです。 『鰤串焼き』 寒くなってくると恋しくなりますよね。ふっくら焼き上がった鰤の身。熱々ほこほこです。合わせるのは群馬『尾瀬の雪どけ純米大吟醸うすにごり』。華やかな香りのキリっとシャープな味わい。どっしりした鰤の味わいをしなやかに受け止めます。 『アジフライタルタル(大)』 さっくり揚がった肉厚で大振りな鯵。ふわっと酸味香るタルタルがいい仕事しています。ザクザクと豪快に音を立てて衣と身を頬張ります。お酒は群馬『結人』を熱燗で。 『からすみとお餅のイソベ揚げ』 今宵の〆はお餅です。からすみを挟んだお餅を海苔で巻いてカラっと揚げた磯辺揚げ。からすみの芳醇な風味とジワっと拡がる塩気がお餅とすこぶるマッチ。技ありな一品です。 充実した日本酒でちょっと手の込んだ一品料理が楽しめます。少々値は張りますが十二分な満足感。季節を変えて来てみたいお店です。 ごちそうさまでした! #酒場

10

茨城県

居酒屋

Katsuhira  Takano

【ふらっと水戸】 魚に肉に野菜、焼きもの揚げもの納豆となんでもござれな一見大味そうなお店ですが、凝った器で供される品々はどれも品よく手の込んだ逸品揃い。水戸で呑むならぜひ候補に入れたいお店です。 水戸駅南口を出て桜川を渡ってしばらく行った先の住宅が立ち並ぶ一角、立派な造作の店構えで出迎えてくれます。ガラリと引き戸を開けると目の前に土間。靴を脱いで上がります。ピンっと張り詰めたほどよい緊張感が漂う厨房を臨むカウンターの一席を陣取り、しばし多彩なメニューと対峙します。 お通しは『漬けマグロの山かけ』。ビールは飲んできたので水戸の地酒『副将軍』からスタートです。グっとしっかりしたコシのとろろ芋にしっとりしたマグロ。ちょっとした小鉢で供される一品ですが存在感は抜群。ワクワク感を大いに刺激してくれます。 メニューブックに記載の定番もののほか、カウンターに貼り出された紙には季節ものが並びます。メニューを読んでいるだけでお酒が進んで困るよ。まあせっかく水戸まで来たのでやっぱり魚かな。出されるのは那珂湊で揚がったものだそう。ここはちょっと変化球を攻めてみようか。 『さわらたたき』 スンっと鼻に抜ける炭の香ばしい香り。それからガリっと荒い岩塩のワイルドな塩味、身のしっとりさ、そして脂の甘み。旨味と力強い味わいが口に拡がります。 『たちうおなめろう』 お酒を同じく水戸の生酒『一品』にスイッチして太刀魚のなめろうと合わせます。ところどころ皮がキラキラと美しく輝く一品。軽やかな脂がフレッシュな切れ味の生酒にぴったりです。海苔に巻いていただけば、ねぎとしその爽やかさに海苔のほんのりビターな風味が相まってまた格別。酢をつけるとさらにまろやかさも加わります。 『たけのこ刺』 魚の次は旬の野菜を。立派な器に盛り込まれたのは薄切りの筍。淡いクリーム色に挿し色の木の芽のグリーンが際立ちます。土佐醤油の旨味が筍の淡白さを下支え。シャキシャキと弾むような歯触りとみずみずしさ、そしてふわっと淡い苦み。春だねぇ。 『アスパラ塩焼』 地元水戸の農園産。皿が置かれた途端に立ち上る香りがすごい!まるで鼻腔に殴り込まれたよう。これはやられた。極々軽く振られた塩がアスパラ自体の甘みと旨味を引き出します。アスパラの力強い味わいを閉じ込める火入れ加減が絶妙。参りました。 『たちうお骨せんべい』 揚げたてで熱々クリスピー。骨の旨味と油のコクが燗酒にぴったり。茨城は笠間の『稲里』。どっしりした味わいの日常酒です。 『玉蒸し』 定番メニューの中で気になったもの。具なしの茶碗蒸しです。と書くとなんだか貧相な感じですが、これがまた美味いんだ。熱々の玉子豆腐のイメージかしら。ピュアなお出汁の風味と玉子の味わいを素直に楽しめるもの。これも熱燗を呼びます。 『春野菜と旬のやりいかの塩焼きそば』 はじめは駅前あたりで〆ようかと思っていましたが、このメニューと出会ったら予定を変更するしかありません。見事なやりいかとたっぷりの野菜の下に隠れるもちもち麺。元気な筍にキャベツ、そしてやりいかはブリンブリン。なんというか、旬の味わいを存分に楽しめる一品です。角ハイボールと合わせて仕上げです。 キビキビと仕事に勤しむ職人さんたちの凛とした雰囲気と、気さくでアットホームなホールのみなさんの優しい感じがバランスよく相まって居心地の良い空間を生み出しています。魚に野菜に一品料理、さらに〆までいただける安心して楽しめる良店。いいお店と出会えました。 ごちそうさまでした! #酒場 #旅グルメ