Katsuhira  Takano

Katsuhira TakanoさんのMy best 2020

シェアする

  • facebook
1

千葉県

つけ麺

Katsuhira  Takano

キリ番2,200投稿目は日本一のつけ麺を楽しめるお店、とみ田さんです。 ちょうど1年前の1,900投稿目も同じくとみ田さんでしたが、その時とは味がガラっとリニューアル。豚骨魚介から幻の銘柄豚、TOKYO-X100%になりました。 昨年は整理券を取るために始発でお店に向かい、早朝6:30から寒空の下並びましたが、今年は事前のWEB予約に成功。11:20の予約時間目指してゆったりとお店に向かえました。そういえば去年も同じ11:20の回だったなぁ。WEB予約が始まってホントありがたいです。 注文は『つけめんTOKYO-X純粋豚骨』に『特選全部乗せトッピング』。つけめんの麺量は昨年の反省から最大の『特大』550gをチョイスです。 ジャズが流れるおよそラーメン店とは思えない店内はまるで割烹料理店のよう。ピンっと張り詰めた結界のごとく鎮座する白木の角盆にお水のグラスを置く大理石のコースター。つけ麺に対峙する前から上質なこだわりをひしひしと感じさせてくれます。 眼光鋭く一杯一杯を仕上げていく富田店主。その所作ひとつひとつを間近で見ることができるのも本店でいただく醍醐味です。 着丼。まずキラキラと輝く艶やかな麺に目を奪われます。そして濃褐色のつけ汁。1年前のものと比べて色味が明るく、明らかに変わっている感があります。まずは麺をそのまま。シルキーで滑らかな極上の口あたり。そしてとんでもないコシ。剛柔二つの表情を見せる極太麺。これはとんでもないぞ。 つけ汁に浸してひと啜り。濃厚を遥か後ろに置いてきたほどの粘度のつけ汁が極太麺に絡みます。まろやかでピュアな豚の旨味が凝縮。コリっと小気味よい食感のスクエアカットのメンマが地味にいいんだ。ずっと続く味わいの余韻。本物ってこういうのなんだろうなぁ。 このつけ汁を受け止めるのはこの麺しかないでしょう。まるでうどんのような麺は繊細かつパワフル。まるで永久機関のごとく麺を持ち上げつけ汁に浸し口に運ぶ動作を無心に繰り返します。 おっとトッピングを忘れてた!TOKYO-Xのチャーシュー。バラ、肩ロース、モモ、ロース焼豚の4種です。ホロホロと崩れるギリギリまで火を入れたとろけるバラ、香り高い肩ロース、しっとりしたモモと部位ごとに調理の仕方を変え美味しさを最大限に引き出しています。そして焼売。大振りで肉餡がみっちり詰まったもの。〆に柚子をたっぷり使ったサラっとしたスープ割りでフィニッシュです。 入店から退店までワクワク感が止まらない稀有なラーメン店。さらなる高みを目指して思い切った変化も厭わない姿勢に感服です。 ごちそうさまでした! #ラーメン

2

神奈川県

うなぎ

Katsuhira  Takano

横浜アリーナでのコンサートかラー博目当てでしか来たことがなかった新横浜。新幹線駅のすぐ裏手にこんな住宅街が広がっていたんですねぇ。そんな街角の鄙びた長屋の一角に地味に佇むお店。“うなぎ”と“スッポン料理”の文字が白抜きにされた真っ赤な看板が目印です。 店先には立派な水槽。中にはブランド鰻の坂東太郎が元気よく泳いでいます。真丸なお目々が可愛いらしいね。口開けすぐに予約の席へと滑り込みます。その後ものの30分ほどで店内は満席に。予約は必須な感じです。 ビールは済ませた後なので短冊メニューから日本酒を吟味。おお、品揃えがすごいぞ!各地の地酒、それも珍しいところが勢揃いしています。少し悩んでまずは『鍋島特別純米酒クラシック』をいただきます。 お供は『白焼』。あらかじめ予約していたのですぐに出されます。備長炭でしっかり火を入れたパリっとした皮目にふんわりした身。炭の香ばしさと鰻自体の香りが素晴らしい。藻塩と山葵でいただけばピュアな鰻の旨味を存分に堪能できます。 続いて『本マグロの切り落とし』。しれっと“切り落とし”と書いていますが出てきたのは見事な中トロ。濃厚だけどサラっと切れる上質な脂がたまりません。もうこの辺で日本酒が止まらなくなります。たまらず青森の『鳩正宗 NOSTALGIA』四合瓶を追加! ここで真打ち登場。坂東太郎の『うな重』です。キレのある辛口のタレを纏ったしっとりとした身は鰻特有のクセがまったくありません。脂感もほどよく軽やかな味わいでサクサクいただけちゃいます。これは困った!肝吸いのキモは軽く炙ってあり旨味が増幅。口直しのお新香も抜かりなしです。いやぁ美味いなぁ。 他のお客さんの鰻重注文が落ち着いた頃に注文していた品が続々と出てきました。 『ヒレ焼き』 カリっとクリスピーに仕上げられたもの。なんだろう、火入れの具合がいいのかしら。食感の良さと旨味をきちんと閉じ込めている感がいいねぇ。 『ホネ唐』 これぞ“Theつまみ”。たっぷり旨味が詰まったサックサクな最高のスナック。 『柿とエビのサラダ』 マヨネーズで和えられた柿とエビ。上品な柿の甘みとエビの旨味がよくマッチしています。デザートっぽくも楽しめる一品。 『イカの塩辛』、『ホヤの塩辛』 日本酒の最高の友。富山の『満寿泉 ひやおろし』をお願いしてちびりちびりやります。ホヤの塩辛は霜がついたルイベ状のもの。こういうのもいいですねぇ。 住宅街にポっと現れる庶民的な鰻店。家庭的な雰囲気のなか、手頃な値段でブランド鰻を楽しめる隠れた良店です。次回は肉厚サイズを堪能してみたいな。 ごちそうさまでした!

3

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

圧倒的迫力の絶品煮込み。ひと口で胃袋を鷲掴みにされる悶絶級の逸品を堪能です。 言わずもがなの超絶人気店。永らくの宿題店にようやく伺うことができました。18時の開店前にシャッター。暖簾がかかるのをいまや遅しと待ち構えます。このワクワク感がたまらないひととき。ご主人のご挨拶の後、カウンターの端に滑り込みます。はやる気持ちを抑え、まずは口開けにスーパードライの中ジョッキ。心地よい刺激がカラカラの喉に染み渡ります。 名物のお通しは三品。牛肉と昆布の煮付けに玉子焼き、鶏と筍の煮物です。まずそのボリュームに目が釘付け。そしてその美味しさ。牛肉の旨味に赤唐辛子のピリ辛のアクセントが効いた昆布。サックリ心地いい食感を残す筍とどんなお酒にも合いそうな呑兵衛心をくすぐるニクいもの。中でも濃厚なバター香る玉子焼きはしっとり滑らかなでまるで硬めのプリンのよう。手間がかかっています。見た目と違ってガツンとパンチが効いた味わい。このギャップがたまりません。 さあお待ちかねの『芝浦牛にこみ』!艶やかに輝く濃い飴色。挿し色の柚子の鮮やかなイエローが美しいです。お肉はシロ、スジ、ハチノス、和牛ホホ肉の4種。どれも大振りでボリューミー。ブリンブリンなシロにほろっと溶けるホホ肉と部位毎に違った食感、肉感、脂感をまとめる濃厚ダレ。ただただ美味いです。白ホッピーがすこぶる捗る。幸せだ。 お通しと煮込みだけでも大満足ですが、焼きものがまたいいんです。『牛はちのす塩串焼き』。煮込みにも入るハチノスですが、塩焼きはまた違った趣。というかこんなにクリスピーに焼き上げられたハチノスは初めてです。皮はサクカリ、身はシコジューシー。皮目の毛羽立ち感が楽しい! 大人気という『しろ串焼き』。これも外側カリっカリ、そして身はしっとり。生姜が効いたキレのあるタレがまた合うんだ。お酒をキンミヤの宮崎本店謹製『宮乃雪純米吟醸』に切り替え口直しにさっぱりと『冷やしトマト』を。硬めの食感のトマトにパセリ香る爽やかなドレッシング。すっかりリフレッシュできます。 さあ、大トリは『肉なんこつ焼』。卵黄付きでいただきます。一本一本丁寧に仕込まれる一品。しっとりしたお肉にコリコリ軟骨。まろやかな卵黄を絡めて旨味がギュっと詰まったところを思う存分に楽しみます。最高の〆の一本だ。 気づけば席についてから3時間半。美味しい煮込みに串焼きであっという間に時間が過ぎて行きました。この日は私が入部しているとあるお酒の部活動のメンバーとコの字カウンターを囲むというサプライズ付き。なんと12席中8席が部活動メンバーで埋まるという絵に描いたような偶然。酔いお店には自然と引き寄せられるんですねぇ。 もつ好き、お酒好き、コの字好きにはたまらないお店。 ごちそうさまでした! #酒場

4

東京都

Katsuhira  Takano

自分史上最高の鰯つみれに出会ってしまった!ほっこりした空気が流れるW女将酒場です。家庭料理をベースに惜しみない手間とひと工夫を施したなんとも心に響くメニューの数々。すっかりファンになってしまいました。 新宿三丁目は末廣亭を臨む通り沿い、品のある紺の暖簾に当たり矢が目印です。口開けとともにカウンターの一席に腰を据えます。どこかの田舎の家みたいな民芸調の店内。とっても落ち着きがありながら、BGMはテレビ放送というところがなんとも市井の酒場感があります。 まずは瓶ビール。お通しはマカロニサラダです。ゆで卵の黄身が絡む一品。ぺっとり低加水で味わいがギュッと凝縮しています。ホクっとしたところがアテにぴったり。のっけからいいの来たよ! 次のアテはおつまみセットをいただきます。その日の料理5品からお好みの3品を選ぶ趣向。『うなぎ有馬煮』、『なすみぞれ煮』、『ピーマンサラダ』をチョイスです。 錫の大徳利で仕上げた熱燗に切り替えて鰻から迎え撃ちます。こっくりと濃厚に煮た鰻の身。粒山椒のピリリと爽やかな刺激がすこぶるよい風味です。大根おろしが載った茄子は出汁をたっぷり吸ってジューシー。どちらも熱燗にぴったりです。 一拍遅れてピーマンの登場。女将さんがかなり長い時間包丁で刻んでいました。目の前に現れた途端にその理由が明らかになります。極々細く刻まれたピーマン。これは大変だ!面倒くさいのを作らせてしまってホント恐縮です。味はもちろん最高。ごま油に細切りの塩昆布と胡麻を合わせた一品。いわゆる無限ピーマンです。ここまで細切りにすると青くささはなく、みずみずしさがひときわ際立ちます。人気の品だそうで、ただただ納得。 さあ次はお楽しみのおでんです。香り高い透き通った関西風の出汁に泳ぐ数々のおでん種。まずは定番の『豆腐』と『大根』から。豆腐はホフっと優しい口あたり。しっかり食べ応えもあります。大根は出汁が染み染み。ああ、この出汁に溺れたい。 次は出汁にさっと潜らせて仕上げる二品。『玉子焼き』と『鰯つみれ』です。だし巻きならぬ“だし煮玉子”。明石焼きっぽさもあってこれはユニーク。そして鰯つみれ。なんと女将さんの手作りだそう。ほわっ儚く解ける口あたり。そして拡がる鰯の味わい。身も皮も骨も叩いて叩いて叩いて仕上げたもの。これもものすごく手間がかかっているんだろうな。これでもかと鰯を味わえる逸品です。 熱燗を都合3杯いただいたところでお店も混んできたのでおいとますることに。帰り際、入り口の上に見つけた“四戒”は呑兵衛ならば心に刻みたいですね。 美味しい酒と肴、そして気さくな二人の女将さんたちとの心地よい時間が過ごせる良酒場。 ごちそうさまでした! #酒場 #酒場放浪記

5

東京都

ビアバー

Katsuhira  Takano

秋の奥多摩。スカイブルーに映える黄金色の一杯は“価値観を変える”至高の味わい。 奥多摩駅のほど近く、細い小径をしばらく進むと右手に現れる鄙びた木戸。そこには“麦酒醸造所”とあります。週末だけ営業する人気のクラフトビアカフェ。開店すぐに店内は満席です。 古民家を改装した店内は木を多用したロッジ風。先に席を確保した後キャッシュオンで好みの一杯をいただきます。今日は10タップがラインナップ。じっくりメニューと対峙して吟味といきましょう。 『Anthocaris アンソカリス』 口開けに選んだ一杯。華やかな香りと抜けるように軽やかな酸味は上質なレモンジュースのよう。ビールのイメージを華麗に覆してくれます。 『Nestotus ネストータス』 続く二杯目はベルジャンゴールデンエール。喉を刺激する心地よい炭酸感。キリっとドライでほんのりスイートな果実感が楽しめます。 『Betula べトゥラ』 仕上げはまったりマイルドな一杯。ホップがまろやかに香るマンゴーのような南国フルーツっぽいフレーバー。 東京の西の端、奥多摩で味わえるコンセプチャルで個性的なクラフトビール。秋は爽やかな空気を感じることができるテラス席が断然オススメです。 奥多摩に来たら必ず立ち寄りたい素敵なお店。 ごちそうさまでした! #酒場

6

静岡県

洋食

Katsuhira  Takano

【ふらっと熱海・湯河原】 キリ番2,100投稿目は熱海の老舗洋食店です。 来宮神社にお参りの後のランチタイム。一番乗りで待っていると12時の開店10分前に開けてもらえました。落ち着いた空気が流れる品のよい空間。三角に折られた紙ナプキンがいい味出しています。 見事なお肉がたっぷり入った『ビーフシチュー』。使われているのは国産牛のばら肉だそう。トロトロの脂身にホロっと解ける旨味がのった繊維。ほんのりビターなデミグラスソースはコク深い味わいです。キリっとした刺激のマスタードを添えれば味わいの輪郭がくっきりしてまた違った味わいに。付け合わせのインゲンは珍しくソテーされています。塩加減が絶妙だ。 お供はバターロール。硬めの食感で皿に残ったドミグラスソースをしっかり受け止めてくれます。セットのサラダはドレッシングの軽やかな酸味が際立ちます。 デザートにお願いしたのは『ババロア』。皿はもちろんスプーンもしっかり冷やされて出されます。マンゴーやさくらんぼなどフルーツがたっぷり。ほのかな甘みと爽やかな酸味。深煎りなコーヒーにぴったりです。 キチンとした人がキチンと作った感を堪能できるクラシカルで正統派な洋食。 ごちそうさまでした! #旅グルメ

7

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

新宿三丁目、大人な居酒屋で技ありな逸品と珠玉の日本酒で心地よい時間を過ごします。 大きな杉玉が目印の地下のお店。階段を降りればしっとりとした空気が流れる心躍る空間が広がります。 予約なしでふらっと寄った週末の夜。入り口近くでよければとの声がけに快く承諾して腰を落ち着けます。まずは生ビールをお願いし、お供に『セロリの金平』、『地魚の南蛮漬』、『新銀杏塩炒り』、『鮪のぬた』をいただきます。 軽やかな苦味がのったセロリ。シャキシャキの食感がしっかり残ります。ほわっと香る粉チーズがいいアクセント。洋な趣も楽しめる日本酒にもぴったりなアテ。南蛮漬けは小ぶりなアジ。ほどよい酸味の出汁がたっぷり衣に染みます。ねぎに施された飾り包丁が見事。銀杏の盛り付けはまるで絵画のよう。これは盛り塩を雪原に見立てているんだよねぇ。眺めているだけで一杯やれます。 そして殊さらびっくりするのがぬた。鮪の切り身を軽く茹で、表面に軽く熱を入れたところに分葱とわかめ、酢味噌をひと口大にあしらっています。ぬたをこんなスタイルで出されたのは初めて。これはすごい!シェアもしやすくていい感じです。 こちらはファンにはにはたまらない日本酒の豊富なラインナップを取り揃えています。和歌山の『黒牛』、福島の『飛露喜』、『十四代本丸』と飲み進めます。合わせての追加は『生蛸アンチョビ炒め』、『温泉玉子と温野菜のサラダ』、『地鶏七味焼き』。 プリプリしこしこな蛸。ブラックペッパーの心地いい刺激、そこにほんのりマスタードの風味がのってきます。温玉を絡めていただく温野菜は、野菜の甘味が楽しめる優しい味わい。ピリっとスパイシーな七味香る鶏肉は表面の香ばしさと身のジューシーさのコントラストが見事です。 美味しい料理でお酒がすこぶる進みました。定番の居酒屋メニューをきちんと手をかけてセンスよく仕上げています。極々親しい仲間とゆるりと過ごすのに最高のお店。 ごちそうさまでした! #酒場 #酒場放浪記

8

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

虎の穴ならぬ酒の穴!銀座三丁目は中央通りに面するビルを地下へ降りた先に現れる呑兵衛養成機関。全国各地の数多の地酒と美味しい料理で今夜も特訓が捗ります。 カウンターの目の前に鎮座する大きな冷蔵庫の中には所狭しと一升瓶が並びます。なんとその数160種以上。ラベルを眺めているだけでお酒が進みそうな勢いです。そして席にはなんとお燗器が!これすごくワクワクするなぁ。 まずはお通し三品。きのこの煮物に山形のだしが載ったかわいい冷奴、そしてきすの昆布締めです。今年は帰省を取りやめたので地元石川の地酒をチョイス。『加賀鳶』からスタートです。 天ぷら以外できすを食べたのは初めてかも。しっとりした身に香ばしい胡麻、そして海苔の磯風味。ほんのり昆布も香る繊細な一品。ふくよかな加賀鳶に好相性です。 続いてふと目にとまった『きぬた巻き』を注文です。サーモンにきゅうり、菊の花をかつら剥きした大根で巻いたもの。カラフルなルックスに思わず目を奪われます。きっちりとした仕事が楽しめる土佐酢を使った夏にぴったりな逸品。 『宗玄』を挟んでお供に『クリームチーズと奈良漬け』を。発酵食品同士、合わないわけはないですね。チーズのコクと風味を纏った細切りの奈良漬。チビリチビリとやるのに最高の酒の友です。 メインに選んだのは『きんぴらピザ』。クリスピーな薄い生地にきんぴらごぼうをトッピングしチーズをかけて焼き上げたもの。サクサクで軽やかな生地とごぼうのワイルドな食感のコントラストがすこぶる見事。ごぼう感がとにかくすごいです。いわゆる“なんちゃってピザ”ですが居酒屋メニューはこういうのがいいんですよ。セルフお燗器でつけた『菊姫』でどっしりしたチーズの味わいを受け止めます。美味いねぇ。 〆に『ドライブラック』でクールダウン。繊細なものからガツンとしたものまで揃う多彩な料理を様々な地酒で楽しめる銘店。着物姿の店員さんとのやり取りも楽しいものです。 銀座で日本酒を楽しみたいときに覚えておきたいお店。プライベートでも仕事絡みの飲み会にも重宝しそうです。 ごちそうさまでした! #酒場

9

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

キリ番2,000投稿目は東京を代表する銘古典酒場、鍵屋さんです。 創業は安政三年。酒問屋からスタートしたお店はやがて角打ちから居酒屋へと変わり、現在のお店は昭和40年代に言問通りの拡張に伴い元の場所から移転してきました。以前の建物は小金井の江戸東京たてもの園に移築されているのは有名な話です。 打ち水され清められた軒先。庭の椿が年季の入った建物を背景に美しく映えます。品のよい紺の暖簾を潜り引き戸をガラリと開ければ、しっとりとした空気が流れる珠玉の空間が広がります。 使い込まれたカウンターに腰をおろしまずは赤星から。お通しは『みそまめ』です。鼻に抜けるツンっと軽やかな和辛子風味が特徴的な素朴な一品。続いて売り切れ御免の『うなぎくりからやき』。パリっと香ばしい皮にしっとりした身、そして脂のコク。卓上の山椒をパラっと振れば舌先にヒリっとした痺れを楽しめます。 赤星が終わったのでお酒を。辛口の大関をお燗でお願いします。座った席からはちょうど燗付けの様子がよく見えます。升で一合計り、縦にシュっとシャープな白磁の徳利に移して使い込まれた銅の御燗器へ。こまめに温度をみながら徳利の位置を入れ替えて仕上げていきます。小ぶりで清楚なお猪口がまたいいんだ。ほどよく温まった大関を味わいます。 合わせるのは『煮奴』。鳥もつの旨味が出た出汁をたっぷり湛えた、フルンっと儚げな口あたりの豆腐。なんとも風情のある木箱と朱塗の箸で供される薬味のねぎのみずみずしさがたまりません。燗酒との相性は言わずもがな。 お隣りになったご常連とお話をしながら杯を重ね、最後の〆にお願いしたのが『たたみいわし』。香り高い醤油をたらした香ばしいところを少しずつちぎりながら、ちびりちびりと燗酒をやる至福のとき。 口開け間もなくはお客さんも少なく、店内に流れるゆったりとした時間に身を委ねることができます。以前、20代の頃に訪れた時はすっかりお上りさんで腰が落ち着かない感じでしたが、だいぶ酒場経験を積んだ今はよりお店の魅力を楽しめるようになったかな。 数多の呑兵衛達に愛されたであろう、長い年月を積み重ねたいぶし銀なお店。末永く続いてほしい銘店です。 ごちそうさまでした! #酒場

10

東京都

居酒屋

Katsuhira  Takano

日本の中枢、東京は八重洲ビル群の谷間に佇む呑兵衛達のオアシス。駅前の会場で開催されたセミナー後にふらり立ち寄りです。 金曜の夜はやっぱり混んでますね。凛とした雰囲気を醸し出す縄のれんを潜ると満席とのことで、しばし軒先で待ちます。運良くすぐに空いたカウンター席に滑り込み、ビール大瓶からスタートです。 一人用のお盆に箸とお猪口、お通しがセットされます。お通しのゴマ昆布をちびちびやりながらつまみを吟味。『ぬた』をお願いします。鼻に抜ける辛子がほどよく効いた、軽やかな酸味とのバランスが絶妙な味噌で合えられる、たこ、ワカメ、ねぎにウド。いつまでもつまんでいられる楽しい一品です。 続いておすすめの『たらこ』です。軽い火入れでレア感を残したもの。ちょいキツめの塩っけがお酒を進ませるいぶし銀なつまみ。いいねぇ。最後は薬味の大根おろしをしそで巻いてぱくり。口をリフレッシュして仕上げです。 ここらで日本酒を。見事な樽に入った灘の菊正宗を温燗でいただきます。スンっと鼻に抜ける華やかな樽の香り。温めることでより楽しむことができます。 もう少しつまみたいな、というわけでお品書きを隅々吟味し決めたのが『いか和えとろろ』。小鉢に山芋といかの刺身。パラっと青海苔を振ったところに醤油を回しがけ、ちょこんと山葵。そのすべてを攪拌。すると見事な乳白色の一品が出来上がります。 これがねぇ、ホントいいんですよ。さっくりとろろに上品な甘みを湛えたコリねっとりなイカ。青のりの豊かな磯風味に出汁の旨味。様々な味わいや食感を楽しめる技ありな逸品です。 仕上げはこの時期だけの立春朝絞りを。千葉は酒々井の『甲子』です。搾りたての生原酒をわがまま言って日向燗にしてもらいます。ピリリと舌をくすぐるフレッシュな刺激。春ですねぇ。 ずらりと並ぶ全国の日本酒ボトルを臨む、幾年もお酒を吸い込み続けたであろう味わい深いカウンター。今宵も数多の呑兵衛達が杯を傾けます。変に懐古趣味に走るでもなく、きちんと現役な銘大衆酒場。 ごちそうさまでした! #酒場 #居酒屋百名山