【ふらり夏の伊豆の旅】 自宅を4時過ぎに出て、お店に到着したのが整理券配布1時間前の6時ごろ。軒先のベンチには4、5人ほど。“意外に並んでないな〜”と、お店の脇に回るとあちゃー、さらに長い行列が!そのまま10数人の並びに接続しゲットした整理券は24番。10:50に再集合です。 ずっと行きたかった人気店。湯河原駅から歩いて20分弱の住宅街に佇む殺風景な一軒家に、各地から多くの人が訪れます。この日は最終的に103枚の整理券を配布。これでも少ないようですが、なかなかのハードルの高さです。めったに来れないお店なので、注文は『塩らぁ麺』と『つけ麺』のコンボ! まずは塩らぁ麺から。きちんとお盆にお箸とレンゲをセッティング。透き通った綺麗なスープに浮かぶ麺と具材が、藍色が印象的な有田焼の丼のステージできらびやかに輝きます。まずはスープをひと口。おおー!鶏油のまろやかなコクと鶏の旨味が口の中に押し寄せてきます。油断するとレンゲが止まらなくなりそう。やばいよこれ! 一旦落ち着いてから麺をひと啜り。滑らかな口当たりの極細ストレート。ふくよかなスープを纏って口から喉をめがけ心地よく流れていきます。アクセントに加わるのが白髪ねぎ。麺と同じくらいの細さに切られ、麺の滑らかさの中にザクっとした小気味いい食感を加えます。チャーシューは鶏と豚。しっとりした鶏、旨味の濃い豚と、味わいの違いを楽しめます。当然ながらスープも完食。 改めてお盆を交換されて供されたつけ麺。昆布水に浸かったたっぷりの麺につゆ。これです!ずっと食べたかったのは! 指南書通りにまずは塩で麺そのものの味を楽しみます。昆布水のねっとりした口当たりに小麦の風味。塩気が麺自体の甘みを引き立てます。山葵を添えればまるで麺の刺身。いやーこれはいいねぇ! 次につけ汁につけていただきます。こってりした鶏油の旨味と甘味。芳醇な醤油の味わいと相まって、鴨南蛮そばのイメージ。つゆにねっとりした昆布水を纏った細平打ち麺をくぐらせば、まるでとろろ蕎麦を手繰っているよう。なんというか、ラーメンという範疇を飛び越えて創作和風麺料理といった趣です。凄いねぇ。 最後は大勝軒よろしく昆布水でつけ汁を割って完食。都合2杯をいただきましたが、満腹感よりも美味しさの余韻が上回ります。気づけば次はいつ3時に起きようかと考える自分がいます。行けて良かった。 ごちそうさまでした! #ラーメン