700のキリ番投稿はもう何度もリピートしている大好きな温泉宿。静岡市街から安倍川に沿って曲りくねった狭い山道を車で90分ほど登った先、自然豊かな山間にひっそりと佇んでいます。 いまは息子さんに譲ったそうですが、元々酒屋を営んでいた親父さんと料理人さんのお二人が美味しいお酒とすばらしい酒肴でもてなしてくれます。 温泉は露天風呂。そして脇にはビールサーバーが!そう、こちらは温泉につかりながらビールが飲めるんです。さっそく温泉と冷たいビールで運転の疲れを癒します。 温泉から上がったらさあ、夕食。まず初めにお酒のアテにぴったりなちょっとした肴の盛り合わせが登場。湯葉と銀杏の天ぷら、いかとねぎのぬたなどの和テイストから生春巻き、秋刀魚の燻製などまでバラエティに富んだ前菜。静岡のお酒、『喜久酔』の熱燗で合わせます。 前菜を片付けたところで囲炉裏で炙られていた山女魚が焼き上がります。熱々ホクホクなところを頭からがぶり! さあ、次はこの季節のお楽しみ、松茸のホイル焼き。さらに軍鶏の朴葉焼きです。コクのある味噌をまとった柔らかくほぐされた軍鶏に緑茄子、銀杏と蕎麦の実。いろんな風味を感じる香ばしくて複雑な味わい。ここでお酒は同じく静岡の『初亀辛口べっぴん』を。 いよいよメインが登場。今夜は軍鶏すきです。まず手羽先、つくね、玉ねぎが登場。どれもしっかりタレが染み込んでたまらない美味しさ。続いて軍鶏の身、砂肝、レバー、野菜を煮込んでいきます。具にしっかり火が通ったところで卵にくぐらせてパクり。特にぷっくりしたレバーが凄まじく美味しかった! 〆は少し残しておいた朴葉焼きをご飯に載せて。これ思った通りの美味しさ!最後のデザート、栗のジェラートも絶品です。 翌朝は朝風呂の後に辺りを散歩。気持ちいい朝の空気や自然もごちそうです。朝食はおかゆに秋刀魚、お惣菜各種。少しお酒が残る身体にじんわり優しい素朴な味わいです。 季節や日によって少しずつメニューが変わります。何度来ても期待を裏切らない、呑んべえにはたまらない3部屋だけの隠れ家宿。これからも通うことになるでしょう。 ごちそうさまでした!