大崎 裕史 TOP USER

大崎 裕史さんの My best 2016

シェアする

  • facebook
1

東京都

寿司

大崎 裕史

東麻布 天本@赤羽橋(鮨) 今、仲間内で話題の寿司新店。 東麻布、というので麻布十番駅から歩きかな?と思って地図を見ると最寄り駅は赤羽橋。「東麻布 天本」と「赤羽橋 天本」では随分イメージが違う。店名は大事だ。 そしてこの「東麻布 天本」、店名だけでは何屋さんだかまったくわからない。「鮨 天本」じゃダメだったのか?と思ったら、その店名は台湾にあり、しかも弟がやっているという。確かにググると上位に台湾の店が並ぶ。 なるほど、さらに店名は重要である。 ここの所、「がんこな鮨職人」に出会うことが多く、だからこそおいしい鮨をいただけるのだ、と感心している。時折、そのがんこさが上から発言だったり、他店の悪口だったり,スタッフへのきつい当たりだったりすることもあるので食べる側がストレスに感じることもある。 こちらはそんなことはなく、誰にでも好かれる屈託のない笑顔で傷ついた心も癒してくれる。むしろ初対面だとその柔らかさが「これでうまい握りが出てくるのか?」と心配になるくらいに腰が低い。ミシュランで星を獲っていた「海味」の一番弟子なのに、である。 しかし、食材へのこだわりはすごい。福岡生まれでそのツテもあるのだろう、福岡を始めとした九州の物も多い。真シャク(穴シャコ)の素揚げなんて初めて食べた。見た目はドキドキだが、おいしい。海苔は雲丹には有明産、手巻きには木更津産を使い分けている。香りの強弱が組み合わせる食材によって勝ち負けが出てしまうから、という理由。玉子には芝エビを使う店が多いが、こちらは「さるえび」。しかも山芋などで繋ぐのではなくメレンゲを使うとか。 シャリにはあえて古米も使用。やや固めで小ぶりの握り。米酢と赤酢のブレンドでビシッと決めている。 2.5という値段だけを聞くと高めに感じられてしまうが、この日の内容や量を考えると決して高くない。いや、安い。これは開店記念のサービスだろう、とすら思えてしまう。日本酒の種類も多く、レアモノもあって素晴らしいラインアップ。 おいしかったのと数ヶ月の変化にも興味があるので、また来てみたい。

2

東京都

天ぷら

大崎 裕史

私もそこそこ天ぷらは食べているつもりである。 ここの所、ご無沙汰なのはコレクターであること、新店がそんなに多くはないこと、店ごとに驚くほどの違いがないこと(伝統と格式があるとも言える)、等が挙げられる。 そんな中、新しく話題店が出てきたのでグルメ仲間の予約に混ぜていただいた。というのもここは、紹介制で一見さんは今のところお断りしているようだ。なので自分では予約が取れない。 店主はリッツカールトンに居たようで当時から独自のスタイルを貫いているようだった。その時に私は行けてないので比較はできない。 店主の考えとして「今の日本の天ぷらは型にはまりすぎる」という気持ちがあるようで、言葉の端々にそれらを感じ取れた。そして出てきた「天ぷら達」は、その言葉を見事に表現していてくれた。写真だけだとわかりにくいが、「殻を破った」感じが食べていてよくわかった。目立つところだと「肉」であろう。肉はステーキや焼肉で食べるのがおいしいと思っていた。しかし、天ぷらでも見事においしい。もちろん肉質も申し分ない。 いろんな食材を揚げるが食材と会話しているかのようにベストな揚げ方をしている。もちろん食材も厳選。輸送にも気を使っている。稚鮎は直前まで元気に泳いでいた。そして揚げたものは水に戻すと泳いでいきそうな感じすらする。「元気なまま眠らせてすぐに揚げますから」と言われると、なんだか食べるのが可愛そうな気もしてくるが、まさに味わいが絶妙なのである。 おそらく天ぷらの人気店と額だけ比べると高いと思われてしまうだろう。でも、新しいジャンルの「天ぷら」なのだ。「三芳」(京都)で食べた時に「うわっ、こんな肉料理があるのか。これなら新幹線に乗ってでもまた来たい」と思わせたが、ここ「たきや」も「伊達に高い訳じゃない」というのがわかる。そしてコレクターの私ですらリピートしたくなる。季節を変えてまた来てみたい。

3

東京都

寿司

大崎 裕史

青空(はるたか)@ザギン(すきやばし次郎で13年の修業後に独立。まもなく10年。ミシュラン二つ星) 前回行った時に「青空に行ってつまみ食べないのは、行ったうちに入らな〜い」みたいなことを言われて、実際他の人が食べていたつまみが美味しそうすぎて心残りだったので短期間でのリピートとなった。 前回は一人。今回は三人で。 つまみから行くと印象が変わるのと人数が違うと楽しみ方も変わる。楽しすぎて写真を何枚か撮り忘れてしまった。日本酒も結構飲んでしまった。大将も時折、会話に入ってきてくれて楽しいひととき。 つまみの鮑は悶絶。握りの海老は昇天。穴子は絶頂。 シャリの酸味のメリハリが面白い。同じシャリなのに起伏が大きい。タネとのマリアージュだ。 80人くらい集まったBBQに一緒だったことを覚えていてくれた。すごい記憶力。地味なオデコなのに。そんなこともあり、通いたいのだがザギンの敷居は高いのだ。。。

4

愛知県

寿司

大崎 裕史

寿しの吉乃@名古屋(長文すみません) ここのところ、褒めちぎる寿司が続いておりますが選りすぐりの店に行ってるので、本当に素晴らしい店ばかりなのです。そして今回もまた褒めちぎることになりました。 私は50歳過ぎに寿司に目覚めた変態ですが、「食の紆余曲折」があったので変態職人が好きなんです。人にお勧めするのは「王道」だったり、「美味さ」だったり、そういう店。個人的に好きなのは、こういう変態店だったりするのです。 1枚目の写真。 外観、看板、内装、今日の食材、集合写真、アイス(最後入り切らなくてこちらに) 2枚目の写真(つまみ) ●インカの目覚めのマッシュポテト マスカルポーネチーズ フレッシュキャビア まずは最初の一品で心奪われます。お寿司屋さんのつまみとは思えない創作料理。 見せ方といい、組み合わせといい、味といい、この一品目で「個人的な好み上位」が決定したようなものです。そしてさらなるワクワクが始まります。 ●フォアグラと奈良漬 どんな組み合わせ!?と思いきや、これがうまいんです。 ●ウニのリゾット 蒸し鮑 ピスタチオ なんだかもうこのあたりで完全に「吉乃マジック」の虜になってしまいます。フレンチの一品で出てきても、これが「今日の逸品」になるくらいのクリエイティビティ。 ●自家製カラスミと焼き餅 あ〜あ〜カラスミのこんな食べ方、57年間でしたことないよ〜。 ●鰤大根と黒トリュフと米茄子 和なんだか洋なんだかわからない創作性。そしておいしい。つまみというよりも完全に「料理」。 ●焼きフカヒレ 蛤 フカヒレを焼いたのも初めてかな〜。しかも、土台が桑名の大きな蛤。どちらも単品で主役張れるのに一品になってるなんて! ●フルーツトマトとオニオンドレッシング トマトも実に美味しいけどオニオンドレッシングが素晴らしい。 「第3回究極のらーめんAWARD東海版グランプリ」に選ばれた店主がこのオニドレをパクったのが店にあるとかないとか。 つまみで終わっても「名古屋で話題の創作和食店で食べた〜」という感じで帰路につけるくらいの満足度。もちろん、お腹は一杯ではないけど、満足及び充実はここまででも十二分。 3枚目。ここから握りの始まり。 ●蟹身と蟹味噌 握りの一発目が蟹ですよ、カニ。大人のおこちゃまである甲殻類大好き人間にはたまりません。あとで海老が出てくるのもわかっているので「両手に華(甲殻類)」です。 ●カワハギ 前後が凄すぎるのでここはさらっと流しますが、このカワハギ、他の店で食べたら「キョウイチ」です。 ●鰆ヅケ 粒マスタード 数日前に「大崎史上最高の鰆」を食べたばかりなんですが、またまた「大崎史上最高の鰆」でした。「最高」ってのは一つだろ!と言われるのもごもっともなんですが、ラーメンで言うならば醤油ラーメンと味噌ラーメンくらい違うんです。醤油と味噌を比較してどっちが1位とか言えないじゃないですか。それと同じです。粒マスタードと鰆の味付けが独特の味わいなんです。つまり「鰆」のみではなく、鰆料理がシャリにのっかってる感じ。王道好きには「邪道です」と言われるかもしれない。でも、鰆のうまさも活かしているし、なにより「美味しい」んだから文句はありません。 ●コハダ コハダがまた素晴らしいのにこの中に並んでしまうと霞んでしまうくらい。 ●鯖 これまた同上で、通常4番バッターなのにオールスター戦だから7番を打ってる、みたいなそんな印象です。 ●車海老 芝海老のおぼろ 甲殻類大好き人間を骨抜きにする第2弾がこれ。海老好きが海老を食べて喜ぶのは当たり前。しかし、ここはさらにおいしく食べる工夫をしている。普通はシャリの長さに合わせて海老をそのまま載せますね。ここは長さに対して、横に、シャリを巻くようにのせるのです。こういう食べ方は2度目です。でも二回目なのにやっぱり衝撃。生身の甘いところが先と後ろに出てきて、味わいが変わるんですねぇ、これが。 ●鮪ヅケ ●トロ 主役級の鮪なのに感想を飛ばさざるを得ない、という状況。 大阪だと甲子園に出られないから地方の強い高校に越境したい気持ちがこれでよくわかります。(ホントか?)吉乃だと主役になれない。他の店なら主役級です。 ●玉子 中休みなのに休ませてくれない出来。 ●穴子 塩 ●穴子 ツメ 穴子W攻撃は穴子好きとしては悶絶と絶頂が同時に来てしまった感覚。失神しそうでした。 ●ウニ ウニだけでもうまいんだけど、この「うにの握り」がまたうまい!何故なんだ。 お腹いっぱいの時に「ウニ追加しますか?」と聞かれても「ウニの握りをください」と言いたい! ●削りたての鰹節の巻き 短い私の寿司歴ではありますが、これまた史上初の体験。削り立ての鰹節を巻いただけです。風味豊かに「日本人に生まれて良かった〜」と叫びたい。鰹節も上質、海苔もうま

5

愛知県

フランス料理

大崎 裕史

トゥ・ラ・ジョア(Tout la Joie)@名古屋(創作料理:フレンチベースの和&中&仏&伊) 「完全予約制で顧客と一緒に一度来店しないとの新規の予約を原則として受け付けてくれません。1年分の予約は前年の12月始めに一斉募集しますが、「特にこの時期には一見さんの予約は完全に断っている」そうです。紹介がない場合はこの時期は絶対に無理ですので避けて、二月以降に電話して、もし偶然キャンセルがあって席が空いている場合に限り、平日昼の予約のわずかな可能性があると思います。」 というわけで名古屋の人気の店だが、行ける気がしなかったので宿題リストには入れずにいた。ところが、いいことをしているといい話も舞い込んで来るものである。 「平日の夜だけど、トゥ・ラ・ジョア行きませんか?」 「う〜ん、とても行きたいけど、平日の夜は無理」といったん断った。 そしてスケジュール表を見たら、翌日から神戸出張になっている。 ん?これって頑張れば行けるんじゃないの?といろいろ考え、調整し、 「ゴメン、さっきの話、ぜひよろしくお願いします!」 そんなこんなで地元の常連さん(実際はさらにその知り合い経由)の計らいにより、夢のレストランへ行けることに。 個室が二つあり、一つは4人、もう一つはMAX10人。そのため昼夜各二組しか予約を取らない。しかし、行ってきた今でも次の予約をどうやって取ったらいいのかわからない。なので「連れてって〜」と言わないでください。 予約時間の15分前に着き、大きな通りから路地に入ると少し先に二人の姿が見える。近づくと、ナント!シェフとサービスの方がお出迎えしてくれていた。その後、全員揃うまで表で待っていた。 いよいよスタート。お店にはワインセラーがあり、カリフォルニアを中心にシェフが自ら足を運んで選んできたワインが4桁の本数揃っている。毎年1月は一ヶ月休み、ワイン確保に渡米するんだそう。さらに今回はムートンのマグナムを持ち込み。。。。私がここにいて、いいのか? メニューは、下記の通り。 甲イカと生ウニの昆布〆 海鮮胡麻豆腐の椀仕立て 蓬とトウモロコシの冷製スープ 和牛の中華パン チョウザメの一皿 壱岐牛のロースト Mのサラダ 冷やし唐墨ラーメン 抹茶ココナッツ メニュー表を見て驚いた。なんと!ラーメンがあるではないですか!!! ものすごく貴重な店で一期一会の貴重なラーメンをいただけるなんて!! 定番であるMのサラダ以外、何度来ようが同じ人に同じ料理は二度と出さない。パソコンで誰がいつ来て何を食べたか、管理をしているらしい。 これまでに最高200回以上来た人がいるらしいが、その人にも毎回違う料理を出しているとか。 各料理の丁寧な説明を受けているので書こうと思えば書けるのだが時間の関係上、及び来るときの楽しみのために割愛。 その衝撃や感動は「ナリサワ」「タカザワ」に初めて行ったときのものに近い。 すごい!というのとめっちゃおいしい!そして楽しい! というのだけは間違いないので伝えておきます。

6

東京都

焼肉

大崎 裕史

ヤキニクエストで殿堂入り、食べログで焼肉全国トップ3常連の「よろにく」(表参道)。 「焼肉」の概念を変えたお店でもあります。私も大好きで何度も行ってますが、肉好きなのに行ったことがないという人の声をよく聞きます。そこで「みんなで行けば恐くない!大崎と行く『よろにく』未経験者企画」を昨年に続き、今年も企画してみました。 希望者殺到で一回で終わるにはしのびなく、12名2Daysという「日産スタジアム2Days」みたいなスケジュールを組んでみました。それでもまだたくさんの希望者を残したまま。キャン待ちで行列が出来るくらいで本当にすみません。それなのに12名2Daysにも関わらず、一人のキャンセルも出なかったという快挙。すごいことです。キャン待ちのみなさま、すみません。 店に入るといきなり知り合いがいて、「あら、どうも〜」というと元ボクシング世界チャンピオンが来てますよ、と。私も面識があるので挨拶に。彼はチャンピオン時代に「態度が悪い」と叩かれたりもしましたが、実はものすごい好青年で、試合の前売り券を事務所経由で買ったら御礼の直電が入ってビックリ。肉好きなので現役を引退した今はあちこちで肉を食べてるみたいです。 話を戻してこの店は何度も来てるのに「あれ?これ食べたことがない。初めてだ。」というのがいくつかあって、その進化ぶりには目をみはるものがあります。 連日なのにまったく飽きない。それどころか、明日も明後日も来れそう。(予約が取れないけど) 肉のどれもがおいしいけれど、ツートップはトリュフ絡みのもの。 一つはヴィロンの食パン専門店である「セントル ザ・ベーカリー」の食パンを使ったブルスケッタ。上にはトリュフとユッケ。これは実に素晴らしい。今夜の夢に出るかもしれない。それくらい美味さのインパクトがある。 もう一つは、シルクロース(ざぶとんかも?)すきしゃぶの割り下入り&トリュフたまごかけごはん。これは肉のイベントでも大行列を作った伝説のメニュー。思い出すだけで明日も表参道に行ってしまいそう。(食えません) 出汁が効いたそうめんで〆、最後にはカキ氷でジエンド。最高の晩餐(オーナーはバンさん)でした。 いや〜2日連続で食べても実においしいし、飽きない。8月にもまた来ますが予約が取れるもんなら今月もう2-3回くらい来てみたい。 ※写真の順番はいくつか食い違ってます。

7

埼玉県

寿司

大崎 裕史

2回目。今日は話をしながら食べたので記憶もおぼろ。 写真だけを見ていただこう。 美味しかったことだけは間違いなく覚えている。 埼玉まで足を運ぶ価値のあるお寿司やさん。

8

奈良県

創作料理

大崎 裕史

かなり良かったです。 数年前に号泣会(1959年生まれの集まり)+ゲストで行ったことがある店。大変美味しかったのだが、2014年老朽化のため閉店してしまった。いつ復活するのだろう?と思っていたら、今年12月10日にようやく移転復活。以前はガード下にあり、電車が通ると少し揺れた。(って、かぐや姫の♪赤ちょうちん♪かっ!) 今回は、東大寺の跡地に作ったとかで庭と駐車場を含めてかなり広い一軒家!でかすぎて、「まさかここじゃないだろう」と車で通り過ぎてしまったほど。 そして店内に入っても圧倒されっぱなし。まずはウエイティングサロンで庭を見ながらゆったりと。そしてゲストルームへ通されるが、厨房はガラス張りで見渡せる。そこを通り過ぎての部屋がまたオシャレ。 「MENU」と書いた名刺入れ大の箱からカードを出すとそれがメニュー。料理提供前に一枚ずつそのカードを出して説明が始まる。なんという演出。先を読ませないやり方も面白い。 料理は出る物出る物サプライズの連続。驚かせすぎて、食べにくい器もあったがご愛敬。 提供方法に感動しすぎて、おいしさがわかりにくいのも少々有ったがおおむね、どれも美味しい。そして実に楽しい。 今のところ、料理(Menu degustación akordu)は13000円一本でワインペアリング(6種)8000円。(+税・サービス) 以下カードの内容(つまりメニュー) 奈良茶と当帰 オリーブ 枯れ木と落ち葉 牡蠣とビーツ 旨味と土、穏やかな酸味 三輪山本の手延べパスタ クロロフィルとアマゴ、苔 たった5秒の海 2008+α 湿った蕎麦 半生のエビとトリュフ風味 菊芋のソバ 帆立のブランチャとエア 魚のピカタ 濃いえびのソース 鴨と柿 ローズマリーの森 暖かなチョコレートと雪 アコルドゥの庭と古木 水面の月 すみれの海 枯れ木と綿雪 数名だけ泊まれる部屋も用意するらしく、それも面白そう。 いや〜とにかくやられた感(良い意味で)満載で大満足。 ただ、パンを少ししか食べなかったせいか、大阪に戻った頃には小腹が空いた。 (私だけでしょうけど(笑))

9

大阪府

洋食

大崎 裕史

まだ一度しかお会いしたことがない地方在住のグルメ仲間がいる。この人のオススメは私にとって外れがない。なんだか私以上に私の好みを知ってる感じで恐ろしい(笑)。 そして今回もその方のオススメ。 「カモシヤ クスモト」(大阪:新福島) 創作和食の店。まずは、店の場所がわかりにくい。そして「そこに店がある」のがわかりにくい。もうこのあたりから隠れ家好きの心をくすぐる。 表の階段を登り、ドアを開けて中に入ってから階段を下りる。これも一つの演出なのだろう。 予約を取るときの電話の対応がものすごく好印象だった。しかし、規則(ルール)がいろいろあって正直なところ「面倒な店だなぁ」と思った。「強い香水お断り」「音の出る撮影禁止」「フラッシュも禁止」「カード不可」「18時半スタート」など。振り返るとそんなに面倒なことではなかった。 音が出ないカメラアプリを準備し、もちろんフラッシュは使わない。現金を用意し、時間はもちろん厳守。香水もやめた(いつもつけてないけど)。これで準備万端。 迎えてくれたのは電話に出たであろう、シェフの奥様。明るく気さくで見事な接客、気配りが良くて実に心地よい。 基本的な料理スタイルは創作和食だと思うが「本日はちょっと中華寄りの創作料理を提供させていただきます」とのこと。料理に合わせてお酒を変えて出してくれる。シャンパンから始まり、日本酒、ワインなど。料理もお酒の合わせも実に楽しい、そしておいしい。 〆の料理が驚いた。 「ふぐのラーメン」 私がラーメン好きなのを知っていたわけではなかろうにラーメンが出てくるとは・・・・。自家製麺で河豚出汁が効いたスープに白子入り。素晴らしい。 少量多種でサプライズだらけの実に私好みの料理。コレクターなのにこれはまた来たくなる。 量が少なめなのでその後、小腹が空いてしまうのが悩ましい。かといって、あの河豚ラーメンの後にまたラーメンというわけにはいかなかったのでお腹を空かして寝ることにした。