大崎 裕史
根津駅
中華料理
BIKA@根津 少し前、ニラソバにはまり、都内のニラソバを食べ歩いたが、その時に行けなかったお店に今頃ようやく。 店主は「中国飯店」や「樓外樓」などの名店で15年ほどの修業期間を経て、地元・根津で1985年オープン。店名は信濃町にあった奥様の実家「美華」(閉店)から取った。入口の硝子ドアに「美華」と書かれているがこれもそこから譲り受けた物。 上海料理店なのでメニューはたくさんあるがそんな中でも名物がこの韮菜湯麵(ニラそば:1870円、2017年には990円だった)。私以外にも多くの人がこれを頼んでいた。 到着したニラソバは細かく刻まれたニラが一面に散りばめられ、真ん中に肉味噌が添えられている。町中華だとそのポジションに卵黄が陣取る場所だ。スープは鶏ベースの清湯。あっさりとしてるが上品ながらコクがあり、実においしい。肉味噌がスープに混ざることにより、少しずつ味が変化していき、なおかつその肉を拾いながら結果的に完食完飲。 麺はかなり細めのストレート麺。多くのニラソバは熱々のごま油をニラにかけて提供するのが多い印象だが、ここは油はかけてないかな。ニラの青臭さはあまり感じない。スープの熱さで少し緩和されているのかも。このメニュー自体は修業先の賄いからヒントを得て商品化したらしい。他とどちらが先か?今となっては40年も前の話なのでわからないだろうし、店主自身が賄いをヒントに、と言ってるくらいなので元祖捜しは諦めよう。中国に有りそうなメニューでも有るし。