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山路 力也さんのMy best 2023

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福岡県

山路 力也

2022年12月オープン。『炉ばた雷橋』や『殻の三光橋』などを手掛ける佐竹さんの新店は「鍋居酒屋」。古民家をリノベーションした風情ある佇まいの中、炉端焼きのスタイルで一人鍋を気軽に楽しめる、これまたユニークなスタイルのお店を立ち上げました。 「基本鍋」は天草大王や宮崎豚、さらには野菜などが盛られたセットに、鶏ガラ醤油やカツオ味噌など6種類の出汁を選び、さらに好きな具材を追加出来るシステム。基本のセットで1,500円というのも破格。二人分だと2,800円になるのも素敵です。 さらにねぎま鍋や鰤しゃぶ、牡蠣鍋など十数種類のバリエーションもあり、いずれも一人前から頼めるというのも嬉しい限り。二人で来て一品をちょこちょこ摘んで、締めに一人前をベースに具材を色々入れてシェアするのも楽しそう。 そしてこの店の素晴らしいところは、主役である「鍋」以外のメニューもクオリティが高く充実しているところ。極論鍋を食べなくても居酒屋としての偏差値がとても高いのです。 飲食店が美味しいモノを出すのは当たり前。美味しさにプラスしていかに楽しさやワクワクなどをプラス出来るかが肝なわけですが、佐竹さんが作るお店はどれも遊び心に溢れているから好きなのだなぁ。また福岡で通うべき店が増えました。

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東京都

焼肉

山路 力也

2023年4月オープン。肉割烹的な高級焼肉がある程度出揃った感のある東京で、次に来るのは町焼肉路線の再構築なのではと密かに思っているのだが、まさにそういう狙いであろう新店が登場。 ファサードや店内の雰囲気は完全なる町焼肉スタイルながら、肉のプレゼンテーションやカット、調味などは高級焼肉的なイメージ。それでいて価格は町焼肉と同等で、高級焼肉店と比べたら俄然リーズナブル。ハーフサイズがあるのもポイント高し。 この店でまず食べるべきは「テール」。手間のかかる部位で出していない店も多い中、職人の技で提供。「テールの煮込み」もしっかりと煮込まれてホロホロ。「ツラミ」も厚切りがあるのは珍しい。また生食用食肉処理許可を取っているそうで「ユッケ」もある。 名物の「つじむら特製赤葱タン」は、盛り付けのビジュアルがなかなかのインパクト。赤葱というので辛めなのかと思いきや、そこまで辛さはなく食べやすい。正肉はカットやトリミングも丁寧で、タレも個性的で白飯が進む味。 良質な黒毛和牛を気取らない雰囲気でリーズナブルに食べられる佳店。予約が取れなくなるのも時間の問題か。すでに私は絶賛ヘビロテ中。

5

福岡県

牛料理

山路 力也

2023年11月オープン。『NARISAWA』から『COWSI CAMP』という経歴を持つシェフが独立開業。イノベーティヴな料理と薪焼料理を軸にしたビストロ。 程良いポーションの前菜は盛り付けがやはり綺麗でシュッとしていますが、レストランではなく肩肘張らないカジュアルな雰囲気。ドリンクがジョッキで提供されるのも料理とアンバランスで面白いです。 メインは好みの肉や部位を選んで塊のまま薪焼し、目の前でカットして提供。熟成肉や鹿肉などを数種類。火入れも絶妙でほのかに薫香も漂い、これならいくらでも食べられてしまうな。

山路 力也

2023年11月オープン。『海晴れ』『ウルトラセボン』など、数々の寿司居酒屋に立って来た瀬川さんが、満を持して自らの名前を冠した小さな寿司居酒屋を創業。 6席だけの洒脱な作りのお店は、一見敷居が高そうにも見えますが、価格も手頃でアラカルトで使いやすいイメージ。前のお店の『ウルトラセボン』同様に、お寿司もお好みで注文出来て、サクッと食べたい時にもピッタリ。もちろん料理やお寿司の腕前は間違いありません。 前のお店が今泉にあったことから考えると、いささか遠くなってしまった感は否めませんが、何しろ地下鉄藤崎駅を上がったら目の前という好立地。

7

福岡県

ラーメン

山路 力也

2003年創業、2016年移転。2004年に閉店した『黒木』リスペクトのクリア豚骨ラーメンの名店。多くの方からオススメされていながらなかなか足が運べずにいましたがようやくの初訪問です。 出て来た瞬間から美味しさを確信するビジュアル。半濁の豚骨スープがとにかく澄み渡るような美味しさ。醤油感や塩味もしっかり効いていながら、それでいてベースのスープの旨味もふくよか。遠くにほんのり佐賀ラーメンのようなテイストも感じられます。 麺は中太麺でしっかりと茹で上げたもの。チャーシューは2種類で細かな鴨頭葱とモヤシ、メンマが乗るのは『黒木』と同じなのかな。佐賀初摘み海苔は焼きも干しも両方美味しい。 なるほどこれは皆がオススメするのも納得。しっかりと独自の世界観を持ったオンリーワンのラーメンでした。こういうラーメンと出会うとニコニコしちゃいますね。

8

東京都

ラーメン

山路 力也

2023年10月オープン。人気店『ソラノイロ』が立ち上げた家系ブランドが『東京ラーメンストリート』に新規出店。 骨の旨味が凝縮された濃密で滑らかなスープに醤油感のあるカエシ。しっかりと茹でられた麺。スモーキーなチャーシュー。風味豊かな海苔。食感も楽しい小松菜。細部にまで隙がない設計でお見事としか言いようがない。天外天直伝のガーリックチップの乗ったラーメンも楽しかったな。 上質な家系と言うと語弊があるかもだけど、つまりは家系を再解釈して再構築し、進化させようという試みなのでしょう。家系のように確立されたラーメンは、ブラッシュアップし過ぎると家系とは呼べなくなるのだけれど、このラーメンはギリギリ家系に踏み止まっている絶妙なバランスに着地していると思います。 しかしながら、SNSでは割とネガティヴな感想が見受けられるのですが、その指摘は的外れなのではないかなぁと思うのです。なぜ店主は屋号を『空ノ家』でも『宮崎家』でもなく『革新家』にしたのか。「革新」という言葉に込めた思いを考えれば分かること。 どう考えてもワザとやってるわけですよ。皆がコレコレ!と納得する家系も作れるはずなんですよ。でも敢えてそれをやっていない。既視感のある家系を出すならば、それは革新でもなんでもない。革新家の家系は既存の家系やラーメンファンへのある意味挑戦であり提案なのだと思うな。 僕も家系は原理主義者に近いスタンスなのですが、これは豚骨醤油ではなく、やはり家系にカテゴライズされるラーメンだとと思います。もしこのラーメンに不満があるとするならば、デフォルトの海苔の枚数とスープ量くらいかな。 いやぁ僕はかなり好みなんだけどな。これを物足りないと言っている人達が理解出来ないのだけど、僕の舌がおかしいのかそれとも上ブレなのか。珍しくスープまで飲み干しちゃったよ。

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千葉県

居酒屋

山路 力也

2021年5月オープン。裏千葉新町エリアの路地裏でコロナ禍中に創業。千葉らしからぬセンスの良いシュッとした居酒屋で、オープン以来地元飲みでちょくちょく使っている。本千葉に2号店を出店したり、火曜限定でイタリアンになったりと、攻めている元気な店だ。 生簀もあり魚が強いメニュー構成で、和食とイタリアンのフュージョン的な創作系。旬の野菜などもふんだんに使ったり、和風のアヒージョで「和ヒージョ」や、鶏白湯の串おでんなど、メニューもなかなかセンスのある面白いものが並ぶ。 締めは炊きたての釜飯やパスタが揃う。パスタは姉崎にあるパスタ専門の製麺所『プリマ・パスタ』を使用。接客も良く居心地が良いのでまた来たくなる。

10

千葉県

ピザ

山路 力也

2020年オープン。アーリーアメリカンな佇まいの中で、ボリュームあるバーガーなどを楽しめる店。おそらくオーナーがアメリカ好きなのだろうが、店舗はもちろん内装や調度品にも一切手抜きなし。スタッフが日本人であることを除けば、アメリカ郊外のロードサイドのダイナーにいるかのよう。 店内には肉を焼く香りが充満し食欲がそそる。ハンバーガーはもちろんオープンサンドやパティメルト、ピッツァ、ワッフル、ステーキ、フライドチキン、バッファローウィングなど、これでもかというほどのアメリカンなメニュー構成。価格も全体的にリーズナブルで使いやすい。