山路 力也 TOP USER

山路 力也さんの My best 2013

シェアする

  • facebook
1

東京都

懐石料理

山路 力也

「割烹の街」神楽坂で今最も熱い支持を受ける人気店。2003年にオープン以来、世の食通たちを唸らせ続けている名店「神楽坂石かわ」のセカンドブランドとして2008年に創業、2010年から現在の場所で再オープンした。料理長の小泉功二さんは石かわの立ち上げより長きにわたり石川さんの下で研鑽を積んだ33歳の若き料理人。石川さんとは異なるアプローチで新たな日本料理の世界に挑んでいる。  石かわが日本料理の枠を頑なに守るのに対して、虎白は「素材を生かす」ことを主眼に、これまでの日本料理の常識や枠にとらわれることなく、時には洋の食材や技法なども取り入れながら、柔軟かつ革新的に日本料理の再構築に挑んでいる。蕗や雲丹と共にお椀に入った帆立のしんじょはつなぎにも帆立を使う。からすみ豆腐は山葵、柚子、紫蘇の香りが見事なまでに立体感を創り出している。  常に素材の良さを引き出すことが小泉さんの料理哲学。受け継がれている日本料理の伝統はリスペクトし、守るものは守りつつ、壊すところは壊す。しかししっかりと日本料理としての世界観の中に落とし込めるのは、長年石かわで腕を磨いたから出来る技。「日本料理の可能性は無限」と語る小泉さんの料理から今後も目が離せない。

2

東京都

フランス料理

山路 力也

 中目黒エリアで今最も注目を集めているフレンチビストロ。路地裏に入った隠れ家のようなシチュエーションだが、テラス席もあり明るく開放的な雰囲気はまるで知人の家に招かれたよう。一見さんでも大丈夫。オーナーシェフ夫妻が優しく出迎えてくれる。  こちらの料理はコース2種類とアラカルト。コースは5,000円のプリフィクスと6,800円のおまかせ。結論から言えば初めてならばプリフィクスのコースがオススメだ。魅力的なアラカルトの大半がプリフィクスコースの中に含まれているので、ほとんど追加料金無しにチョイス出来る。オードブルだけでもかなりの種類があるので選ぶのに迷ってしまうが、必食なのはこちらのスペシャリテである「サーモンの瞬間燻製」。ナイフが要らないほどに柔らかく崩れるサーモンは、瞬間燻製と言いながらもじっくりと時間と手間をかけている。デセールもかなりの種類があるので選ぶのに迷ってしまうが、追加料金で盛り合わせも可能なのでお腹に余裕があるなら是非。  全体的にポーションが多いのだが、どれも飽きさせることなく最後まで食べさせる力がある料理たち。そしてフレンドリーかつ適度に距離を置いたサービスもお見事。帰りは出口まで見送ってくれる。やはり流行る店にはそれ相当の理由があるのだ。 @[77771:Yoko Tanaka]

3

東京都

ダイニングバー

山路 力也

 中目黒の住宅街の一角にひっそりと佇むまさに「隠れ家」のような店。こちらは大井町にある「燻製キッチン」が手掛ける燻製専門店だ。古いドアを開ければ中階段が非日常へと誘う。店名の通り古いアパートをリノベーションして作り上げた、落ち着きのあるダイニングバー。暗めの照明とアンティーク家具、そして木の質感のある店内が温かみを感じさせる。2階はバーカウンターがあり、3階はテーブル席の空間といずれも異なる顔を見せる。  こちらのメニューはどれも燻製を味に活かしたものばかり。お通しに出て来るナッツから始まり、おつまみや一品料理、果てはお酒までもが燻製にこだわる。トマトの燻製はほのかな燻香と爽やかな酸味が心地よい。鮪の生ハムは燻製した鮪が薄くスライスされていて、バルサミコソースと合わせてある逸品。ビールは富士桜高原麦酒という珍しい燻製ビール。どれを頼んでもサプライズがあって楽しい。  肉料理も充実しているのでしっかり食事を取るも良し。深夜までやっているので食事の後に流れて軽く飲みながらつまむも良し。気の置けない仲間と過ごすにも、彼女と二人で過ごすにも使える。リストに入れておいて損のない店だ。 #口説ける #夜に来たい #デート @[77771:Yoko Tanaka], @[82210:Usuki Rie] @[82312:Keiichi Morita] @[133406:Hanae Tomizawa] @[51035:Yu Miyaji] @[152367:Michio Kobayashi]

4

東京都

ステーキ

山路 力也

 新宿御苑駅から歩いてすぐ。一見どこにでもある普通のレストランかバルのようだが、こちらは食通たちも足繁く通う、極上の和牛を堪能出来る「肉イタリアン」。産地直送の肉、野菜、そしてワインをリーズナブルに心ゆくまで満喫出来る店なのだ。  肉は岩手県一関市で育てられている「いわて門崎丑」を半頭買いで仕入れる。母牛と飼育する期間を通常の黒毛和牛よりも倍にすることで、母乳を与えて免疫力を高めてていねいに育てられた門崎丑は、肉味が濃くて味わいが深い人気ブランド黒毛和牛。力強い門崎丑が持つ本来の旨味を楽しめるよう、肉は塊のまま備長炭で強火で焼き上げる。  店主は常に肉の生産者と意見を交わしながら調理法を研究。「枯らし」と呼ぶ3ヶ月以上にわたるドライエイジングが施された肉は旨味がギュッと凝縮。力強い門崎丑の良さを最大限引き出すためにギリギリの焼き加減、火加減に目を光らせる。塊肉は色々な部位を選ぶことが出来て1,500円/100g〜と実にリーズナブル。  さらにショートパスタなどは自家製で、野菜も有機栽培無農薬野菜の阿武隈高原野菜を使い、ワインはビオワインのみを常時60種ほど用意するなど、肉以外の部分でも手抜きは一切無し。肉好きは当然のことながら、そんなに肉が好きではない人でも必ず満足出来るはずだ。 @[82312:Keiichi Morita] #デート #夜に来たい #マイベスト10

5

東京都

イタリア料理

山路 力也

 並木橋近くの路地裏に昨年2月オープンしたイタリアン。1Fはカウンターやハイチェア中心で活気ある雰囲気、2Fはテーブルや半個室があって落ち着いた雰囲気と、様々なシチュエーションで使えるのがいい。  こちらがユニークなのはメニューが無いこと。その代わりにあるのは毎日変わる食材が書かれた黒板。スタッフと相談しながら好きな食材を選んで、調理法やソース、付け合わせなどを自分好みに決めていくのだ。例えば熟成豚があるのでそれをグリルにして欲しいとか、パスタも数種類あるパスタを選んで具材やソースを決めるとか。料理の知識が無かったり、優柔不断の人にはお店の人が色々と提案してくれるので、決め辛い人でも大丈夫。  青森産の熟成豚はグリルにして貰ったが、塩胡椒でシンプルにグリルした肉厚の豚肉がどっさり。自家製のサルシッチャはジューシーでプリプリとした食感が楽しい。カプレーゼはシチリア産のオレンジとフルーティーなカラフルトマトで爽やかで甘みのある味わいに。鮮魚もその日の仕入れでポワレにしたり焼き上げたりと、自分の好きな料理を想像しながら注文し出来上がりを待つのがとても楽しい。  価格は温菜が1,200円(ハーフサイズは700円)、パスタも1200均一、メインは2,200円均一と価格もリーズナブルかつスマート。最初にお決まりで出て来る前菜盛り合わせもかなりのボリュームで、まずそこからこの店の料理の世界観に浸れるのがいい。パンも自家製でついついお代わりしてしまう美味しさだ。  デートなどで使うのも良いが、こちらはどれもポーションが大きめなので、4人くらいで行くのがオススメ。色々と皆でああだこうだ言いながら相談して、料理をシェアして楽しむのが一番楽しく過ごせると思う。スタッフの接客もフレンドリーで居心地良く、また来たいと思わせる良店だ。 #デート #夜に来たい

6

東京都

イタリア料理

山路 力也

 銀座8丁目に2011年オープンした注目のイタリアン。フルフラットのオープンキッチンからはすべての席見渡すことが出来る。客席とキッチンの見事なまでの一体感から生み出される料理の数々には、正統派のイタリアンながら和食器や和素材など、日本人の琴線に響くエッセンスを散りばめられている。  オーナーシェフの伊藤弘道さんはイタリアで修業を重ね独立。店名は自分が修業したリストランテの名前を頂いた。食材はシェフが毎朝築地に足を運び自分の目で選んだ旬のものを使用。「浜名湖産青のりと柚子胡椒のクリームソースパスタ」は濃厚でコクのあるクリームソースに青のりの香りと削った柚子の香りが見事に溶け合う逸品。料理は¥6,800のコース一種類のみだが、21時以降はアラカルトで楽しむことも出来る。  時に繊細に時に大胆に、新鮮な日本の食材をイタリアンのアプローチで華麗に仕上げていく伊藤シェフの姿を見つめながら料理を愉しむ一時。やはり料理人はキッチンに立つ姿が一番カッコいい。

7

神奈川県

カレー

山路 力也

 武蔵小杉と新丸子のほぼ中間あたりの裏通りに、2011年オープンした創作カレーのお店。元々は自転車での移動販売をやっていたお店で、その時から気になっていたお店なのだけれどなかなか足を運べないまま時が過ぎ、実店舗での営業も始めてからもタイミングを逸していた。ちょっとした切っ掛けとご縁があって、ようやくお店に伺うことが出来た。現在も火曜〜金曜のランチタイムは移動販売も並行して行っている模様。  小さいながらも清潔感を感じさせるお店はとても温かみがあって居心地が良い。入口で靴を脱いでスリッパに履き替えたり、店頭やお店の壁に貼られているメニューの手作りPOPもその理由。女性店主の付かず離れずの接客も清々しい。気になるカレーは常時3種類あって、優柔不断な人には合い掛けやトリプル掛けもある。もちろん優柔不断な僕はトリプル掛けを。  常に変わらず用意されている看板メニューの「オリジナルチキンカレー」は、玉葱をじっくりていねいに炒めたベースで調味も強め。ペーストのような粘度があって白いご飯が進むこと進むこと。KOSUGIは武蔵小杉と「濃過ぎ」に掛けていると聞いたことがあるが、その名に恥じない濃厚さ。しかし甘みと香辛料の使い方、バランスに長けているので、しつこさとかもたれる感じは一切無い。最初に甘みが来てかなり甘めのカレーだなと思っていると、後半にスパイシーな味わいがじわじわと攻めてくる重層的な構成。欧風でもなければもちろんインド風でもアジアンでも無い、まさにオリジナルのカレー。個人的にはかなり好きな味わいで大満足。  あとは週替わりのカレーと週替わりの「和ジアンカレー」があるが、この日はハロウィンにちなんで「かぼちゃとチョリソのとろーりチーズカレー」と「キャベツナコーンのイエローカレー」。かぼちゃとチョリソのカレーはどことなく家庭のカレーを思わせるとろっとした粘性の高いカレーで、チーズが予想以上にいい働きをしている。イエローカレーはタイカレーをベースに、タイカレー特有のクセを抑えた食べやすいもの。この二つは割と変化球のカレーではあるけれど、どちらも万人が好むようなバランスになっているのが良いな。  奇を衒わない食べやすさがあるカレーながらも、3種食べると3種とも異なる表情を見せる。これはいい意味で「本場」とか「本格的」なものにこだわりを持たず、誰もが美味しく食べられる味付けにフォーカスしているからだろう。本場の人が納得する味ではなくて、日本人が美味しいと素直に感じる味わい。難しい講釈は抜きにして、実直に美味しさを目指したカレーはとても潔い。  週替わりのカレーはもう100種類を越えたそうで、壁には過去のメニューたちが楽しげに並んでいる。次に来た時はどんなカレーが食べられるのかな?ワクワク出来るお店ってありそうで意外に少ないものだ。

8

東京都

中華料理

山路 力也

 自由が丘にある人気中国料理店の老舗。店主の蔭山氏はフカヒレの名店「筑紫樓」や「知味斎」など数々の中国料理店で料理長を歴任した人物。中国料理をベースにしながらも、その括りにとらわれないヌーベルシノワの香り漂う料理を提供している。  三浦の朝採り野菜を使った蒸し野菜など、中華の概念にとらわれない皿が多いが、看板メニューでもあるフカヒレ料理は筑紫樓出身だけあってやはりどれもハイレベル。そしてかつてラーメン店も営んでいた経験から生まれた鶏白湯ラーメンも専門店顔負けの味わい。高田馬場に再びラーメン専門店を出店するなどラーメン界でも注目を集めている。

9

東京都

カレー

山路 力也

 目黒銀座商店街を歩いてしばらく行くとたどり着く、木の質感とアースカラーの雰囲気あるこちらのお店は「薬膳」を軸に据えたカレーや料理を提供するダイニング。長年料理教室の講師を務めていた店主が「一皿で美味しくて元気になれる料理」を出したいと、10年もの期間をかけて薬膳カレーを研究、完成させて2005年にオープンした。以来、カレーにとらわれず身体に効く、元気になれるというテーマの元、アラカルトやビーギャン対応のメニューまでも用意している。伝統ある中医の知恵を西洋医学の観点から検証し裏付けを取った料理はどれも説得力に満ちている。  化学調味料や余計な添加物は一切用いずに「現代栄養学」と「中国薬膳学」の知恵を生かして作り上げたオリジナルのカレーは、効能に応じて数種類のバリエーションが揃う。30種類近くものスパイスやハーブ、漢方素材を独自に調合し、たっぷりの野菜・鶏がらでゆっくり時間をかけてとった天然の出汁や、12種類の野菜と果実が溶け込んだルーと合わせたカレーソースは、疲れた身体に優しくじんわりと染みてくる。  また、昨年より始めた薬膳鍋は、漢方素材をこれでもかというほど贅沢に使ったスープが絶品。季節によって鍋の内容は変わるが、現在はたっぷりの牛筋を21種類の生薬とともに土鍋で煮込んだ「薬膳牛筋煮込鍋」を提供。冷え性や生理痛、月経不順など女性特有の悩みに効くとされる生薬「当帰の葉」を配合している。天然素材をベースに五つの味覚や五つの色など、五行に基づいた前菜の盛り合わせは、見た目にも味わいも楽しい。北海道産小麦「春よ恋」を100%使用した全粒粉配合の自家製パンや、サクサクした食感のカレーパンなども人気で、カレーと共にテイクアウトのみで買いに来る常連客も少なくない。  良薬は口に苦し、という言葉があるが、こちらのメニューはどれも良薬は口に旨し。身体に良いというコンセプト以前に、食べ物としてとても美味しい。美味しい上に元気になれるのだから、多くの人が足を運ぶのも頷けるというものだ。 @[77771:Yoko Tanaka] #デート @[176777:Masako Imura]

10

東京都

焼肉

山路 力也

 神田のガード下に佇む「立ち食い焼肉」の人気店。間口が狭く細長い店内はいつも人がいっぱい。そこにギリギリのサイズで大きなテーブルがあり、その上には七輪が二つのみ。ここでは知らない人同士で焼き網をシェアするシステム。常連率が異様に高い店だがもちろん一見さんでも大丈夫。最初に皆で乾杯すれば一気にその距離が縮まる。  肉の質は驚く程にハイレベル。赤身も白身もホルモンもどれも美味い。しかも全品500円均一とコストパフォーマンスも良し。写真はお任せ盛り合わせで二人前2,000円。それに合わせるお酒は日本酒がメイン。というよりもここは日本酒を飲む店なのだ。日本酒は蔵元から直で仕入れたものなどがどれも400円とこちらも破格。焼肉と日本酒は意外に思える組み合わせだが、これがすこぶる宜しいのだなぁ。  美味しい肉と美味しいお酒をサクッと楽しむには持って来い。基本的に立ち食い業態はまずオススメしないのだけど、ここは肉と酒が好きな人なら必ず行くべき立ち食いだ。 #焼肉