Xera(店員はシェラと発音していた)Restaurantはバルセロナのグラシア通りの南から少し逸れた路地に在る。気楽な雰囲気でタパスと多めの料理の両方を供する店だ。 Google MapやTripadvisorの評価がかなり高いのに惹かれて訪れた。店内はクラブ ミュージックが大き目の音量で流れており、客達の会話の音量も高め。一瞬不安を覚えたが、料理はとても良かった。 焼いてかつ(恐らく)揚げてある薄いパンにトマト ソースを載せた突き出し。何気ない品だが、食感もソースもとても良い。 イベリコ豚のハムは、素材がとても良く、とろける柔らかさ。ワインが進む。 焼いた帆立貝は、自然な甘みが引き出されている。グリーン アップルなどから作ったソースも美味しい。 大きな蛸の脚。素材は柔らかくかつ弾力感がある。ソースの作り方を訊かなかったが、洋梨みたいな微かな甘みがする。これが蛸と意外に合う。 店の名物らしい豚の頬肉。牛の頬肉を食べたことはあるが、豚の頬肉は初めてだ。これが、とろけるような柔らかさ。薩摩芋のソースも柔らかい食感で、頬肉とソースが渾然一体となった食感が見事。 ここまでで終えるつもりだったが、隣の客がメニューに載っていないパエリアを注文していたのを見て、少し苦しいけれど追加した。米に具材が染み込んだ感じが素晴らしい。 デザートは、マンゴーなどの果物を、ブツ切りとメレンゲにしたもの。食感の対比が良く、爽やかな甘みと酸味。 Xera Restaurantは気楽な雰囲気で、料金も手頃。高級食材に頼らずとも、シェフのセンスで見事な料理を供している。 クレジット カードの非接触決済に対応しているので、Apple Payで迅速に決済できた。日本の多くの飲食店より進んでいる。