Le Cinqは、パリのFour Seasons George Vホテルのメイン ダイニングだ。白い木を基調とした内装で、大きな中庭に面しており、華やかな雰囲気がある。テイスティング メニューとアラカルトがあるが、我々は夕食に訪れて、アラカルトから定番を選択した。 二皿のアミューズの質が高く、期待が高まる。 前菜は、玉葱の「パリジャン スタイル」。玉葱を炒めるという、ありふれた料理に見えるが、豊かな甘みに驚く。 主菜は、トリュフ スパゲティ。と言っても、イタリア料理のパスタとは全く異なる。縦にしたスパゲティで盾を作り、その内側にハムや木の子を詰め、トリュフ ソースを和えている。複数の素材が強く自己主張しながら、全体的に強烈な旨みが生まれている。 デセールは、グレープ フルーツのジュレ。素材の酸味を最大限に引き出し、驚く程の酸味がある。酸味だけではデセールとして成り立たないが、同時に甘みも強く、酸味と甘みにが見事なバランスを保っている。 料理は完璧で、接客も洗練されている。究極の体験だった。