H.Yamanaka

H.YamanakaさんのMy best 2024

シェアする

  • facebook
H.Yamanaka

ちょうど結婚記念日と重なった日曜日。久しぶりに夫婦で美味しいものを食べてお祝いしようということになり、二人のとっておきの店を予約。楽しみだなぁ。 大通りから一本裏の筋に入った古民家を改造したお店。注意していないとここがレストランだとは気づかないような店構えだ。 オーナーシェフは駐日本アルゼンチン大使館だったか駐アルゼンチン日本大使館だったかで料理長の経験もあるという、地元では「知る人ぞ知る」的名店。 その日プレフィックスのメニューはA・B・Cの三種のコース。 その中から鹿肉が食べられるBコースをチョイス。メインは魚一種、肉二種からのチョイスだが、1,800円プラスで肉・魚両方食べられるということでそれを。さらに700円でデザートも追加。(詳しくはメニュー写真を参照) このお店のコースは前菜のボリュームがすごい。この日は、 オーナーの実家で採れたキンカンのドレッシングのサラダ 自家製ハムと砂ずりの赤ワイン煮込み ラタトゥイユ 長芋のヨーグルトソース和え 舞茸のなんとかかんとか(聞いたけど覚えられなかったww) セロリの千切りのマリネ タケノコのピクルス パンのレバーペースト添え チーズとハムとほうれん草のキッシュ サゴシとアルゼンチンエビとホタルイカと野菜色々 とこれを食べるだけでも相当な時間がかかるし、白ワインをボトルでオーダーしたけど、ここだけで飲みきってしまいそうだったww 細々と盛り付けられた前菜には箸を出してくれるのもありがたい心遣い。 スープは大阪のローカル野菜「うすいえんどう」のポタージュ。ホイップされた牛乳がトッピングされていて、濃厚な上にフレッシュで美味い!ゴロゴロとした大ぶりなクルトンは、ハープ入りの自家製だ。 続いての魚料理、本日の魚はサクラマス。 初めて食べる魚だったが、ふんわりと身が柔らかく、皮目は厚くパリッとローストされていて美味い!黒ゴマの濃厚なソースとのマッチングはバッチリだった。 さて、肉料理を前にワインを赤に。 鹿肉に合わせるソースはオレンジソースとのことだったのでピノ・ノワールをチョイス。 鹿肉はフィレ肉のローストともも肉をマリネにしたもののローストのカップリング。フィレ肉はとても柔らかく、とろけそうな口当たり。一方もも肉の方は適度な歯応えとほんのりした酸味でこちらも良かった。オレンジソースとの取り合わせもグッド。 デザートもまたかなりのボリュームの、 イチゴのシャーベット(爽やかですごく美味しい!) カラメルのムース焼きリンゴのせ ハーブ入りスポンジケーキに高濃度生クリームとイチゴのスライス パウダーシュガー&パウダーストロベリー掛け というラインナップ。 デザートに関してはオーダー時にサイズの大・小が選べるが、小サイズでこの内容だからもう十分すぎるほどだ。 予約で日曜日に開けていただき貸切だった一夜。オーナーシェフと色々と話をしながらゆっくり時間をかけた食事、まさに至福の時間だった。

2

大阪府

洋食

H.Yamanaka

「日本一長い商店街」として有名な天神橋筋商店街。一丁目から六丁目まで約2キロにわたって続くアーケード街だ。 その二丁目商店街から程近く、創業50年になるという洋食店がここ。 何を食べても間違いのない味のこの店、750円の日替わりランチ目当てにちょくちょく利用させてもらっている。 この店、夜は4,000円で食べ放題・飲み放題のプランもやっており、久しぶりの友人たちとの飲み会で利用させてもらった。 予約の時間ジャストに伺うと、すでにテーブル横のカウンターにはアイスバケットに入ったシャンパンが待ち構えていた。オーナーシェフが乾杯用に用意してくれたもの(と言いながらもう一本お代わりしてしまったんだけどww)だ。 シャンパンで乾杯し、生ハムで巻かれた野菜、チーズの前菜をつまみながら料理をオーダー。ここの食べ放題はブフェスタイルではなく、オーダースタイルだ。 ここからは全員ワイン・ハイボールを片手に飲んで食べて騒いでの2時間。心のこもった抜群に美味い料理でお腹ははち切れそうだった。 料理写真は… オードブル 生ハム&あれこれ… エビフライ この店に来たらこれ食べなきゃ。タルタルソース絶品! プレーンオムレツ フワトロの美しいオムレツをトリュフ塩で。 ハンバーグ ふんわりした食感だけど、噛み締めれば肉感しっかり。 ミンチカツ とにかくデカい!こんなデカいミンチカツ初めて見たww最初はトンカツかと思った。 トンカツ こちらもビックリするぐらい分厚いトンカツ。でも肉はジューシーで柔らかい。 ここの揚げ物はパン粉が細かく、歯応えのカリッとした昔風のカツ。 サービスで出てきた野菜のテリーヌ 揚げ鶏のネギソース しっかりと肉感のある鶏もも肉。ソースはちょっと和風な感じで美味い! 鶏のトマトソース煮 洋食屋だけあってトマトソースの味付けが独特。ちゃんとご飯のおかずになりそうな味。

3

大阪府

串揚げ

H.Yamanaka

八月も半ばを過ぎたころ、大阪ミナミは千日前にある行きつけの服屋に売れ残りの掘り出し物がないかをチェックしに。 当然空振りとなり、さて、汗もかいたし水分補給でもするか、と久しぶりの「二色」へ。 この店を初めて知ったのはもう40年ほど前、20代の前半の頃に読んだ映画監督の井筒和幸のコラムでだった。井筒監督は学生時代からこの店によく来ていたらしいが、当時の自分からするとこういう店はどうも「大人」な感じがして敷居が高く、ちょっと近寄りがたい印象があった。さらにその後時代はバブルへとまっしぐら。飲みに行く店は逆に流行りのエスニックやショットバーになり、こういう居酒屋に目もくれなくなってしまった。 というようなわけで、ようやくここ2~3年、若い頃の思いを遂げるべくちょくちょくのぞかせてもらうようになった。 このお店はもともと今の女将さんの親父さんが始めた店だ。出身が大阪南部の泉州の方だったため、有名な海水浴場・二色の浜から店の名を取ったそうだ。おそらく店の内装はその頃から変わっていないと思われる。昭和の香りがプンプンする雰囲気に、上品な味のアテの数々。ミナミの一等地の店なのにリーズナブルな価格設定も歴史のある居酒屋、という感じがして好もしい。 繁華街の人ごみに疲れた時、ふっと立ち寄りたくなる港のような店。いつまでも頑張って営業していてほしい。