ちょうど結婚記念日と重なった日曜日。久しぶりに夫婦で美味しいものを食べてお祝いしようということになり、二人のとっておきの店を予約。楽しみだなぁ。 大通りから一本裏の筋に入った古民家を改造したお店。注意していないとここがレストランだとは気づかないような店構えだ。 オーナーシェフは駐日本アルゼンチン大使館だったか駐アルゼンチン日本大使館だったかで料理長の経験もあるという、地元では「知る人ぞ知る」的名店。 その日プレフィックスのメニューはA・B・Cの三種のコース。 その中から鹿肉が食べられるBコースをチョイス。メインは魚一種、肉二種からのチョイスだが、1,800円プラスで肉・魚両方食べられるということでそれを。さらに700円でデザートも追加。(詳しくはメニュー写真を参照) このお店のコースは前菜のボリュームがすごい。この日は、 オーナーの実家で採れたキンカンのドレッシングのサラダ 自家製ハムと砂ずりの赤ワイン煮込み ラタトゥイユ 長芋のヨーグルトソース和え 舞茸のなんとかかんとか(聞いたけど覚えられなかったww) セロリの千切りのマリネ タケノコのピクルス パンのレバーペースト添え チーズとハムとほうれん草のキッシュ サゴシとアルゼンチンエビとホタルイカと野菜色々 とこれを食べるだけでも相当な時間がかかるし、白ワインをボトルでオーダーしたけど、ここだけで飲みきってしまいそうだったww 細々と盛り付けられた前菜には箸を出してくれるのもありがたい心遣い。 スープは大阪のローカル野菜「うすいえんどう」のポタージュ。ホイップされた牛乳がトッピングされていて、濃厚な上にフレッシュで美味い!ゴロゴロとした大ぶりなクルトンは、ハープ入りの自家製だ。 続いての魚料理、本日の魚はサクラマス。 初めて食べる魚だったが、ふんわりと身が柔らかく、皮目は厚くパリッとローストされていて美味い!黒ゴマの濃厚なソースとのマッチングはバッチリだった。 さて、肉料理を前にワインを赤に。 鹿肉に合わせるソースはオレンジソースとのことだったのでピノ・ノワールをチョイス。 鹿肉はフィレ肉のローストともも肉をマリネにしたもののローストのカップリング。フィレ肉はとても柔らかく、とろけそうな口当たり。一方もも肉の方は適度な歯応えとほんのりした酸味でこちらも良かった。オレンジソースとの取り合わせもグッド。 デザートもまたかなりのボリュームの、 イチゴのシャーベット(爽やかですごく美味しい!) カラメルのムース焼きリンゴのせ ハーブ入りスポンジケーキに高濃度生クリームとイチゴのスライス パウダーシュガー&パウダーストロベリー掛け というラインナップ。 デザートに関してはオーダー時にサイズの大・小が選べるが、小サイズでこの内容だからもう十分すぎるほどだ。 予約で日曜日に開けていただき貸切だった一夜。オーナーシェフと色々と話をしながらゆっくり時間をかけた食事、まさに至福の時間だった。