H.Yamanaka

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高くて美味いは当たり前! 低価格・高品質の高コスパ店を求めて今日も大阪の街をウロウロと。 食べることイコール飲むこと。基本飲み屋メインの飲んだくれオヤジです。 食べ物そのものの描写よりもその前後の時間も含めて、エッセイ的な投稿を心がけています。故に文章はやや長め。長文注意でお読み下さい。

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和洋食日松亭 ※この投稿はもともとこのお店の近くの同じ店名のお店(このお店がおそらく本店)に対して間違えてアップしたものです。 運営にこのお店を新規登録依頼し登録が完了したのでこちらに内容を移してきたものです。 今日は仕事を昼上がり。自転車通勤の帰り道で以前から気になっていた店へ。 新世界のジャンジャン町を抜けて国道を超えたところから始まる商店街。その南端のトビタ本通り商店街は、そこを抜け切ると大阪の裏名所飛田遊郭だ。 その商店街にある古びた洋食屋。昭和の「町の洋食屋」の雰囲気を色濃く残すこの店、店構えも店内もそしてメニューも、自分が子供だった時代にタイムスリップしたような雰囲気。 腰の曲がりかけたちょっとダミ声のお母ちゃんと大将の2人で切り盛りする庶民的な店だ。 オーダーしたのは本日の日替わり定食。厚みはないけれども大きなミンチカツが2枚盛られた上から、これでもか!というぐらいのドミグラスソース。ほんのりと甘みのある、でも比較的あっさりとした味わいはなかなかのもの。ソースのかかっていない部分の衣は細かいパン粉でサクサクした歯触りに揚げられている。 味噌汁は味の濃いやや塩辛めの味付けで、これもご飯のお供によき。そのご飯は大ぶりのお椀にどっさりで腹一杯だ(なんせこの町は日雇い労働者の町だ)。 しかも皿に添えられた味付けのりが泣かせるww 壁に貼られたメニューを見るとどれもこれも値段が安い。 800円のメニューから一品がその日の日替わり定食として100円引きで提供されているようだ。 そう、この味このボリューム、これで一人前700円なのだから泣かせる。 しかしこの界隈も観光ブームに沸く近年の大阪の状況ですっかり変わってしまったもんだ。自分が独身の頃などはこのアーケード街で写真など撮ってようものなら、いかついオッサンに「ゴラァ!どこで写真撮っとんじゃ!」とどやしつけられたものだが…

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大阪難波駅

バー

高校時代の部活の後輩から、遠方に嫁いだ同期が帰阪するのでみんなで集まるが来るか?とのお誘い。夕方からなんばの居酒屋で盛り上がった後、夜の街を少し散策して解散となった。 さて、このまま帰るにはちょっと早いなと、ふと思いついて超久しぶりの店を訪ねることにした。 今から35年ほど前のバブル全盛期、連日のようにミナミの街を練り歩いては、当時流行りのショットバーやプールバーをハシゴしていた。 酒の味もわからない若造のくせに生意気にもいっぱしの「バー・ホッパー」を気取っていた自分は、やがて流行りの店に飽き足らず老舗のバーをちょくちょく覗いたりするようになった。 「吉田バー」・「キー・ポイント」・「バー村岡」・「バー・ウィスキー」… 尻の青い生意気なガキでも、これらの店のマスターは丁寧に扱ってくれた。「大人の酒の飲み方」というものはこれらの店で教えられたような気がする。 さて、法善寺横丁から西に少し行ったところにひっそりと佇むバー「238(ふみや)」はそんなバーの一つだ。 創業は昭和23年8月(店名の由来だ)だという。現オーナーの叔母さんが戦後始められた店だそうだ。 自分が若かりし頃に来た時は先代のオーナーの時代だが、今ではその息子さんが後を継いでバーテンを務めておられる。 ここに来たらまずはハイボール。バー・ウェル・ウィスキー(黙って頼めばこのウイスキーが出てくるっていうおすすめ銘柄)はサントリーの角瓶だ。 オーダーを受けてから板氷を削ってロックアイスを作ってくれるスタイルは昔のまま。そこへ景気よくウィスキーを注ぐ。普通の店のダブル以上の量はあるだろう。 無骨な少し背の低いガラスの厚いタンブラーでコースターもなしに檜のカウンターにサーブされる。 ここのハイボールはなぜこんなに美味いのだろう?氷の割り方?グラスの形?炭酸とウィスキーの比率?いや、きっとそんな理屈で割り切れるものではないのだろう。バーとは本当に不思議な場所だ。 タンブラーを手に店内を見回せば内装は35年前のまま。他の客のいない店内は、そこだけ時間が止まったような感覚を覚える。 一人前の大人ぶって背伸びをしていた若かりし日のほろ苦い思い出をつまみにハイボールを2杯。思い出話に花を咲かせたマスターに再訪を約して帰路についた。

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なんば(旧:難波)駅

ビアホール

今年の夏は本当に暑かった! ちょっと買い物に出ただけで汗はダラダラ息はゼーゼー。 用事でミナミに出かけたある日、のどが渇いてたまらなく、いかん、これはビールだ!と向かった先はニューミュンヘン南大使館。 大阪ではビアホールといえばまず名前が挙がるこの店、自分が幼稚園ぐらいの頃に両親に連れられて来ていたという老舗。アサヒ・サントリー優勢の大阪の街で、サッポロビールを飲ませてくれるという点でポイントが高い。 この店が長年地元のビール好きに愛され続けているその理由は、やはりここのビールが本当に美味いからだ。店のホームページを見ても「美味いビールを提供することに対するこだわり」が熱く語られている。 サッポロ系の飲料販社に努める友人の話によれば、「とにかくあの店はサーバーの管理がハンパなく徹底してますよ」とのこと。 ただ、やはり美味いものは当然お高いもの。一人飲みでがぶ飲みするような価格設定ではないのも確か。 そこでこの日は、店で一番大きいサイズのデラックスジョッキ1杯と、アテに名物の鶏唐1品だけオーダーすることにした。 デラックスジョッキは1リットル以上入る飲みごたえたっぷりのジョッキ。んん~、やっぱりここのビールは美味い! 唐揚げはメニューを見るとハーフサイズというメニューがあったのでこちらをオーダー。2切れだけの小盛りサイズだが、ここの唐揚げは一切れがハンパなく大きいので一人飲みには十分だ。カリカリ・サクサクそして熱々の唐揚げはさすが店が「名物」と謳うだけあって、安定の味わい。 美味いビールと唐揚げを小一時間ほどかけてじっくりと味わい、これでお勘定は2,000円とちょっと。これなら立ち飲み屋で飲んでるの変わらない価格。次からはこのパターンで行こう。

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2024

なんば駅

串揚げ

八月も半ばを過ぎたころ、大阪ミナミは千日前にある行きつけの服屋に売れ残りの掘り出し物がないかをチェックしに。 当然空振りとなり、さて、汗もかいたし水分補給でもするか、と久しぶりの「二色」へ。 この店を初めて知ったのはもう40年ほど前、20代の前半の頃に読んだ映画監督の井筒和幸のコラムでだった。井筒監督は学生時代からこの店によく来ていたらしいが、当時の自分からするとこういう店はどうも「大人」な感じがして敷居が高く、ちょっと近寄りがたい印象があった。さらにその後時代はバブルへとまっしぐら。飲みに行く店は逆に流行りのエスニックやショットバーになり、こういう居酒屋に目もくれなくなってしまった。 というようなわけで、ようやくここ2~3年、若い頃の思いを遂げるべくちょくちょくのぞかせてもらうようになった。 このお店はもともと今の女将さんの親父さんが始めた店だ。出身が大阪南部の泉州の方だったため、有名な海水浴場・二色の浜から店の名を取ったそうだ。おそらく店の内装はその頃から変わっていないと思われる。昭和の香りがプンプンする雰囲気に、上品な味のアテの数々。ミナミの一等地の店なのにリーズナブルな価格設定も歴史のある居酒屋、という感じがして好もしい。 繁華街の人ごみに疲れた時、ふっと立ち寄りたくなる港のような店。いつまでも頑張って営業していてほしい。

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京橋(大阪)駅

居酒屋

久しぶりに家族全員の休みがそろった日、打ち揃って昼酒でもかましに行くか、と衆議一決。 以前自分抜きで家族が飲んだ際、たまたま入った京橋の居酒屋「丸徳」が良かったと聞いていたので、自分的には初訪問。 大阪のディープ飲み屋街京橋の一角にあるこの店、割と有名な店だったようで、ネットでの評価もまずまずのお店。 風になびく暖簾をかき分けガラガラと引き戸を開けて入れば蛍光灯の明かりの下常連らしきオッサン達が寡黙に一人飲みしてるという自分の大好きなパターンのお店。 この日のオーダーは、タコ煮・肉どうふ・小芋揚げ・さわら・なす煮・蒸し豚。どれもこれもいい味だった。 どうということはない普通の酒に普通のアテ。けれどその一品一品はきちんと料理されて揚げ物はカリッと、焼き物はふんわりと、煮物は上品なだしの効いた味に仕上がっており、何を頼んでも間違いがない。 舌の肥えた京橋の一人飲みオヤジの支持を受けていることに納得できる店だった。