【年末年始の思い出グルメ!悲しみを和らげてくれる心温まる一杯を堪能…】 年末、我が家にショッキングな事件発生。実家で飼っていた愛猫・マルコが旅立ったこと。2006年に姉が知り合いから貰い受けてから、かれこれ16年超。家に来た時には既にちょっと大人だったことを考えると猫的にはかなり長寿ネコでした。かかりつけの先生によると推定18歳だったそう。人懐っこく名前を呼べばニャーと返事をしてくれるのが何とも可愛かった。結婚後は実家に帰るのも数か月に1回とかだったので、中々会う機会も減っていたけど、行けば変わらずの甘えっぷりに嫁さんもスッカリ虜に。外でケンカをしてケガをすることはあったけど、大きな病気もなく健やかに過ごし、最後は親父に看取られてユックリと眠るように大往生、良い人生(猫生?)を過ごしてくれたのかなと思います。 亡くなったのが土曜日で、本当は実家に行って最期のお顔を見たかったところだけど、週末は仕事。火葬をするに当たり、焼き場が空いていたのが火曜日しかなかったそうで、それなら火葬にはぜひ、立ち会わねばということで、徹夜明け、いったん帰宅した後、ちょっと仮眠をとって車で火葬場がある横浜の戸塚斎場へ。最近はペットの火葬も(言い方はアレですが…)人気みたいで、中々空きがなく当日も順番待ちの人がいたくらい。職員の方が人間の火葬の時と同様に、キチンとコレがどこの骨ですとか丁寧にご説明も頂きしっかりとお見送りするとができました。どことなくオヤジが寂しそうだ感じだったのが、何とも印象的でしたが…斎場を後にしたのが午後1時前。オヤジとも別れた後、そういえば昼ごはんがまだだったので、斎場の近くで軽く飯が食べられる場所を検索。斎場の場所自体、横浜市営地下鉄の踊場駅から20分くらいと相当、辺鄙な場所にあるので、全然期待していなかったけど、車で10分もしないところに食べログ3.67とムチャクチャ評価が高いラーメン屋さんを発見。それがコチラの「雪ぐに」さん。これは愛猫が最後にくれたご褒美情報に違いないとばかりに、すぐさま向かうことに。 最寄り駅でいうと横浜市営地下鉄「中田」という駅で、横浜出身の俺ですら一度も利用したことも、下手すりゃ初めて聞いたくらいのマニアックな駅。駅からだと徒歩5分もかからないくらいの住宅街の中、突然と行列が目に入りビックリ。提携しているという駐車場に車を止めて、いざ並び開始。階段に2列、合計10人くらいだったので、すぐかなと思っていたら、どうやら店内にも待合室的な部屋があるらしく、お店の中に入るまでに20分ほど、さらに店内に入って食券を券売機で購入した後、待合室で待つこと15分ほどで2人がけのテーブル席にご案内。カウンターもあるけど、基本はテーブル席メインのようで、家族連れなんかもいらっしゃいました。平日の昼間な上、ランチのピークも外しているのにすごい人気だなと実感。中田の奇跡だね、こりゃ…でも、並んでいる間に食券を渡しているので、着席してほぼ待たずに着丼するのは嬉しいところ。 注文したのは、まずはベーシックに一番人気っぽい「ミソラーメン」の大盛り、ネギと穂先メンマをトッピングで追加しました。見た目は透明感はなく、オーソドックスなザッツ味噌ラーメンで粘度高そうな感じ。いわゆる今、人気が高い札幌の「すみれ」系な透明感があってラードが表面を覆う味噌とは一線を画している感じ。HPを見ると、新潟の妙高で修業をされた店主が縁あって中田で開店をしたお店らしく、スキー場も有名な妙高はまさに雪国。立ち上る湯気と味噌の香りに思わず雪国の旅情を覚えてしまうほど。スープを頂くと、何ともまろやか!味噌が際立ちつつも、ベースの魚介系と動物系の味も効いて、複雑ながら調和した味噌の絶品スープに!これまた、すみれ系のニンニク・生姜が効いたスープともまた全然別物の、優しいまろやか味噌ラーメンの極致ともいえる味に仕上がっております。ちょっと感動モンのレベル。味噌は3種類をブレンドさせたこだわりよう、ふんわり香るニンニクの風味と唐辛子の辛味が良い刺激に。そんなスープと中太の縮れ麺の相性がバッチリ。小麦がしっかり香る麺は卵麺ではないですが、まろやかスープの旨味をより味わい深いものにしてくれます。具材もモヤシが300gとドッサリなのが嬉しい。そして焼豚がまた美味かったー赤みを帯びた低温調理の焼豚で、香辛料が効いた甘辛なお味にしっかり噛み応えもあって個人的には超好みでした。全体的に感動レベルの味噌ラーメンにまさにノンストップで食べ続けてあっという間に完食。お腹一杯なのに、もっと食べたいという欲求に駆られる勢いでした。ご馳走様でした。寒さも悲しさも和らげてくれるような、優しい絶品味噌ラーメンでした。場所的には中々行き辛い場所ですが、是非とも再訪したく思います。