宮城二泊三日弾丸ツアー。2日目に石巻をグルグル回って、夜は震災の時にお世話になった人と久々の再会。その日は石巻に泊まり、最終3日目は、道の駅で買い物などをして仙台駅への帰りがてら、この旅のランチで一番行きたかった、塩釜のすし哲さんへ。 思い返せば20年ほど前、学生の貧乏旅行で車で東北一周をした際、車中泊とかユースホステルを利用しながら、食事だけは美味しいものを食べようと、塩釜に寄った時に始めて訪れて以来、俺の中で日本一のお寿司屋さん。ここのアジを食べたら、他の店のアジはニセモノとしか思えないレベルのインパクトを残してくれた。 というわけで、何かとちょくちょくお邪魔するワケだけども、今回は5年ぶりくらいの訪問。平日のランチでも、すでに満席と、変わらずの人気ぶりだったので、味は落ちたりしてないか、と思いつつ、そんな心配は吹き飛ばしてくれる変わらずの絶品揃いで安心しました。 注文したのは、すし哲物語という、一番良い握りのセット。 ウニ イクラ ボタンエビ ホッキ アワビ 中トロ 大トロ ヒラメ アナゴ 煮タコ 子持ち昆布 玉子焼き どれも、この上なく絶品で、また握りが絶妙。最初にネタの味わいがインパクト強く広がり、咀嚼するとシャリが口の中でほどければお米一粒一粒の味わいと、ネタの後味が程よく絡んで口の中を包む。その味わいは余韻を引くので、十分楽しんだ後、少しばかりのガリで口の中をリセットして、次のネタへ、という楽し過ぎるループでした。セットだけでも十二分に満足なんだけど、せっかくなので、別でやっぱりアジは注文!厚切りながらとろける、まさにトロのようなアジは、本当に他では味わえない。生臭さは全くなく、とろ〜っと体中に染みていく味わいは、本当にここだけ。金華サバ、真イカ、カツオ、ネギトロなど、他もどれも最高な味わい。弩級な満足感とともに三陸の海に感謝。震災の傷跡はまだ、完全に癒えたとは言い難いけども、少しでも多くの人にこの三陸の味を知ってほしいと思います。