以前より気になっていた【武山人】さんに1人
初訪問しました。
先客はいない様です。
入口を覗くと店主が小さな声で「お酒を2杯以上飲んで頂ける方しか提供できません」と言うので、
「そんなの大丈夫、もっと飲むから」と入店。
一瞬めんどくさそうな店かなと思ってしまいましたが、少し経つと色々な会話が出来ました。
どうやら野毛から流れてくる食べ方や飲み方のマナーが分からない方が増えてしまい、客を見極めてからで無いと
店に入れられないという話から始まりました。
注文したのは、山形【金渓ワイン】
山形のつまみ三点盛り
山形の漬物
津軽鴨バルバリーの陶板焼き
せいろ1枚
焼酎ロック4杯
聞けば山形出身の店主、この地に開いて6年だそうです。笑うと愛嬌のある50半ばの、普段は無口か人見知りか?「大将!乾杯しましょう♪何か飲んでくださいよ」と言うと、
「銀住吉飲んでもいいですか?店に置いているけど
私未だ飲んだ事ないんですよ」と照れくさそうに話されます。
乾杯しながら
蕎麦組合の話をしてくださったり、
僕が蕨を好きで「美味しいですね」と言うと、
これは親父が亡くなってから、姉が採って送ってくれるんですよ、それを日保ちする様塩漬にしてから、都度料理にするのだとか。
家では重曹まぶして熱湯というアク抜きしかしないので参考になります。
郷土感満載の料理と蕎麦の店なんですね。
何故鴨は青森なのか?聴いたけれど忘れてしまいました汗
最近何処かで食べた鴨肉でしたが、こちらは
大型の部類に入るのでは?と思いました。
合鴨というよりもホロホロ、または小振りの猪の様な濃さを感じます。
味はどこか野生味があって柔らかいけれど独特の弾力がありました。
この感想を伝えると「そうね合鴨よりはずっと大きいから。合鴨とは違って味が濃いよね。お客さん舌が肥えてるんだね。よく分かるなってびっくりしたよ!」
大将のハニカミ顔が嬉しそうです。
〆の蕎麦も美味しかったです!
かなりの細目で洗練された腕前です。
普段行く三吉橋の蕎麦屋の話が出て
「更科や田舎…何種類も打つんでしょ?ありゃ大変よ!変わり蕎麦なんて更にひと手間必要だから凄いよなぁ」
到底自分には出来ないと敬意を表している様でした。
確かに売り切れたら良いですけど、余ってしまうと使いものになりませんよね。
【こだわる】というのは覚悟が必要ですね。
美味しかったし、楽しかったのもあり
あっという間に僕の門限が迫っています。
会計は7,000円ちょっと、1万渡して
残りは大将酒でも呑んで!また来まーす♪と
男相手にカッコ付けながら帰りました。
良い店に巡り会えました♪
もっと食べたい料理もまだまだ沢山ありますので、
近いうちに再訪します。
ご馳走さまでした。
#真面目で欲の無い店主を応援したい
#山形郷土料理と酒と蕎麦