ab restaurant 食べログ 3.19 1日3組限定のオートクチュールスタイル。 シェフは シェ・松尾、ミシュラン二つ星の『ティエリーマルクス銀座店』にて研鑽を積む確かな腕の持ち主。 この日はValentine dinnerとして予約。 お店に着くと、すぐに美しいモネの池が目に飛び込んできます。 この日はコースとペアリングをお願いしました。 ・古代豚のリエットサンド 可愛いブタさんのサンドです。 リエットとサクサクのビスケットのサンドを、食べると…塩味の効いたリエットの脂が溶け古代豚の旨味が広がります。 サクサクのビスケット生地も合わさり食感も楽しめて何個でも食べられそうです。 ・アオサ海苔のリゾット 赤貝の食感がアクセントになったアオサの風味豊かなリゾット。一口、二口のリゾットなのに旨味が凝縮されているから唸る美味しさ。 ・河豚と山菜を使ったテリーヌ、ハーブのサワークローム 白×緑が美しいテリーヌには山菜が使われ、ウルイ、アスパラ、ブロッコリーや椎茸等に河豚を使用しており、またハーブを使ったサワークリームのソースが非常に美味しく、この一皿にはシェフのエスプリとテクニックが詰まっています。 ・ブリコラージュのパン ブリコラージュとは六本木ヒルズの裏手にあるレフェルヴェソンス他数件によるコラボ店として生まれたベーカリーカフェ。 カリっとしながらもモッチリしたパンはとても美味しいですよ。 ・埼玉県産菊芋のポタージュ つぶ貝と胡桃がアクセントの素晴らしいポタージュに出会いました。 まろやかな甘味とコクのある菊芋のポタージュに芳ばしいつぶ貝、サクッとする胡桃の食感。まさに三位一体のとはこのこと。 ・MSC認証ホタテ 黒い器に映える白いソースとカリフラワー。 その中に隠れる主役の肉厚で弾力ある帆立は MSC(海洋管理協議会)の認証を取得した名誉ある帆立。 大粒で濃厚な旨み、甘みと文句なしの逸品。 ・青森産アンコウ 肉厚の鮟鱇に添えてあるのは 柑橘のマーマレード、黒ニンニクソース、キャロットソース、そして鮟鱇の肝ソース。 肉厚な鮟鱇の身は柔らかくタンパクなので、どのソースでも抜群の相性。 私は人参の自然な甘さのあるソースやマーマレードが好きでしたが、彼は黒ニンニクソースが気に入ったようです。 ・埼玉産古代豚のグリエ、深谷ネギのバリエーション 瞬間的に藁で香りをつけた古代豚のグリエ。 表面はカリッと中はきめ細やかで柔らかくジューシー。なかなかのボリュームある逸品。 添えられている深谷ネギのバリエーションはグリルしたもの、ソース、オイル、ソテーとその名の通りバリエーション豊か。 甘み、芳ばしさ、ほのかな苦味に加え深谷ネギの繊維が細かく柔らかいこと、糖度が高く甘いこと。千住葱や下仁田葱も好きですが一気に深谷ネギのファンになりました。 ・dessert 甘酸っぱい苺とコロンビア産カカオが香る濃厚なチョコレートムースに冷たいアイスクリームをのせたところに、苺と確か店名の由来でもあるabsintheを煮込んだ温かいソースをかけて頂きます。 甘さ、ほろ苦さ、甘酸っぱさ、冷たさ、温かさ…いくつもの味が一つにまとめられた非常に満足度の高いデセールです。 ・焼きたてフィナンシェと小菓子と八女の和紅茶 器には「happy Valentine」のメッセージが☆(こちらは予約時にお願いしました。) 熱々のフィナンシェは今まで食べたフィナンシェの中で一番の美味しさでした。 八女の和紅茶は浅く出したものを一杯目に。 二杯目は濃い目に出したものを。 爽やかな香りと味に口の中がリセットされ良い〆になりました。 食事が終わると幸福感、満足感からくる余韻に酔いしれると共にab restaurant のシェフやソムリエ、スタッフの方々への感謝の気持ちで一杯になりました。 素晴らしいのはお料理だけではなく、 テラスに壁一面に描かれた印象派のクロードモネの睡蓮の絵が描かれており、圧倒的な存在感溢れる正に絵の中のレストランで思い出に残る食事が出来ました。 お店は格調高い雰囲気がありながらも 食材はもちろん、箸も用意されていて 至るところに「和」があり日本人には馴染み易く、気取らずカジュアルに利用できるので重宝できる良いレストランです。 更に特記したいのは、ホスピタリティが大変素晴らしく印象に残るほどです。 改めて「食事」とは料理とホスピタリティを合わせて「食事」なんだなと思いました。 ご馳走さまでした。 また伺います。 ※ごめんなさい料理名等がうろ覚えです^^; ※こちらのレストランに決めた理由はyoutubeのエガちゃんねるに映っていたのを見て決めましたw