知人にとても素敵なお寿司屋さんがあると聞いて予約をし行ってみました。 昨年12月にオープンしたばかり。 コロナ禍という状況ですが、指針を守りながらもお客様を一生懸命にもてなそうという心意気を随所で感じました。 オーダーは20,000円のコースのみ。 対象の選りすぐりの素材を思う存分楽しませてくれます。 まずはビールで乾杯。 一品目は 菜の花とタラの芽の和えもの 削りたけの鰹節がふりかかっていてなんとも優しい味わい。 削りたての鰹節の香りがほんのり伝わってきます。 お造りで 青森のヒラメとえんがわ すだちをさらっとかけ塩または醤油で。 ほんのりとした甘さがしっかり伝わってくる。 続いて岡山の鰆 3日寝かして 玉ねぎと醤油の和物でいただきます。 口の中で膨らむ香りが、余韻となりしばらく続きます。 つぶ貝すだち 甘みと磯の香りがバランスよく伝わってきます。 とにかくこの時点で目や口だけでなく音や香りでも楽しんでいる感じがたまらなく心地よい! 箸休めの天豆濃い味わいで甘みとコクがすごい。 ここで日本酒をスタート。 飛露喜 純米吟醸 福島のお酒。 スッキリな味わいでこれからのメニューを引き立ててくれた。 〆鰯芽ネギとしそ 岩手の鰯を使用していて イワシのクセがいい意味で香りにかわり口の中で響く感じ。 毛蟹。贅沢に身をたっぷり、有明の海苔で巻いて 鼻に通る奥深しい味わい。 ガリは ゲンコツと黒はスライスで 栃木から取り寄せている。 甘くなく、ちょうど良い味の濃さ。 千葉竹岡の太刀魚 これも淡白な味が印象の太刀魚とは違って コクがありしっかりとした味。 なまの七味と合わせてまた絶妙な味わい。 ここからにぎり 鴨川の金目鯛 金目鯛というと伊豆の方のイメージでしたがこの時期は鴨川が良いとのこと。 炙りで赤酢の飯といただきます。 ここで日本酒変更。 南部美人。特別純米。 こちらは味わい深く奥深さ、重みのある感じのテイスト。 鹿児島出水のすみイカ ほんの少し味付けをしているだけですが、イカの甘みが半端なくまたわさびの加減も絶妙でバランスも素晴らしい。 寿司飯だけ食べてみてよということでいただくと いかにネタとのバランスを念頭に作られているかが よく分かりました。 酢飯だけでは美味しくない。 微妙な調整が大切なんだと。 天草のコハダ。 コハダは〆でいただきますが、お酢で〆るのではなく 塩で〆てお酢で味付けするのだそうです。 絶品です! 赤身 大間産のマグロ。 個人的にマグロは赤身ですが、 大間産は初めてかも。 中トロ 赤身の後だとむしろあっさりしている感じ。 筍の土瓶蒸し 銀杏とのどぐろと一緒に蒸されて すだち一滴たらして飲む。 若葉が鼻にくるそしてその後の筍は極上の味わい。 余韻がいつまでも続く。 筍は土の中でいい塩梅に育って一番いい状態のものを使っているそうです。 同時にのどぐろをいただける贅沢さ! のどぐろ トラフグの白子 外側はしっかり焼かれているが、中はトロトロ。 熱をいれたことでコクが増しており、お酒がまたうまい一品。 ボタンえび。 殻のままのボタンエビをその場で調理。 身の部分を味付けしていただくと思いきや、 肝を取り出し、味付けはそれ。 確かに下手に味付けするより、最上の味付けは肝といった感じ。 上品な甘みと肝の苦みが絶妙にブレンドした一品。 鼻の中のかぐわいが半端ないです。いつまでも続きそう。 次は鯛。鹿児島の出水 昆布締めで頂きました。 昆布のほのかな味と鯛の甘みがバランスよく、 口の中で響き渡る感じ。 海苔のこだわりは触れずにはいられず 有明のノリ手巻き、巻物には千葉の海苔を使っているのだとか。 パリッと頂く海苔と、湿っていただく海苔を使い分けている細やかさ。 ウニは函館子安のもの。 軍艦とかそういった感じではなく、シャリにウニを載せ軽く海苔で包んで。 この食べ方が一番おいしさが伝わってきます。 対馬の穴子。 アナゴはどうしても東京のイメージですが、 対馬の穴子も有名だとか。 玉子焼き。 芝エビを含ませて、仕上がっているが、玉子焼きというより カスタードプリンのようで、デザートを食べてるみたい。 とろたく 壺漬けのたくあんと一緒に。 お椀 青森十三湖のしじみ 小ぶりだけど、味のしっかりしているしじみで、出汁が濃く感じました。 デザートは 抹茶アイスもなか 食事中、場を和ませてくれる大将