Masayuki Sato

佐久平駅北口を出ると、上仲屋が目に止まります。その蕎麦店の向かって右側に店舗があるのですが、すぐには気が付かない程目立ちません。でも店舗に入って、一つ一つのケーキの佇まいとその完成度と謂ひ、生チョコやフィナンシェなどの焼き菓子の品揃えと謂い、目黒通りと海老名にあるパティスリー柳正司さんの系統だとすぐ判り、店の方に尋ねると予想通りでした。オープンの際には柳先生が応援に来てくださったとの事。 今回初めて訪店し、近所の親しい方々との誕生日祝いに持って行くためいくつか購入しましたが、私が頂いたのはレモンのケーキ。正式な名称は失念。 これがパティスリーヤナギで長い年月も味わった品々とは別種の、若々しく思いがけない新鮮な美味しさで、魅了されました。佐久平がケーキの街の一つだと云ふ表現を読みましたが、その通りだと思う。これからもフレッシュなケーキ屋さんが増える事を楽しみにしております。 わたくしは当分この店一辺倒になりさうですが。

55年前頃小学校中学校の同級生だった友人達との2年ぶりの会食に、一度も利用したことは無かったのですが、美味しいのではとの直感で予約。 近くにとても有名なラーメン店饗くろきがあって、その予約時刻まで周辺を彷徨いて居て発見したお店です。由緒あるホテルの中華料理店の総料理長だった方が、もっと庶民に親しみやすい形態の中華料理店を開いたと謂趣きのお店です。 コースをお願いしましたが、涎鳥などどれも基本的な料理と思ふのですが、隠し味と思われる工夫に驚かされ、楽しかったです。浅草橋界隈が、思いがけ無いほど変貌して居たのに驚かされました。ご主人には挨拶できませんでしたが、奥樣の気配りはとても心地良いものでした。

佐久平駅前国道141号線を車で南下するたび、自家製麺の看板に長いこと惹かれて居ましたが、歳のせいか若者向けの脂ぎったやつだと覿面にお腹壊すので敬遠して居ました。町営菜園の後片付けで粉雪の舞う中、まるでエベレストに来て凍傷に罹るか(大袈裟)と思った程身体を冷やして夕食はラーメンしか考えられなくて、30分かけて初めて訪問。前置きが長くなりました。ひびきやと讀むそうです。ジャズがかかって居ます。長年御代田でバードランドと謂ふ洋食店を経営しておられたシェフが多分60代を過ぎて始めたラーメン店。年寄りにも優しい本格的なラーメンでした。鴨ラーメンの鴨ロース本物！スープ本物！自家製麺とても良い！ビーフカツレツや洋食も美味しそうです。自炊しなくなりそう。

東銀座にあった頃足繁く通ったお店。仙川に移転されてからほぼ10年ぶりに伺いました。せいろも田舎も、且てと変わらずとても美味しい。18代目勘三郎が贔屓にした蕎麦屋であることも宜なるかな。女性店主の気品と美貌は衰えず、久しぶりにお会いできて嬉しかったです。日曜日は2時半まで営業されておられるので寝坊助のわたくしにはありがたいかぎり。