広島電鉄 八丁堀駅より徒歩1分。 LABI広島の裏手、えびす通りにあります。 フランスはブルゴーニュのミシュラン星付き店での経験もお持ちの中土征爾オーナーシェフの織りなす伝統と革新のフレンチは食通の間でも評判なんです。 飲み物はワインをペアリングでいただきました。 おまかせコースにメニュー表はないので、以下品名は私が勝手に書いてます。 アミューズ一品目 ■菊芋のスープ 小さな器に丸い餅みたいなものが。 菊芋のスープをカプセルにしているんです。口内に菊芋との美味しさが広がります。とっても美味しい。 二品目 ■パニス ひよこ豆を使った胡麻豆腐のようなものを揚げています。しっとりふんわりです。 これもまた口いっぱいに「美味しい」が広がります。 三品目 ■瀬戸内の渡り蟹とお米のサラダ 蟹の出汁で炊いた米に蟹の身、トリュフを加え生ハムで巻いています。 トリュフと蟹の香りが広がって、これも素晴らしい。 見た目からわくわくさせてくれる、そしてとても美味しいアミューズでした。 ■野菜のプレート なんて華やか。 「やまのまんなかだ」のマイクロベビーリーフ。周りには様々な野菜たち。ビネグレットソースをエスプーマで泡にしたものがのっています。 この一皿でなんと50種類。しかも、焼いたり、茹でたり、揚げたり、マリネしたり、一つひとつ手が込んでいて、そして野菜がどれも美味しい。 ■オコゼ マリネし、薄切りにしたオコゼに発酵トマトのソース、その上に辛み大根を液体窒素でパウダー状にしたもの。醗酵トマトとかんずりのピュレをつけて。 トマトのソースが素材の味を殺さない、それでいてちゃんとトマトの旨みも感じられる。辛み大根もそう。 このバランス、すごい!素晴らしい。 ■ アスパラの炭焼きオランデーズソース 自家製のからすみが振られています。 シンプルに見えて深〜い味わい。 ため息が出ます。 ■広島県産牡蠣のポシェ 焼いた昆布の出汁でポシェした牡蠣に焼き昆布の香りをうつしたオイル、キャビアライムを添えています。 牡蠣と昆布の旨みが口いっぱいに広がる。 この料理には日本酒です。 ●大信州 超辛口純米吟醸 ■ 安芸高田鹿のタン スモークタップで香ばしく仕上がった鹿のタンに筍。 こんなに美味しい鹿肉料理は食べたことがありません。 ● シュペートブルグンダー 赤 ピノ・ノワール ■マッシュルーム 醗酵させたマッシュルームの上に薄くスライスした生のマッシュルーム、醗酵マッシュルームから出たスープを泡にしたものをのせています。 旨みがすごい。マッシュルームだけでこんなにも美味しい料理が。中土ジェフ、天才ですか。 ● アルザス リースリング レ・サン スペシャリテ ■瀬戸内のイカとトリュフを使った料理 白ワインソースで和えたイカに、平飼い養鶏まさとうの卵黄で作ったソース、絶品です。 ■さわら 骨からとった旨みをガストロバック(減圧調理器)で身に浸透させています。継ぎ足し継ぎ足しとった出汁。自家製のコンソメ。塩は一切使用していないんですって。旨みが凝縮されて、それでいて軽やか。素晴らしい。 この料理にも日本酒です。 ●田村 生酛純米 お口直し ■広島レモンとお花のグラニテ 桜の香りがふわっと。 肉料理はこちら。 ■竹の谷蔓牛 和牛のルーツ、年間4頭ほどしか出回らない幻の和牛。 焼いて休ませてを丁寧に繰り返したこのお肉、まずは何もつけずにそのまま。赤身の旨みがすごい。 完全に赤身の概念が覆りました。 この上なく幸せです。 デセール ■瀬戸内の柑橘を使ったアヴァンデセール セミドライにした金柑とローストしたヘーゼルナッツ 沢山の柑橘のジュースをグラニテ。 柑橘のさっぱりとナッツの食感。これもまた素晴らしい。 ■苺のデザート カットした苺といちごのソース、エスプーマを使ってムース状にしたアングレーズソースに薔薇のジュレ。 爽やかなのに深い。このバランスすごい。 コーヒーは、モカ系とエスプレッソを合わせたシェフオリジナルブレンド。 濃厚だけどさっぱりなコーヒーです。 ミニャルディーズは、 ■黒糖を使ったカヌレ 優しい黒糖の甘みが嬉しい。 味も、調理法も、素材も、驚きと感動の連続でした。 ペアリングも最高。 シェフとの会話の中で、素材の話が出た際には、生産者の方の想いや努力を本当に大切にしているのが伝わり感動しました。シェフのお人柄も伝わり、最高の料理が至高の料理に。 人生最後に食べたい料理が今日更新されました。