インド王室クラス(?)の濃厚かつ上品なバターチキンカレーが食える&ナンだけでも最高に美味い絶品チーズナンがイチオシ、駅から遠すぎなのに超人気店。今年のベスト入り確定。 見た目には芸術感ありながら実は刻み青ネギとか入ってる庶民感も兼ね備え、数十種類のスパイスを一つの料理にまとめあげるバターの甘味とコク。辛味はそれほどなので臆せず辛口オーダーしてください。 本場インドで10年修行したシェフが厨房でナンをパタパタ伸ばして焼いてるところも見放題。 チーズナンも色鮮やかで味もしっかり、厚めでもちもち、ピザ1枚分の食べ応え。普通のナンの方はイメージ通り薄くてパリパリで違った良さ。 とろみのあるよくわからん卵スープも、付け合わせの野菜の鮮やかなドレッシングも、どれもこれも美味い。 あとは僕の好物である豆せんべいのパパド。ソースおちょこででてきてウケました。赤いほうはガチ激辛につき注意。
煮穴子飯蒸しに感激、しっぽりと日本酒を呑みたい通向けこだわり居酒屋。工夫を凝らしたメニューはどれも目を見張ります。 まずお通しで一汁三菜出てきます。この日はカツオロール、赤貝の酢味噌和え、煮凝り、汁は鳥つくねとヤマブシタケのお椀。味バカなぼくでもわかる丁寧な仕事ぶりです。 生湯葉刺しは池袋の豆腐使用。池袋の豆腐って何だよ。。と思いきや超濃厚かつ上品な豆乳感に感激。醤油でなく塩とわさびで食える。つけあわせの生まれたてのもやしみたいなやつもうまい。 播州一献の超辛、高千代の生原酒などとともに、カツオの酒盗おろしがすすむ。 さらに日本酒をお燗でもいただく。雪男のお燗っておもしろくない? で最後に頼んだのが絶品、煮穴子飯蒸し。もちもちの米まであなごの旨味が染みこんで、ただの穴子丼とは雲泥の差です。穴子ってこんな上品になるんだと思いました。お燗との相性ももちろん抜群。米と日本酒でも呑めるんですね。 池袋をなめたらあかん好例、本年ベスト入りです。
池袋西口にこんな心温まる家庭的なドイツ料理の老舗があるとは。1961年創業で今年60周年、家族経営で現店主は4代目。そして全員気さくで話好きです。 ・牛肉のビール煮 ほろほろな食感と日本料理的なさりげない味付けの素朴な旨味。付け合わせのパスタは後からソースとからめると良いとの指南付き。麺は平たくて喉越しがよく、マッシュルームがいいアクセント。 ・ビットブルガー ピルスナー≒ラガービール≒日本スタイルのキレある苦味ビールの元祖。短いドイツ留学中によく飲みました。500mlで1100円とちと高めですが飲めること自体がありがたい。すげー立派な中世的レリーフをあしらったピッチャーも見せてくれました。 ・オードブル マカロニサラダ、生ハムとチーズをはさんだクロックムッシュ、オリーブオイルが美味しいハムレタス。どれも上品で滋味深い。 ・アイスバイン 3人前からとのメニュー記載なのに、2人で来たのでわざわざハーフにしてくれました。ドイツのはもっとコテコテで塩辛いらしいが、これもとても上品でしっとりまろやかな低温調理肉という感じ。本場でも食えない境地の何かです。 ・ホットコーヒーとデザート キンキンに冷やしたフレンチトーストにアイスを乗っけて煮詰めたカシスのお酒をかけた創作デザート。カシスの甘みがきゅんときて新感覚。 なぜか東京オリンピック記念の100円玉くれました。 歴史に裏打ちされしジャパナイズされたドイツ料理の数々を堪能できる名店です。ベスト入り!
どうしても根津の蕎麦が食いたくて1時間以上待った。でも待った甲斐がありました。 天せいろ、本日は群馬県赤城村深山産の常陸秋そば。もちもちでコシがめちゃくちゃ強く歯ごたえがある。だし感の強いつゆをサッと付けて口に含めば、鼻腔に濃密な蕎麦の香りが充満し、一口ごとに堪能しまくれる。余韻がすごいです。 喉越しよりも噛んで味わいたい系の蕎麦というものがあるのですね。 連れが頼んでた田舎蕎麦は色が濃く、蕎麦殻の野趣ある苦味と旨味がいかにも田舎風で強力骨太な味わい、切り方もちょいと乱切りで絶妙な舌触りの違いを生んでいます。 そして天ぷらもクオリティが高く、色とりどりなのです。海老、キス天、なが〜い谷中生姜、フルーツ人参、新玉ねぎ、そら豆とフルーツトマトの串、はす、しいたけ、かぼちゃなどなど。 谷中生姜は細くてさっくりと、辛味は後からほんのり、繊維をざくざくと噛むほどに旨味がじゅわっと。 あま〜い新玉ねぎは小切なので一口でほおばる。つゆも薄口で良い。 フルーツトマトの甘い酸味とそら豆のほくほくかつ独特な風味が調和し合う一串。 フルーツ人参は外側が紫色で心なしかおいもみたいな甘みと旨味があり、歯ごたえもさつまいもみたいな柔さ。顔をほころばすおいしさです。 はすはどっしりと身がつまって、海老はぷりっぷり。大満足ですね。 そして接客もパーフェクト。ラストオーダーおわって残念がってたら小声でこっそり追加してくれた豊盃の純米酒。ファンになっちゃうね。 ベスト入り!
町田の感動塩ラーメン。家系派も二郎派もいちど黙ってこれを食うべし。食べごたえと丁寧な仕事の両立を見せつけてくれます。 寡黙な男2人の丁寧な仕事ぶりをカウンターで眺める。麺を器に入れた後に箸でひっくり返して見た目をととのえてる。チャーシューはぜいたくに3つも。 スープは比内地鶏の油がとろっと浮いてる激うま鶏ガラ。一口で感動して夏のうだる暑さに澱んでいた世界が、鮮やかに輝きました。 麺も白河ラーメン系の多加水ぴろもちが汁とあいまくり。唇にうれしいプルッと感、顔が綻ぶ食感。 低音調理の豚ロースチャーシューは2枚重ね!噛むほどに肉の旨み感じる。炙りのチャーシューのほうは脂の質が良くて一番好き。やわらかな鶏ささみも肉自体のうまみがしっかりある。いずれもスモーキーで立体的、あっさりベースのスープを引き立てる。 何気に小松菜も新鮮なシャキシャキでよい仕事してる。 これだけ肉入って900円は安いです。感謝のスープ完飲。 よくよくみたら百名店入りしてる。15年くらいやってる老舗みたい。おれの好きな荒井良二の絵本が3冊置いてあるからセンスが良い。
忘年会でカラオケオールした結果すべての荷物を忘れて帰り、翌日わざわざ池袋に取りに来た腹いせに一人飲み直し。 カウンターでしっぽりいけるのでこういう気分に最適。 辛口な気持ちなので神亀をチョイス。 ・お通しのねじりこんにゃく さりげなくピリ辛なだし感が美味しい。 ・ふぐ唐揚げ めちゃめちゃ滋味深くて美味い、なんだこれ。。サクッとホクッとな歯触り、衣から現れる美しい白身、ふぐならではの滑らかな舌触りと小骨の歯ごたえのコントラスト……他の方も揚げものの評判すごい良いですが、納得でした。骨までぜんぶ食えます。 ・揚げ出し豆腐 丸くて可愛いのが2つ、濃いめのポン酢つゆの中に入っています。箸でほぐすときのもちもちな手応えと見た目からして美味しそう。頬張ると、衣にしみたつゆの味、柔らかく口溶け滑らかな豆腐、大根おろしともみじおろしのアクセント、ししとうでお口直し、エヴリシング芸術です。。 ・大根なます 薄切りシャキシャキでゆずも効いてて残ったお酒のツマとしてお後がよろしかったです。 買ったばかりのイヤホン紛失してむしゃくしゃしましたが、すべて忘れて機嫌直るほど良かったです笑。親父さんのこまやかで朗らかな接客も、店内の雰囲気もすばらしい。ベスト入りさせていただきます。