タルタルを求め、シェフが、パリフィガロ誌タルタルランキング1、2、3位の店で計11年間活躍されたという目黒セラフェさんに。 食事の最中も、終えた後も余韻に浸れるお食事は久しぶりです。 —- 今日はタルタル…が大前提にあるため、迷いなくタルタルステーキ(4,500円)。 そしてステーキランチ(2,800円)を頂きました。 ステーキランチには前菜、ステーキ、プチデザート(←全くプチではなく、しっかり手が込んでいます)、コーヒー又は紅茶が含まれていますが、お味、見た目、食事中、食後の満足度を考えると、2,800円はかなり良心的だと思いました。 以下頂いたお料理について少しだけ。 とうもろこしの冷製スープ。 上に緑のネギ油とフェンネルの種。舌触りが滑らかな事に加えて、時々種を噛んで鼻を抜けるフェンネルの香りが楽しいです。 牛肉のタルタル。 法律が変わり、どんなに新鮮でもフランスのお肉は使えず、日本のお肉を使っていらっしゃるとのこと。 フォカッチャのようなパンと交互に食べる久々のタルタルに満足。 そして、ステーキランチの前菜。焼き茄子のジュレがけ。ジュレは複数の牛から丁寧に取り、綺麗に透き通ったコンソメとのこと。ナスの焼いた香りに夏を感じます。 生ハムはフランス南部の…場所は忘れました。 かぶも生ハムもほんとうに絶妙な薄さと味で、全体のバランスを崩しません。 メインのステーキは、うちもも。 しっかりと大地を踏み締めて鍛えられた弾力が、食べ応えを感じさせてくれます。 驚いたのが付け合わせの野菜で、にんじんは自然の甘みが強く感じられ、素揚げしたじゃがいもは、外がカリカリ、中がさつまいもなのではないかと言うほど甘くてねっとりしておいしい! ししとうはジューシーです。 ホスピタリティに溢れ、食材一つ一つの組み合わせに繊細に気を配ったお料理の数々にとても満足し、幸せを感じることのできたひとときでした。 またお邪魔させていただきます。 本当にごちそうさまでした。