小澤 英樹

小澤 英樹さんの My best 2021

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  小澤 英樹

・テイクアウトのフレンチ総菜とスイーツ 東中野駅近くにある商店街にある「ル・ジャルダン・ゴロワ」は、フレンチの総菜やスイーツのテイクアウト専門店。 オーナーパティシエさんは来日約20年。日本人の味覚を知り尽くしたオーナーさん自ら手作りのスイーツが手頃に味わえ、スイーツ党としては見逃せないお店だ。   3月のシェフのオススメは「いちじくのタルト」。 どこを食べてもイチジクの果肉の水分が抜けて甘みが残り、小さい種とイチジクの果実感。バターなどの風味は抑え、過度な油脂感や甘み、粉感を感じさせない。 ベース生地はパートフユイテ。ホロっと崩れる食感は、いちじくの魅力を引き出すのに一役買っている。   クロックムッシュはシュー生地に砂糖を付けてカリッと焼き上げ。 砂糖と生地の香ばしさがザクザクとした食感にそのまま乗ったかのような楽しい味わいだった。   美味しいスイーツを売る店の形態は「パティスリー」とは限らないのだろう。 #東京オススメタルト #中野オススメスイーツ #タルト

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東京都

ケーキ屋

  小澤 英樹

葛飾区内のパティスリーの中で屈指の人気と知名度を誇る「ラ・ローズジャポネ」。   オープン当初からの定番品「カプチーノ」は、コーヒーのヴァバロアの中にシナモンのクレームブリュレを忍ばせて、さらにコーヒー豆を散らしたジェノワーズで覆い、コーヒーミルク風味の軽いクリームをオン。 素材やテクスチャが違っても、コーヒーミルクを「食べている」ような味わいを感じられる。   同じ土壌で育つ相性の良さで構築した「キューバスタイル」は、チョコレートのムースとバナナのムースとクリームの組み合わせ。 バナナの方には酸味を付与。甘くて重いという印象を払拭させ、チョコバナナ系では珍しく爽やかな飲食を付与。   土日の夕方には多くのメニューが売れてしまい、この日もチョコレート系とシュークリームなどの定番品が数品ほど。それでも残り物にも福ありと思わせてくれるレパートリーが、遅い時間帯に訪問しても魅力と感じる。 #葛飾区オススメケーキ #葛飾区オススメパティスリー

  小澤 英樹

・比較的リーズナブルでありながら、最高の贅沢なスイーツタイム [パフェNo.64 ショートケーキNo.84] 御茶ノ水駅から歩いて坂の上にあるホテル「坂の上ホテル」。 戦前は実業家の邸宅として建築され、戦後ホテルとして出発。多くの文豪が宿泊しつつ執筆、この建物が登場する作品も多数あるほどの文教地区の代表的な老舗ホテルだ。 さて、地階にある「コーヒーパーラーヒルトップ」でいただける夏の限定パフェは、3種類。 トロピカルパフェのメインはバナナジェラートにココナッツアイス。パイン風味の飴細工をとトップに、クレームシャンティ、カスタードアイス、パッションフルーツソース、カットマンゴー、パインの組み合わせ。 香りだけでも南国風、甘さの中にもなんとなく海風が感じられそうな爽やかな印象。 甘いバナナをひんやりと、次々に現れる素材に、さらにココナッツアイスに素材が溶けて混ざり、味わいに変化が生まれ、底面まで大変楽しいひと時。 カットフルーツも缶詰ではなく、実を使用している。この1本のパフェのためにどれだけの手間と工程をかけてくれているのかと思うと 非常に嬉しく感じる。 ショートケーキは先端にイチゴが入った6層。扁平状にカットしたイチゴが厚みのバラつきがなく、ジェノワーズやクレームシャンティと平行に配置され、外観もホテルのラウンジらしい装い。 3素材だけで構成されるはずがそれ以上の味の広がりのあるショートケーキだった。 決して大きいホテルではないが、分厚いコンクリートの堂々としたつくりは私のような一般サラリーマンを寄せ付けない雰囲気。 しかし入口を入ると係員の方がお店まで丁寧に案内してくれた。 価格帯もホテル系にしては嬉しいことに、比較的リーズナブル。ちょっと贅沢をしたい時に気軽に立ち寄りたい。 #御茶ノ水オススメカフェ #御茶ノ水オススメスイーツ # 御茶ノ水オススメパフェ # 御茶ノ水オススメショートケーキ #東京オススメパフェ #東京オススメショートケーキ

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・現地感を連想させるイタリアンスイーツフェア! 池袋サンシャインホテル1Fのシェフズパレットのスイーツビュッフェ。 定期的に変わるフェアのうち、季節の果物がテーマとなることが多いなか、今回のテーマは「イタリアンスイーツ」。   定番のティラミスの他、あまり店頭で馴染みのない「ズッパインテグレーゼ」 「デリツィアリモーネ」「ビアンコマンジャーレ」などイタリア菓子からは約10種そして定番スイーツからは苺をメインに10種の構成。   イタリア菓子系は、甘みだけでなく、苦みのあるものは苦く、酸味のあるものは酸味を打ち出すなどメリハリのある味わい。フランス系洋菓子と比較すると甘さに頼らない大人向けの印象を受けた。   単にイタリア菓子を並べるのではなく、ヴェネト、パレルモなど、その地域の発祥又は名物から展開を図り、テーマを突き詰めていくところも、他のホテル系スイーツビュッフェよりも一歩先を進んでいる。 #東京オススメスイーツビュッフェ #池袋オススメスイーツ #池袋スイーツビュッフェ

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東京都

ケーキ屋

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・香りの余韻が印象的。この日は全品食べ尽くし!その①(2000文字が上限のため) 茗荷谷駅近くにあるパティスリー、ルセンシェルは元サダハルアオキの元で修行後に独立オープン。 イートインスペースも完備、気候のいい時期は壁も解放し環三通り沿いのオシャレな ヨーロッパのティーサロンのような外観も特徴だ。   ・セゾン 季節のショートケーキの「セゾン」は3月はイチゴ。 とろけるジェノワーズにクリームとイチゴの味わいが残り、水分を欲しないほどの滑らかさ。最後まで残るイチゴの酸味が、「イチゴショートケーキ」らしい印象を残している。   ・シューアレクレーム シューアラクレームの中身はクレームパティシエール。 最大の特徴はクリームの風味付けにトンカ豆を使用している点。 卵黄のコクと、トンカ豆由来のバニリン風の自然のあまい香りが広がり、弾力あるシュー生地で食感、香り、素材の味わいがしっかりと感られる。   ・ニソワ ココナッツのムースにトロピカルフルーツのジュレにバジルの葉をサンド。 南国風の温かさの連想させしつつ、バジルの青みのある風味を合わせ以外な愛称の良さを 表現している   ・フロレゾン フランボワーズのムース、フランボワーズのジュレにベリーの香りの組み合わせ。 ベリーの酸味を単にすっぱいだけでなく、甘すっぱい香りを付与することでテーマである 酸味をよりスイーツらしく構築している。   ・フロマージュゆず ゆずのクリーム、チーズのムースを層に生地に山椒をブレンド。 クリームやビスキュイが溶けたあとにざらっと山椒の香りが広がり意外性を楽しむ作品   ・ラムレザン ラム酒を多用したムースにクレームオショコラ、余韻の深いラムレーズンをオン。 テーマはラム酒の高貴な香り。ラム酒に溶け込む甘みとバニラの香りを楽しむ一品。 #茗荷谷オススメパティスリー #茗荷谷オススメスイーツ #東京オススメショートケーキ #東京オススメシュークリーム

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東京都

ケーキ屋

  小澤 英樹

香りの余韻が印象的。この日は全品食べ尽くし! その② (入力上限2000文字のため2回に分けました。) カシシエ カシスのクリームにカシスを入れ、ビスキュイ生地でサンド。 テーマはカシスの酸味。キュッと引き締まるようなカシスの酸味にスターアニス の香辛料のスパイシーな馴染み、甘みの中に残るエスニックの風味を楽しむ設計か。   ・ロワイヤル 紅茶で香りづけをしたクレームオショコラに マラデボワのジュレを重ね、紅茶の1品種マルコポーロで香りづけ。 チョコレートに奥底からくる甘みにケーキでロイヤルミルクティーを味わっているような ユニークな感覚も楽しい。   ・カンタンテ クレームオショコラにビスキュイ生地にブレンドされたヘーゼルナッツのフィヤンティーヌの組み合わせ。 リッチなチョコレートの中から軽やかなフィヤンティーヌの食感のリズム感が実に印象的。   ・アルディッシュ アルティッシュ産のマロンとカシスの組み合わせ。 マロンのどっしりとしたマロンの味わいにカシスの酸味をアクセントとなり、栗を栗らしく感じられる一品   ・シチリア ブラッドオレンジのムース、ジュレとタイムを合わせ、シチリアオレンジをイメージ。 テーマはオレンジ。オレンジの柑橘の香りと味わいがやわらかなムース空気から 香り、さらにタイムの香辛料が軽やかな口の中に運んでくれる印象を受ける。   ・サンマルク チョコレートとバニラのクリームを層に、黒胡椒をブレンドし馴染みのあるスパイシーさを付与。 フランスの伝統菓子にシェフならではのオリジナル性を付与。   ・シトロンプラリネ レモン風味のクリームに、ヘーゼルナッツのフィヤンティーヌにショウガの香りを 付与。レモンにショウガの相性の良さにフィヤンティーヌのザクザク感を加え体感も楽しいメニュー。   ・エフェメール 洋ナシのコンポートにカシスのムースを層に、金木犀の香りを付与。 癒しの金木犀の香りに包まれつつ、洋ナシの甘みとカシスの酸味の味覚を捉える時間差 を楽しませてくれる。   ・レーヴ ライムとイチゴのムースにイチゴ風味のルビーショコラのクリームの組み合わせ。 敢えてルビーショコラを使用することでピンク色をテーマに。ライムの酸味でチョコレートの甘さを心地よさへ引き立てている。   ・ブリエ ベルガモットのムース、グロゼイユのジュレ、ムース、さらにジンで大人の香りを付与。クロゼイユの鋭い酸味の後に華やかなベルガモットの香りが残り、程よいキレを醸し出している   ・ヴァレンシア オレンジのムース、塩キャラメルのショコラをプラリネのフィヤンティーヌ。 オレンジとチョコレートの鉄板の組み合わせにさらに食感のリズム感が 加わり単なる定番の組み合わせとう印象では終わらせない工夫が。   ・キャラメルポワール キャラメルのムースリーヌに洋ナシとオレンジをブレンド。 より広がりのある油脂感を増したキャラメルに、果実の甘みが馴染み、様々な感覚が入り混じった味わいが何とも印象的。   どのケーキも一口目と飲み込んだ後の印象が大きくことなり直ぐにドリンクで流し込んでは勿体ない。 食べ終わりの余韻も楽しいラインナップであった。   #茗荷谷オススメパティスリー #茗荷谷オススメスイーツ

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東京都

イタリア料理

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・銀座の一等地でリーズナブルなスイーツとランチ(ショートケーキNo.84) 銀座三越隣にあるカフェレストランのル・ブラン。 以前は1Fの通り沿いに丸みのある窓に、信頼のおけそうな老舗風の外観を有していたが2021年初頭2Fに移転。通りからは認識しづらい立地となったが、その分落ち着いて食事ができる環境が整ったようにみえる。 スイーツメニューも約10種類と充実。 ショートケーキは三角型。クリームと馴染みのよいジェノワーズ生地に扁平状にカットされたイチゴが弾力を添え、食感のアクセントに。 丸ごと入らなくても、口の中で厚み以上の存在感を示している。   テーブルクロスが敷かれ、銀座4丁目らしいレストランのような内装だがランチはパスタやドリアとサラダ、ドリンクセットで¥1500~。 なんともリーズナブルでありながら、高級店に来たかなのような満足感が得られるだろう。 #銀座オススメカフェ #銀座オススメスイーツ # 銀座オススメイタリアン

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人形町駅裏にある「サンドイッチとパンの店まつむら」は完全地元密着のパン屋。 なんと2021年でオープン99年目で現在は4代目。 生地の配合もほぼ不変らしくレシピも秘伝の領域か。人形町で「老舗」入りするのは和食系や和菓子だけはなかった。   重量感のある「フルーツケーキ」は、芳醇な油脂の中から甘みやレーズンの風味が少しづつ広がる印象。 粉感はほぼ感じさせず、大変しっとりした生地感が特徴。 非常にシンプルな素材で構成されているのだろうが、味は全く素朴さも感じさせない。 これで550円とは、もう1本買えばよかったと家に帰ってから後悔してしまった。   クリームパン(120円)は、カスタードにフレーバーや着色をせず、シンプルにお店の2階で製造。 パン生地に馴染むなんとも自然な味のクリームが特徴だ。   メロンパン(120円)は生地にクッキーを乗せて焼いただけでなく、しっかりメロンフレーバーを 付与しており、後味も「メロンパン」。   空のショーケースには「イートインスペース有」の張り紙。以前は洋食も提供していた喫茶室だったらしい。 今でも入れるのかどうか、確認してしまったほど、あらゆるものが色褪せているが、 それが他の店にはない落ち着きとなるところが、また魅力でもある。 #人形町オススメベーカリー #フルーツケーキ #人形町オススメスイーツ

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東京都

喫茶店

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・工場地帯であった頃の名残 北千住駅から徒歩約30分ほど、荒川区との区境付近にあるミルクホール「珈琲モカ」。 夜だと外観は下町の赤提灯そのもので、常連でないと入りづらさ満点といったところだが、 ドアを開ければ笑顔で迎えてくれて、一安心。 オープンは昭和30年代後半なのでちょうど1回目のオリンピックの頃か。   メニューはナポリタンから甘味まで一通りそろえており、バリエーションは純喫茶。 この日はあんみつ。緑茶も付けてくれて、そして嬉しいのは量が多いこと。上野界隈の老舗と呼ばれるお店の倍はあるだろうか。黒蜜も余るほどで、「罪悪感のない甘み」を十分楽しませてくれた。   珈琲は店名にもなっている「モカ」で。深くパンチの効いた苦みと酸味が感じられ、「モカ」らしい「モカ」であった。新種毎のメニュー構成で、ここにも珈琲文化共に歩んだ喫茶の歴史を感じる。   雰囲気は、狭さも長いこと使いつくされたソファーの感触も、知人宅にお邪魔したかのようなアットホームさ。 そして重量のある車が通ればが扉のガラス音を立て、建物がミシミシと音を立てて振動する物音も実に懐古的。 高度成長期はこんな建物が軒を連ねていてのか。   駅から遠く、マンションが立ち並ぶ幹線通り沿いであるが人通りは多くはなく、一体なぜこんなところに出店したのかと疑問に思うところ。 開店当初、周辺には火力発電所の他、町工場が林立。そこで働く人をターゲットにしていたものらしいが、今は当時の面影はゼロ。 この喫茶店が工場地帯であった唯一の名残り、ということになるのだろうか。 #北千住オススメ喫茶 #北千住昭和喫茶 #北千住オススメスイーツ

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東京都

中華料理

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・TV番組「料理の鉄人」の撮影に協力した町屋の銘街中華   町屋から徒歩10分。戦前は今の荒川区で一番人通りが多かった尾久本町通りにある街中華の「一番」は昭和49年オープン。外観は昔からありそうな普通の街中華だが、土日の開店前には間違いなく行列。 こちらのオーナーシェフは以前に一大ブームを起こした「料理の鉄人」のTV番組の撮影にも協力していたお店。そして店内には料理の鉄人の初代3鉄人のサインが。 さらにメニューもなんと約100種類。規模を大きくし、もっと都心部で出店していたら間違いなくもっと人気の中華レストランとなっただろう。   海老チャーハンは、大振りの海老を外側に、卵がライスとパラパラに馴染じみライスからはスープ?の味がほのかに染み出るような後味。とがった塩気ではなく後味の旨味が特に印象的。   ・海鮮春巻き 中身はイカ、エビ、ホタテ。断面が真っ白で隙間がなく、魚介の白身がきっちり。 パリパりの皮に身がしっかり付いて無駄がない。これはお店オリジナルの花椒塩ともに。   ・麻婆豆腐 程よい辛さに塩加減も程よく、豆腐に味噌や醬の旨味も染みこみ、あっという間に完食。こちらも尖った塩味ではなく、とろみと辛味の馴染みが非常に印象的。今風の強い辛痺れ系ではなく、大変優しい味わい。   お店のオススメでボードに記載があるのがイカとセロリの炒め物。 セロリはシャキっとしつつも中にしっかり火が通り、甘みを増し、強火で一瞬で火を通す中華料理ならではの調理法。家庭では再現がなかなか難しそう。   それでも価格はやっぱり「街中華」。 一度に全メニューを食べることは当然無理で、次は何を食べようか、また近いうちに訪問計画を入れたくなる。     #荒川区オススメランチ #荒川区オススメ中華 #荒川区オススメ麻婆豆腐 #東京オススメ街中華 #東京オススメ中華料理