Nobuhiro Itou

Nobuhiro ItouさんのMy best 2020

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

このお店ではカレーしか食べた事がなかったのですが定食を食べずして金剛石を語るなかれとよく聞かされており、そしてそれは「魯肉パリップがある日に行くべし」という具体的な方針まで受けました。しかし待てど暮らせどなかなかローテが回ってきませんでしたが前回登場した年末から中90日を経てようやく行ってきました。 時間は18時30分過ぎ、夜の部開店と同時に着きましたが難なく座れました。さすがに行列店と言えども夜はそうでもないかと思いきや帰る頃(19時半)には外に行列ができておりやはり金剛石さんは油断できないお店だなぁと再確認です。 ・魯肉パリップ飯定食(1200円) ・スパイス煮卵(100円) ・砂ずりアチャール(200円) とりあえずオーダーは以上の品。かなり丁寧に作ってるので15分くらいは待つ事になりますが待つだけの価値はある内容でした。 定食はメインとなる魯肉パリップ飯の他にサラダ3品とスープという組み合わせでいかにも定食な様相。そこに砂ずりアチャールを加えてちょびっと豪華な気分です。 まずは魯肉パリップ飯ですがライスに魯肉とパリップがかかった丼物。トロトロの豚バラ肉は一口食べると脂の甘さが口の中に広がりそしてスパイスが引き締めにかかる。それにより脂のクドさが緩和されこってりしてるのに全く油っこくないという見事なバランスを披露してくれます。またパリップも一手間加えた秀逸な味わいで、画像からもお分かりと思いますが豆の風味を強く残しながらも思ってた以上にスパイスを効かせていて魯肉の強すぎる個性に引けを取らない存在感を示します。 これにアシストとして機能するのが砂ずりアチャール。これは冷製の砂ずりですが厚みのある砂ずりは強い弾力がありスパイスの効いた味わいを強く伝える。これを魯肉パリップ飯に混ぜ込む事で美味しさは更に加速。食べてる内に1個また1個と砂ずりが消えていく光景に悲しみすら感じます。 そしてスパイスと言えばサラダ。ココナッツ炒めのキャベツ、スパイスの効いたパスタ、スパイス冷奴と言うことなしの一皿。箸休めにしては贅沢すぎやしませんかね? さて、ここまで十分楽しめているのですがここからが本番です この何気なく鎮座する大根のスープ・・・ くっそうめぇぇぇぇぇぇ!!! 口に入れてみるとあっさりマイルドで暖簾に腕押しのような正体不明の手応えのなさを漂わせながらも喉元を過ぎる頃に襲いくるドシッとしたこってり感。何だこれ!マジわけわからん!具材もダイス大根だけなのにこのリッチさときたらどうだ。危うく他の料理を食べる前に飲み干してしまうほどでした。いやー、これには降参です。定食にしかついてないようですしカレーと定食、どっちを食べるか本当に悩みますねこれは。 総評です。美味しいカレーを出せるお店は何を作らせても美味い、そんな話を聞いた事がありますがまさにその通りでした。魯肉パリップ飯の美味しさは言うに及ばず、副菜からスープに至るまで一切の隙がない。その卓越したスパイスの扱いはスパイスカレー屋として大阪を代表するお店の一つにまで上り詰めたオーナーシェフの若き才能がマキシマムに燃えているのを実感します。 カレーも美味しいのに定食も美味しいとかこれもう反則。片方だけなら迷わず選択できるのにという贅沢な悩みを与え続ける罪作りなお店です。押しも押されぬ名店には通わざるを得ない秘密がある、結局はそういう事なのでしょうね。こうなったら他の定食も食べたくなるってもんです。ごちそうさまでした。 #魯肉パリップ飯定食 #大根スープの謎すぎる美味さ #納得の行列店

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大阪府

ネパール料理

Nobuhiro Itou

新年のカレー初めはお約束のここ。 正月の1/3~5のみ提供される新年SPダルバートです。 このお店のSPダルバートは事前に公表されるので何が出てくるのかはある程度見当がつくのですが今回はSNSに流れてくる文面や画像を見るといつもとそれほど変わりがないように思えます。しかしよく見ると 【新年SPダルバート】(1900円) ・栗チキンカリー ・自家製マショウラ、カリフラワーのグンドルック、じゃがいものタルカリ ・ダル(マス、ムスロ) ・ブロッコリーとカリフラワーのアチャール ← ・洋梨のアチャール      ← ・大根とカガティのアチャール ← ・山わさびのアチャール    ← ・干し柿とくるみのアチャール ← ・長芋のスパイス炒め ・青菜のスパイス炒め ・大根とレモン ・パパドゥ ・バスマティ米と国産米のmix ・ドリンク ・ズーズーダウ ヨーグルト なんだかアチャールが多いような? これは期待できますね(*´∀`*) のんびり待っていたらいよいよ登場です。ってこりゃまた豪勢やなぁと感嘆してしまう光景。パパドからしていつもより大きいし副菜も増えてターリー皿はもうキュウキュウ。何よりライスの上に添えられている稲穂がキュート。 この稲穂、正月のおめでたさを演出する為の存在かと思って奥さんに聞いたら食べられるようにしてるとの事。軽く油に通していてポン菓子のようなサクサクの口当たり。以前カドカさんからネパールにもポン菓子があると聞かされてましたがそのノウハウをダルバートに組み込んだようです。 次に注目のアチャール。今回は5種類ありどれも異なったスパイシーでバラエティ豊かな味わいにメロメロですがその中でも ・大根とカガティのアチャール ・山わさびのアチャール 御節シーズンに因んで和を意識したアチャールらしく前者は御節におけるなますのようないでたち。後者は普段のスパイスとは異なった刺激を持ったワサビとその葉を使ったアチャールでどちらも本来食べ慣れた素材ながらそこに独自のアレンジを加えダルバートの一品として違和感のない味に仕上げてます。特にワサビのガツンとした刺激はダルバートに混ぜ込むといいアクセントになります。 更に大根とレモネードレモン。どうですかこのおざなりな大根。他のお店のダルバートだと短冊タイプの大根がよくついてたりしますがこのお店では非常に珍しいです。カドカさんもヤキが回ったか?と失礼な事を思いつつ齧ってみたら ま、魔法・・・(゚o゚;; ビックリするほどのジューシー。半端ない潤いを持った大根から溢れ出す水気。しかも苦味ではなく甘み。いつもの能勢の農家さんから取り寄せたのでしょうか口の中で「鮮度」を感じさせてくれる大根でした。 またレモネードレモンは前回のアチャールでかなり好評だったので形を変えて再登場させたとの事。「そのまま食べてみて、甘いですよ」と仰る通り酸味はしっかりしながらも柑橘類の爽やかさを殺す事なく甘さも伝える。そのままでも混ぜても使えるお役立ちな存在でした。 そしてズーズーダウヨーグルト。今回のズーズーダウも前回のラムレーズン入りを使いつつ正月のおめでたさを演出する為の金箔をパラり。金箔で味が変わるわけではないので見所はラムレーズン。底に沈んでいるラムレーズンの周囲はほんのりオレンジ色に染まっててラム酒の風味たっぷり。いつもよりもデザート感覚強めです。 総評です。確かに予想通り期待通りであります、が、想像を上回る内容でした。新年に因んだ謹製メニューだけあって和のテイストも取り込んでますが和風のまま出すのはカドカさんの矜持が許さないのかそこはあくまでもネパールテイスト。それでいてこの賑やかさ、特別感、おもてなし感はまさに正月を彷彿とさせる物。 これ、今回も普段のSPダルバートと変わらぬ1900円据え置き。ダルをお代わりして2200円ですが年末年始のこの大盤振る舞いは一体何事なのか、これが5周年にかける意気込みだという決意表明なのでしょうか。益々5周年記念に期待がかかりますがそんなハードルの高さを軽々越えてくれるだろう、そんな絶対的な信頼感すらあります。ごちそうさまでした。 #新年SPダルバート #カレー始め

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大阪府

四川料理

Nobuhiro Itou

先日のファンファンでどうしようもなく麻婆豆腐の口になってしまったのでその勢いのままオイルさんに行ってきました。 調べれば調べるほど確実に行列に巻き込まれるお店なので30分前の11時前に行ってみたら既に10人以上は並んでいてちょっとビックリです。幸いギリで1順目には入れましたがこのお店は人手が少なく一つ一つ仕上げており非常に時間がかかるので回転はかなり悪い。1順目に入れなければかなり待つ事になるので外で長時間待ちたくないなら週末は最低でも30分前に来ておく必要がありそうですね。 オーダーしたのは麻婆豆腐ランチ(1000円)です。 まず目の前に置かれた麻婆豆腐、見た感じは至って普通。少し前に行ったファンファンのような強烈なインパクトはありません。でも一掬いして食べてみると・・・ !!! えぇ・・・何この油の美味しさ。よくある鼻に突き抜けるような野蛮なほどの辣味はなく非常に芳しい香りが鼻腔に突き刺さる。でもそれが「油」だとハッキリ分かるクリアな存在感。辛さもシビれもあるのにその油の主張だけは決して隠れる事がない。しかもどれだけ食べてもクドさを感じさせず美味しさのみを残す。 シビれはそれほど強くありません。だが麻を蓄積させていく事で食べ終える頃には口の中をしっかりシビれさせて自分が今まさに麻婆豆腐を食べたという認識を強くさせつつ満足感を阻害しない程度にシビれを残す。それは余韻。食べ終えて外気に触れた時に体全体から熱気が抜けていく爽快感。このクールダウンの行程がこのお店の味と名を脳裏に焼き付けさせます。 普段それほどライスの追加などはしない私ですが今回は当然ライスお代わりです。しかもチマチマ食べてじっくり楽しむのではありません。麻婆豆腐をたっぷりライスにぶっかけて一心不乱に食べ尽くします。この麻婆豆腐を決して冷めさせてはならない、火傷してでもマックスの美味しさをマックスのままで!そう思わせる美味しさでした。 総評です。人気の割にお店は大きくありません。スタッフも少なく意外にもカジュアルでラフなお店です。しかしその味は揺るぎない。出てくる麻婆豆腐は一見実にありがちですが、しかし「美味しさの輪郭がビシッと形になった麻婆豆腐」です。とにかく芳醇な油の美味しさ、辛さ、シビれ、それらが渾然一体となったバランス感覚、ここが本当に凄い。美味しい物に飾りは不要と言わんばかりに必要な物を必要なだけ詰め込んだ麻婆豆腐、ほんと感服しました。ごちそうさまでした。 #麻婆豆腐 #並んでも食べたい

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大阪府

スリランカ料理

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セイロニストの端くれとして色んな料理を試してきましたがこの料理だけは一度も食べた事がありませんでした 【スリランカンスパゲティ】(昼800円/夜1000円) この料理がメニューに並んだのは割と最近のことですが行く人行く人みんな魅了されて帰ってくる魅惑の料理。しかしそれは平日オンリーの料理で土日活動派にとっての高嶺の花でしたがようやくチャレンジできました。 この料理の美味しさは極めて単純明快です。ナポリタンの技法を取り込みモチシコの太麺にカレーが強度に絡む。そのカレーは言うまでもなくセイロンの味。過去に私が何度も口にしてきた「美味しい物と美味しい物を混ぜたらもっと美味くなるやろwww」な魔改造ニッポンを見事に体現した一品。 セイロンを代表するアンブラのような視覚的説得力は皆無です。ですが贅を極めるとシンプルに行き着くというようにまさにこのカレスパはそのまんま、ありのままの、それ以上でもそれ以下でもない、足し算も引き算も必要としない、そんな天衣無縫さを表現します。 またこの料理にはミニポークカレーがついてきます。それをカレスパにぶっかけて味変にするも良し、残ったカレスパソースに追い飯を追加しつつのポークカレー投入で第2ラウンド開始するも良し、思う存分に食欲を満たせます。 周囲を見渡せば大半がこれを食べておりこのお手軽さ、気安さ、お値段の手頃さがリーマンの懐事情にアジャストしているのでしょう。喫茶店でナポリタンというかつての懐ワードが男の子の琴線に触れてる人もいるかもしれません。それくらい「身近」な料理です。食べてみて納得、否定する要素がない、中毒者続出なのも理解できました。 総評です。食べる人みな賞賛を惜しまないスリランカンスパゲティ、でも私の心の中では「たかがカレスパやん、みんな大袈裟やろwww」と思ってました。ですが食べてみてハッキリ言えます、これは傑作です。 インディーズ特有の荒削り感が欠点にならない絶妙なバランスと言いましょうか、ジャンク感を損ねる事ないまま嗜好性を極限まで高めて「シンプルに美味しい」と思わせる説得力があります。そもそもからしてセイロン謹製のカレーを使ってる時点でまずいわけがないんですよね。しかもこの美味しさで800円、追い飯をしても900円と実にお手頃。ドリンクまでついてくる。 メニューには載ってませんが麺増量もできますし裏メニュー的に麺増量の更に増量も可能。ここに追い飯を加えれば満足感は頂点に達するでしょう。平日オンリーのメニューですが極稀にスペシャルとして週末にお目見えする事もあるようなので週末活動派の方は目を光らせておきましょう。ごちそうさまでした。 #スリランカンスパゲティ #ジャンクとリッチの融合 #平日限定

Nobuhiro Itou

かつて難波で間借りカレーをしていた五感屋さんが充電期間を完了し満を持して四ツ橋に実店舗を構えました。現在は3/8までプレオープン期間中との事で行ってきました。 場所は北堀江に位置しニママサラとモンディアルカフェの中間点くらいの場所。2階にあるので入り口を探す事になりそうですが看板が出てるので特に問題はないでしょう。 営業開始は一般のカレー屋よりやや早い10時から。平日はかなり余裕があるようですが土曜だとさすがに混むだろうと思って10分前に行ったら余裕のPPでした。席数もそこそこあるのでお昼のコアタイム以外ならそれほど苦もなく座れそうです。 【肉、魚、野菜、3種盛りプレート】(1000円) 今週はプレオープン期間なので肉・魚・野菜の3種盛りを1000円で提供。今はトッピングは辛増し(100円)のみですがとりあえず今回は辛増しなしで行きました。 15分程で提供されたプレートはカレー3種、ダル、アチャール、ポリヤルと1000円なら満足すぎる陣容。カレーもミーンコランブ、ポークビンダルー、ビンディマサラとそれぞれに個性を持たす。 そしてこのカレーで見るべきは1000円という安さではありません。元ゼロワンスタッフだけにスパイスの扱いには長けてますが、このカレーはスパイス感をしっかり感じさせつつも酸味、甘み、苦みなど辛さ以外の部分へのアプローチを強調。一つ一つがアテにすらなりそうなくらい鮮明な味わいです。 ダル一つ取っても独特の風味を持ってますしポリヤルのドシッとした苦みの後に爽やかなスパイスの芳香が微かに漂うなど見た目からでは感じにくい所に確かな技を感じます。 一方で店長さん自ら「全然辛くない」と仰るように本当に辛くなく非常に優しい味わいです。辛さ以外の滋味深さを感じ取って欲しいという配慮かもしれません。辛さを求める方は辛増し必須レベルと言えるでしょう。 総評です。待ちに待った五感屋さんの復活ですが、その腕の冴えに翳りはなくゼロワンのテイストを盛り込みながらも独自の解釈で肉付けをして食後感の高まりに思わず笑みが浮かびます。 プレートそのものは一見コアでディープなインド料理です。しかし食べてみると想像以上に優しく調整されておりスパイス感も穏やか。ですがカレーや副菜一つ一つの完成度は突出しており甘味、酸味、塩味、苦味をクリアに表面化させうま味を作り上げ五味へと至らしめる。 この味わいはむしろインド料理を食べた事がない、あるいは強いスパイス感が苦手な人にこそ食べて頂きたいカレーです。「インドカレーって美味しいやん」と不慣れな人に感銘を与える事のできるカレーです。勿論ガチ勢にも満足して頂けるカレーなのは言うまでもありません。ごちそうさまでした。 尚、食べ終えて店長さんと少し話しましたがプレオープン以降の定休日はまだ決めておらずしばらくは無休&不定休で頑張るみたいですので気軽に訪れてみてください。 #実店舗オープン #プレオープン価格(3/2〜3/8) #優しいカレー #辛党は辛増し推奨

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

今まで土曜の夜は営業してなかったさぼてん食堂さんが今後は土曜の夜も営業すると聞いてサボテニストの端くれとして見逃すわけにはいかず®️友と一緒に飛びついてきました。 業態は「土曜限定ディナーオンリー」で提供される料理は1品だけ。最近増えてきたスパイス飲みとしてスパイス料理を多数用意するとかそういうタイプではありません。 店長さんにお話を伺った所、土曜のディナーに出す料理はこれまで試作を重ねてストックが溜まってきたので月替わりでリリースするとの事です。その試作品は味には自信があるのですがあまりにも手間がかかりすぎるのでランチでは出せない料理に絞って出すようです。 その手間がかかりすぎる料理がこちら ・甘海老のビスクカレー ・奥丹波鶏のレバーのコンフィ ・ハーブのサラダ ・さぼてん食堂のスパイスラッシー このセットで1600円。1000円前後がコアプライスなさぼてんさんにしては高いと見る向きもあるでしょうがしかしこの料理、1600円だと破格です。 とにかくこの「甘海老のビスクカレー」がもう絶品。ビスク特有のクリーミーで濃厚なコク、ほんのり甘みを持たせてるのは裏漉しした甘海老でしょうか、とにかく手が止まりません。しかもただのビスクに留めないさぼてん渾身の刺激的でむせ返りそうなスパイスがアクセントとなり嗜好性の高いスープに仕上がってます。 トップには有頭エビのフライ。カリッカリに揚げられていて頭から尻尾まで余す所なく食せますが、そのエビの身にビスクを絡めて食べるとエビの香りと混ざり合い贅沢なソースへと変貌します。 またこれまで数々のコンフィを出してきたさぼてんさん、今回は奥丹波鶏のレバーのコンフィでふにっとした口当たりとシュッと溶けていく柔らかさ、そこにレバーのクセを隠そうともしない品質本位の風味でいい口直しに。レバーが苦手な人にはキツいかもですが。 総評です。さぼてん食堂の店長さんが日夜欠かさず心血注いで続けてきた試作のリリースという業態、それはまさに「叡智の放出」というテーマなのでしょう。自信ある料理も回転の問題で出せないとなればそれは宝の持ち腐れ。その宝がまさに 『甘海老のビスクカレー』 でした。正直この美味しさは見た目では伝わりません。千の単語、万の言葉を紡いでも実感できないでしょう。カレーだけでなくビスクが好きな人にオススメしたい料理です。ごちそうさまでした。 #さぼてん食堂 #土曜ディナー限定カレー #ビスクカレー #料理は月単位で変更 #欧風カレー #Retty大阪カレー倶楽部

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大阪府

とんかつ

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誰もが知る名店中の名店です。 とんかつ愛好家の聖地とも金字塔とも言われてその勇名を欲しいままにしているとんかつ屋が八尾にあります。ハードルはいささか高く昼も夜もほぼ確実に当日予約で埋まってしまうのでまず早朝に並んで名簿に記帳しないといけません。 王寺にお得意様をお迎えする為の土曜の朝、どうせなら接待感覚でとマンジェの予約を朝済ませておきました。予約は朝8:30くらいにウェイティングボードが出るのでそれまで並んでおいて記入は代表者名と人数と電話番号、あとはランチかディナーかを選ぶくらい。意外と簡単です。 11時前、気合の入りすぎた私達は10分前にお店の前で待ってて余裕のPPでしたが席の端から埋めていくので最初の方だと厨房から少し離れてしまい調理する光景が見えにくいのでしっかり観察したい方は3~4番手くらいに入ると丁度いいでしょう。 土曜のマンジェ、と言えば当然「TOKYO-X」ですよね。希少種の豚肉TOKYO-Xは平日はなかなかお目にかかれないようですが土曜はほぼ確実にあるようです。ですが数量限定なのか先着順なので早目に行かないと売り切れ必至。マンジェに来る以上はこれは食べておかないといけないので私と連れはどちらもこれをメインにセレクト。 私は「TOKYO-X&特上ヘレとんかつ+定食」 連れは「TOKYO-X&天使の海老フライ」 味は、もう語るまでもないでしょう。絶品です。 それ以前に思ったのがこのTOKYO-Xが美味しいとはよく耳にしてました。私のイメージでは「希少豚で美味しいとは言うけどどうせ脂の旨みでは?」と勝手に想像してました。でも違うんです。脂の旨みと甘みはしっかり感じさせますがそれ以上に肉質が凄いんです。噛んだ瞬間にミチッとやや硬質?な感触を残しながらフワッと肉汁を発散させてほぐれていく。脂は後から追いかけてきて総仕上げとばかりに包み込む。肉の美味しさをこれでもかと教えてくれます。 更に特上ヘレとんかつ。正直言うとTOKYO-Xより遥かに美味です。筋を感じさせないギリギリのラインで豚肉の弾力を提供し、しかも恐ろしいほどにジューシー。ここまで肉の旨みを感じさせるのにはソースは不要。塩だけでいいです。 また定食についてきたライス、味噌汁、漬物はどれも手抜かりなし。基本的にライスはお代わりしないタイプでしたがさすがに今回だけはしっかり行っておきました。 総評です。とんかつは好きではありますが名店を食べ歩くほど知識も含蓄もあるわけでもない、そんな私が食べて分かるもんかね、とんかつにそんなに違いがあるもんかね、半信半疑で望んだ大勝負でした。 いやーほんとマジごめんなさい ニワカにも分かる確かな美味しさ 脂で誤魔化さない美味しさ 肉が旨いのよ肉が! 眼光鋭いオーナーシェフの拘り抜いた肉への目利きと最高の食感を生み出す下拵え、一見無造作で適当にすら見える揚げ時間の管理は一切のブレがなく熱の入りは緊密。フレンチ感覚で供されるソースなどもその全てのベクトルがとんかつの美味さに集約され十全を備える一品となります。 どこにでもある当たり前のようなとんかつを当たり前のまま提供しつつも一旦口に入れてしまえばそこはもう非日常。その日一日を幸せな時間にするとんかつ、また食べたいものです。 また並ばないといけないのがアレですが(笑) ごちそうさまでした #とんかつ #TOKYO-X #気合を入れて早朝予約しましょう #八尾

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和歌山県

和菓子

Nobuhiro Itou

和歌山巡りの最終章です。 ここまで来たら熊野速玉大社を見てみたいと思いつつ以前某I氏との初対面で熱く語られた香梅堂への初訪問もダブルで済ませました。 和歌山の東端と言っても過言ではない新宮駅から降りたらそこは灼熱の地。なかなか立派なロータリーがありますが人は全くいません。俺様オンステージな気分で新宮の街を練り歩いて15分程の場所に香梅堂があります。 ここまで通行人なんて数人しか逢ってないのにお店には行列が。この炎天下で行列とか覚悟キまりすぎてて気圧されましたが私も覚悟を決めてGOです。 ここの名物は 「鈴焼」 です。ほう?行列を作るとはどれほどの物なのか?と思うでしょうが実物を見たら多くの方が失望の色を隠せないでしょう。 鈴焼とは鈴カステラ、いわゆるベビーカステラです。 あー待って待って解散しないで下さい。この鈴焼、もうめっちゃ美味いですから。ふわっとした口当たりに反した弾力の強さ、そして上品な甘さ、それらが織り成す口溶けのタイミング、パーフェクトです。 1袋20個入って税込325円。これを横に置いてテレビや動画をご覧ください。5分でなくなってます。いわゆる「ひょいぱく銘菓」です。20個入りなのに私は5袋買いましたがここに来るお客さんは20袋や30袋買ってたりします。 インスタ映えするスイーツが行列を作るのはよくある話。そこに名声と美味しさが比例するとは限らない難しさがあります。しかし言い方は悪いですがこんな子供騙しとすら思えるベビカスに行列ができるというのは「信用できる行列」でしょう。新宮に来たら絶対買うべき銘菓です。 惜しむらくは消費期限が5日ほどありますが2日目あたりからやはり味は微妙に落ちてきます。初日の鮮烈な美味しさは長くは維持できません。そこが本物である証なのでしょうがばら撒き用のお土産として使いやすそうですが本当の美味しさを相手方に伝えるのは難しいかもしれませんね。 そういうわけですので自分用に買った鈴焼は初日に完全消費が望ましいです。つうかこんな美味しい物を他人に譲るとかありえないっしょ。独り占めじゃーい!!! #鈴焼 #ベビーカステラ #最高のベビカス #和三盆 #門外不出 #新宮 #熊野速玉大社

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大阪府

ラーメン

Nobuhiro Itou

以前から気になってましたがようやく行けました。 今年中には行っておきたいなーいつにするかなーいつでもいいけどなーと思ってたら19~20日に5周年コラボを行うと知って電流走る。これだけの有名店で数量限定のコラボとなると2~3時間待ちのビジョンも見える。その前に行っておかねばとまさに今しかないチャンスで行ってきました。 行列店とは聞いてましたがオープン時間の11時過ぎに到着して待ちはなくスムーズに入店。やはりみんな来週に備えてるのでしょうね。 ・特製濃厚北海道風味噌らーめん 滅多に来るような場所でもないので奮発して特製をオーダー。スタンダードな味噌らーめんだと1090円ですが私のはトッピング増し増しの一杯となってます。通うのであれば最初にこれを食べてそこから好みに合わせて引いていくのも面白いかもですね。 店内はソーシャルディスタンスを意識して程良い距離を保ちつつ敷居を立ててパーテーション仕様。厨房では炎を上げて鍋を振るってる姿も見えてその光景と香りに期待は高まるばかりです。 そしてお待ちかねの味噌らーめん登場。大量の具材で麺もスープも見えません。 スープは非常に濃厚で最初はちょっと辛いかな?と思うでしょうが食べてる内に周囲の具材から水分が浸透して徐々にベストの味へと変貌を遂げる。巷の味噌ラーメンが不評なのは途中から水っぽくなってただの味噌汁みたいに感じるようになるからかな?とこの味噌ラーメンを食べて思うに至りました。しっかり計算されてるのでしょうね。 肉味噌を溶かせば風味も増してより味噌のコクを楽しめる。麺も手もみだからスープもよく絡み濃厚な味噌を存分に楽しめます。 この味噌の主役感は凄く、チャーシューは言うに及ばず燻玉や穂先メンマや巾着に至るまで味噌の風味を伝播させ本当に美味しい味噌は他の素材も殺さないというのを表現してくれます。味噌好きの為に捧げる一杯って感ありますね。と言うかこの味噌ラーメンはライスいるな! 話は変わって接客ですがこのお店の接客は凄く丁寧です。入店時の声掛け、席への誘導、ラーメンの説明、エプロンの有無、食後の送り出しと飴ちゃん(笑) ここまで丁寧な接客を行うラーメン屋は私の偏ったラーメン店の記憶からでもなかなかありません。注目店としての立ち位置、ラーメン屋の多い塚本という地理的状況、停滞を良しとしないオーナーさんの背中を見て店員さんも意識を高めているのでしょうね。 総評です。カレーやパンばかり食べてて麺食いでない私のルーツなんて「どさん子」や「大学ラーメン」あたりなので自然と味噌ラーメンが好みだったりします。どうにも味噌ラーメンで有名なお店ってのをあまり聞かないのでこのお店の味噌ラーメンは気になってましたが噂に違わぬ美味しさでした。 非常に濃厚でコクのある味噌は食べれば食べるほど味わいを増し、具材も味噌の味を損ねるどころかお互いを支えあって一つの作品と仕上がってます。後を引くスープというのは「もういいから」と思いつつもレンゲの動きが止まらない物だと思ってます。スープを飲み干さないのが信条の私が完全に飲み干してしまうくらい中毒性のあるスープでした。美味しい味噌がベースのラーメンはカロリーゼロなので問題ありませんが。 ここは塩も醤油も安定した美味しさらしいですしチャーハンもオススメのようなので機会があったらまた寄りたいと思います。塚本にも美味しいパン屋はあるのでその時にでも。ごちそうさまでした。 #味噌ラーメン #塚本 #来週は5周年記念