Nobuhiro Itou

Nobuhiro ItouさんのMy best 2018

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大阪府

ネパール料理

Nobuhiro Itou

【ネパール料理店が作るシュトーレン】 店長のカドカさんがパン・ケーキの職人だと言う事は以前から知ってましたがもっと詳細に聞いてみたら実はヒルトンの現役パティシェだという事実に驚愕。そのノウハウを注入したシュトーレンを毎年出してると聞いてこの日を楽しみにしていました。 ズーズーダゥのシュトーレンは1個4000円で完全予約制。シュトーレンが4000円を超えてくるのは有名ホテルのシュトーレンくらいで相当高いですよね。にも関わらずリピーターが付きまくってて2~3個予約する人もいると聞いて「そんなまさか・・・」と思ってたら店内で食事中に後から来たお客さんが2個受け取って帰っていったと言うね(^_^; 受け取った日は12/8、シュトーレン完成日(11/20)から2週間経過したので丁度食べ頃に入ってきてるとの事なので翌日ついにシュトーレン入刀日。大きさは長さ20cmで幅は15cm、長さは珍しくないですが幅が結構ある感じで、バターとホワイトチョコを塗った上に粉糖をかけ、それを2回繰り返してるので粉糖がドカドカ落ちてもその白さは失わない。 中にはマジパンと共に大量のドライフルーツとナッツ類が入っていてその種類10種。余す所なくドライフルーツを詰め込んでるのですがナッツ類も多いため大抵はナッツに刃が当たりその周辺を破壊してしまうので綺麗にカットするのが困難という嬉しい悲鳴。 そして一口・・・ うめぇぇぇぇぇぇ!!!マジこれシュトーレン!? もうこれヤバいです。ドライフルーツにはククリラムを半年間たっぷり漬け込ませているので生地に染み込んだフルーティーな香りとほのかなアルコール感が心地よい。口の中でホロホロとほぐれ、シュワ~と溶けていく口溶けの良さにもうメロメロ。マジパンもねっとりしてるのに滑らかさも内包し、持ち前のコクを全体へと伝播させていきます。 この1枚の切れ端だけでも酔えてしまいそうですが、更に待ち受けるフルーツの奔流。次から次へと個性と食感の違うフルーツがククリラムの香りと共に口の中に飛び込んできますが、何よりビックリしたのがカシューナッツ。キャラメリゼしてあるのか表面が微妙にサクサク感があり甘い。もう齧る場所ごとに味わいが変わる魔法のような美味しさ。 またクローブ、カルダモン、シナモン、ナツメグとスパイスをしっかり使って全体を引き締めているのもネパール料理店ならでは。さすがに本場の人はスパイスの扱いに長けている感があります。と言うかスパイス感をアップさせたホテルシュトーレンな感じです。 【閑話休題】 折角池田まで来てシュトーレンだけ受け取って帰るわけないですよね。と言う訳で久しぶりにspecialダルバートを食してきました。もはや語るまでもないその完成度、ダルの素晴らしさ、そして多彩なアチャールや副菜、チキンカレーやアルゴビのタルカリも盛り沢山で言う事なしです。ひたすらまでに野菜&野菜の応酬を心行くまで堪能しました。 と言うかここは本当にアチャールが素晴らしい。毎回アチャールに使う素材を変化させてくるのでそれを楽しみにしてる感すらあります。 総評です。見た目奪われる豪華な漆黒のケース、決して惜しむ事のない素材の数々、提供される料理と同じく決して妥協する事を許さないシュトーレンは今まで私が食べてきた中ではトップクラスの完成度。ここまでフルーツやナッツの存在感を感じさせながらもしゅわ~と溶けていくシュトーレンは初めてです。これなら毎年リピーターを増やしていってるのも納得。 正直、これもう幾らでも食べてしまえるのですがドライフルーツ盛り盛り、ナッツどっさり、バターとホワイトチョコの重ね掛けで更に倍、そこに粉糖の厚化粧と超絶級のカロリー爆弾。我慢して10日くらいかけてチビチビ食べるしかないのが悲しい。いやまぁそれが実際のシュトーレンの食べ方ではありますが。 店内でカドカさんのシュトーレンに対する熱い想いを聞いていましたがこのシュトーレン、1個4000円にも関わらず全く利益が出ないのです。むしろ損益分岐点を下回る可能性すらある。確かにその拘りを形にしたこのシュトーレンではコストがかかって仕方ないでしょう。しかしその拘りを私達は楽しみにして来店しています。それだけの価値のあるお店だと思ってます。私の中では特別なお店。それがズーズーダゥさんです。来年もまたお世話になりたいですね。ごちそうさまでした。 #シュトーレン #specialダルバート #リピ決定

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

多くの方々の投稿を見るにつれ行きたい行きたいと思いつつも平日ランチオンリー営業でいつも指を咥えて見ていたお店です。それが盆の間も通常営業と聞いては行かない手はありません。 平日オンリー営業が休日営業すると大行列になる。シナジーさんで学びました。よって40分前に行ってみたらほらもう並んでます。幸い私は1巡目に入れましたが食べ終えた頃には大行列ができていました。恐らくシナジーさんよりも多かったです。お店がビルの3階にあり階段で並んでる人は外から見えないのでそのせいで諦めずに並んでた人も多かったのでしょうね。 店内は10人ほどしか収容できませんが思ってた以上に広々とした間取りで席同士の間隔も広くかなりゆったりとできます。よくある軍隊のような殺気立った店内とは全く違うゆるい雰囲気。普段なら落ち着けそうな店内で平日に来れる人を羨ましく思えます。 今週のカレーは・・・ ・アアベルチキンカレー ・ラムブリスケットとジャガイモのマサラ となっていて あいがけ(1000円) 大盛り(+100円) スパイス玉子(+100円) で1200円です。これだけの盛り沢山で大盛りにしてスパイス玉子を入れても1200円はお手頃な感じ。何より見た目からしてヘビー級な重厚感漂うビジュアルですがこれがまたスイスイ入っていくんです。チキンもラムもゴロゴロ入っているのにも関わらずまるでスポンジが水を吸収するかのごとくカレーが消えていきます。カレーは飲み物とは店名になるほどよく聞くフレーズですが、なるほど、こういう感覚ですか。 スパイス玉子もプリプリとしてて弾けるような弾力とスパイス感がまたたまりません。そのままでもカレーに混ぜてもライタにつけても楽しめるという素晴らしいトッピングですが、個人的に一番気に入ったのがパパドです。ここのパパドはかなりハードに作られていて長時間カレーに浸しててもシナシナになる事はなく、パパドを受け皿にしてカレーを乗せてもビクともしない。普段ならオマケ程度のパパドにも楽しませて頂けました。 総評です。憧れのアアベルカレーは並んだ甲斐があった程の味わい。ヘビーな見た目に反して尖った辛さはなく、それでいてスパイシーさは損なわない。故に何の抵抗もなく体がグイグイ受け入れていく親和性の高さはまさにスパイスカレーの醍醐味。人を感動させるには皿一枚あればいい。一枚のキャンパスに描かれた芸術とすら思えるカレー、できればまた食べたい物です。ごちそうさまでした。 #スパイスカレー

Nobuhiro Itou

【兵庫パン屋巡り・其の10】 兵庫のパン屋巡りをするにあたってどのお店に行こうか選別する際においてもここだけは選別枠から外れた殿堂枠扱いとして一度は行くべき、行かないといけない、そう思っていた憧れのパン屋さんです。午前中に、早ければ開店早々に売り切れると聞いて予約の電話で10リダイアルくらいして繋がったので予約してGOです。 (税込み表記です) 【トーストブロート】(670円 / 1本) 予約しないと入手困難なくらい人気の食パンです。 手触りは一見ハードトーストのような硬質感があり包丁を入れても耳の抵抗感もかなり強いです。しかし驚くべきは内相のしっとりふわふわ感。気泡が多くキメ細かくはないのに保水性は高く指に張り付くような吸着性。食べると油脂の強さは全く感じないのに濃厚な味わいと甘みを放ち、あらゆる角度から眺めればキラキラと輝きを見せるセクシーな艶。 硬質そうな耳は実はザックリ系ではなくむっちり系。噛めば噛むほど粉の風味を解き放ちながらほぐれていきます。正直、参ったとしか言いようがない完成度。確かにこれは予約するだけの価値がありますね。 【クロワッサン】(206円) 過去に全粒粉のクロワッサンはそれなりに食べてきましたが、ここのクロワッサンは格が違いました。一般的なパリサク系のクロワッサンではなくざっくりしっとり。確かに伝わるバターの風味は極限まで控え、下品な油っぽさはなくただただ豊かな香りが支配するその層の持つ甘み、これがクロワッサンかと思うほど気品ある口当たりです。 食感、香り、甘みと食べ終えていくに従い段階的に消失していく中、逆に徐々に存在感を高めて最後に主張するバター感はまるで「余の顔を見忘れたか!」と貧乏旗本の三男坊ばりに真打登場、最後まで盛り上げてくれます。 【クノーテン】(176円) フィリング、スプレッド、フレーバーなど一切使わず生地の旨みだけで勝負するプレーンタイプのクノーテンでその味わいは素朴でありながら輪郭の伴わない拡がりを持つ。 まず感じるほのかな甘さがあるのだがそれだけではない粉の強い主張、だけどすぐに抜けていく。どう例えていいのか分からない感情のインフレーションを抱えたままあれほど強く主張していた全体が儚く消えていく喪失感にこのパンの完成度を見ました。 【フォルコンブロート】(335円 / ハーフ) 全粒粉の申し子としてビオブロートさんの門番を勤めるパンと言っても過言ではない存在。取り出しただけでむせ返りそうな程の雑穀感を空間に発散。粗野で荒々しい香りにクラクラしそうになるもどこか胸をすく清涼感を伴ったイノセントさに食べる前から期待は高まる一方。 柔らかそうなのに包丁が通らないほど弾力のあるクラストを擁し、切り分けて断面を見ても分かるようにこれだけしっかり焼かれているのに加水量が高く、噛めば噛むほど全粒粉の滋味深い味わいが口内一杯に広がる。 これほど土台がしっかりしてるパンならサンドにするのが一番です。何を挟んでも受け入れる、その頑健さと包容力を存分に楽しみたいパンです。 【ヴァルヌスブロート】(386円 / ハーフ) 【ロヅィーネンブロート】(334円/ハーフ) 前述のフォルコンブロートもそうですが全粒粉ベースの生地だけに雑穀感はハンパなく時にパサついたような感覚すら受け、ソフト系はもとより一般的なハード系より癖が強いです。その為くるみやレーズンを練り込んだこれらのパンはそのアシストを受けて比較的食べやすくなってます。特にロヅィーネンのレーズンは潤いを周囲に与えるので入門用としてうってつけでしょう。 尚、上記以外に「ヴァルヌスウントロヅィーネンブロート」と言うのも取り扱ってます。くるみとレーズン、両方同時に楽しみたい人にオススメです。 総評です。ビオブロートさんが押しも押されぬ超名店とは分かっていても心のどこかに「どうせ知名度と物珍しさだけが先行したお店では?」という疑念があったのかもしれません。ほんともう助走をつけて台上前転ジャンピング土下座です。 研究に研究を重ねた末に編み出した高い加水量を伴ったビオ系のパンはどれも全粒粉特有の刺々しさはなく粉の風味に抑揚をつけて時に激しく、時に密やかに変幻自在な輪郭を披露します。更に素材や製法など徹底した拘りを貫きながらもお値段もそれほど高騰しないのもありがたい。 全粒粉100%というコンプレ特有の風味は好き嫌いが分かれる所ですが、雑穀感に包まれながら食べる滋味深さはビオブロートの存在意義を明確にしてくれます。例え好みでなくても「トーストブロート」だけでも一度は味わって頂きたい逸品です。ごちそうさまでした。 #ドイツパン #オーガニック #オススメクロワッサン #トーストブロート

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

「スリランカ料理を知るにはロッダに行け」との先人のお言葉に従い、数回の来店を経てようやくリベンジ成功。満席で撤退したり、百福さんの誘惑があったりとロッダへの道は一日にして成らずです。 人通りの少ない路地に店を構え、人気店とは思えないほどの垢抜けない店構え。店内は狭くカウンターメイン(奥にテーブルが1席?)、どう考えても混雑する収容能力なので来るなら人気のない夜って感じです。 調理担当の現地の男性が2人、ホール担当の女性が1人で日本語も堪能ですのでコミュ取りには特に支障はなく、むしろシェフの兄さんがいい笑顔でグイグイ話しかけてくるので余計な心配は無用。 とりあえずギャミラサのマトンがこのお店のスタンダードらしいので注文しようとしたら「今日はエビとヤギがあるよ」との事。「ヤギはかなり辛いよ、大丈夫?」との事なので一も二もなくヤギで決定。 原色強めの数々のカレーが一つの皿に盛られたギャミラサ(ヤギ・1700円)に「へぇ、カラフルで優しくて華やかな色合いだねぇ」とほっこり。そんな油断の中で一つ一つ味わってみたら・・・ これは・・・辛い! ヤギのカレーやサンボルみたいに明らかに辛そうな色合いならまだ分かりますが、穏やかな色のビーツ、マッルン、そしてダルまでもが辛い。これはヤバそうな食べ物だ・・・という感覚と共に警戒レベルが一気に跳ね上がります。シェフの「ひたすら混ぜて混ぜて食べてネ」との言葉に従い混ぜまくってみたらなかなか異様な光景に。 その半ばクリーチャーと化したギャミラサを口にした瞬間・・・ うわ、マジうめぇわこいつ! って辛ぇぇぇぇぇ!!! ああん、でも美味しすぎますぅ!(オネエ状態) そうなんです、立体感を伴った重厚で重層的な味わいの中から迸る脳天に突き抜ける辛さ、これがまたたまらない。ここで強がって「これくらいの辛さ、大したことねー」と思っても体の方は正直です。汗ダクダク、鼻水ドバー。瞳孔が開くような顔で食べてる私の顔を見たシェフが「せやからゆーたやろ・・・」と言いたげな苦笑いにサムズアップして食べ続けます。 このカレーの注目点はカチュンバルに入っているパイナポー。辛さに翻弄されてる際にコイツが口に入った瞬間その甘さが麻痺しつつある口内をリセットする九死に一生スペシャル。この飴と鞭(1:9)により更なる深みへと嵌っていきます。最後まで、ただひたすら最後まで手が止まりません。 尚、この辛さは長くは続きません。いつまでも舌を刺激し続けるのではなくサッと抜けていく潔さがあります。あれほどの激しい攻勢も終わってみれば愛おしい。川原で殴りあったらソイツとはダチ公。だからこそ店を後にした時「あー、もっと食べたいなー」と思える中毒性、名残惜しさが強い余韻として深く印象付けます。 総評です。スリランカ料理におけるトレンドリーダーの実力、堪能させて頂きました。日本人が日本人の為に作るカレーではなく一つ一つが容赦のない異文化の味。「これがスリランカだ!」と胸を張って出せる自信とプライドが我々の味覚を揺さぶります。日和る事のない大胆な味使い、ロッダは決して日本人を甘やかさない。だからこそ価値があると思います。もっと早く知っておくべきだったお店です。ごちそうさまでした。 #スリランカカレー #ギャミラサ

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

『シナジー5周年感謝プレート』 いつか行ってみたいと思ってたカレー屋さんの一つがここシナジーさん。オフィス街のお客さんをターゲットにしてるが故の平日のお昼オンリー。週末活動の私とは相性が悪すぎて一生縁がないお店なんだろうなと思ってましたが5周年記念として8/5の日曜にランチ営業されてるとの貴重な情報を得て行って参りました。 場所を知らないのでひとまず50分ほど前に場所の確認をしてから大阪駅の方に行こうと思ってお店の前に来たら既に列を作っていて唖然。しょうがなく並びましたが開店までには私の後ろにも既に30人くらいは並んでました。会話を聞いてると営業日的にここに来れない人が大半のようでどうやら私と同種の人達のようです。 本日のカレーは ・鮑の肝キーマ ・花椒鱧キーマ ・実山椒ぼんじりキーマ の3種あいがけでここに副菜が多数添えられ1000円。 私はここにチャイをプラスして1300円です。 私は1順目に入れましたが1時間近く待たされてこれで美味しくなかったらどうしようと気弱になってる中での一口目。 何これめっちゃうめぇ! 出汁がしっかり効いていながらスパイス感も強く、それでいて尖ったスパイス使いではなく実に品がある。体が強引に発汗させるのを拒みながらもスパイスが抜けていくのを逃さない。徐々に体の奥へと熱が篭っていき、気がつけばあれほど主張していたスパイスが体の隅々まで浸透して一体化していく感覚に爽快感すらある。 何よりこのカレーは「解析不能な美味しさ」という言葉が浮かんできます。どこからどう食べても美味しい、でも何故ここまで美味しいのか理解できない。それを知りたくて食べる。そして食べる。気がつけばもうなくなっている。まるで幻を見てるかのようなカレーです。 たった一つだけ分かったのが、この美味しさは5周年の特別カレーだからと言う訳ではなく、普段のカレーからして情熱を注いで手間隙かけて作ってるんだろうなと言う事です。 食後はお口直しにとヨーグルトを頂きましたが、店主さんも気配り上手な雰囲気がよく出ていて、客の進行具合をチラ見しながらしっかり段取りを組んでる感があり、こちらから一声かけたくなったら近くまで来てくれるさりげなさ。この洗練された気配りはさすが北新地の隙のない接客ですね。 総評です。念願叶い、初のシナジーさんへの訪問は5周年記念も重なりまさに貴重な体験。多くの人が絶賛するカレーはまさにその勇名に恥じない見事な完成度。ここまで来ると毎日のように通える人達に嫉妬すら感じてしまうくらいで、これを書いてる最中もあの味を思い出してまた食べたくなってます。いつかまた食べる事ができたら、そんなカレーです。ごちそうさまでした。 そして5周年おめでとうございます。 #5周年感謝プレート #スパイスカレー

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大阪府

カレー

Nobuhiro Itou

男Nobuhiro、あさりちゃんに泣かされる。 セイロン戦士コンプリート継続中にて次なる目標はマガリーダッタさん。平野に用事があったのでその流れで検索して行ってきましたが、辿り着いて思ったのはどうも頻繁にマガリーさんの前を通ってたようで「なんでいつもここは行列ができてるん?」と思ってたらそれがマガリーさんでした。 そして私が開店15分前に来た時も当然ながら既に列ができておりその人気の高さが伺えます。幸い1順目に入れましたが私が食べ終えて外に出たら更に10人ほど並んでたので来るならオープン前か昼時を外すのがベターなのかもしれません。 今日のメニューは・・・ ・ガンズキーマ 濃厚エスプーマ ・煮スジキーマ の2種類で各900円。あいがけで1200円なのでせっかく来たのだからあいがけを注文。そしてメニューの下には何やら不穏なメッセージが。 日替わりトッピング:アサリ超絶デビル(300円) 「ありえない辛口!おふざけ厳禁!残さないでね」 との一文。 大げさなんだからこのお茶目さんめ(笑)と思って笑顔でアサリデビルを注文。「めっちゃ辛いよ大丈夫?」と心配されるも余裕の快諾。この時はまだ楽観してた自分を呪う事になるとは。 カウンター席から漏れた客は暫定的に作られたかのような小学校の机みたいな席に座る事になりますがこれがまた懐かしい。引き出しの中にはトレーが入っていてそこにスプーンや爪楊枝やペーパーナプキンが入っていてまるで道具箱のよう。なんだか給食を待つ小学生のようでウキウキです。 とりあえず着皿までは20分ほど。エスプーマの仕上げにかなり手間がかかってそうなのでこれくらいは仕方ないですね。 この白いポタージュみたいなのがエスプーマですが正直あまり期待してませんでした。味の薄いしゃばしゃばカレーなんだろなと思ったらとんでもない!クリーミーな口当たりなのにほんのりした甘さに加え確かなスパイス感がそこにある。トッピングのネギと大根おろしも主張控え目で全体の調和を乱さない。この上品なのに力強い味わいは女性に人気がありそうです。 そしてセパレート方式の煮スジキーマはグレイビータイプでかなりオイリーですがエスプーマベースのカレーと合わさる事で全体にコクを与えつつも自分は円やかな口当たりとなり、クニクニとした牛スジがスパイシーな芳香を撒き散らしながら喉元を通り過ぎます。 さて、ここまでは天国。ここからが地獄です。 このアサリ超絶デビルですが、着皿時に「これを先に食べると他の味が分からなくなるから後のほうがいいですよ」と言われたので中盤過ぎたあたりからつまみ始めましたが、食べた瞬間から顔が真っ赤になるのを感じるほどのホット感に「あ、これヤバい・・・」と警報を鳴らす。 そのまま食べてたらその強烈な辛さに視界が歪むほどで、舌や喉が痛くなるよりも歯茎が痛い!普段カレーを食べても汗をかかない私が既に汗ダク状態。助けを求めてエスプーマの中にデビルを投入したらエスプーマがそのまま凶器に変化し液状と化したソレがますます凶悪な存在へと変貌。 カレーから顔を覗かすあさりちゃんに 「明るい笑顔があれば良いwww明るい笑顔があれば良いwww」 と煽られてる気分になりました。勿論この辛さは累積タイプなので残り1割ほどになった頃にはスプーンを持つ手が震えるほどのダメージを負い、お姉さんには翌日のおしりの心配をされ、まさにこのカレー1杯でエキサイティングな1日を過ごせました。 周囲を見渡せば私以外も何人かがアサリデビルに挑戦し、例外なく「あ"~~~」「う"~~~」とゾンビのような声を上げていたのでこれを食べるなら「私のスコヴィル値は53万です」と言える人くらいでないと厳しいのかも。 ごちそうさまでした。 #エスプーマカレー #アサリ超絶デビル #おしり死亡遊戯

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大阪府

パン屋

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200投稿目はこのお店となりました。 パン屋激戦区と言うと肥後橋周辺や谷町勢がありますが、密かに堀江周辺も激戦区であります。北にハード系の強豪P&B、南にドイツパンの金字塔キルシュブリューテ、東にオシャレな姉妹店ペサとケイットレイパ、中央にカレーパンで話題のホットクロス、そんな凌ぎを削る地域で空白地帯の西側に一昨年オープンしたのが麦道さんです。 (表示価格は全て税込) 【食パン】(290円) 【全粒粉食パン】(350円) 麦道さん自慢の食パンです。 非常に加水量の高いしっとりもっちりタイプで感覚的にはパリアッシュのアンテグラル、ロアのもっちり山食、ファボリやAppleの発音の天然酵母食パンに通ずるものがあります。ここまでもっちりした食パンだと湯種のような強い甘みがあるのではと思うかもしれませんが甘さはかなり控え目でむしろリーンな食パンに近い。 耳の部分も柔らかく非常に良好な食感を有し、力強い喉越しにより満足感は極みに達する。小麦の香りも損なわないまま仕上げられておりかなりレベルの高い食パンと言えます。ただし昨今隆盛のキメ細かなふんわりふかふかタイプではないのでそちらがお好みの方は避けるのがベター。 【カンパーニュ】(580円/フル) かなり大きなカンパーニュでクラストは適度に引きがありクラムはもっちもち。香りも素直で尖った部分はなく、ライ麦比率もそれほど高くないのか目も詰まっておらず万人向け。スプレッドをつけたりスープに浸したりするのもいいがそのまま食べても満足感は高い。 これだけ大きいと贅沢に具材を使ってカンパーニュサンドを作ってパンと一緒に幸せを噛み締める、この贅沢感がたまりません。 【全粒粉のクロワッサン】(180円) 【パン・オ・ショコラ】(220円) どちらも丁寧な折り込みと密な層を持っており、パリパリでサクサクなのは当然として、食べてる最中でも口の中でしばらくザクザク感が残り続けるのは全粒粉を使ったクロワッサンならではの食感。 バターも下品すぎない程度に効いていて、食感重視でありながら風味を軽視する事もなくバランスのいいクロワッサンです。 【あんぱん】(150円) 張りのあるムチムチのクラストともっちもちの生地、それは麦道自慢の食パンの生地を使って焼き上げたあんぱんで非常に口当たりの良い食感。そして中心部には大粒のクルミが仕込まれていて何も知らずに食べているとあんぱんらしからぬ香ばしさに思わず食べる手が止まる事でしょう。 【たっぷりクルミの塩パン】(180円) 見た目も手触りも目の詰まり具合もそして香りですら普通のクルミバンズ。しかし名前に塩パンとあるように塩ロールパンの技法を取り込んでるのか塩パンらしい空洞を有し、底焼きによってパリパリになった底面を持つ。まさにクルミの力を取り込んだ塩パンです。 【オリーブのパン】(160円) グリーンオリーブとブラックオリーブをトッピングしたフォカッチャで、オリーブとフォカッチャが定番だと言われるくらいオリーブの独特の風味と塩気がフォカッチャ生地とベストマッチ。もっちもちした生地を噛み締めながら均等に配置されたオリーブの風味を楽しめます。 【ミックスベリーのデニッシュ】(280円) 【ベイクドチーズデニッシュ】(220円) サクサクでパリパリのデニッシュ生地にベリーをたっぷり使ったペイストリーでクリームチーズやベイクドチーズがたっぷり詰め込まれていてどっしりしたボディ感が頼もしい。ベリーも一粒一粒がその形を保っておりプチッと弾ける軽妙な口当たりが魅力です。 【カンパーニュフリュイ】(400円/フル) ライ麦生地をベースにしたパンにドライフルーツをギッシリと詰め込んだフリュイセックです。パリッとしたクラストと弾力の強いクラムは何度も噛み締めるのを前提とし、その特性が大量のドライフルーツから溢れ出すフルーティーな甘みを生み出す好循環。これこそフリュイセックの醍醐味ですね。 総評です。知名度は低いながらも確かな技術を感じるパン屋さんで、字数制限さえなければもっとパンを紹介したかったくらいです。創作寄りの菓子・惣菜パンは色々な工夫がなされていますがまず生地が美味しい。ここがそこらのパン屋とはまず違います。 しかしそれ以上にこのお店は食パン、カンパーニュ、バゲットなどの食事パンこそが本領。いつ来ても食パンやバゲットは品薄。お客の数が限られてるからこその小数売り切り型で品薄は仕方ないですが、正直、こんな知名度の低さで燻ってていいお店ではありません。一消費者として、一ファンとしてこのお店には安定供給を願いたいのでもっと知られて欲しいお店です。ごちそうさまでした。 #食パンに自信あり #隠れた実力店

Nobuhiro Itou

一度は来てみたかったフュウさんにようやく行けました。 事の始まりは大阪の平野を彷徨ってた時に「平野駅 ダルバート」を検索したら出てきたのがここです。平野区パねぇな?と思ってましたが平野は平野でも兵庫の川西市にある平野駅だと気付いたのは数十分後の事です。 そんないきさつがあっていつかリベンジしようと逆恨みのような思いのまま辿り着いた川西市平野駅。目的のお店はすぐ目の前にあり、薄暗いお店ですが収容人数は40人ほど行けるのに座敷は既に埋まっていてテーブル席も半分は埋まってました。かなりの人気店のようです。 お目当ては勿論ダルバート。ホール担当のお姉さんも流暢な日本語なのでコミュは問題なく取れます。待ってる間メニューを眺めてましたがランチメニューを見る限りテンプレタイプのインネパ料理店ではなく独自のセットを用意してる感じ。ランチとしてはややお値段が張りますが内容はかなり充実してますね。 ダルバートが提供されるまで約20~25分くらい。キッチンではシェフが忙しそうに調理器具を振り回してたので相当気合の入った料理っぽいです。 出てきたダルバートは綺麗な盛り付けと彩色鮮やかな色合いで見た瞬間にテンションMAX。タルカリ、アチャール、サーグは期待通りどころかそれ以上の美味しさで、混ぜる前に単独で大半を消費してしまうというやらかし感に我ながら呆れるばかりです(笑) そしてこのダルバートの一番の見所は日替わりのチキンカレーとチキンシェクワです。とにかくここのダルバート、チキンが凄く美味しいです。大きくプリッとした肉質は弾力が強く、練り込まれたスパイスがチキンの中から溢れ出すような味付け。もうこれだけでシェフの腕がかなりの物だと実感できます。 最後は半分だけ残したダルを食後のスープ替わりにして終了。コクがあって豆の風味もしっかり伝わるダル、実に素晴らしい。毎日でも飲みたい味噌汁のような存在、このお店のシェフも嫁にしたい度の高いダルを作ってくれます。 総評です。ダルバートを求めて遠征するだけの価値がありました。スパイスがしっかり決まっていながらもダルバート特有の穏やかさは残しつつ一品一品の味わいは実に豊かとシェフの腕の冴えを確かに感じる内容。タイプとしてはややノンベジ寄りですがそれ故に食後の充足感は高い。純粋なベジプレートを求めるならそちらのランチメニューも用意されてるので住み分けが可能なのもナイスですね。 恐らく何を食べても美味しいという手応えを今回のダルバートで感じ取れましたので次は他の料理も試してみたいです。ごちそうさまでした。 #ダルバート #平野駅(兵庫)

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大阪府

スリランカ料理

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セイロンカリー5周年プレートを頂いてきました。 ただの周年記念ではなくキリのいい5周年ともなればさすがに行列は避けられないだろうなと思って30分前の11時に到着。30分くらいは並んでもいいかと思ったらもう始まってて待つ事なく余裕のインです。食べ終えて店を出たら長蛇の列だったので30分前行動は正解でした。 今でこそあちこちのスリランカ料理に手を出し始めた私ですが、初めてスリランカ料理を食べたのはこのお店でした。ゲーム開始即ラスボス戦クラスの衝撃を味わいすっかりスリランカ料理の虜にさせてくれたセイロンカリーさん、その5周年記念の特別メニューとして今回お目見えになったのが・・・ 【スパイス戦士セイロンムーン 月にかわっておしおきよ!スペシャルプレート!】 長いわ!どういうノリや(笑) これは5周年にちなんでセイロンカリー、ヌンクイ、マガリーダッタ、ミカンバコ、シバの5人のスパイス戦士ならぬ女性店主5店舗協賛のワンプレートで、タキシード仮面役にアノニマスも呼んでしまうという食べる前からスパイス効きすぎてむせ返りそうな企画です。 さて、このスペシャルプレート(2500円)ですが ・ポークリブカレー+バスマティ+目玉焼き+パパド(セイロン) ・鹿デビル(ヌンクイ) ・サーモン大漁(マガリーダッタ) ・チキンレザラほぐしみ(ミカンバコ) ・和牛スリランカカリー(シバ) ・ラッサム(アノニマス) で構成されておりどのカレーも個性的で当然ながらそれぞれが異なる味わい。メイン皿を放置して5つの料理を一つ一つ吟味する瞬間の楽しさときたらまさに至福の一時。どのタイミングで混ぜ合わせるか悩ましい所。 またメイン皿であるセイロンさんのポークリブがこれまたボリューミー。最後の骨から肉を引き剥がしながら食べる時など行儀の悪さも忘れて骨にかぶりつきです。 そしてライス(バスマティ)はおかわり無料。皿に盛られたほかほかのバスマティから漂う胸のすく香りに写真を撮るのも忘れて投入です。基本的に追いライスはしない私ですがこればかりは避けては通れません。せっかくの記念プレート、思い残す事のないように骨の髄までスパイスを染み込ませたいものですね。 店内は「美味しい!」「ライスおかわり!」くらいしか言葉はなくこのお店に来た「オイシイ星人」の語彙のなさに苦笑しながら私も「美味しかった!」と「ライスおかわり!」しか言ってないのに苦笑しつつ、タキシードに身を包んだアノニマスの黒田氏を期待してましたがさすがにそこまでは再現できなかったのが残念でした(カレー酔い) 総評です。もはや語るまでもない程の味。食後の満足感が雄弁に物語る。スリランカカレーに対して一家言あるわけでもない私ですが知識はなくとも美味しさだけはひしひしと伝わる説得力。まさに食の本質。今日一日の予定が全て吹っ飛ぶほどの素晴らしいおしおk・・・じゃなくて料理、ごちそうさまでした。そして5周年おめでとうございます。 尚、このスペシャルプレートは今日限定ですが明日22日はスペシャルアンブラプレート5周年バージョン(2000円)とディナータイムで食べ放題(3500円)が用意されてるとの事ですので興味のある方は是非どうぞ。 #5周年プレート #スパイス戦士セイロンムーン