遂に出会った全てが丁度良い日本酒居酒屋 神泉駅から丸山町側に歩いて程近く、飲食店と◯◯ホテルが入れ乱れる不思議な通り沿いの地下、あまり目立たないタイル張のビルの外階段を下る ちょっと怪しげな雰囲気の廊下には、目立つ看板もなくちょっと不安になりながら、店内に入ると、なだらかな弧を描くカウンターは12席、奥の小上がりは最大5人まで、狭すぎず広すぎず、お洒落でも子汚くもなく、丁度良い居心地の良い空間 乾杯だけビールが頼めて、それ以降は基本お任せで色々な銘柄の日本酒が楽しめるスタイルも良い おすすめの銘柄は何も美味しく、食事に合う、この日は磯自慢と黒いラベルの鍋島が印象に残った 大きく平らな貝殻を鍋代わりに、旅館でよく出てくる固形燃料で蛤を煮るところからスタートする演出も嬉しい 蛤もその次の大根も出汁を味わうメニュー、そんなはじめ方も心地良い 小鉢・小皿の料理ばかりが続くスタイルも、飲みながら食べるのが好きな自分にはピッタリ 小鉢は鮑と肝などを混ぜていただくザ肴な一品でスタートから酒が進む 一夜干しした太刀魚の炙りは抜群に美味かった、この日の一番は個人的にはこれ トラフグの白子を海苔で磯部風に頂くのも良かったし、ウニは色が薄くみょうばんの味がしなく、多分海水ウニと思うけど、量も少なめで丁度良く、テンポ・リズム良く、食べて飲める感じが本当に良い 刺身は、縞鯵を厚めに切ってあり、食感が凄かった、合わせて盛られた鰻は白焼とも違う皮目を残して炙った感じで、これも良かった 腹7-8分目の頃に、これで一通り出ましたと、まだお腹に余裕がある方は、追加で3品出せますがどうしますか?と聞いてくれるシステムも良い とても気分良く食べて飲んで、勢いがあったので、追加メニューをオーダー 鰻の肝の塩辛の後に、ご飯メニューが2品続いたが、二口・三口ぐらいで頂ける量が丁度良く ひらめの縁側に、トキシラズと白身魚と、2つのミニミニ魚介丼で、気持ち良く〆られた 料理に自信ありのお任せコースの和食系の店は、食事の量が多すぎる傾向が玉に瑕なのだけど、ここは品数も量もテンポも丁度良く、本当に気持ち良く最後まで楽しめた 明るく元気な女将のサービス、静かに語る大将の料理、二人のコンビネーションも良い 場所も好きなエリアだし、ワンプライスのお任せ・実質飲み放題はコスパも抜群、全てが丁度良い店を遂に見つけた喜びを噛み締めた一夜だった 3.0 Average ★★★……近くに寄ったら来るかも 3.5 Good ★★★★……また来たい 4.0 Excellent ★★★★★…定期的に来たい