警固交差点からほど近い、カウンターだけのお店「お料理うち山」。料理は一斉に始まるコース1種類のみだが、数種類の土鍋ご飯が追加できる。 コース1種類に絞った理由は後述するとして、3月末に訪れたときのメニューは… ・そら豆とアオサの茶碗蒸し ・太刀魚の唐揚げアスパラの春巻き ・アオリイカ、しまあじ、サバの炙り ・本マグロと自家製べったら漬けの手巻き寿司 ・新筍とわかめのお椀 ・うなぎの山椒焼き ・春キャベツの酢漬け ・佐賀牛のしゃぶしゃぶとじゃがいも団子 料理名と写真で、そのクオリティの高さが窺えるだろう。さらに、これに合わせる日本酒がまた素晴らしい。 この日は「醸し人九平次」、そして食用米の「にこまる」を80%使用した平戸の「飛鸞」。どちらもフルーティでワイングラスで飲むのにふさわしい一杯。 ワイングラスで飲む日本酒。かつて、西新の早良郵便局そばにあった「食堂ニコラ」もそうだった。種明かしをすると、「ニコラ」を赤坂近辺へ移転しようと考えていたとき、コロナ禍で閉店した物件を見つけて新たに始めたのが「うち山」。で、外食自粛でお客さんが少なくアラカルトにすると食品ロスが出るからと、コース1種類に限定したところ、かえって評判を高めて、現在に至るのだそう。 ちなみに、2人だとコースだけでお腹いっぱいで、土鍋ご飯までたどり着けず。3人以上でシェアするのがおすすめ。カウンター席だけだけど、3〜4人であれば角席を用意してもらえる。