伝統を受け継ぐ美味しい日本料理をリーズナブルな値段でいただく 今日は、職場の同僚や元同僚と7名で、美味しい和食を食べに西宮まで行くことに。なんと、谷崎潤一郎の「細雪」に登場する「はり半」の最後の総料理長が開いた店とのこと。残念ながら「はり半」は2005年に閉店しちゃったけど、使っていた皿や器を持ってきているらしい。これは期待大、金曜日の夜だし、予約は必須だろう。ということで、「立山」(5100円×7)を予約しておいた。もっと高いと思っていたけど、リーズナブルなんだね。内容は以下の通り。 ・食前酒 ・八寸 ・お吸物 ・お造り ・焚合せ ・焼物 ・小鉢 ・季節のお料理 ・ご飯 ・止椀 ・香物 ・デザート 18時45分ごろ店に到着、外観を撮影したあと店の中へ。入ってすぐ右手にある個室に案内された。掘りごたつ式のテーブルが2つ、8人ぐらいだったら余裕の広さだね。個室の中には、いろいろな絵や「はり半」の説明が書かれた記事などが掛けてあった。絵のことは良く分からないし、記事は英語だしチラ見しただけwそうこうしていると、どんどん人が集まってきて、開始5分前には全員到着していた。飲み会で時間前にちゃんと全員集合しているのは、ほとんど記憶がない。やはり、みんな今日を楽しみにしていたのだろうw それぞれ飲みものを注文。やまかちは、まずは「生ビール(中)」(550円)から。すぐに食前酒と八寸が到着。食前酒は、みぞれ氷入りの梅酒。まずは食前酒で乾杯~!サッパリしていて美味しく、食欲に火がつくわ。八寸は、もともと八寸(約24cm)四方の木盆に、海のごちそうや山の旬の幸を数種類盛って酒の肴にしていたもの。それが近年は前菜として扱われ、八寸の木盆を使わなくてもそう呼ばれる。実際、今日もガラスの皿だしね。今日は夏至だし、説明がなかったなので詳細は分からないが、目でも涼しさがうかがえる八寸になっている。梅のシロップ漬けはサッパリ甘く美味しいし、食べられないけど透かし鬼灯や笹の葉も涼しげ。おっと、ここでビールが到着、酒のアテに最高だねw お吸い物は鱧、フワフワで美味しい。「しみわたる~!」という言葉にピッタリ。そして、お造りの盛り合せ。マダイ、イカ、マアジ、マグロがタップリ。ビールが無くなったので、やまかちは「司牡丹」(1合770円)を冷酒でオーダー。しばらくして、氷ポケット付徳利に入ったお酒が出てきた。これだとお酒の冷たさがキープできて有難い。やはり、日本料理には日本酒がよく合うね。焚合せは、トウガン、ナス、キヌサヤのカレー煮、優しい和風カレーの香りと味がほんのりとして美味。トウガンの中に、山芋を擂ったものとアナゴが入っている。ちょっと意表をつかれたw 食事が出始めて1時間、ここで焼物は鮎の塩焼き。このサイズだと全て食べられるね。実際、骨は柔らかく、頭からバリバリ。塩加減が抜群。鮎なんて食べたの、いつ以来だろう?付け合わせのキャラブキ煮もgood。小鉢は抹茶豆腐だって。天の川をイメージして、山芋で作られた星が載せられている。見た目はいいのだが、プチプチ切れてしまって、箸で取りにくいのが難点。季節のお料理は、鯛の桜蒸し。塩漬けされた桜の葉の香りが、何とも言えない。まるで桜餅のようだw鯛の下には素麺が敷き詰められているwそして、ご飯と止椀(ナメコと豆腐の赤だし)、香物。ご飯の茶碗がちっちゃ!その割に漬物がタップリ。ご飯のお替りオッケーだけど、上品に振舞うためにお替りはしなかったw最後のデザートはオレンジのゼリー。だいたい2時間ぐらいでゆっくり食べた。オシボリとお茶が出てきたので、その後も30分ぐらい喋っていて、店を出たのは21時30分。1人当たり6500円弱。ご馳走様でした。 なかなか日常では味わえない贅沢で楽しい時間を過ごさせてもらった。料理も美味しかったし、何よりも日本酒によく合うね。それでいてリーズナブルな値段。久しぶりにゆったりした気分になれたし、日常に疲れたらまた来よう。調理場は見られなかったが、来店した時に若い料理人がいたので、その人が調理してくれたのだろう。ここで修業して、どんどん美味しい和食店が増えてくれたら嬉しいな。気に入っていた「あら家」の閉店を知って、よけいにそう思う。