長文御免。かれこれ20年近くお世話になっている神楽坂の一杯飲み屋。かなり個性的な店で、万人ウケは絶対にしないはずですが、食べログの評点が異様に高い(大将、食べログの営業が来ても相手にしてないのに)。 どの辺が万人ウケしないか? そもそも神楽坂といっても、目抜き通りから離れた住宅街にぽつんとあり、看板らしい看板もないので、入りづらいことこの上なしw 入ったら入ったで、客は自分一人という場合が多く、入ったことを後悔するでしょうw 飲物は日本酒のみ、かつ小さなグラスで1000円以上するものが多く、ますます入ったことを後悔するでしょうw しかしながら、酒は大吟の30〜40%クラスの斗瓶取りなどの一級品で、原価を考えると値付けはむしろ良心的。少数(10種類以下?)の銘柄を良い状態で出すというのが大将のポリシーで、抜栓して1か月経過した酒を平気で出す大型居酒屋とは目指すところが違います。 肴も素晴らしくて、だいたいいつも同じものを頼むのに、毎回感動。今回はマグロとイカをお任せで。いただいたのはバチ、インド、本マグロのカマトロに、中落ちの海苔巻き、シロカワカジキのヅケ、シロイカの胴と耳。写真を見ての通り、酒がいくらでも飲めるヤバい肴たち。 大将は眼光鋭く、厚い胸板と太い腕っぷしでおっかないけど、実はめちゃいい人で会話が楽しい。ただ筋が通らんことは大嫌い。食べログを見て来たっぽい一見さんと大将の会話を横で聞いていると結構ハラハラします(笑)さて、本日のお代は、お造り盛合せに日本酒5杯とゆずリキュールで8,000円少々。しょっちゅう来られる店ではありませんが、今回もハイエンドな酒と肴を堪能しました。