ずっと行きたかった南青山のレストラン。 お料理も盛り付けも器もサービスもどれをとっても本当に素敵なお店でした! メニュー名は食材のみで、出てくるまでどんなお料理か分からない楽しさが。中でも1皿目の鮎とデザートのパイナップルは意外性も面白さもあり、見た目のインパクトがかなり大きい。 ドリンク ジャスミンティーを使用したスパークリングを。お茶のスパークリングってあまり印象がないけれど、さっぱりとして夏場にぴったりなのと炭酸入りでもお茶の香りがよく立っていて美味しかった。ノンアルコールでもこんなに素敵な飲み物がいただけるのが嬉しい。 鮎 鮎のお顔がこちら側を向いているインパクトのある一皿目。頭までいただけるというのでさらに驚き。 ふっくらした身と香ばしく焼かれた皮目は見た目のインパクトとオシャレ感とはいい意味でギャップがあり、やや慣れ親しんだ焼き魚のよう。お店の雰囲気も器も盛り付けもオシャレなのに安心感のある味わいから始められる一皿目を勝手に心強く感じたりした。 鮎の食経験は、昔、釣った鮎を焼いて食べたものの記憶が強く、川魚だから臭みがある、と言われたり思ったりしたところで止まっていたのですが、こんなに美味しいんだ、と確認。 パン 外はカリカリ、中はもっちりめ?むっちりめ?でお味が美味しいだけでなく、提供時間に合わせてオーブンに入れているそうで、焼き立てアツアツのものを目の前でざくざくと切ってくださるおもてなし精神もとても魅力的でした。 とうもろこし 鱧と今回の1番のお気に入りを争う一皿。 チーズとタピオカのフォカッチャの上にとうもろこしのアイスクリーム、とうもろこしのスープを注いでいただく一品。スープはとうもろこし100%でお砂糖などは加えていないのに、ものすごく甘味がしっかりとしている。最初は冷たいアイスと温かいスープを交互にいただき、溶けてきたらアイスを溶かしてクリーミーなスープをいただく、一皿で何度も楽しいスープ。 鱧 とうもろこしと争うけれど一応今回の1番のお気に入り。そういえば鱧ってあまり食べた記憶がなく、和食のイメージが強い食材でもあるのでこちらのレストランでどのように提供されるのか出てくる前からわくわく。 ぷりぷりの身と香ばしい皮目は単体でももちろん超美味でヘーゼルナッツや柑橘の香りがするソースとあわせて濃厚さを加えても美味しい。3〜4切れ?も入っていて、鱧ってこんなにたっぷり食べちゃっていいのか?と贅沢な一皿でした。 鮑 メニュー表にはありませんが追加でオーダー。鮑は弾力があり、噛めば噛むほど旨味が溢れる。肝のソースも美味しい。鮑の肝の美味しさが分かるようになるなんて、大人になったな、と己の成長を噛み締めながら。 添えてあるのはグリル野菜かと思ったらタマゴタケと聞き驚き。写真などでは見たことがある気がするけれど、まさか食べられるなんて……!きのこではあるんだけど食べたことがない味と風味。今の味覚と語彙力ではこれが限界……!もちろん、美味しいのは美味しいんだけど! 太刀魚 お魚の料理どれにも共通して言えることだけれど、身がふっくらしていて美味しい。結構ボリュームがあり、たっぷり食べられるのも嬉しい。火加減が素晴らしいのでそれだけで食べても美味しいし、トマトやバジルのソースをつけるとちょっぴりイタリアンになってそれもまた美味しい。シャキシャキとしたアスパラガスが食感のアクセントに。 お魚のお料理が多いね、なんて話をしていましたが、それもそのはず、シェフ自身が釣りもされるほどのお魚好き。インスタを見たら求人にお魚好き歓迎、なんて文字も。このあたりは下調べ不足でちょっと恥ずかしい。 松坂豚 提供前に焼き上がったまるまるのものを見せてくれるサービス精神。期待値を上げてメインへ。綺麗なロゼ色に焼き上がったお肉は赤身も脂身もやわらかい!ソースは甘夏やディルを使ったさっぱりめ。 ハーブティー コーヒー紅茶など定番の飲み物に加えて、フレッシュハーブを使用したハーブティーもあるそう(冬場はハーブが取れないので季節限定かも)。摘みたてのものを使用した贅沢なハーブティーでした。 実際に4種類のハーブを見せていただき、今回は食後だからさっぱりといただけそうなグレープフルーツミントを。他にもチョコレートミントなどがあり、ミントって種類があるんだ、と新たな知識を蓄えました。 パイナップル 事前に「斜め上をいくものなので楽しみにしていてください」と言われていたデザート。ハードル上げちゃって大丈夫かな、なんて思っていましたが、全然余裕で超えてくる意外すぎるデザート。美味しくて不思議な一皿でした。 お料理が素敵で美味しいだけでなくサービス精神旺盛で1度でファンになってしまったお店。また季節が変わったら伺いたいなぁ!