Shinobu  Shimizu

Shinobu ShimizuさんのMy best 2024

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茨城県

インドカレー

Shinobu  Shimizu

毎週日・月曜日の2日間、『アヤカリ亭』さんを間借りして営業している『エスニックカレー KaLaK』さんにやってきました。 こちらはなにせ、曜日限定の間借り営業ですから、なかなかタイミングが合わずに長らく未訪だっんです。この日は何故か奇跡的に月曜休みでした。ようやく念願の『KaLaK』さんに訪問出来ました。 メニューは毎回変わるようです。インドにこだわらず南〜東南アジアの現地料理をアレンジして提供しているようです。 この日は南インドのミールスの提供です。ミールスっていうのは簡単に言ったら、インドのワンプレート料理の事。プレート上の全てを混ぜて戴きましょう。 この日のカレーは2種類で、「マトンカレー」と「エビカレー」でした。それぞれ単体でも注文出来ますが、せっかく2種類あるんだから「合いがけ」でお願いするのが正解でしょ(笑)合いがけで1,800円です。 ライスはバスマティライスと日本米のブレンドだそうです。上に乗ってるお煎餅みたいな「パパド」はそのままパリパリ食べても良いけど、カレーの上から砕いてかけちゃって食べるのが正解。 「マトンカレー」はスパイシーな仕上がりで、マトン特有のクセをダイレクトに感じます。ガラムマサラをけっこう使ってるようですね。これはマトン好きにはたまらないですね。 一転して「エビカレー」はマイルドな仕上がりに感じます。円やかなココナッツミルクのコクと、タマリンドの酸味。プリっプリのエビがゴロゴロ。エビ本来の旨味も効いてます。違うアプローチの2種類のカレーが一度に戴けるって贅沢です。 茄子のコランブも良いお味。しみしみに煮込まれてますね。こちらの「チャトニ」はグリーンです。青唐辛子なのでピリッと刺激的です。これを加えての味変も楽しめます。この「チャトニ」気に入りました。 やっぱりミールスの真骨頂は、全部を混ぜて戴くカオスですね。(笑)混ぜる要素によって味が変化します。食べる度に味が変わります。マトンとエビカレーという性格の違う味が交わるのも堪らない。 アチャールとポリヤルで食感を変化させるのも楽しいですね。ライスは一回お替わり出来ます。 総じて… 本格的な合いがけのミールスでした。 これほど本格的なミールスは、茨城県南にはなかなか無いですね。一つ一つの完成度が高いから、混ぜ合わせると凄い美味しさになります。 『KaLaK』さんのミールスを体験して、誰もが思うのは間借りじゃ勿体ないですよね〜って事でしょうね(笑)本格営業を切に望みます。

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茨城県

つけ麺

Shinobu  Shimizu

水戸のつけ麺の名店『中華そば ことぶきや』さんが、8月に移転しました。場所は人気パスタ店『Groovy』さんの向かい、焼肉屋さんの居抜きだという雰囲気のある洋館。先ずはこの建物にやられます。 11:30オープンなので、15分前に到着すると、駐車場はほぼ満車。早明けしたんでしょう。店内満席、外に10人ぐらい並んでます。平日なのにこりゃ凄い!その後並ぶ事50分かかってようやく入店です。 お店は前と変わらずご夫婦2人で営業。息ピッタリで慣れてますね。流れるような所作が気持ちいいです。広くて明るい店内が良いですね。気持ちが良いです。 移転前は「辛塩つけめん」ばっかり頼んでたんですが、移転リセットで「塩つけめん」を注文します。 先ずはつけ汁が到着。移転前と同様に、カウンターに埋め込まれた電磁調理器でつけ汁を温めながら麺を待ちます。この辺りは変わりません。 つけ汁は軽い粘度。濃厚鶏白湯に魚介のサポートが少し。クリーミーで円やかな鶏の分厚い旨味。この円やかなつけ汁が『ことぶきや 』さんの真骨頂。移転して更に円熟みを増した感じ。相変わらず凄いスープです。 麺は小麦の風味豊かな中太ストレート。滑らかな麺肌に、強いコシ。つけ汁にこれ以上無い理想的な麺です。つけ汁をしっかり纏った絶品のつけ麺です。 つけ汁の中には細切りチャーシュー。麺丼に乗った半味玉も美味い。途中卓上の魚粉を加わえて軽く味変します。 最後のスープ割りは卓上のポットから。目の前で再度加熱出来るのは嬉しいサービスです。最後の〆まで一切の隙無し。やっぱり凄いわ。 総じて… 水戸No.1の塩つけ麺です。 流石という言葉しか出て来ないですね。つけ汁と麺はこれ以上無い組み合わせ。移転して更に美味くなったような感じです。 ラーメン好きなら一度体験しなきゃダメですね。並んででも食べるべき、最強の塩つけ麺です。

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茨城県

ラーメン

Shinobu  Shimizu

今月リニューアルオープンした話題の新店『諭吉』さんの本店にやって来ました。 最近、けっこう支店を整理したみたいだけど、本店は屋号に「特選」をつけた、高級路線に進化したようです。 先ずはメニューがめちゃめちゃ多い。そして全てが1,200円アッパー。この物価高のご時世、ラーメン一杯1,000円超えは当たり前。だったら高くても、それに見合った満足いく一杯を提供しようって事なのかな?時代ですかね。 面白いのが「ニ選」。全メニューからハーフサイズニ品選んで注文出来るシステム。食べ終わってから時間差で二杯目提供する『異時』。二杯同時提供の『同時』。一緒に写真を撮りたい人は『同時』かな?良く考えてらっしゃる(笑) 食券を渡す時に、再度メニューを見て二品選びます。ホントに全メニューから選べるんだね。これは凄い。という訳で、「特選中華蕎麦-トリュフ-」の醤油と、「昆布出汁つけ麺」の塩をお願いします。 一客に対して、最高で全部違う二品を提供するって事でしょ。オペレーション大変でしょうにね。 15分ほどで本当に二杯同時に登場(笑) 先ずは「特選中華蕎麦トリュフ」の醤油から。具材は別盛りのかけスタイル。 スープは淡麗醤油。鶏と帆立の分厚い旨味に、キレのある醤油ダレ。表層のオイルからくる物凄いトリュフの香り。この本気のスープに、いきなりガツンとやられます。 麺は自家製の低加水中細ストレート。しっかりしたコシの強さに、パツっとした歯応え。トリュフスープをしっかり纏って、麺を啜る毎にトリュフが鼻腔を抜けていきます。物凄く美味いですね。 続いて今流行りの「昆布出汁つけ麺」の塩。麺は汁そばと変わって、鰹ブレンドの昆布水に浸った中太ストレート。昆布水を纏った麺だけを、塩や、わさびで啜ってもしっかり美味い。 こちらのつけ汁は動物系が強めで、そこに貝の旨味を被せてくる感じ。そこに加わる鰹昆布水。麺はつけ麺らしくモッチリ食感。これでもかと押し寄せる重層な旨味が素晴らしい。 〆のスープ割は残った昆布水と、卓上乃暖かいのを両方加えてみた。 具材は両方に共通の別皿提供。チャーシューはロースとバラ2種類。メンマは極太の枕木。具材を共通にする事で、オペを簡略化してるのかな?これで『二選』が成立。いやはやなんとも凄いシステムです。 総じて… ハイレベルなラーメンとつけ麺の『二選』です。 これは凄いです。あれだけのメニューを、一客に対して二品ハーフサイズで提供するって、オペレーションや手間を考えたら考えられないです。しかも全てがハイレベル。これで1,500円は安過ぎます。 食べ手としては凄くありがたい。次回も他のメニューも『二選』で試してみたい。でもこれだけハイレベルなら、しっかり一杯を堪能したい。 ホスピタリティも高いですね。接客も素晴らしい。いやいやマジで凄いですよ。必食です。

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東京都

ラーメン

Shinobu  Shimizu

『シンちゃんラーメン』、『えっちゃんラーメン』に続く、新宿「ちゃん系ラーメン」3店舗目は、あの『凪』グループが手掛ける『ナギチャンラーメン』さんです。 場所はホストクラブが乱立する歌舞伎町のど真ん中。以前『凪』グループの『凪別館』があった場所です。以前と同じく24時間営業。時間を問わずに「ちゃん系」ラーメンが食べられるって凄いよね。 この日は、15:00ぐらいの訪問で店内はほぼ満席です。流石は新宿と言えば『凪』さんですね。どんな業態を出しても人気は変わらずです。 店内は『凪』時代と変わらず、長いカウンター。厨房には東南アジア系の男女のスタッフさん達。抜群のチームワークで頑張ってます。しっかりした教育が行き届いてます。ラーメンを作る所作が素晴らしいですね。 注文は「中華そば」と「無料めし」です。ちなみに白メシはお代わり自由。若いホストの兄ちゃん達にも嬉しいサービスでしょうね。待つ事10分ぐらいで、並々とスープが注がれた丼の登場です。 スープはちゃん系の中でも醤油感薄めの豚清湯。醤油感控えめで、オイリーなスープがとにかく美味い。醤油と塩の間をいく感じかな?この味はジャストですね。ちゃん系の中でも、トップクラスの美味さです。 麺は多加水平打ち太ストレート。凪グループだけど、麺は他と変わらない『だるま製麺』製なんでしょうか? ツルっとした啜り心地に、ムニュっとした食感がクセになる美味い麺。やっぱりこの麺好きだなぁ〜。このスープには、この麺しか無いって感じ。 たっぷりのチャーシューは腕肉でしょう。スライサーで薄切りだけど、これだけたっぷり入ってるんだから嬉しい限り。柔らかくて美味い。たっぷりの黒いメンマは味シミシミ。これはビールが飲みたくなります(笑) 無料メシは、取っておいたチャーシューと、卓上の青ガッパを乗せて、マヨと炒りごまでオリジナルのカスタマイズ。こういうジャンクな白メシも、残ったスープに良く合います。お代わり自由ですが、必死で堪えて終了です。 総じて… 凪グループの絶品ちゃん系ラーメンです。 流石です。レシピも完璧、調理も完璧、教育も見事だと思います。 一杯950円ですが、無料めしはお代わり自由。歌舞伎町という場所柄を考えれば、腹パンに出来る凄くお得な一杯ですね。しかも24時間営業。もう流石としか言いようが無いですね。 個人的には新宿3店舗の中では一番美味しかったです。新宿「ちゃん系」も残すところあと1店舗になりました。年内には攻略したいですね。

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茨城県

ラーメン

Shinobu  Shimizu

新メニュー体制になって2度目の『良温』さんです。この日は「中華そば」の並に、「小ごはん」で1,000円ピッタリ注文です。 スープは豚の旨味が明らかに強くなった感じ。背脂も増えたみたいでコクもアップ。上質な煮干しの旨味もガツンときます。東北系ラーメンっぽいと前回は感じましたけど、今回は燕三条らしさも薄っすら見えますね。これはめちゃめちゃ美味いです。 麺はオーション使用の平打ち太縮れ。このゴワもち麺の存在感が凄いです。『つくば製麺』製の特注麺ですが、この麺を食べるだけでもこの店に来る価値があります。 いやいや、こんな凄い麺と相対するスープも凄すぎる。高次元で渡り合うスープと麺、これは美味いに決まってますね。 具材は2種のチャーシュー、ねぎ、ナルト、メンマ、海苔。どの具材も良温クオリティ。めちゃめちゃ美味いですね。 前回、これだけ美味いんだから次回は絶対大盛り!と思ってたんだけど、忘れてた訳でも無いですよ(笑)このラーメンなら、絶対白ご飯が合うはずと思って大盛り替わりの白ご飯です。 ただの白ご飯だと思ったら、「小ごはん」には細切りチャーシューが乗ってました。これって、100円のチャーシュー丼だもんね。これで 100円は安過ぎますね。小じゃないご飯は無いのかな?(笑) 自分が食べたい物を作るんだとか。宮田さん優しいね。ラーメンスープを飲みつつ、白ご飯を頬張る。やっぱりチャーシューは嬉しいね。美味しく完食。 総じて… やっぱり美味い「中華そば」です。 文句なしに美味かったです。東北や新潟のラーメンの色を加えつつ、独自にブラッシュアップを続けた一杯です。本家より間違い無く美味いと思います。 メニュー一新から3ヶ月余り。いよいよ無双状態になってきましたね。最高です。

6

茨城県

カレー

Shinobu  Shimizu

この日は、台風接近の中『アヤカリ亭』さんです。一時期休業されてましたが、今は週2〜3回程の営業スタイル。復活後、なかなかタイミングが合わずにいましたが、今回久しぶりの訪問となりました。 この日は夏のスペシャルメニュー「ガパオライス風冷製スパイスカレー」提供の最終日でした。台風で暇だろうという事で、開店10分前到着で、雨の中女性客中心に5~6人の待ち客。オープン時には外待ち。相変わらずの人気です。 いつもの様にメニューは一種類。辛さ調整不可。この日は大盛りは可となりました。塩ラッシーと合わせてお願いしました。 大ぶりにカットされた鶏肉や、パプリカの食感。辛味自体は優しいけど、しっかりとスパイシー。単なるガパオライスとは一線を画し、スパイスカレーに昇華させてます。 あまり手に入らないホーリーバジルは自家製栽培だそうで、市販のスイートバジルとは明らかに香りが違います。そして上からかけられたレモングラスの出汁の香り。冷製だから香りも良く解ります。二重、三重と幾重にも重なる香りが素晴らしい。 ライスはジャスミンライスと日本米のブレンドだそうです。冷製だからガパオと混ぜると、サラッと戴けます。美味しいです。 もう一つの楽しみがオリジナルの副菜。この日は那須のクミン炒め、南瓜のサブジ、空芯菜のサーグ。単独でそれぞれを味わった後は、ガパオや、揚げ焼き卵と混ぜ合わせるカオス。 食べる場所で毎回味が変わる楽しさ。混ぜ合わせた時の味の変化。これぞ『アヤカリ亭』さんの真骨頂です。 塩ラッシーはそのまま飲んでも美味しいけと、調味料として少しかけるのも、酸味が加わって美味しいんです。 総じて… 初体験のガパオライス風冷製スパイスカレーでした。 流石の完成度。久しぶりの『アヤカリ亭』さん堪能させていただきました。 冷製にする事でホーリーバジルの香りがより引き立ちます。こんなガパオ本場のタイ料理店でも味わえない。味わいと香りの多重奏。正にアヤ店主さんのスペシャルメニューですね。 ちょっと間は空いちゃいましたが、やっぱりここは毎回通わないとダメですね。次回の新メニューが楽しみです。

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茨城県

二郎系ラーメン

Shinobu  Shimizu

守谷二郎の移転で、茨城県内唯一の直系になってしまった『二郎 ひたちなか店』さんに、久しぶりの訪問です。 開店10分前到着で6番目に接続。もうそれほどでも無いのかなぁと思ったら、その後どんどん来店客であっという間に中待ち発生。平日のこんな場所(失礼)なのに、やっぱり直系『二郎』さんの人気は凄いですね。 店内は商品以外撮影不可なので券売機写真無しです。「ラーメン」は「大」が無くなり、「小」だけになったみたいです。 そもそもここは「小」でも量が多いので有名。席に着くと同時に、口頭で少なめを告げて、有料の「うずら」と一緒に札をカウンターに。提供前のコールはニンニク、アブラ。 スープは非乳化の豚骨醤油。非乳化だけど、分厚い豚の旨味。濃いめの醤油ダレがインパクトあります。あ〜これは美味いよ。流石は直系です。 麺はオーション使用の太縮れ。直系の中でも中ぐらいの太さかな? 茹で加減はジャスト。個人的にはもう少し柔らかめでも良いけど、このワシワシ食感も捨てがたい。麺量少なめでも300g以上は充分あるね(笑) 数ある二郎インスパと決定的に違うのは、この麺だと思います。店によって茹で加減の差はあるけど、やっぱりここの自家製麺は、文句なしに美味いです。 豚は厚さ2cmぐらいの暑さの大ぶりが2つ。肉質はしっかりで、程よい柔らかさ。神豚とは言えないけどしっかり美味い。 ヤサイはマシてないけどけっこうな山です。モヤシ主体だけどキャベツも適度に量があって美味い。スープに浸して、マシた固形のアブラと一緒に食べるとめちゃめちゃ美味いです。 有料トッピングの「うずら」は5個。こういうホッとする具材が二郎系では心の拠り所(笑) 固形物完食の、スープ半分残しでしっかり完食。最後まで美味しく戴きました。 総じて… やっぱり美味い直系『二郎』さんでした。 巷には、二郎インスパは沢山あるんだけど、やっぱり直系には敵わない。久しぶりに美味い『二郎』を戴きました。 こちらは、店内に漂うあの直系特有の変な緊張感が無くて良いですね(笑)店主さんや、スタッフさん達の挨拶もちゃんとあるし、『二郎』さんにしてはアットホームな雰囲気です。 自宅からだと移転した柏の方が近いかな。でも茨城唯一の直系の『二郎』さん。変わらず、頑張って戴きたいですね。

8

茨城県

ラーメン

Shinobu  Shimizu

土浦ランチも最終コーナーに迫ってきました。ここはやっぱり、久しぶりの『麺屋い志だ』さんです。 この日は新限定の「濃厚煮干しとココナッツミルク」と、お初の和え玉「小エビとニラのホワジャオソース」をお願いしました。 1,300円と700円で合わせて2,000円のラーメンランチです。なかなかですけど、このラインナップを見ちゃったら券売機のボタン押しちゃいます(笑) 先ずは限定からいきます。 スープは軽くトロみのある煮干し醤油。普通ならセメント色のスープになるんでしょうけど、気持ちマイルドに見えるのはココナッツミルクの効果かな?煮干し自体はガツンと濃厚だけど、妙にクリーミーでマイルドでしっかり美味い。これは初体験のスープです。 同じ様なメニューを作るにしても、普通は牛乳とか生クリームなんかを合わせる所を、ココナッツミルクを持ってくる店主さんのセンスが素晴らしいですよね。このココナッツミルクで東南アジアっぽい、無国籍感が出てきますね。日本固有の煮干しとココナッツミルク。美味いんだから有りです(笑) 合わせる麺は『浅草開化楼』製の中細ストレート。少し硬めの茹で加減で、無国籍煮干スープと普通にマッチしてます。スープとの一体感が素晴らしいですね。 チャーシューは贅沢にも、ピンクの肩ロースと、バラの角煮。どちらも柔らかくて美味いです。 面白いのが、ざく切りのキャベツが歯応えのアクセントになってて良い感じです。バラ海苔の磯の風味も良く合ってます。その他具材はメンマ、かいわれ、ナルト、ネギとベーシック。 スープだけじゃなく、具材も異国籍で多種多様。それでも丼の中でちゃんと纏まってるのが、素晴らしいです。店主さん流石ですね。 こちら『い志だ』さんのもう一つのウリがサイドメニューです。イタリアンシェフの技法爆発のパスタのような和え玉ですが、この日は「小エビとニラのホワジャオソース」にしました。700円と高価な和え玉ですが、結論から申し上げると、個人的には最高傑作だと思います。 開化楼の中細麺に合わせたのが、全体を纏めるピリッとした花椒ソース。プリプリの小エビに、シャキシャキのニラ。花椒の辛味と痺れが支配してますが、全体のバランスが絶妙な塩梅です。 イタリアンとも、中華とも違う、これまた無国籍な一皿です。これをフォークで戴くんだから頭がクラクラしてきますよ(笑)こんな麺料理初体験です。凄すぎますね。 総じて… 唯一無二の無国籍煮干ラーメンと和え玉です。 これは凄いですね。毎回こちらの限定には驚かされます。イタリアンと、アセアンと、日本の食の融合。今回も正に無国籍ラーメンの真骨頂だったんじゃないでしょうか? 柔軟な発想と技術の勝利です。こんなラーメン『い志だ』さんでしか味わえないですよ。これが2000円は安いんじゃないかな(笑) 次回の限定メニューも楽しみです。唯一無二のラーメンを体験するなら必食です。

9

茨城県

中華料理

Shinobu  Shimizu

石岡の裏通りに佇む古い『珍來』さんに初訪問。別名『金丸珍來』。 ギシギシいう扉を開けて入店。店内の全てが骨董品みたいに黒ずんでいて古い。メニューも見づらい。暖房は古い石油ストーブ一つのみで凄く寒い(笑) 厨房は80歳前後のご夫婦に、同年代の叔父さんの3人体制。この叔父さんは出前部隊かな? こちらの『珍來』さんは、昭和46年に創業という事で、ゆうに50年以上の歴史あるお店。◯◯店の表記は無し。茨城県最古の「珍来」さん? 店主さんは千葉の総本店で働いていたそうで、そこからこの石岡で創業。いわゆる独立系の『珍來』です。「茨珍系」とは無関係で、麺は船橋の「珍來製麺所」からの仕入れだそうです。 一番オススメっぽい、「マーボーラーメン」に、餃子2個と、半ライスの付いたセットを注文します。 普通のマーボーラーメンって、醤油ラーメンに麻婆豆腐をかけた物が多いと思いますが、こちらはスープのほとんどが大量の麻婆豆腐です。とろみたっぷりで、汁無しみたいな感じの、熱々のマーボーラーメン。 辛過ぎず、挽肉からの甘味もあり、何処か「和」の味わいも感じます。中華鍋で炒めた、ニラや木耳も入っており、麺はもちろん、白ご飯に合わせたら間違い無い麻婆豆腐です。 麺は多加水平打ちの微ウェーブ。こういう店って柔らか過ぎる感じがあるんだけど、しっかり硬茹でで、現代風の仕上がり。「茨珍」とも違うし、「ドラ珍」の麺とも違います。船橋は製麺所ですから色々あるのかな? コシがしっかりして、熱々のマーボーが絡みまくります。ちょっとびっくりするぐらい美味いんですけど(笑) 餃子は皮がモッチリのニンニクのパンチがガツン。セットで2個しか無いのが凄く残念。フルサイズ注文すれば良かった(笑) 関心したのは半ライス。米の一粒一粒が美味い。もちろん茨城の米でしょう。餃子と一緒に食べても、麻婆スープに浸したり、かけても美味い。ついお替わりしそうになりました(笑) 総じて… 超実力派、独立系のレジェンド『珍来』です。 正直言って、最初は怖い物見たさもあっての訪問でした。しかも、こういう店だから、味はどうせ二の次なんだろうなぁ〜なんて思ってたんだけど、いやいやどうして、めちゃめちゃ美味いじゃないですかぁ! 今まで経験したどこの『珍來』よりも美味かったです。ファンはもちろん、ラーメン好きなら絶対に経験した方が良いですよ。 こうなると、他のメニューも物凄い気になります。『珍來』伝統の「ウマニソバ」に、「カニ玉ソバ」なんていうのもある。「チャーハン」も絶対美味いに決まってる。これは堪らないですね(笑) 店主さん達には、これからも頑張っていただいて、末永く続けて戴きたい名店です。

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千葉県

カレー

Shinobu  Shimizu

何気にカレーの名店揃いの町柏で、中華料理屋のカレーで有名な『中華 大島』さんに10年ぶりぐらいに訪問しました。 今は完全にカレー専門店に転身したようですが、屋号も外装、店内も昔のままですね。 柏と言えば近所にある『ボンベイ』さんが有名です。こちらの店主さんは、昔戸塚の「ボンベイ」で働いていて、実家の中華料理屋で、戸塚で学んだカレーを出したのがルーツだそうです。 メニューには『ボンベイ』出身らしく「カシミールカレー」がラインナップされてますが、「シャヒジャルカレー」を注文しました。 玉葱を極限まで炒めた、真っ黒なカレールーが特徴的です。「シャヒ」は甘い、「ジャル」は辛い。この二面性がシャヒジャルカレーの真骨頂です。 先ず初見は、玉葱の甘味が口中を支配。…と思ったらけっこうな辛味が押し寄せてきます。 カシミールほどの辛味は無いけど、充分にスパイシーで後味はしっかり辛いです。ホールのカルダモンが皮ごと入ってるので、香りも抜群です。 ゴロっと入った鶏モモ肉に、ジャガイモ。あの『デリー』にも通じる物があります。お米は平たく盛られた日本米。ルーがしっかりと絡みます。 食後に出てくるデミタスコーヒーも、辛いカレーの後口を、コーヒーがリセットしてくれます。これも受け継いできた『ボンベイ』流ですね。 総じて… ボンベイを超えた「シャヒジャルカレー」です。 美味しいカレーです。この甘味と辛味の引き合いは癖になりますね。個人的にはカレーとしての完成度は「カシミール」より上じゃないかなぁ〜と思います。 やっぱり『デリー』、『ボンベイ』系のカレーは好きですね。末永く続けて欲しい、柏の名店です。