御近所にある『家庭中華料理しんちゃん』が、なんと食べログ百名店に選ばれちゃいました。これって凄い事です。お祝いがてらランチを戴きに久しぶりの訪問です。2年ぶりぐらいです。 お店は閑静な住宅地の普通の一軒家。こちらのお宅の庭の一角にある離れが厨房。こちらのご主人が調理を行います。この厨房の前を抜けると普通の住宅の玄関。玄関に入ると、奥さんがスリッパを出してお出迎え。そのまま一階のリビングに通されます。まるでご近所にお呼ばれされた様な感覚です。正に、隠れ家的なお店ですね(笑) 久しぶりなので、単品じゃなく1,500円のランチをお願いしました。メインは「五目やきそば」か「五目チャーハン」が選択できます。「五目やきそば」にしました。他にも何種類かのコースがありますね。5~6,000円台はかなり本格的なコースです。 こちらのご主人は、調理師学校の先生をされており、週に一回教えておられるそうです。その他の日はここでお店を営業しているソースです。 いよいよ「ランチコース」のスタートです。結論から申し上げると、素晴らしい料理でした。メインは当然の事ながら、前菜、点心、デザートに至るまで、一切の隙がありません。 先ずは前菜の「棒棒鶏」です。ピリ辛の胡麻ダレが良いお味です。蒸し鶏は柔らかくジューシー。キュウリは水々しくシャッキリ。味付けは勿論の事、包丁の入れ方、火の入れ方まで完璧ですね。この「棒棒鶏」めちゃめちゃ美味い。 「エビチリソース」です。エビはプリプリ。チリソースの辛味と酸味のバランスが抜群です。白ご飯が欲しくなります。 エビは3尾ですが、この量も絶妙。もう少し食べたいなぁ〜と思うぐらいで、次の料理に移行する感じなんです。 この初っ端の「棒棒鶏」と「エビチリソース」の2品で完璧にやられました。どちらも凄い美味さです。 「海鮮巻き」と「中華点心」です。「海鮮巻き」は、所謂春巻きみたいな感じです。パリパリの皮と、中身のプリプリの白身魚の対比が素晴らしい。今回はそのまま戴きましたが、山椒塩なんかを付けて食べるのも美味しいかも。 点心は「胡麻団子」です。炒り胡麻の風味に、モッチリした餅。甘さ控えめの餡。餡は風味が素晴らしいです。この「胡麻団子」もバランスが良いですね。ホントは。甘い物は苦手なんだけど(笑)、これは美味しいですね。 スープは海鮮?薬膳?野菜?清湯の澄んだ綺麗なスープです。細かく切った野菜が入ってます。奥深くて、ジンワリと染み入る味わいです。 そしてメインの「五目焼きそば」です。文句無しに美味いです。パリパリに揚げた麺に、瀞みが抜群の五目餡が絡みます。大振りの具材は、どれもが主役になるような活かし方をされてます。それらの集合体の餡だから、纏まると凄い美味さ。 麺は揚げているのに、コシがあって、柔らかく、パリパリの食感。相反する食感が交差する美味い麺です。海老も木耳もプリプリの食感です。野菜は油通しされてるので、シャッキリした食感。 珍しかったり、高価な具材は使っていません。何処の家庭でも手に入る食材ばかり。調理で引き出したこの美味さは素晴らしいと思います。卓上の酢が良く合います。こんな美味い「五目焼きそば」食べた事無いです。 〆のデザートは「杏仁豆腐」?「ココナッツミルク」?甘い物にはとんと疎いんで良くわからない(笑)トロトロの舌触りです。これも美味いですね。初めて食べました。 総じて… 最高最強の絶品中華ランチです。 凄い料理の連続でした。全てが完璧でした。家庭中華料理とありますが、これは本格中華料理です。しかもこれが1,500円で食べられるって奇跡です。 こんなに美味しい中華料理が食べられるお店は、中華街なんかを探しても、滅多に出会えないと思います。流石です。 ご近所にある、住宅街にある、徒歩で行ける、隠れ家的な中華料理店。百名店に相応しい名店です。