#20201220 家人はお稲荷さんが大好物。 毎日、弁当を作っているが、稲荷寿司も朝から作って持って行く事もあるくらいだ。 以前から、 休みの日に親父を連れて散歩に行くなら、 巣鴨に行って「八千穂寿司」のお稲荷さんを買って来てと言われていた。 調べると、巣鴨の「八千穂寿司」は市ヶ谷に移転してしまっていた。 それならばと、 神田に向かい此方で大阪寿司を食べて、お土産はお稲荷さんと言う算段です。 *** 秋葉原駅を降り立ち、 神田に、戦災をのがれた「奇跡のトライアングル」と呼ばれる一画に向かう。 秋葉原の喧騒から離れたこの界隈は静けさも漂い落ち着く一画だ。 神田志乃多寿司に到着し、 親父を伴い、 店内に入りイートインは営業しているか尋ねてから、急な階段を降りました。 親父は降りるのが苦痛そうであったが、 大阪寿司が好きなので多少の無理は承知で連れて来た。 店内は、先客無しで前回同様早い時間帯ではあったが、先客ゼロ。 帰りに「[a:13000334,かんだやぶそば]」の前も通ったが、初めて見る列が出来ていない「やぶそば」の入口だった。 飲食店にとって大事な人の出は確実に減っている。 本日の注文: 楓2@1,480 志の多のり巻き@750・・・お土産 「楓」は押し寿司7つではあったが、意外の他、量が多い。 押し寿司の酢飯の量が多い事に今更ながら気付いた。 親父は1個残した。 口に合わなかった訳では無い。 一口食べて 「旨い!」 帰り際には職人さんに珍しく、 「美味しかったです」と親父が声を掛けていたのは意外だった。 一口食べた時美味しいって言ったのは本当らしかった。 「お通しの豆腐」もしっかりとした大豆の味を感じる。 なんで豆腐と思ったが、これも美味しかった。 押し寿司の内容は ・鮭 ・小鯛 ・海老 ・鯖2 ・穴子2 海老の上に載っている柚子。。。 柚子の香りが口内に広がり、 海老のぶりっとした食感も驚きで計算された一品だとしたら見事な仕上がりだ。 穴子にも一工夫。 酢飯の間に胡瓜を挟み、穴子の柔らかさだけでなく食感も楽しめる。 親父が一口食べて「旨い」と言った一品だ。 江戸前の穴子が好きな親父だが、口にまで出したのは初めて耳にした。 押し寿司だから当然身は薄くふっくらとは仕上げる事は出来ないが、 押し寿司の穴子に施された仕事も侮れない。 お稲荷さんだけでないと改めて感じる。 鯖、 押し寿司であるが故、コレもネタは薄いが、しっかりと脂が乗っていて美味しい。 ネタが厚い必要は全く感じない。 **** 自宅に帰り、お土産のお稲荷さん。。。 待ちきれずに一個頂いてしまった。 お稲荷さん、大好きな蓮根の食感は期待通り。 甘辛く煮込んだ油揚げは、しつこくなく軽い。 甘ジョッパさは物足りなげではあるが、後から美味しい稲荷寿司さんの味が口内に広がっていく。 若干強めの酢飯が、油揚げの味付けと一体化して飽きない味だ。 また買いに行きたくなる一品である。 お稲荷さんの甘ジョッパサが大好きだけれど、その対比で、辛めのガリが添えられている。 此れも計算のうちと考えると 「憎いね❣️」って言ってしまいそうだ。 干瓢巻きも美味しい。 干瓢はしっかりと煮込んであり、ジューシーって言っても良いくらい。 江戸前寿司より更に甘い様だが、お土産として貰って食べたら、キット買いに行きたくなるに違いない。 古くから伝えられて来た基本に忠実な仕事が「お稲荷さん」「干瓢巻き」に息づいている。 大阪寿司も美味しかったが、家庭でも普通に作られて来たお稲荷さんの究極の形が此処にはある。 こうなって来ると 他のレビュアーさんのべた褒めの「かっぱ巻き」がどんな仕上がりか気になって仕方がない。