新規開店巡りの旅。 此処は2018年9月15日に開店したばかりのお店だそうです。店主の高柿伸英さんはしみずさんで扱かれましたと笑っていました。年齢は聞きませんでしたが、かなりの若手です。 お店は高垣さん一人で全てやっているので、お昼も夜も四名しか受けていないようです。但し夜は二回転。 ランチは7貫4,000円と12貫7,000円のみ、この値段で大丈夫かと心配ですが、一人だから実現しているのでしょうかね。夜の部はおつまみと12貫で12,000円だそうです。 店主の口数は少ないですが、口下手な感じはしません。一人で全てやっているので、敢えて自分から話をしない様な感じです。此方も敢えて話しかけませんでしたが、最後に少しだけお話を聞けました。 付け台を一貫毎に拭いてくれる気遣いも、感じがとても良いし、居心地は素晴らしいですね。 肝心のお寿司ですが、定番のいくら、雲丹、穴子はありませんでしたが、光り物と貝類が素晴らしく、握りも、今時の鮨としては大きめですが、女性に対しては大きめのネタの場合、半分に切ってくれる気遣いが素晴らしいですね。赤酢のシャリも暖かさも、握りの大きさも、口の中でネタの旨味とシャリのバランスがとても良く、口の中で全体で味わっている様な感じです。 サヨリもうまかったのですが、、今日の主役はアジでしょうか。こんなに下ごしらえで、鯵が旨くなるのが不思議ですね。 江戸前鮨は下ごしらえが命。 魚を切っただけで握っていないことはわかっていても、どうしたらこんな旨味を引き出せるんだろうと考えてしまうほどの旨さです。 口に入れると、シャリが更に旨味を引き立てている様で、素材の旨味をこれだけ引き出せれば言うことなしですね。高柿さんのレベルに感激した1時間半でした。 本日の注文: 7,000円のコース 追加でサヨリ500 ●鯛 結構肉厚で身がシッカリとしており、噛みごたえある為、旨味が長く感じられます。 ●墨烏賊 煮切りをつけた墨烏賊でコリコリ感楽しめます ●赤身 伊豆下田産 ●中トロ 伊豆下田産 ★小肌 絶妙な締め具合 酸味のバランスがいい。 ●赤貝 紐も一緒に握ってくれる為、口の中いっぱいの貝が味わえます。 叩きつけるパホーマンスも他の店よりも音が大きく、食べる前の期待が高まる ★サヨリ シャリの酢とベストマッチ サヨリの旨味をこんなに感じたのは初めてです ●小柱 青柳の小柱 ●煮蛤 ●みる貝 噛みごたえあるデカイ貝です。最後に甘みが来た?何だろうコレは。 ★アジ シャリが見えないくらいのネタの握り 下ごしらえでこんなに上手くなるの?最後までアジの旨味が消えない ●お椀 蛤の仕込の時に出汁 ●車海老 目の前でカラムキをしてめせてくれます。 ●干瓢巻き 山葵のアクセントが効いている ●玉 古式原糖を使用しているので、甘味がお茶にピッタリ。 古式原糖とは黒糖ではなく、サトウキビから作られた、化学精製されていないミネラル成分をたっぷりと含んだ砂糖のことです。 滞在時間:1時間30分 #20190317