Yusuke Yamane
内幸町駅
餃子
仕事帰り。 明日を考えると深酒できない。でもチョットは飲んで帰りたい。 そんな時の街中華は完璧だ。 サッと飲んでつまんで、シメも食べて帰ることができる。 ここ、いつも混んでるのに覗いたら客誰もいない。え、チャンスなの?それとももう閉店? そんな思いで「まだ大丈夫ですか?」と21時前に入店。 元気よくオッチャン二人がお出迎え「へーい、いらっしゃい」 ビール1本と、ニラ玉食べたいんだけどそんなに量いらないです、こう見えて割と歳いっててもうそんなに量食べられないんす、でも種類は色々食べたいんす、いいですか? 「はーい、ニラ玉少なめね!」 あっ、少なめとかあるんですね、それで結構です、あと餃子お願いします 「へい、餃子1枚!」 60代半ばくらいのおじさんがオーダー、それより2〜3歳若そうなおじさんが料理をはじめる。 オーダーおじさんが中瓶とグラスを持ってくる。 こんなときのラガーは値段は「やくそう」なのにベホイミくらいの回復効果をサラリーマンにもたらす。 これくらいの年のおじさんは小刻みに体をゆらす。 オーダーおじさんがボウルに大量に入った餡を皮で包みながら餃子を仕込んでいく。そのときリズムを取りながら作業すると塩梅がいいのか?ただただリウマチで体が震えてるのか区別はつかないが、その小刻みな動きは、ラガーが染みてきたサラリーマンに心地よい癒しを与えるのだった。 きっとマーニャのパパだ。このおじさんは踊り子マーニャの父に違いない。 ニラ玉少なめと餃子がやってきた。 あの小刻みな動きで仕込んだ餃子である。きっと凄い効果があるに違いない。 むむっ!これは!むぅぅ! 特になにも効果もなくカモフカモナイがまあ美味いぞ。 よし今日はチャーハンで締めるぞ。 さすがチャーハン。ピオリムがかかったかの素早さで目の前に。 割としっとり系。 グリーンピースが入ってるのは好き嫌い分かれそう。 なんだか眠くなってきたぞ。 お、オヤジ、俺にラリホーかけたな。 か、帰るからな。もうスナック寄る気力無くなったぞ。 そ、それはそれで、お金セーブさせてくれて、ありがと。