奈良でじわじわとその人気が上がり、現地点の某Tログサイトでは4.3点を超えているのにはただただびっくりです。 奈良女子大学そばの一軒家に非日常が詰まっています。 カウンター席が良かったのですが個室へ案内されます。隣のテーブル席はチャイニーズが騒いでいるのには全くげんなりでした。 気を取り直すとしますか。 いやいや、声がデカ過ぎですわ。しゃーないか。 食前酒は、柚子酒でしたが燗酒をお願いします。 「獅子の里」(石川)です。キリリと引き締まったコントラストに火がつきます。 ●先付け 蒸し鮑に帆立と雲丹 とんぶりや根セリで飾られ 山葵をきかせたジュレがまとめます。 ●煮物椀 海老芋とずわい蟹の真薯の白味噌仕立て 酒は福島の冩樂を冷やで。 ●お造り メジマグロ、鯛、アオリイカとシンプルですが、 淡雪塩はこれだけで酒が飲めますな。 ●おしのぎ 鯖寿司を海苔で巻きます。 ●八寸 柚子を形どった器には鱈白子と牡蠣にちり酢。 鴨ロースはエゴママスタードをはさんでいます。 たこやわらか煮 からすみ、さいまき、厚焼き玉子が並び、 白眉はあん肝に生姜の奈良漬を乗せたもの ついに酒にも拍車がかかります。 奈良豊澤酒造の儀助 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒を。 ●焼き八寸 鰆の幽庵焼き、 辛子蓮根の外にはきな粉をまぶし揚げてあります。奥の器の蓋を開けると金沢菊菜と丹波しめじの昆布和えが大人しく鎮座しています。 ●温菜 蕪と穴子のたいたんもほっこり気分にさせてくれました。 ●御飯 大和牛のすき焼きをとろろ玉子に浸けて頂きました。 ●デザート 煮凝りが出てきたのかと焦りました。 古都華をブランデーのジュレで固めています。 代白柿を使ったアングレーズソースも素晴らしいです。 ●干菓子 柚子と小豆の干菓子は抹茶を呼ぶ味。 早く早く。 ●抹茶は三回回して出してくれました。 料理は以上でございますが、座敷の個室に拳立ての姿勢から給仕してくれるお弟子さんに感銘を受けました。